更新日: 2024年12月28日
鹿児島の郷土スイーツといえば名物ぢゃんぼ餅!仙巌園周辺に点在する店を深掘り!
ぢゃんぼ餅は鹿児島市磯地区で味わえる真のご当地ソウルフード。
ほわほわのお餅に甘~い優しい味わいのタレが絡まり、さらにさらに少し焦げた香ばしさがたまらない!!
心の底から何本でも食べられる魅惑のスイーツです。
ぜひその由来の奥ゆかしさを知って、お店ごとの味わいを比べてみてください!
鹿児島の仙巌園周辺でたべらる「ぢゃんぼ餅」とは?
今から680年以上前の南北朝時代のこと。後醍醐天皇の皇子である懐良親王が薩摩の谷山隆信の居城に滞在した際に、隆信が餅を小さくちぎって、味噌と醤油でつくったタレをまぶし、食べやすいよう餅に2本の竹を刺して親王に献上。親王が名称を尋ねたところ、隆信は「両ぢゃんぼ棒」と答え、これが「両ぢゃんぼ棒餅もち」の始まりという逸話がある。
現在は観光名所の仙巌園近くの磯地区に4軒の両棒餅専門店があり、これに仙巌園内の「両棒餅屋」を合わせて、5軒の店でつくりたてを味わうことができる両棒餅のつくり方や味は店ごとに異なり、どの店も仙巌園からは徒歩圏内。錦江湾にそびえる桜島を間近に眺める絶好のロケーションのなか、両棒餅を食べ比べてみてはいかが?
両棒餅とは?
直径3cmほどのひと口大の餅に、竹串を2本さした鹿児島ならではのおやつ。名称の由来は諸説あり、薩摩では武士が大小の刀を差すことを「両棒差し」ということから、その名が付いたというのが一般的。醤油味や味噌味がある。
仙巌園周辺への行き方
両棒餅の専門店は、錦江湾に面した磯地区に集中している。「両棒餅屋」がある仙巌園がもっとも北に位置し、国道10号を海側に1本入った磯街道に4軒が立ち並ぶ。JR鹿児島中央駅から磯地区の各店舗まで路線バスを利用する場合には、駅前から鹿児島交通バス国分・重久行きで15分、異人館前で下車する。1時間に1本ほどなので、バスの時間は事前に確認しよう。
↓鹿児島交通バス15分
仙巌園前
※2025年3月にJR仙巌園駅開業予定
↓約12.6km
仙巌園
ぢゃんぼ餅平田屋
明治期創業の老舗店 手製の竹串が歴史を伝える
創業は明治13(1880)年頃という磯地区にある両棒餅店のなかでも屈指の老舗。時期に応じた質のよい九州産のもち米、タレの決め手となる醤油の仕入れ先は創業以来の老舗店といった具合に、材料には創業時からのこだわりを守り続ける。餅にさす約5mm幅の2本の竹串は、代々継がれてきた製法による五代目平田勝彦さんの手製。
ぢゃんぼ餅は、醤油ベースのとろみのあるタレが特色
できたてが食べられる店内の座敷からは、大きな窓越しに桜島の威容が見える
専用の駐車場があり、12台ほど駐車できる
ぢゃんぼ餅平田屋
- 住所
- 鹿児島県鹿児島市吉野町磯9673
- 交通
- JR鹿児島中央駅から鹿児島交通まち巡りバスで34分、仙巌園前下車、徒歩6分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:30~18:00(閉店18:30)
- 休業日
- 不定休
- 料金
- ぢゃんぼ餅(1皿、10本入)=500円/
中川両棒餅家
地元に愛されるソウルフード
明治10(1877)年頃創業の老舗店。ぢゃんぼ餅店のなかでも唯一味噌をベースにした秘伝のタレを使う店で、いまは四代目の中川繁さんが先代の味を継承し暖簾を守っている。この味を求めて足しげく通う地元ファンが多いのはもちろん、眼前に桜島を望む店内で名物が味わえるとあって、訪れる観光客の心を惹きつけている。
網焼きの餅は、ふくれ具合を見ながら絶妙な焼き加減に仕上げる
焼き上がった餅は、味噌の風味が自慢のタレをたっぷりからめる
桜島を眼前に望むロケーション
中川両棒餅家
- 住所
- 鹿児島県鹿児島市吉野町磯9673
- 交通
- JR鹿児島中央駅から鹿児島交通まち巡りバスで34分、仙巌園前下車、徒歩6分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~18:00(閉店、7・8月は~19:00)
- 休業日
- 不定休
- 料金
- 両棒餅(10本入)=500円/
両棒餅屋
鹿児島観光の定番スポット仙巌園で両棒餅を堪能
仙巌園内の両棒餅店。暖簾や店内の窓掛に記された薩摩藩島津家の「丸に十字」の家紋が目を引く。醤油味の両棒餅はオリジナルのタレで、期間限定で味噌味や黒糖きなこ味も登場する。オーダーごとに餅を焼くため、その匂いに誘われて入店する人も多い。
両棒餅6本500円。両棒餅3本とドリンクとのセットは600円
店内にはベンチ形式の長イスが置かれ、ここで両棒餅を食べることができる
正面入り口の受付から歩いてすぐの場所にある
電話番号:099-247-1551(仙巌園)
営業時間:9:00~17:00
定休日: 3月第1日曜
入場料:1600円(仙巌園)
住所:鹿児島市吉野町9700-1 仙巌園内
アクセス:仙巌園前バス停から徒歩すぐ
駐車場: 1台500円
桐原家両棒餅店
磯地区の両棒餅発祥の店テイクアウトで元祖の味を
創業は明治初期。磯地区にある両棒餅店のなかでもっとも古いとされ、今は五代目の夫人である里美さんが店に立つ。テイクアウト専門店で、風味が強い九州産のもち米を使った両棒餅は醤油味がメイン。にごりのない透明感のあるタレは、砂糖などをブレンドした代々伝わるオリジナル。
両棒餅9個入り500円。つくりおきせず、注文ごとに餅を焼く
店の前には5台ほど駐車できるスペースがある
電話番号:099-247-1207
営業時間:10:30~17:00
定休日: 水・木曜
住所: 鹿児島市吉野町9679
アクセス:異人館前バス停から徒歩4分
駐車場:無料
ぢゃんぼ餅 淀川屋
おばあちゃん由来の両棒餅醤油味の甘さは磯一番! ?
初代のおばあちゃんの味を受け継ぐのは、三代目の孫娘さん。砂糖や味噌をブレンドした醤油味のタレは、「磯地区でもっとも甘いかも」とのこと。日もちしないため、テイクアウト後はその日のうちに食べるのがおすすめ。
どこか懐かしく、やわらかな味わいの両棒餅8個300円、14個500円(いずれも値段は要確認)
道を挟んでテイクアウト専門の店があり、現在はこちらが中心
電話番号:099-248-1444
営業時間:11:00~18:00
定休日: 不定休
住所: 鹿児島市吉野町9674
アクセス:異人館前バス停から徒歩4分
駐車場: 無料
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