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キャンプに防災に大活躍の小型ポータブル電源。ソーラーパネルとの組み合わせで活用の幅も拡大【ショップ店員イチ推しキャンプギア/WILD-1 市川コルトンプラザ店】 画像:ゴールゼロ

吉田正之

更新日: 2024年9月8日

キャンプに防災に大活躍の小型ポータブル電源。ソーラーパネルとの組み合わせで活用の幅も拡大【ショップ店員イチ推しキャンプギア/WILD-1 市川コルトンプラザ店】

豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんのキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、今注目の製品を紹介していただくシリーズ。

今回は、WILD-1市川コルトンプラザ店のキャンプ担当、前川陽司さんに「防災も意識したキャンプ道具」をテーマにおすすめアイテムを選んでいただきました。
※表示の価格は、WILD-1市川コルトンプラザ店での販売価格(取材時)です。

防災用品としても注目のポータブル電源

地震や自然災害などが多発している昨今、みなさんの防災意識も非常に高くなっていることでしょう。キャンプ道具は非常時に役立つものも多いので、防災用品としての活躍を期待して選ぶケースもあると思います。

そこで注目したいのが、アウトドアでも重宝するし、非常時にも絶対役立つアイテムの筆頭、ポータブル電源です。スマホやLEDライト、デジカメといったアイテムの充電、扇風機など小型家電への給電など、「電源がしっかりと確保できますから、いざというときに活躍してくれます」(前川さん)。ショップには、災害対策アイテムとしての問い合わせも増えているそうです。

画像:ゴールゼロ

ポータブル電源は、本体サイズが大きいほどバッテリー容量や出力も大きくなるので、長時間使えたり、消費電力の大きい機器を利用できたりといったメリットがあります。そのため、十分な容量を求めるなら、できるだけ大きなモデルを選んだほうが確実と言えます。

ただ、大きくて重たい製品は持ち運ぶ際の負担が大きく、キャンプ用途ではできるだけコンパクトなモデルが欲しくなりますが、小さいと容量や出力の面ではかないません。それぞれに一長一短があるわけですが、そこで前川さんがおすすめするのが、「コンパクトなポータブル電源とソーラーパネルの組み合わせ」です。

最大出力は120Wでノートパソコンも使える

ポータブル電源は、非常に多くのメーカーから発売されていますが、前川さんがセレクトしたのが、ゴールゼロの「Yeti 200X(120V)Power Station」(4万3780円※税込)です。「ゴールゼロは、ポータブル電源のほかに、ソーラーパネルやランタンとしても使える小型LEDライトなど、実用的かつオシャレなアイテムを扱っている注目度の高い米国ブランドです」(前川さん)

注目度の高い米国ブランド、ゴールゼロのポータブル電源

「Yeti 200X(120V)Power Station」は、バッテリー容量が約187Whで、本体サイズは幅200mm×奥行き130mm×高さ130mm、重量は約2.27kgと、とてもコンパクトなモデルです。AC×1、シガーソケット×1、USB Type-A×2、USB Type-C×1、USB Type-C(PD)×1など、通常の用途なら十分な端子を備えています。

ACの最大出力は120Wなので、ノートパソコンへの給電や、デジカメのバッテリー充電などもOK。USB Type-Cを使えば、スマホやタブレットなどの充電も手軽に行えます。1?2泊のキャンプや、ワーケーション(旅先などでのリモートワーク)などにもぴったりなモデルと言えそうです。

【Yeti 200X(120V)Power Stationのデータ】
■商品名 Yeti 200X(120V)Power Station
■メーカー ゴールゼロ
■基本スペック バッテリー容量:約187Wh(14.4V、13Ah)/出力:AC×1、シガーソケット×1、USB Type-Aポート×2、USB Type-Cポート×1、USB Type-C PDポート×1/本体サイズ:約200mm×130mm×130mm/重量:約2.27kg/充電時間の目安:約4時間(ACアダプター)
■価格 4万3780円(税込)
■URL https://www.ask-corp.jp/products/goal-zero/battery/yeti-200x-120v-power-station.html

Yeti 200X(120V)Power Station

画像:楽天市場

スタンド付きのコンパクトなソーラーパネル

そして、このポータブル電源と組み合わせて使うのにぴったりなソーラーパネルが、同じくゴールゼロの「Nomad 20 V2 Solar Panel」(2万9480円※税込)です。

画像:ゴールゼロ

「こちらもとてもコンパクトで、重量は約1kgなので持ち運び時の負担も少なくて済みます」(前川さん)。使用時の本体サイズは、幅553mm×高さ292mm×奥行き19mmですが、折り畳むと幅190mm×高さ292mm×奥行き32mmとなり、車に積載する場合もスペースを取りません。

最大出力は20Wで、ポータブル電源の「Yeti 200X」なら約11〜22時間で充電が可能。スタンドが付属しているので手軽にセットできますし、キャンプでもリモートワークでもじゃまにならないサイズ感は魅力的です。「ソーラーパネルを使うことでポータブル電源本体の電源が確保できますから、屋外でも安心して電気を使用できます」(前川さん)

画像:ゴールゼロ

【Nomad 20 V2 Solar Panelのデータ】
■商品名 Nomad 20 V2 Solar Panel
■メーカー ゴールゼロ
■基本スペック 出力:最大20W/本体サイズ:幅553mm×高さ292mm×奥行き19mm(展開時)、幅190mm×高さ292mm×奥行き32mm(折り畳み時)/重量:約1.03kg/充電時間の目安(晴天時):約11〜22時間(Yeti 200X使用時)
■価格 2万9480円(税込)
■URL https://www.ask-corp.jp/products/goal-zero/solar-panel/nomad-20-v2-solar-panel.html

Nomad 20 V2 Solar Panel

画像:楽天市場

キャンプ・リモートワーク・防災と幅広く使える

ゴールゼロのポータブル電源とソーラーパネルは、容量や出力の違いでいくつかのラインアップがあります。ポータブル電源では、バッテリー容量が約505Whの「Yeti 500X(120V)Power Station」、約983Whの「Yeti 1000X(120V)Power Station」、約1516Whの「Yeti 1500X(120V)Power Station」。ソーラーパネルでは、出力が10Wの「Nomad 10 V2 Solar Panel」、50Wの「Nomad 50 V2 Solar Panel」といったバリエーションが用意されています。

「ゴールゼロは、国際支援でアフリカなどで活動していた方が設立したメーカーで、電気を使えない人々をなくそうというのがもともとのコンセプトです。それゆえに、やはり安心感がありますね」(前川さん)

AC、カー電源のほか、USB端子も複数備えている

ポータブル電源は、これまではキャンプで使いたいという人が多かったそうですが、コロナ禍をきっかけに屋外でのパソコン作業時に使いたいといった人が増え、そして、最近では災害への備えとして選ぶという人がかなり増えているということです。

ポータブル電源は、便利とはいえ、それなりの価格帯なので、簡単には手を出せないと感じている人も少なくないと思います。そんな中で、コンパクトサイズのポータブル電源とソーラーパネルの組み合わせは、扱いやすさや汎用性も高く、かなり魅力的な選択肢だと言えるでしょう。

今回のアイテムを紹介してくださった店員さん

前川陽司さん

WILD-1市川コルトンプラザ店 キャンプ担当。
両親が学生時代に登山サークルに所属していたこともあり、小さい頃からキャンプやボーイスカウト活動に熱中し、趣味も仕事もアウトドアがメイン。ソロキャンプにもよく行っていたが、やはり誰かとしゃべりたくなるので、最近は仲間とキャンプに行く機会が増えている。

【取材協力】WILD-1市川コルトンプラザ店
■住所 千葉県市川市鬼高1丁目1-1 ニッケコルトンプラザ・イーストモール3階
■営業時間 平日10:00~20:00 土日祝10:00~21:00
■URL https://www.wild1.co.jp/

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】吉田正之

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    長年、商品情報誌の編集に携わり、現在はフリーで雑誌、Webの執筆・編集に関わる。仕事柄、デジタル機器から家電、アウトドアグッズまで、すぐに欲しくなってしまうという悪いクセがある。オートキャンプ歴は気がつけば30年超。古くなった道具を買い替えたいと思う今日この頃。

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