更新日: 2024年12月24日
そもそもオフロードバイクってどんなもの?オンロードとの違いは?【ゼロからはじめるオフロードバイク入門 vol.01】
山や草原、砂漠など自然剥き出しの未舗装路を颯爽と駆け抜けるイメージのオフロードバイク。
え、オフロードっていう種類のバイクがあるの?バイク自体の種類やタイプがよくわからない……という人も多いかもしれません。
バイクに今まで興味がなかったとしてもOK、オンロードバイクしか乗ったことがなくてもOK。キャンプにオフロードバイクで行ってみたいでもOK。「なんかカッコいい」と憧れた瞬間から何歳からでもオフ車乗りへの道は生まれます。刺激的でより心豊かにもなるオフロードライフに向けてまずは一歩を踏み出しましょう!
オフロードバイクで舗装路を走ると……
バイクは大きく分けて「オンロードモデル(オン車)」と「オフロードモデル(オフ車)」という2つのタイプに分類されます。
「オンロード」とは舗装路のことを、「オフロード」とは未舗装路のことを指します。つまり、簡単にいうと〝オンロードバイクは舗装路を走ることが前提〟のバイク、〝オフロードバイクは未舗装路を走ることを想定した〟バイクとなります。
じゃあオフロードバイクで舗装路(オンロード)は走れないの?と思われるかもしれませんが、オフロードバイクは舗装路でもオンロードバイクと同様に走行できます!
ただし、未舗装路を走るためのブロックタイヤを履いていると、オンロードバイクに比べてゴツゴツと路面から抵抗を感じるし(クルマだと雪がないのにスタッドレスタイヤを履いている雰囲気に少し近いかも)、雨の日は少し滑りやすいですね。
筆者もオフ車乗りたてのある雨の日に、やる気まんまんなブロックタイヤを履いて信号待ちからの発進時に後輪が地面の白文字で滑ったことが幾度か……。マシンがお尻を振りながら発進したので後ろのクルマの方はびっくりしましたよね、本当にごめんなさい。
逆にオンロードバイクでも、ちょっとくらい荒れた未舗装路を走ることもできますが、オフ経験者やそれなりに走れる人でないと厳しいかもしれないです。
でも、よくあるお店の駐車場などの砂利道くらいなら、オンロードバイクでも気をつけていれば全然大丈夫ですよ!
オンロードバイクのほうが車種は豊富
「一般道や高速道路など舗装された路面を走ること」が前提のオンロードバイクは、大きな魅力としてスポーツ走行から街乗り、ツーリングまで対応する車種の豊富さがあります。
オンロードバイクの車種タイプは、ネイキッド、スーパースポーツ、ツアラー、クルーザーなどなど。さらにその中でも車種分岐があるなど選択肢が本当に多いです。
基本、オフロードバイクに比べると長距離走行にも適していて、乗り心地や快適性能まで重視されているモデルが多いですね。
オフロードのほうが優れている点は?
一方で、「山道や林道、岩場、砂利道など、路面の起伏が多いオフロードで走ること」が前提のオフロードバイクは、オンロードバイクでは走行不可能もしくは難しいような路面でも走破することが可能です。
オフロードバイクの中でももちろん、車種タイプがあります。
モトクロッサーは、モトクロスレースやファンライドなど、公道ではないクローズドなコース専用車。そのため灯火器類は一切ついていません。エンデューロも基本的には競技専用車両ですが、公道走行可能なモデルもあります。長時間走行を視野に入れた大容量タンクや夜間走行のための灯火類も備えています。トレールは灯火器類やミラーやナンバーがついており、シート高も若干低めです。トライアルは扱いやすさを重視した軽量かつスリムな車体で、必要最低限のパーツ以外はシートすらついていません。
ちなみに筆者は、公道走行可能なエンデューロモデル(Husqvana FE250)とトレールモデル(HONDA CRF250L)を所持しています。
FE250はデザインや競技用車両をそのまま市販車にしたようなパワー感に加え、レーサー然とした足長で非常に足着き性が悪いという敷居の高さに逆に心がギュッときて初めてのオフロードバイクとして選びました。CRF250Lは、足着き性や市販車両としての安定性を求めて、より気軽に未知の林道探索にソロでも踏み込めるように2台目として選びました
オンロードバイクも楽しいけれど、オフロードバイクならではの楽しさを超個人的な見解でいうならば、”大自然で自分を試したくなるアトラクション感”です。舗装路でも未舗装路でも走れるオフロードバイクだからこそ、緊急時や被災地の救援活動でも活躍したり、陸上自衛隊では〝偵察用オートバイ〟として、オフロードバイクを使う部隊もあるほどです。
被災地でも活躍できる、つまりどんな路面状況であろうと「イケる」と思わせてくれるのがオフロードバイク。もちろんライダー自身のライディングテクニックがオンロードバイクに比べて大きく関わってくるのですが、それもまた醍醐味のひとつといえるでしょう。
スピードを操るのも楽しいけど、さまざまな道や悪路でもマシンコントロールやボディコントロールで走破していく楽しさ。悪路を恐る心との戦いや、走破できない悔しさをバネにがんばる楽しさ。
そうしてたどり着いた場所に立った時には、距離や難易度に関係なく、まるで道なき道を制してきたかのような、大きな達成感と感動を味わえること間違いなしです。
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【筆者】コイズミユウコ
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オフロードバイク専門誌を中心にバイク雑誌やアウトドア本などに携わる、プライベートでも旅や林道ツーリングを楽しむフリーの編集者。ステキ景色の中でリコーダーを吹くのが大好き。いろいろな林道情報を紹介できるといいな(‘□’)ノ*