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黒田藩ゆかりの城下町 秋月へ 季節の彩りと名物グルメを訪よう

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2025年1月16日

黒田藩ゆかりの城下町 秋月へ 季節の彩りと名物グルメを訪よう

かつて5万石の城下町として栄えた地、秋月。
「筑前の小京都」は時間をかけてゆっくり散策するのにピッタリの街です。

秋月は紅葉の名所として有名ですが、春の桜や夏の新緑の時期もおすすめ。
都会の喧騒から離れて、山里の城下町をゆったりおさんぽしてみてください。

城下町 秋月はこんなところ

福岡市から電車とバスで1時間ほど。福岡県のほぼ中央にある朝倉市秋月は、標高860m の古処山のふもとに位置し、かつて5万石の城下町として栄えた地。城下町時代をしのぶ端整な町並みは「筑前の小京都」と呼ばれ、木漏れ日がここちよい並木道、苔むした石積みが続く野野のの鳥とり川がわのせせらぎは、都会の喧騒をしばし忘れさせてくれます。
とりわけ、春は桜、秋は紅葉の名所として名高い。国の重要伝統建造物群保存地区に指定された町には、秋月城跡などの史跡をはじめ、趣のある食事処やみやげもの店などが点在。
時間をかけて散策して、秋月タイムを心ゆくまで味わってみたいですね。

秋月のめぐり方

福岡市方面から公共交通機関でアプローチする場合には、博多駅からJR鹿児島本線快速で基山駅下車、甘木鉄道に乗り換えて甘木駅まで行く。甘木駅からは甘木観光バスで、野鳥川に架かる目鏡橋近くのバス停で降りる。目鏡橋を見学後、秋月街道と呼ばれる国道322号を進み、博物館前バス停から右折。「杉の馬場通り」と呼ばれる道を歩いて秋月城跡をめざす。

鉄道で秋月へ行く
JR基山駅
↓甘木鉄道26分430円
甘木駅
↓甘木観光バス17分320円
目鏡橋

車で秋月へ行く
甘木IC
↓約10km
秋月

秋月のめぐり方

秋月の歴史を物語る城跡「秋月城跡」

福岡藩の黒田長政の三男、長興が元和9(1623)年に秋月5万石の領主となり、居城とした秋月城。大手門の黒門、長屋門をはじめ、石垣や掘割に往時の繁栄をしのぶことができる。一帯は桜と紅葉の名所としてシーズンには多くの人が訪れる。

秋月の歴史を物語る城跡「秋月城跡」

桜の見ごろは3月下旬から4月上旬

秋月の歴史を物語る城跡「秋月城跡」

嘉永3(1850)年築の長屋門

秋月城跡

住所
福岡県朝倉市秋月野鳥
交通
甘木鉄道甘木駅から甘木観光バス秋月(野鳥)行きで20分、博物館前下車、徒歩8分
営業期間
通年
営業時間
見学自由
休業日
無休
料金
情報なし

美しい緑色の「川茸」などの郷土料理を賞味「黒門茶屋」

杉の馬場通りに面した茶屋。朝倉市の黄金川にのみ自生する海苔「川茸」( 学名:スイゼンノリ)が味わえる川茸定食や、郷土料理の「蒸し雑煮」、本葛の「葛餅」など、秋月ならではの味を堪能することができる。

美しい緑色の「川茸」などの郷土料理を賞味「黒門茶屋」

朝倉名物の川茸を使った川茸定食

美しい緑色の「川茸」などの郷土料理を賞味「黒門茶屋」

創業昭和47(1972)年の古民家茶屋

黒門茶屋

住所
福岡県朝倉市秋月野鳥684-2
交通
甘木鉄道甘木駅から甘木観光バス野鳥行きで19分、郷土館前下車、徒歩3分

築200年を超える秋月のシンボル橋「目鏡橋」

野鳥川に架かる花崗岩造りの橋。長崎の石工を招いて築造したオランダ風アーチ式の石橋で、秋月藩の八代藩主黒田長なが舒のぶによって架けられ、文化7(1810)年に完成した。花崗岩で造られた石橋は、全国でもめずらしい。

築200年を超える秋月のシンボル橋「目鏡橋」

秋月の玄関口にふさわしく、趣のあるたたずまい

秋月目鏡橋

住所
福岡県朝倉市秋月
交通
甘木鉄道甘木駅から甘木観光バス野鳥行きで15分、目鏡橋下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
見学自由
休業日
無休
料金
情報なし

昔ながらの製法を守る葛の老舗「廣久葛本舗 十代高木久助」

創業文政2(1819)年の老舗。葛は、山野に自生した寒根葛の根を水にさらしてつくる代々伝わる製法を受け継ぐ。九州産の本葛を100%使った本葛や葛湯などを販売するほか、葛きりや葛もちは、店内で食べることができる。

昔ながらの製法を守る葛の老舗「廣久葛本舗 十代高木久助」

黒蜜をかけて食べる葛もち

昔ながらの製法を守る葛の老舗「廣久葛本舗 十代高木久助」

販売コーナーの奥に喫茶スペースがある

廣久葛本舗 十代高木久助

住所
福岡県朝倉市秋月532
交通
甘木鉄道甘木駅から甘木観光バス野鳥行きで17分、目鏡橋下車、徒歩5分
営業期間
通年
営業時間
8:00~16:30(閉店17:00)
休業日
無休(12月30日~翌1月3日休)
料金
本葛=1550円(120g)/葛もち=972円/葛切り=1008円/抹茶・生姜・小豆風味の葛湯=864円(5個入)/(店内で食べる場合は葛切り830円、葛餅660円)

鳥のさえずりや、せせらぎがBGMのロケーションのよい食事処「だんごあん」

野鳥川の清流と緑に囲まれた環境で、甘味や定食などが味わえる食事処で、春から秋に営業する。梅雨が明けると川の上や近辺に20近くの桟敷席が設けられ、天然のクーラーのなかでひとときを過ごすことができる。桟敷席は7月中旬からは有料で借りることができる。

鳥のさえずりや、せせらぎがBGMのロケーションのよい食事処「だんごあん」

夏は渓谷に設けた桟敷で涼むことができる

だんごあん

住所
福岡県朝倉市秋月野鳥196-2
交通
甘木鉄道甘木駅から甘木観光バス野鳥行きで24分、終点下車、徒歩15分(7~9月はだんごあんまでのバスが1日4本運行)
営業期間
3月中旬頃~11月末(気候により年ごとに異なる)
営業時間
10:00~15:00(L.O.)、土・日曜、祝日は~16:00(L.O.)
休業日
期間中不定休(年末年始休)
料金
ところてん=330円/紅白だんご(5~9月限定)=330円/やまめ料理=650円~/

おすすめ! 秋月のグルメスポット

開店と同時に客でいっぱいになるパン屋「月の峠」

天然酵母のパンが並ぶこぢんまりとしたパン屋。総菜パン、菓子パンなど20種を超えるパンがあり、開店と同時にできたてのパンを買い求める客が次々に訪れる。パンそのものの味はもちろん、たっぷり入った具も人気の理由。

開店と同時に客でいっぱいになるパン屋「月の峠」

天然酵母に合せる小麦粉はパンごとに使い分け、独自にブレンド

開店と同時に客でいっぱいになるパン屋「月の峠」

地元はもとより、遠方から足を運ぶ人も多い

月の峠
電話番号:0946-25-1115
営業時間:12:00~17:30(土・日曜、祝日は11:00~17:00)
定休日:無休
住所:朝倉市秋月380
アクセス:目鏡橋バス停から徒歩すぐ
駐車場:無料

古民家を再生したギャラリーで香り高いコーヒーを「水の音 土の音」

築90年の古民家を再生したギャラリー。陶器を中心に、現代アーティストの絵画や木工品など、多彩な作品を展示即売している。ひと息つけるカフェスペースや、予約制で陶芸体験ができるコーナーがある。

古民家を再生したギャラリーで香り高いコーヒーを「水の音 土の音」

季節ごとに変わるホームメイドケーキ

古民家を再生したギャラリーで香り高いコーヒーを「水の音 土の音」

営業は土・日曜、祝日のみ

水の音 土の音
電話番号:0946-25-0366
営業時間:10:00~18:00
定休日:月~金曜(祝日は営業)
住所:朝倉市上秋月1642
アクセス:目鏡橋バス停から徒歩13分
駐車場:無料

予約制で、こだわりのランチが食べられる「秋月温泉 料亭旅館 清流庵」

緑に囲まれた静かな場所に建つ旅館。予約制で、庭園に面した大広間で昼の会席料理を食べることができる。大きなガラス窓から季節ごとの景色が楽しめる空間は、宿の自慢。旬の食材を生かした料理は、どれも味わい深い。

予約制で、こだわりのランチが食べられる「秋月温泉 料亭旅館 清流庵」

先付の一例。会席料理は7150円から

予約制で、こだわりのランチが食べられる「秋月温泉 料亭旅館 清流庵」

自然に抱かれたくつろぎの宿

秋月温泉 料亭旅館 清流庵
電話番号:0946-25-0023
営業時間:11:00~15:00(前日までの予約制)
定休日:不定休
住所:朝倉市秋月1058
アクセス:目鏡橋バス停から徒歩9分
駐車場:無料

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