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3曲目:ばってんそん降臨 !瓊瓊杵尊が舞い降りる「it’s 舞 calling」

3曲目:ばってんそん降臨 !瓊瓊杵尊が舞い降りる「it’s 舞 calling」

『九伝』3曲目の「it’s 舞 calling」は、天孫降臨の「猿田彦伝説」をモチーフとし、「新たな道を切り拓いて、未来をつむいでいこう」というメッセージが込められた、韻を踏みながら展開する爽やかなテクノポップ♩

神代の頃、天孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、現在の日本列島である豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに)を素晴らしい国にするために、三種の神器を持って天降る際、道案内をした神様がいました。この神様は、猿田毘古神(さるたひこのかみ)で「進むべき道を照らしてくれる神」とされています。

注目したいのが、英語表現で“it’s my calling”は「私の天職」という意であること。すなわち「it’s 舞 calling」には、「舞うことは天職」という意味も含んでいるのかも。

光を照らして道を切り拓こうとするばってん少女隊の姿を、瓊瓊杵尊や猿田彦に重ねたこの楽曲は、まさに尊い神曲と言えるのではないでしょうか。

「it’s 舞 calling」を聴いて訪れたい場所:霧島神宮

「it’s 舞 calling」を聴いて訪れたい場所:霧島神宮

天孫降臨の地にほど近い鹿児島・霧島には、瓊瓊杵尊と猿田毘古神を祀るスポットがあります!

鹿児島に来たら、絶対に参拝してほしいのが「霧島神宮」です。瓊瓊杵尊を祀る霧島神宮は、国宝である朱塗の本殿や拝殿を老杉が囲み、ひときわ神聖な空間に鎮座しています。足を踏み入れると、背筋が伸びるような感覚に。

標高750mの地にあって、展望台からは美しい桜島や錦江湾(きんこうわん)が望めるので、瓊瓊杵尊もこの地を気に入っていることでしょう。

そして、霧島神宮から車で10分ほどにある「猿田彦神社」。道案内をした縁から、瓊瓊杵尊に仕えた猿田毘古神を祀っています。

年に4回、霧島神宮の神職が猿田彦の御神体を背負い、神宮内をお祓いして巡る「猿田彦命巡行祭」も行われており、2柱の関係性が窺えます!

霧島神宮

住所
鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
交通
JR日豊本線霧島神宮駅から鹿児島交通霧島いわさきホテル行きバスで13分、霧島神宮下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
境内自由、授与所は8:00~17:30(閉所)
休業日
無休
料金
九面守=1000円/恋みくじ=200円/幸福みくじ=200円/霧島花お守り(巾着形)=1000円/縁結びお守り=1000円/

4曲目:心優しい豊玉姫となまずの伝承がモチーフの「ureshiino」

4曲目:心優しい豊玉姫となまずの伝承がモチーフの「ureshiino」

続いては、「豊玉姫伝説」をモチーフに過去と現代をリミックスさせた「ureshiino」。古のなまずと、現代に生きるわたしの心が客観的に描かれ、リンクしている不思議な歌詞が秀逸な一曲です。テクノポップな仕上がりでありながら、耳障りのよさも魅力的!

豊玉姫のお話は各地に諸説ありますが、佐賀県の嬉野では、なまずが姫の「遣い」と伝えられています。

傷ついたなまずに、心も姿も美しい豊玉姫が優しく手を差し伸べると、なまずの傷が癒され、白くてつやつやな姿に。優しい姫とずっとこの地で一緒にいたいと、なまずは豊玉姫の遣いとなったそうです。

しかし姫の本来の姿は海の女神でサメ(※)…。秘密を知られたとき、姫は海へ還ってしまいます。けれどなまずは、姫と一緒に過ごしたこの嬉野の地をいつまでも守り、残したいと願いました。そんな想いが歌詞に込められている、美しくも切ない一曲です。

(※)ワニやサメなど、諸説あり

「ureshiino」を聴いて訪れたい場所:豊玉姫神社

「ureshiino」を聴いて訪れたい場所:豊玉姫神社

「ureshiino」を聴いて訪れるべきスポットは、佐賀・嬉野(うれしの)にある豊玉姫神社です。各地にある豊玉姫神社の中でも、嬉野の伝説では姫と大なまずがキー。白くつやつやとした「なまず様」が祀られています。参拝の手順が書いてあるので、優しくお水をかけてください。

海へ還った姫の気持ちを汲みながら、いつまでも嬉野の地を守りたいと願うなまずの、「うれしいの」の声が聴こえてくるかもしれません。

豊玉姫神社は、嬉野バスターミナルのそばにあります。手水舎のお水は温泉ですが、美肌祈願の帰りは温泉に浸かって、姫となまずのように白くてつやつやしたお肌になってくださいね♩

豊玉姫神社

住所
佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙2231-2
交通
JR佐世保線武雄温泉駅からJR九州バス嬉野温泉行きまたは彼杵行きで33分、嬉野温泉下車すぐ(タクシーでは26分)
営業期間
通年
営業時間
境内自由
休業日
無休
料金
情報なし

5曲目:「でんでらりゅーば!」長崎のわらべ歌をみんなで歌おう

5曲目:「でんでらりゅーば!」長崎のわらべ歌をみんなで歌おう

長崎の人にはおなじみのわらべ歌(手遊び歌)「でんでらりゅうば」。ばってん少女隊の手にかかれば、可愛らしいラップが印象的な楽曲「でんでらりゅーば!」に大変身!

ミュージックビデオでは、ショート動画やTikTokを思わせる縦画面で、ばってん少女隊が手遊びを披露。語呂とリズムのよさがクセになり、一度聴いたら忘れられない一曲です。

「でんでらりゅーば!」の歌詞では、原曲の手遊び歌に加えて、「おばけとなったわたし」がキュートに、お祭りで踊ろうと誘います。こんなにかわいいおばけが来たら、喜んで一緒に踊ってしまいますよね…!?

「でんでらりゅーば!」を聴いて訪れたい場所:長崎くんち

「でんでらりゅーば!」を聴いて訪れたい場所:長崎くんち

「でんでらりゅーば!」を聴いた長崎の人なら、「長崎くんち」を思い浮かべる人も多いかもしれません。「長崎くんち」とは、長崎の氏神様「諏訪神社」の秋のお祭りのこと。ちなみに「くんち」とは九州北部の秋祭りの呼び名です。

この「長崎くんち」では、奉納踊りの「阿蘭陀万才(おらんだまんざい)」や、「本町踊り(日本舞踊)」で「でんでらりゅうば」が使われています。

毎年10月7日〜9日の3日間が祭礼となり、長崎市では各町ごとにさまざまな出し物が披露されるので要チェックです!

長崎くんち

住所
長崎県長崎市諏訪神社ほか市内各所
交通
JR長崎駅から長崎電気軌道3号系統蛍茶屋行きで5分、諏訪神社下車、徒歩5分(諏訪神社)
営業期間
10月7~9日
営業時間
長崎くんちは7:00~、詳細は要問合せ
休業日
情報なし
料金
観覧券(中央公園くんち観覧場)=6000円(砂被り椅子席)、5500円(スタンドS席)、3500円(スタンドA席)/観覧券(諏訪神社桝席、一桝4人掛け)=30000円(S席)、24000円(A席)、18000円(B席)、12000円(C席)/(要問合せ)

6曲目:天照を誘い出す?令和の儀式は「サニー・サイド・スリープオーバー」

6曲目:天照を誘い出す?令和の儀式は「サニー・サイド・スリープオーバー」

天孫降臨の地である宮崎・高千穂には多くの神話があります。とりわけ有名なのが「天岩戸(あまのいわと)伝説」。この神話を元にしたのが、「サニー・サイド・スリープオーバー」です!

<天岩戸伝説とは?>
天照 大御神(あらてらすおおみかみ)が、弟・素盞嗚(すさのお)の悪事に耐えられず、岩の中にお隠れになったため、太陽の光が消えて、世界は暗闇に包まれてしまいます。そこで神々たちは天照に出てきてもらうため、岩の前でさまざまな儀式を執り行うことに。

なかでも、天宇受売(あめのうずめ)が、このために作られた500個の勾玉 を身につけ鏡を持って踊ると、神々たちは大盛り上がり。この騒ぎを不思議に思った天照が外をのぞかれたところを、天手力男神(あめのたぢからおのかみ)によって再び外の世界へ。世界は無事に太陽の恩恵が受けられるようになりました。

「サニー・サイド・スリープオーバー」では、「たとえもう朝が来なくても、朝まで私たちがそばにいて、あなたを照らします」と天照の心に寄り添いながら、信じていることを歌詞で伝えています。

ハイパーポップな「サニー・サイド・スリープオーバー」を、天岩戸の前でばってん少女隊と隊員が歌って踊ったら、天照もきっと出てきてくれることでしょう…!

「サニー・サイド・スリープオーバー」を聴いて訪れたい場所:天岩戸神社

「サニー・サイド・スリープオーバー」を聴いて訪れたい場所:天岩戸神社

「サニー・サイド・スリープオーバー」を聴いたらぜひ訪れたいのが、宮崎県・高千穂の「天岩戸神社」です!

大岩の「天岩戸」が御神体の西本宮、天照大御神を祀る東本宮から成る神社です。なお、西本宮と東本宮は岩戸川を挟んでそれぞれ対岸に鎮座しています。

洞窟である天岩戸へは入れませんが、神職の方の案内(定時)で西本宮の遥拝所からお参りすることができますよ。

天岩戸神社

住所
宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073-1
交通
JR日豊本線延岡駅から宮崎交通高千穂バスセンター行きバスで1時間20分、終点で町営ふれあいバス岩戸行きに乗り換えて15分、終点下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
境内自由、授与所は8:30~17:00
休業日
無休
料金
情報なし
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