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新幹線のグリーン車とは?【初心者も安心】普通車との違いや乗車に必要なきっぷを徹底解説

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年8月29日

新幹線のグリーン車とは?【初心者も安心】普通車との違いや乗車に必要なきっぷを徹底解説

本記事では、新幹線のグリーン車について徹底解説。
普通列車との違いや、グリーン車に乗るために必要なきっぷの買い方など、初めての人にも分かりやすくご説明していきます。

新幹線のグリーン車について分からないことがあれば、ぜひ記事を参考にしてくださいね。

新幹線のグリーン車と普通車との設備の違いは?

新幹線のグリーン車と普通車との設備の違いは?

新幹線には、「自由席」「指定席」「グリーン席」「グランクラス」の4種類があります。
グリーン席が利用できるグリーン車は、自由席と指定席よりグレードが高い車両。快適に過ごせる設備やサービスが充実している分、料金は普通車より割高になります。

グリーン車の主な特徴は以下の通りです。

◆座席前後の幅や間隔、荷物のスペースにゆとりがある
◆全席にコンセントとサイドテーブル、フットレストがある
※フットレストは前方一列を除いた全席
◆高機能なリクライニングシートが採用されている
◆照明が控えめで落ち着いた環境

グリーン車の座席は、2席+2席の計4席が横一列に並んでいます。普通車より座席が少ない分、シートやひじ掛けが大きめ。リクライニングシートを深く倒せるので、ゆったりと座ることができます。

照度が控えめで落ち着いた雰囲気の車内は、読書やパソコン作業に適した環境。全席にコンセントと手元を照らす読書灯が備え付けられていて、長時間作業をしていても快適に過ごせます。

リクライニングシートの角度などの詳細は新幹線や列車によって異なりますが、どのグリーン車も設備は十分。長距離移動や旅行の帰りに利用すると快適に過ごせるのでおすすめです。

新幹線のグリーン車で受けられるサービスは?

新幹線のグリーン車で受けられるサービスは?

グリーン車のサービスは、おしぼりの提供やブランケットの貸し出し、ワゴン販売サービス、雑誌の提供などがあります。

サービスの内容は新幹線によってさまざま。例えば東海道新幹線の「のぞみ」と「ひかり」には、グリーン車でのみ利用できるモバイルサービスがあります。座席に設置されたQRコードをスマートフォンなどで読み取ると、食事や飲み物のオーダーや乗務員の呼び出しが可能。自分の好きなタイミングでサービスを受けることができます。
※列車の運行状況や車両の都合により、サービスが受けられない場合があります。

普通車にはないグリーン車ならではのサービス。飛行機に乗っているような贅沢な気分になれますよ!

新幹線のグリーン車料金と予約・購入方法

新幹線のグリーン車料金と予約・購入方法

ここではグリーン車の料金と、予約・購入方法についてご説明します。まずは必要なきっぷと料金を見ていきましょう。

新幹線でグリーン車に乗るためには、「乗車券」と特急・急行の「グリーン券」が必要です。グリーン券の料金(グリーン料金)は、実際に乗車する区間の距離によって計算します。例をあげると、東海道・山陽新幹線のグリーン料金は以下の通り。

乗車距離料金
100キロまで1,300円
200キロまで2,800円
400キロまで4,190円
600キロまで5,400円
800キロまで6,600円
801キロ以上7,790円

東京駅から名古屋駅まで「のぞみ」を利用する場合、距離は366.0kmで普通車(指定席)の料金は11,300円。グリーン車の料金は14,960円で、差額は3,660円となります。区間、乗り継ぎなどの細かい条件によって価格は異なるため、詳しくはJRの公式ホームページをチェックしてみてください。

家族でグリーン券を購入するとき気になるのがこども料金。グリーン券のこども料金は、おとなと同じ価格です。乗車券と特急券のこども料金はおとな料金の半額ですが、グリーン券にこども料金はありません。

グリーン券を予約・購入できる場所は、「みどりの窓口」「券売機」「インターネット」の3つ。ここからは、各場所で予約・購入する方法について詳しく解説していきます。

みどりの窓口で予約・購入する方法

みどりの窓口で予約・購入する方法

みどりの窓口では、きっぷの販売や変更、払い戻しをすることができます。新幹線きっぷを買い慣れていない人は、みどりの窓口で購入するのが便利。みどりの窓口なら、繁忙期で空席が少ないときも柔軟に対応してくれますよ。

窓口ではきっぷを購入するために必要な情報を聞かれるので、乗車駅と降車駅、日時(乗車時刻または到着時刻)と利用人数を伝えましょう。グリーン車を希望することも忘れずに。支払いは現金またはクレジット決済から選べます。

みどりの窓口は、新幹線停車駅以外では営業時間が短いというデメリットも。東京や上野などの主要な駅では5時30分から23時まで営業していますが、10時から営業を開始する駅もあります。JRの公式ホームページを見て、営業時間を確認しておきましょう。

こんな人におすすめ
◆どの新幹線が自分の旅行に最適なのかわからない人
◆券売機の操作が苦手な人
◆学割や障害者割引など、証明書が必要となる割引を利用する人

券売機で予約・購入する方法

券売機で予約・購入する方法

みどりの窓口やきっぷ売り場の近くにある指定席券売機では、新幹線のきっぷを販売しています。指定席券売機という名前ですが、指定席と自由席のどちらも購入が可能。グリーン券もこの券売機で購入できます。

みどりの窓口と同じように、乗車駅と降車駅・日時(乗車時刻または到着時刻)・人数の情報と、支払いのための現金またはクレジットカードを準備しておきましょう。


券売機に表示されている「指定席」を選択します。次にきっぷの種類を選ぶ画面が表示されるので、「新幹線」を選択します。


画面の指示に従い、新幹線の路線や乗車駅、降車駅、乗車日、乗車時間帯、人数を選択してください。日付は購入日から1か月後まで表示され、時刻は出発時刻または到着時刻のどちらかで選択できます。


人数を選択したあと、希望した時刻に出発する列車の空席情報が表示されます。普通車とグリーン車の空席情報が一覧で表示されるので、グリーン車で〇または△になっているボタンを選択しましょう。


次に、座席の選択画面が表示されます。座席の種類を選択したあと、号車、列、位置を選んでください。「座席表から選ぶ」を押すと、座席が分かりやすく表示されますよ。

座席を選んだあとは、乗車券や帰りのきっぷの購入を提案する画面が表示されます。必要であれば画面の指示に従って購入してください。


最後にきっぷの内容を確認したら支払いを済ませます。きっぷを受け取ったら、特急・急行グリーン券の購入完了。きっぷに書かれている内容に間違いがないか、必ず見ておきましょう!

在来線から新幹線を乗り継ぐ場合は、券売機に表示されている「乗換案内から購入」を選択して購入するのがおすすめです。在来線の出発駅と到着駅を指定でき、在来線からの乗り継ぎきっぷを楽に購入できますよ。

こんな人におすすめ
◆みどりの窓口に並びたくない人
◆近くの駅で気軽に購入したい人

インターネットで予約・購入する方法

インターネットで予約・購入する方法

新幹線のきっぷ、グリーン券はインターネットでも購入できます。駅や窓口に行く必要がなく、簡単な会員登録のみで予約ができるためとても便利。

手持ちのICカードと連携させて、チケットレスで乗車できる方法と、予約と購入はネットで行い、駅の発券機にて紙のきっぷを発券する方法があります。

各サービスによって予約・購入方法は異なりますが、基本的にはネットで必要な情報を入力するということに大きな変わりはありません。ICカードやモバイルのみで乗車できるものやお得な割引もあるので、自分の好みに合ったサービスを選んでみてください。

【チケットレス】
新幹線eチケットサービス(JR東日本・JR北海道)
東北・北海道・上越・北陸・山形・秋田の各新幹線で利用できるサービス。新幹線eチケットに紐づけた交通系ICカード・モバイルSuicaなどを自動改札機にタッチすると、そのまま新幹線に乗車できます。

スマートEX(JR東海・JR西日本)
東海道・山陽・九州新幹線の申し込みができる、会費無料のサービス。クレジットカードと交通系ICカードを登録するとすぐに利用でき、ICカードのみで新幹線に乗車できます。

【紙のきっぷ】※ネットで予約→発券機できっぷの発行が必要
えきねっと(JR東日本)
全国の新幹線・JR特急列車の申し込みができるサービスです。無料会員登録をして、予約したきっぷはみどりの窓口または自動券売機で受け取ります。
※JR西日本の北陸エリア以外・JR東海の駅の窓口・JR四国・JR九州ではきっぷの受け取り不可。

e5489(JR西日本)
主にJR西日本・JR四国・JR九州とJR東日本の申し込みができるサービスで、利用にはJR西日本の会員制サービス「WESTER」への無料登録が必要。J-WESTカード会員なら、会員専用のお得なきっぷも利用できます。
※e5489の表記がある発券機にてきっぷの受け取りが可能。

こんな人におすすめ
◆スマホやPCの操作、ネット予約に抵抗がない人
◆普段から使っているICカードがある人
◆なるべく時間を短縮したい人

新幹線のグリーン車の乗り方

新幹線のグリーン車の乗り方

グリーン車に乗るには、まず新幹線の乗車券とグリーン券を購入し、発券されたきっぷを持って新幹線改札に行きます。

改札を通る時、きっぷが乗車券とグリーン券で別々に発券された場合は2枚重ねて改札機に入れます。まとめて1枚で発券されてた場合は、その1枚だけを入れてください。

グリーン券に記載された車両が止まるホームへ行き、同じくグリーン券に記載された車両の乗り口前で新幹線が到着するのを待ちます。

新幹線が到着し、乗車したら、グリーン券に書かれている座席に座ります。

グリーン車の車両

グリーン車の車両

グリーン車は普通列車に比べて車両が少ないのが特徴。多くの場合、中央から後方に位置する1両または3両がグリーン車となりますが、E6系のように先頭の車両がグリーン車となる新幹線もあります。

ここでは各新幹線のグリーン車の位置をまとめました。同じ新幹線でも列車の種類や系統により位置が異なるため、以下の一覧を参考にしてください。

【東海道・山陽新幹線】

◆のぞみ、ひかり、こだま
N700系:16両編成で、グリーン車は8号車、9号車、10号車。
※N700系8両編成のこだまは6号車の後方(500系はグリーン車なし)

【東北・北海道・秋田・山形新幹線】

◆はやぶさ
E6系:7両編成(11〜17号車)で、グリーン車は11号車。
E5系:10両編成で、グリーン車は9号車。

◆はやて
E5系:10両編成で、グリーン車は9号車。

◆やまびこ
E6系:7両編成(11〜17号車)で、グリーン車は11号車。
E5系:10両編成で、グリーン車は9号車。
E2系:10両編成で、グリーン車は9号車。

◆なすの
E6系:7両編成(11〜17号車)で、グリーン車は11号車。
E5系:10両編成で、グリーン車は9号車。
E2系:10両編成で、グリーン車は9号車。

◆つばさ
E8系:7両編成(11〜17号車)で、グリーン車は11号車。
E3系:7両編成(11〜17号車)で、グリーン車は11号車。

◆こまち
E6系:7両編成(11〜17号車)で、グリーン車は11号車。

【上越・北陸新幹線】

◆かがやき、はくたか、つるぎ、あさま、とき、たにがわ
E7系:12両編成で、グリーン車は11号車。

【九州新幹線】

◆みずほ、さくら、つばめ
N700系:8両編成で、グリーン車は6号車の後方。
※つばめ800系はグリーン車なし


グリーン車に乗るときは発車時刻に遅れないよう注意しましょう。乗車時刻を過ぎたグリーン券は無効になってしまい、払い戻しができなくなります。

グリーン車について理解して、安心して新幹線の旅を楽しもう!

グリーン車について理解して、安心して新幹線の旅を楽しもう!

新幹線のグリーン車の特徴と乗り方について解説しました。
グリーン車の料金は割高ですが、普通列車では体験できない充実した設備やサービスを利用することができますよ。

ぜひこの機会に、グリーン車の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
グリーン車に乗車して、より上質な新幹線の旅を楽しみましょう!

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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