トップ > アウトドア >  登山・ハイキング >

20年後にようやく裁定が下り「盲腸県境」誕生

この紛争に関しては国が裁定をするということになったものの、なかなか裁定が下されず、20年もの歳月が流れる。そしてついに、関係者立会の元の検分が行われ、1907(明治40)年、飯豊山頂の境内地とそこに繋がる登山道は福島県側(山都村一ノ木)に帰属するという決定がなされた。
つまり、幅0.9メートルほど(3尺)の登山道は飯豊山神社の参道ということで、福島県となっている、というわけである。

ここに、福島県の盲腸県境が確定し、現在に繋がる福島県の領域が定まった。

福島県の盲腸県境は、明治時代の民衆運動とその混乱が残した「痕跡」ともいえるかもしれない。

※国土地理院(電子国土Web)にスポットとルートを追記

※国土地理院(電子国土Web)にスポットとルートを追記

PHOTO:西村まさゆき

山と高原地図で山歩きを楽しもう

『山と高原地図』シリーズは、1965年より毎年発行、登山を楽しむ方に長く親しまれ続けているロングセラー登山地図です。谷や尾根、等高線や登山道を綿密に描き、実踏調査に基づいた登山ルート・コースタイムなどを掲載、

その『山と高原地図』シリーズアプリは、慣れ親しんでいる地図をお手持ちのスマートフォンでも見られるだけでなく、GPSを使って地図上で現在地を確認したり、自分が登ったルートの記録をする、といった機能により 登山・ハイキングがますます楽しくなるアプリになっています。

記録したルートをメールで送信して、PCで登山記録を管理したり、登山コミュニティサイトに投稿して記録を共有することもできるので、活用方法は無限に広がります。地図データは全てスマートフォン本体に格納しますので、携帯電話の電波が届かない山中でも安心して使用することができますよ。

アプリアイコン
アプリ名称山と高原地図山と高原地図ホーダイ
料金DL1回につき650円(税込)月額500円(税込)もしくは

年額4800円(税込)
※初回DLから7日間は無料

DLできる登山地図1回のDLで山と高原地図1エリア分をDL可能山と高原地図全63エリア分をDLし放題
登山計画作成機能×
ダウンロード

 

 

1 2

記事をシェア

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】西村まさゆき

SNS

    地理・地図・歴史分野の執筆が多い社会科ライター。移動好き。好物は海藻。東京都中央区月島在住(鳥取県倉吉市出身)。著書に『日本の路線図』(三才ブックス)、『たのしい路線図』(グラフィック社)、『ふしぎな県境』(中公新書)『ファミマ入店音の正式なタイトルは大盛況に決まりました』(笠倉出版社)。

    エリア

    トップ > アウトドア >  登山・ハイキング >

    この記事に関連するタグ