目次
- 北海道のおすすめ登山スポット1. 溶岩ドームが印象的。支笏カルデラ「樽前山」(苫小牧市)
- 北海道のおすすめ登山スポット2. 断崖絶壁と積丹ブルーが織りなす大展望「尻場山」(余市郡余市町)
- 北海道のおすすめ登山スポット3. 荒々しい迫力と迫力を備える。渡島半島・異観の山「恵山」(函館市)
- 北海道のおすすめ登山スポット4. 赤井川コースで渡島半島の秀峰「北海道駒ヶ岳」へ(茅部郡森町)
- 北海道のおすすめ登山スポット5. 森林限界の絶景。屈斜路カルデラの最高峰「藻琴山」(斜里郡小清水町)
- 北海道のおすすめ登山スポット6. オンネトーから大地の呼吸を感じる「雌阿寒岳」へ(足寄郡足寄町)
- 北海道のおすすめ登山スポット7. 日本一早い紅葉や冬の大雪原。北海道最高峰の「旭岳」(東川町)
- 北海道のおすすめ登山スポット8. カムイミンタラへの入り口。大雪山系「黒岳」(上川郡上川町)
- 北海道のおすすめ登山スポット9. 熊の湯コースで百名山「羅臼岳」へ。世界遺産の大自然を歩く(目梨郡羅臼町)
- 北海道のおすすめ登山スポット10. 急登を終えると支笏ブルーの絶景「風不死岳」へ雪山登山(千歳市)
- 収まりきらない!大スケールの山岳絶景が待つ北海道の登山スポット
北海道のおすすめ登山スポット8. カムイミンタラへの入り口。大雪山系「黒岳」(上川郡上川町)
大雪山系の主要な山々への玄関口となっている「黒岳(くろだけ、標高1984m)」。観光地である層雲峡(そううんきょう)より層雲峡ロープウェイを使って、標高1520mの山腹までアクセスした後、往復3時間で登頂することが可能な登山スポットです。
こちらも人気が高いのは、紅葉に彩られる初秋のシーズン(9月中旬〜下旬)。赤・黄・緑色とカラフルで淡い色に包まれながら、山頂をめざす時間はまさに至福のひととき。
そして登頂すれば、劇的な景色変化が待っています。カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と名付けられた、大雪山系の山並みは圧巻の一言。
年間を通じて溶けきることのない雪渓が点在し、赤く色づくナナカマドが鮮烈です。周囲には大雪山系に生息する天然記念物・ナキウサギの可愛らしい声が飛び交う登山スポットです。
住所:北海道上川郡上川町層雲峡
アクセス:旭川市街から大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ 層雲峡駅まで車で約1時間15分、7合目登山口までロープウェイ・リフトで約30分
コースタイム:7合目登山口→(約1時間30分)→黒岳山頂
公式HPはこちらから
北海道のおすすめ登山スポット9. 熊の湯コースで百名山「羅臼岳」へ。世界遺産の大自然を歩く(目梨郡羅臼町)
知床連峰の最高峰にして、日本百名山にも選定されている「羅臼岳(らうすだけ、標高1661m)」。歩行時間が長く、標高差も大きいため、比較的ハードルの高い登山スポットですが、その中でより玄人向きなのが、羅臼側の熊の湯ルートです。
往復10時間以上というロングコースは、足を踏み入れる人が少なく、硫黄の香りを感じる川やダイナミックな屏風岩など、世界遺産の自然を独り占めすることができます。
硫黄山方面との分岐までくると、知床半島を囲む海から北方領土の国後島(くなしりとう)まで一望。森林限界の稜線は、本州でいう標高3000mクラスの高山帯となっています。
岩々が連なる山頂からは、南へと続く知床連山のパノラマと、どこまでも続くオホーツク海。海から山まで、原生的な自然が一続きで残る、知床の世界観を堪能できる登山スポットです。
住所:北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町
アクセス:羅臼温泉野営場
コースタイム:羅臼温泉野営場(登山口)→(約45分)→一息峠→(約1時間20分)→第一の壁→(約1時間10分)→泊場→(約1時間10分)→屏風岩→(約1時間10分)→羅臼岳キャンプ指定地(硫黄山分岐)→(約35分)→羅臼岳山頂
備考:ヒグマが出没しやすいコースです。熊鈴や熊スプレーなど入念に対策を行いましょう
公式HPはこちらから
北海道のおすすめ登山スポット10. 急登を終えると支笏ブルーの絶景「風不死岳」へ雪山登山(千歳市)
支笏カルデラ最高峰に当たる「風不死岳(ふっぷしだけ、標高1102m)」。山域全体でヒグマ出没が多く、特に北尾根は急登を行くコースとなっており、中級者以上向けの登山スポットと言えます。
そんな「風不死岳」ですが、冬になるとヒグマで出没する可能性はなくなり、北海道の本格雪山入門の山として高い人気を誇っています。
登山道は終始急登ですが、距離は5kmほどと短く、往復約4時間。アイゼン(※4)をしっかり噛ませて登れば危険はありませんが、後半は特に勾配がきついので、足場を確実に進むようにしてください。
山頂にたどり着けば、雪に覆われた稜線と、真っ青な支笏湖ブルーが織りなす絶景が広がります。天気が良ければ、遠く後方羊蹄山(こうほうようていざん、標高1898m、別名・蝦夷富士)まで望める大パノラマが醍醐味です。
(※4)アイゼン:氷や氷化した雪上を歩く際、滑り止めとして使う爪状の登山道具
住所:北海道千歳市支寒内
アクセス:千歳市街から北尾根登山口まで車で約35分
コースタイム:北尾根登山口→(約1時間30分)→見晴台→(約50分)→風不死岳山頂
備考:12月〜3月には雪山登山装備が必要。冬靴とアイゼンを携行しましょう。
公式HPはこちらから
収まりきらない!大スケールの山岳絶景が待つ北海道の登山スポット
北海道のおすすめ登山スポットはいかがでしたでしょうか。今回はよく知られた山から穴場な山まで、北海道が誇る登山スポットをご紹介しました。これらの山に共通するのは、標高の高低にかかわらず、ダイナミックなパノラマを有している山が多いということ。
どこまでも続く大地、竜の瞳のような湖、神がもたらしたとさえ思える日本一早い紅葉や、圧倒的な雪景色。どれも北海道の山々でしか味わえない世界観があります。ぜひ登山を目的にした北海道旅行を計画してみませんか?
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】山と高原地図 編集部
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