目次
- ばってん少女隊『九伝』ってどんなアルバム?
- 1曲目:九州北部地域の渡来人をモチーフにした「トライじん」
- 2曲目:神楽×コールの融合で文化を継承した「My神楽」
- 3曲目:ばってんそん降臨 !瓊瓊杵尊が舞い降りる「it’s 舞 calling」
- 4曲目:心優しい豊玉姫となまずの伝承がモチーフの「ureshiino」
- 5曲目:「でんでらりゅーば!」長崎のわらべ歌をみんなで歌おう
- 6曲目:天照を誘い出す?令和の儀式は「サニー・サイド・スリープオーバー」
- 7曲目:九州で一番有名な歌?令和版「あんたがたどこさ〜甘口しょうゆ仕立て〜」
- 8曲目:キラキラの日差しを浴びて♡キュートで爽やかなクリスマスソング「ヒナタベル」
- 9曲目:令和の時代とともに未来へ!「BAIKA」
- 『九伝』ゆかりの地へ!ばってん少女隊の楽曲を聴いて九州旅行をもっと楽しもう
7曲目:九州で一番有名な歌?令和版「あんたがたどこさ〜甘口しょうゆ仕立て〜」
「あんたがたどこさ♩ひごさ♩ひごどこさ♩」は、日本人なら誰もが知っているフレーズですよね。鞠をつきながら歌うこのわらべ歌は、正式名を「肥後手まり唄」といい、肥後(肥後国・ひごのくに)は歌詞にも出てくる通り、熊本を指しています。
そんなわらべ歌をばってん少女隊が「あんたがたどこさ〜甘口しょうゆ仕立て~」にバージョンアップ!ボールをつきながら歌うダンスと、中毒性のある軽快なサウンドが耳に残る一曲です。
ミュージックビデオでは、九州でとりわけ有名な「フンドーキン醤油株式会社」とコラボしています!九州のお醤油は甘口がスタンダードなので、九州以外の隊員は初めて口にすると、その甘さに驚くかもしれませんね。
「あんたがたどこさ〜甘口しょうゆ仕立て〜」を聴いて訪れたい場所:米塚
「あんたがたどこさ〜甘口しょうゆ仕立て〜」のミュージックビデオには、熊本と大分のスポットが登場します。
1つ目は、前述した大分・臼杵(うすき)市に本社のあるフンドーキン醤油工場内。ロケ地の斬新さにびっくりしつつ、九州以外の隊員はこの有名な甘口醤油をチェック!中毒性のある楽曲と同じく、クセになることでしょう。
そしてもう1つのゆかりの地は、熊本・阿蘇山そばにある「米塚(こめづか)」です。米塚は標高934mにあり、山頂がすり鉢状にへこんだ高さ80mのかわいいミニ火山。初夏は緑鮮やかな牧草に覆われ、秋にはすすきの穂が揺れる様子に心が洗われます。残念ながら登山はできませんが、周囲をドライブしてみてはいかがでしょうか。
帰りはスーパーや道の駅、お土産ショップで、甘口醤油をGETするのをお忘れなく♪
8曲目:キラキラの日差しを浴びて♡キュートで爽やかなクリスマスソング「ヒナタベル」
宮崎県のキャッチフレーズは「日本のひなた宮崎県」。宮崎はかつて「日向国・ひゅうがのくに」、神代の頃は「ひむかのくに」と呼ばれており、「日に向かう国」であることがうかがえます。
そんな日本のひなたである宮崎は、日南海岸に沿って、穏やかで美しい海とヤシの木が揺れ、南国ムードがたっぷり。そこでばってん少女隊が、南国のクリスマスをイメージした「ヒナタベル」を生み出したのです。
特筆すべきなのは、ミュージックビデオがとにかく可愛く魅力的!ライトブルー×ペイズリー柄のワンピースに、ホワイトのモヘアがキュートで、その姿はまさに日向のサンタ♪
ラテン調のサウンドは爽やか&軽やかで、ずっと聴いていたくなること間違いなし!
「ヒナタベル」を聴いて訪れたい場所:サンメッセ日南
「ヒナタベル」のミュージックビデオのロケ地は複数ありますが、とくにインパクト大なのが、ばってん少女隊と並ぶモアイ像ですよね。彼らは「サンメッセ日南」に堂々と座しています。モアイ像と並んで、美しい海を見下ろし、ミュージックビデオと同じカットで撮影すれば感激もひとしお。
ちなみに7体のモアイ像にはそれぞれ、金運や恋愛運といった運気UPのジンクスがあるとのこと。メイキング映像では、メンバーが気になるモアイ像の前に立っていました。ぜひ推しと同じ像の前に立ちましょう!
サンメッセ日南を後にしたら、日南海岸沿いをドライブしながら「こどものくに」や知福川の橋、「味のおぐら」のチキン南蛮を楽しむコースがおすすめです♪
サンメッセ日南
- 住所
- 宮崎県日南市宮浦2650サンメッセ日南
- 交通
- JR日南線油津駅から宮崎交通宮崎駅行きバスで25分、サンメッセ日南下車、徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:30~17:00(閉園)
- 休業日
- 水曜、祝日の場合は営業(GW・盆時期・年末年始は営業)
- 料金
- 入園料=大人800円、中・高校生500円、4歳以上350円/
9曲目:令和の時代とともに未来へ!「BAIKA」
『九伝』のラストを飾るのは、令和の時代にぴったりの「BAIKA」!ゆるやかなテンポと曲調で、未来がフワリと開けていく感じを予感させる一曲です。
タイトルの「BAIKA」は「梅花」のことですが、現在の元号である「令和」は万葉集(巻5)にある梅花の歌32首の序文が語源となっています。
「時に、初春の令月 にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す・・・」※
※ 新春の好き月(お正月)に、気 はしとやかで風はやわらかく、梅は鏡台にある白粉のごとく白く咲き、蘭は飾り袋のにおいのように香りを漂わせている
1300年以上も昔に残された言の葉が、時を経て現代の私たちの心につながった「令和」。その軸となる梅の花をテーマにした「BAIKA」は、古今の日本をつなぎ、清らかに咲ける未来へとつづく大切な曲ともいえるのではないでしょうか。
「BAIKA」を聴いて訪れたい場所:太宰府天満宮
「BAIKA」のモチーフとなった「梅の花の宴」が開かれた奈良時代、梅は渡来してきたもので高貴な花とされていました。そのため、太宰府の長官だった大伴旅人(おおとものたびと)の邸宅で、お正月のお祝いとして、梅の花を題材とした歌詠みの宴が開かれたのです。
邸宅跡地はわかっていませんが、九州の梅の名所といえば、多くの人が「太宰府天満宮」を思い浮かべるのではないでしょうか。
「太宰府天満宮」は受験の神様・菅原道真を祀っており、道真は言われのない罪を着せられ、都から左遷され太宰府に来ました。有名な歌に「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな」があり、道真自身も梅にゆかりの深い人物といえますよね。
境内には197種・約6000本の梅の木が植えられています。奈良時代は白梅のみですが、天満宮の梅は色とりどり!梅の見頃に訪れたいものですが、それ以外の季節でも一度は行っておきたいスポットです。
※2024年秋現在、御本殿は124年ぶりの大改修が行われているため、仮殿が私たちをお迎えしてくださいます。詳細はこちらをご覧ください。
『九伝』ゆかりの地へ!ばってん少女隊の楽曲を聴いて九州旅行をもっと楽しもう
九州の歴史や郷土芸能、土地ならでは愛すべきものを、あざやかな令和の楽曲にのせて歌い継ぐばってん少女隊。『九伝』のリリースを機に、アルバムの楽曲を楽しむだけでなく、楽曲ゆかりの地を巡ってみませんか。九州地方はばってん少女隊のふるさとでもあります。ゆかりの地に直接赴くことで、ばってん少女隊の伝えたい想いがダイレクトに伝わってくることでしょう。
文・やくしじ 紫(大分生まれ)
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