新緑と花々に彩られた国営昭和記念公園で「セグウェイツアー」を体験!!

セグウェイツアーは世界1000カ所以上で開催されている人気のアクティビティです。日本国内では北海道から福岡まで7カ所でセグウェイジャパン直営のツアーが開催されていて、気軽に体験することができます。

生き生きとした新緑がきれいなイチョウ並木

国営昭和記念公園の広さは東京ドーム約39個分で、都内の公園でもトップクラス。園内は水鳥が訪れる池、季節の花が咲く花畑、芝生が広がる原っぱなど、バリエーションに富んでいます。この広々とした公園を歩いてめぐるには、時間も体力も必要。でも、セグウェイツアーに参加すれば、ガイドさんに案内してもらいながらラクに一周できるのです。

注意事項などの説明を受けたら、安全のためヘルメットを着用し、ガイドさんの声が聞きやすいようにトランシーバーを装着して、いざセグウェイとご対面！どっしりしているので、とても安定感がありそうに見えます。セグウェイに乗るには、安全のための年齢制限（16歳以上概ね70歳まで）や体重制限（45kg以上118kg未満）がありますが、多くの人はクリアでき、運転免許もいりません。

木もれ日が心地よく鳥のさえずりも聞こえる

講習はまず、前進・停止の練習から。セグウェイにはアクセルやブレーキはなく、重心を軽く前に移動させると前進し、後ろに倒すと後退し、まっすぐ立つと止まります。最初は少しフラついたり、止まりきれなかったりしましたが、転びそうな怖さはありません。

手元を見ると曲がってしまうので、ガイドさんが「顔はまっすぐ、目線は前を見てくださいね」とアドバイスしてくれました。なんとなく感覚がつかめてくると、「いいですよー」「バッチリです！」などとほめられて、気分も上がります。

短時間の講習で基本操作をマスターできる

次は障害物をよけながらS字に走る、スラローム走行の練習。「うまく回れるかな……」と不安でしたが、ゆっくり右、左と小回りを利かせてクリア。少し自信がついたところで、いよいよ園内に出ます！

セグウェイの制限速度は時速20km。園内は時速10kmくらいで走ります。歩いている人の邪魔にならないよう一列で、前の人との車間距離は2mを保って、安全走行が第一。セグウェイに乗っていると、いつもより目線が高くなるのも新鮮で爽快でした。

中盤からは手を振り返す余裕も出てきた

ガイドさんは走行中もトランシーバーで公園の歴史や季節ごとに見られる植物のことなどを解説してくれ、ところどころで止まって花や木を見ながら話してくれます。「へぇ、知らなかった！」というトリビア的なトークばかりで、興味深く勉強になりました。

ガイドさんから植物の豆知識を教えてもらう

カーブでは、曲がりたい方向に目線を向けて体重を少しだけ移動。少しの段差なら、簡単に乗り越えられます。ゆるやかな上り坂もスムーズに進み、下り坂も落ち着いて体重移動をすれば大丈夫でした。

赤、オレンジ、黄、青、白など色とりどりの花に彩られたブーケガーデンでは、セグウェイから降りて撮影タイム。ポピー、ジャーマンカモミール、ナデシコなどが混ざって咲き誇る様子は、本当に花束のようです。春はこれらの花が見られますが、秋はコスモスを含めた20種類の草花が咲き誇るミックス花畑が見られます。

華やかなブーケガーデンの横をスイスイ

整備された道だけではなく、芝生の上を走れるのもセグウェイの魅力の一つ。シンボルツリーの大ケヤキが存在感を放つ芝生では、足元からふかふかした感覚が伝わって、走り心地の変化も楽しめました。

芝生の上では独特の乗り心地が楽しめる

ツアーの途中にはティータイム休憩もあります。紅葉の時期以外は日本庭園内にある「歓楓亭」という茶室で、季節の上生菓子とお抹茶を味わいながらひと休み。室内からは額に入った絵のような景色が眺められ、心が癒やされます。

景色を眺めながら季節の和菓子と抹茶をいただく

休憩の後は、180万本のネモフィラが咲く「花の丘」へ。秋はキバナコスモスが咲き誇ります。たくさんの小さな青い花が風に揺れる様子はとっても可憐！　続いて多数の花が咲くトチの木や新緑がまぶしいイチョウ並木などを通って、スポーツエリアやバーベキューガーデンなどの横を抜け、スタート地点の「さざなみ広場」に戻ってきました。

公園内で一番大きな約1万㎡の花畑に咲くネモフィラ。秋はキバナコスモスに

この日の走行距離は約5.3km。およそ2時間30分のセグウェイツアーは充実感がありました。体験終了後は、ログブックにツアーの記録を書いて、思い出を持ち帰れます。走行中は撮影できないので、ガイドさんが撮影してくれた画像データももらえます。

直営セグウェイツアーを3回体験すると「アドバンスメンバー」に認定され、通常コースとは違う難易度の高いコースを走れる「アドバンスツアー」にも参加できるそうです。今回、最高に楽しかったので、次は別の季節、別の場所でも乗ってみたいと思いました。少しでも興味のある方は、ぜひ一度体験してみてくださいね！

PHOTO：戸田恭子