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20年後にようやく裁定が下り「盲腸県境」誕生

この紛争に関しては国が裁定をするということになったものの、なかなか裁定が下されず、20年もの歳月が流れる。そしてついに、関係者立会の元の検分が行われ、1907(明治40)年、飯豊山頂の境内地とそこに繋がる登山道は福島県側(山都村一ノ木)に帰属するという決定がなされた。
つまり、幅0.9メートルほど(3尺)の登山道は飯豊山神社の参道ということで、福島県となっている、というわけである。

ここに、福島県の盲腸県境が確定し、現在に繋がる福島県の領域が定まった。

福島県の盲腸県境は、明治時代の民衆運動とその混乱が残した「痕跡」ともいえるかもしれない。

国土地理院(電子国土Web)にスポットとルートを追記

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PHOTO:西村まさゆき

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【筆者】西村まさゆき

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    地理・地図・歴史分野の執筆が多い社会科ライター。移動好き。好物は海藻。東京都中央区月島在住(鳥取県倉吉市出身)。著書に『日本の路線図』(三才ブックス)、『たのしい路線図』(グラフィック社)、『ふしぎな県境』(中公新書)『ファミマ入店音の正式なタイトルは大盛況に決まりました』(笠倉出版社)。