トップ > アウトドア >  登山・ハイキング >

自分の登山レベルを確認しよう!【山と高原地図編集部 連載 Vol.5】 誰もが頷く!?登山あるある

山と高原地図 編集部

更新日: 2024年9月8日

自分の登山レベルを確認しよう!【山と高原地図編集部 連載 Vol.5】 誰もが頷く!?登山あるある

数多の登山雑誌やガイドブックに書かれている「初級者」や「上級者」の文字。

言葉の意味合いは分かるけれど、いったい何を持って登山における「初級」「中級」「上級」などの登山レベル分けはなされているのでしょうか?

今回は登山レベルを改めて考えてみるとともに、登山レベル別オススメ日本百名山をご紹介します!

今回の登山あるあるは?

 

キャラクター紹介:山都 ちず子(やまと ちずこ)
友達の誘いにのって登山を始めたものの、今ではその魅力にどっぷりな20代。
日帰りから小屋泊テント泊まで色々チャレンジしてみたい!
最近ショックだったことは、白Tに赤いバンダナを付けて登山したら、色移りしたこと。

 

雑誌やテレビに登場する「初心者」「上級者」の文字。登山はそれなりにこなしてきたけれど、自分の登山レベルは一体どれほどなのか?

答えが出ぬ悩みではありますが、何はともあれ、自分の力を驕らず初心でいることを再決心するちず子ちゃんなのでありました。

 

山と高原地図編集部 公式インスタグラムの紹介
山と高原地図編集部公式インスタグラムでは、上記4コマ漫画シリーズのほか登山に関する写真や地図情報、編集部の日常を紹介しています。ぜひフォローして遊びに来てくださいね!

 

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。

登山レベルを確認する前に...初心者と初級者の違いって何だろう?

登山レベルを確認する前に...初心者と初級者の違いって何だろう?

字面も似ているこの二つ、どういった違いがあるのでしょうか?

初心者はその道にはいったばかりで、まだ未熟な人のことを指します。「入門者」と近い意味合いを持つのがこちらです。

一方で初級者は、初心者の域を超え一通りのことは自分でできるものの、まだ基礎を身に着けたばかりの人のことを指します。

つまり初心者は初級者に内包されているということですね。

意味を確認した後だと、「初心者同士で登山をする」と「初級者同士で登山をする」の二つが、いかに大きな違いを持つものであるかという事が分かります。

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。

自分の登山レベルを確認しよう① 登山レベルの落とし穴に要注意!

自分の登山レベルを確認しよう① 登山レベルの落とし穴に要注意!

登山レベルの確認をする際に、やみくもに「初級者向け」「上級者向け」など単語に目が行っていませんか?

そもそも、どのカテゴリの中で登山のレベル分けをしているのか、大枠までしっかりと確認してみましょう。日本百名山における「上級者コース」と、日本百低山における「上級者コース」、どちらが難しいかは一目瞭然ですよね。

また、同じ「上級者向け」言えど蓋を開けてみると必要な体力や技術力が異なるというのは良くあること。

例えば、丹沢エリア。大倉から塔ノ岳、丹沢山を越えて宮ヶ瀬に降りていくルートは長時間歩くかなりの健脚向け上級者コースです。

例えば、立山連峰の秀峰剱岳。最もポピュラーである登山ルート、別山尾根からの登りカニのヨコバイ・タテバイを始めとしてスリリングな岩稜を超えていく上級者コースです。

この場合、どちらが難しいかは比較項目が異なるため、判断するのが難しいですよね。

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。

自分の登山レベルを確認しよう② 実際に山のグレーディングを確認してみよう

自分の登山レベルを確認しよう② 実際に山のグレーディングを確認してみよう

各都道府県では山岳遭難事故の防止目的に登山難易度を示した「山のグレーディング」(=山の難易度表)を作成しているところもあります。行きたい山の難易度が体力度、技術的難易度に応じてランク付けされています。

自身やパーティーメンバーの力量にあった登山ルート選びの参考とするため、行先に応じてチェックしてみて下さいね。

各都道府県山のグレーディング一覧

秋田県:秋田県庁公式HP「秋田県の山岳グレーディング」

山形県:やまがた山「やまがた百名山のグレーディング」

栃木県:栃木県庁公式HP「栃木県山のグレーディング(栃木県山岳遭難防止対策協議会)」

群馬県:群馬県公式HP「群馬県山のグレーディング」

新潟県:新潟県公式HP「新潟山のグレーディング」

山梨県:山梨県公式HP「山梨山のグレーディング」

岐阜県:岐阜県公式HP「岐阜県山のグレーディング」

長野県:長野県公式HP「信州山のグレーディング」

富山県:富山県公式HP「富山県山のグレーディング」

静岡県:静岡県公式HP「山のグレーディング」

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。

自分の登山レベルを確認しよう③ 登山レベル別オススメ日本百名山

登山初級者にオススメの日本百名山① 筑波山

登山初級者にオススメの日本百名山① 筑波山

茨城県中央部、八溝山地の南端に位置する筑波山。万葉の頃より詩歌にも作られた関東の名峰です。山頂は男体山と最高峰の女体山に分けられています。

ケーブルカーやロープウェイなどで気軽に登ることができる一方で、関東平野を見渡す雄大な展望が、登山者の心を掴んで離しません。

登山初級者にオススメの日本百名山② 大菩薩嶺

登山初級者にオススメの日本百名山② 大菩薩嶺

山梨県甲州市の北東にある山。大菩薩嶺という名称は、地形図が作られてから名付けられたもので、古くは禍頭や大黒茂ノ頭などと呼ばれていたそうです。

おおらかな登山道からは富士山や南アルプスなどを望む事が出来ます。

登山初級者にオススメの日本百名山③ 霧ヶ峰

登山初級者にオススメの日本百名山③ 霧ヶ峰

長野県、八ヶ岳中信公園地帯にあるおおらかな溶岩台地の霧ヶ峰。車山を中心に緑のスロープが広がっています。

ニッコウキスゲの宝庫としても有名ですが、レンゲツツジなど900種類を超す花々が咲き乱れると言われています。植物図鑑を持っていくと、より楽しむことができるはず。

登山中級者にオススメの日本百名山① 鳥海山

登山中級者にオススメの日本百名山① 鳥海山

山形県、秋田県の県境にある鳥海山。その端麗な山容から古くより出羽富士、秋田富士とも呼ばれていました。日本海に投影する影鳥海の美しさも必見です。

6月中旬ごろからは高山植物が咲き乱れ、鳥海山と花々のコントラストを楽しむことができます。

登山中級者にオススメの日本百名山② 雲取山

登山中級者にオススメの日本百名山② 雲取山

東京都と埼玉県の境にあり、東京都の最高峰として人気がある山。山頂付近の原生林と花々が美しく、季節を問わず登山者に人気の山です。

奥多摩小屋跡付近からは富士山の展望が見られ、2,000mの稜線からの景色は東京随一ともいわれています。

登山中級者にオススメの日本百名山③ 石鎚山

登山中級者にオススメの日本百名山③ 石鎚山

四国北西部、石鎚山脈の中央に位置する西日本最高峰。頂上付近は断崖絶壁が続き、弥山には3つの岩壁に鎖が貼られています。

岩登りのゲレンデとなっている一方で、修験道の山として名高い名峰です。

登山上級者にオススメの日本百名山① 幌尻岳

登山上級者にオススメの日本百名山① 幌尻岳

アイヌ語で「大きい山」を意味する幌尻岳。日高山脈の最高峰でもあり、7月から8月には山頂付近のカール状地形が一面高山植物のお花畑になります。

最もポピュラーな額平川のルートは、交通の便が難しい上に、沢の渡渉を繰り返しながら登る、日本百名山屈指の難ルート。

登山上級者にオススメの日本百名山② 飯豊山

登山上級者にオススメの日本百名山② 飯豊山

山形、新潟、福島の3県にまたがる飯豊山地の主脈、飯豊山。最高峰は2,128mの大日岳です。多くの主脈が派生し、雄大な姿と峻険さで人気の山。

小国町の天狗平から、大日岳と飯豊山と経由して大日杉小屋へ下るルートは、約34kmのロングコースです。

登山上級者にオススメの日本百名山③ 剱岳

登山上級者にオススメの日本百名山③ 剱岳

北アルプス立山連峰に坐する岩峰、剱岳。その堅牢な姿は、槍ヶ岳・穂高連峰と並んで登山者憧れの一山です。

足場の狭い岩場の上を鎖やハシゴ頼りにアップダウンしていくため、岩場歩き初級者には不向き。まずは他の山でいくつか岩場歩きを経験してから臨みましょう。

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。

いかなるときも初心を大切に!

登山を始めたからには、知識と経験を身に着けどんどん上級者としてレベルアップをしていきたいもの。しかしながら初級者よりもさらに前に立ち返り、いつでも初心者としての気持ちを持って登山に向き合う事が大切です。

そうすることで自ずと自身の登山レベルを客観的に判断することができ、より登山のステップアップを楽しむことができるようになりますよ。

 

マンガ作画担当:小島 えいゆ さん
マンガ家です!映画とかドラマとか時々好きなものを呟きます。
土日祝は京都のマンガミュージアムで実演中!
Twitterはこちら
Instagramはこちら
Pixivはこちら

 

山と高原地図編集部 公式インスタグラムの紹介
山と高原地図編集部公式インスタグラムでは、上記4コマ漫画シリーズのほか登山に関する写真や地図情報、編集部の日常を紹介しています。ぜひフォローして遊びに来てくださいね!

 

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。

山と高原地図で登山を楽しもう

『山と高原地図』シリーズは、1965年より毎年発行、登山を楽しむ方に長く親しまれ続けているロングセラー登山地図です。谷や尾根、等高線や登山道を綿密に描き、実踏調査に基づいた登山ルート・コースタイムなどを掲載、

その『山と高原地図』シリーズアプリは、慣れ親しんでいる地図をお手持ちのスマートフォンでも見られるだけでなく、GPSを使って地図上で現在地を確認したり、自分が登ったルートの記録をする、といった機能により 登山・ハイキングがますます楽しくなるアプリになっています。

記録したルートをメールで送信して、PCで登山記録を管理したり、登山コミュニティサイトに投稿して記録を共有することもできるので、活用方法は無限に広がります。地図データは全てスマートフォン本体に格納しますので、携帯電話の電波が届かない山中でも安心して使用することができますよ。

アプリアイコン
アプリ名称山と高原地図山と高原地図ホーダイ
料金DL1回につき650円(税込)月額500円(税込)もしくは

年額4800円(税込)
※初回DLから7日間は無料

DLできる登山地図1回のDLで山と高原地図1エリア分をDL可能山と高原地図全63エリア分をDLし放題
登山計画作成機能×
ダウンロード

 

 

記事をシェア

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

『山と高原地図』シリーズは、1965年より毎年発行、登山を楽しむ方に長く親しまれ続けているロングセラー登山地図。深田久弥による「日本百名山」をすべて収録し、主要な山岳エリアを網羅しています。

まっぷるウェブでは、登山、トレッキング、ハイキングに関する情報や、おすすめの登山ギアについて紹介していきます!

>>ウィキペディア(Wikipedia)

エリア

トップ > アウトドア >  登山・ハイキング >

この記事に関連するタグ