更新日: 2024年12月26日
コールマンに聞く!【寝袋選び vol.04 防寒タイプの寝袋】-15℃に対応する冬キャンプの必需品も!
泊まりがけキャンプの必須アイテムである「寝袋」。
今回は特に秋冬シーズンのキャンプに持っていきたい防寒タイプの寝袋について、ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社 コールマン事業部の広報担当者に解説してもらいました。
標高の高い場所では昼と夜の寒暖差に注意!
ここまで見てきたように、寝袋は快適温度を必ずチェックして、キャンプ予定地の気温に合うものを選ぶのが基本といえます。最近では春や秋だけでなく寒い時期にキャンプをするケースも多く、より防寒性を高めたタイプの寝袋も増えています。
「キャンプ地の気温は意外と低く、寒さを感じやすいものです。実際、標高が100m高くなるだけで気温は0.6~1℃くらいずつ下がるといわれています。そのため、特に山間部では思ったより昼夜の寒暖差が大きいことも多く、寒さ対策が重要なカギを握ります。昼間は平気でも夜になると大幅に気温が下がり、温度帯が合わない寝袋を持っていくと、寒くて眠れないという事態にもなりかねません」
春や秋のみならメインとなる温度帯は10℃あたりで十分ですが、冬場や標高の高い場所だと、これでは寒すぎるというケースも出てくるでしょう。
「より防寒性を高め、2℃、-8℃、-15℃といった低温度帯に適合するタイプのものも用意しています。あらかじめキャンプ地の最低気温を調べ、その温度から-5℃くらい低めに考えて、合う温度帯のものを選んでおくと安心です」
自由に組み合わせて使えるレイヤータイプも!
防寒性という観点からは、一般的には身体をすっぽりと包むマミー型のほうが封筒型よりも密閉性、保温性が高く、優れているといえるでしょう。
ただし、封筒型でも素材や構造を工夫して防寒性を高めたタイプがあります。保温性の高いフリース素材や起毛素材を使ったもののほか、3枚重ねになっていて、それぞれ単独でも使えるうえ、組み合わせ方によって幅広い温度帯に対応するレイヤータイプなどもあります。
「封筒型の3枚組で、それぞれ分割して持ち歩くことができます。1枚ずつ使ってもいいですし、気温に合わせて2枚、3枚と重ねて使うこともでき、1枚なら12℃、2枚重ねれば5℃、3枚重ねれば-5℃まで、幅広い温度帯をカバーすることができます。季節や行き先に応じてそのつど使い分けられるので、シーズン別に複数用意しなくてすみます。これひとつでオールシーズン使うことができ、とても重宝します」
このほか、頭からの放熱に着目し、枕にもなる取り外し可能なフードを付けて保温性をアップできるものや、足元にヒーターを入れてより暖かさをプラスできるものなども登場しています。
秋冬にキャンプを楽しみたいなら、こうした防寒タイプや4シーズン対応の寝袋を選んでみてはいかがでしょうか。
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【筆者】塩田真美
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出版社で女性誌、マネー雑誌の編集に携わり、現在はフリーの編集者、ライターとして活動。求人誌の著名人インタビューを長年担当し、作家やアーティスト、俳優、芸人、スポーツ選手など、200人以上に取材。得意分野はマネー、観光関連。趣味は磨崖仏+花巡り。