更新日: 2024年9月6日
東京のおすすめミニシアター10選 現役映画館スタッフ推薦!
TOHOシネマズなど大きい映画館のことを「シネコン(シネマコンプレックス)」と呼ぶのに対し、座席数が少なくスクリーンも1〜2つ程度の小さな映画館は「ミニシアター」と呼びます。行ったことがない、という方も多いかもしれません。
東京は、歴史の古いものから令和に誕生したものまで、多くのミニシアターが個性豊かに名を連ねる街。
現役映画館スタッフでもある筆者が、そのごく一部をご紹介します!
※掲載情報は2024年6月時点のものです。最新情報は各劇場のウェブサイトからご確認ください。
目次
東京のミニシアター① 早稲田松竹
高田馬場駅から徒歩数分。商業ビルなどではない、ただ一軒の映画館としてそこに佇む唯一無二の魅力。それが、老舗名画座「早稲田松竹」です。
開館は1951年。コーヒー1杯ほどの料金で映画2本を観れる「2本立て上映」の映画館としてスタート。金額こそ変われど、今でも「2本立て」のスタイルは変わりません。往年の名作から準新作までさまざまな映画にふらっと出逢える、貴重な場となっています。
名画座というと敷居の高いイメージもあるかもしれませんが、高田馬場は早稲田大学がキャンパスを構える学生の街。人通りの絶えない大通りに面したクリームの色の建物は、誰もを等しく迎え入れてくれます。
東京のミニシアター② ポレポレ東中野
東中野駅の中央・総武線ホームから目の前に見える、駅近ミニシアター「ポレポレ東中野」。かわいい響きの「ポレポレ」とは、スワヒリ語で「ゆっくり、ゆっくり」という意味。2003年9月開館で昨年20周年を迎えているのですが、今年に入ってから記念Tシャツが発売されました。理由は「ゆっくりしていて」だそうです。
上映作品は日本のドキュメンタリー作品や小規模な劇映画がメイン。「ドキュメンタリーといえばポレポレ!」という認識の方も多いでしょう。封切り館となることが多く、監督やゲストを招いたトークショーも頻繁に実施されています。
また、幅広くイベントを開催できる併設カフェ「ポレポレ坐」の存在も大きな魅力です!
東京のミニシアター③ シネマート新宿
大手シネコンはもちろん、ミニシアターだけでもかなりの数が存在する新宿。なかでも、ひときわ個性の強いミニシアターといえば「シネマート新宿」を挙げたいところです。
開館は2006年。韓国・台湾・中国・香港などアジア映画の配給を手がける会社が運営しているため、それらの映画に強いことがまず一つの特徴。そして近年では、劇場スタッフによる驚きの「館内ディスプレイ(造形物の数々)」もまた、シネマート新宿の「顔」となっています。
世界中の映画が配信で観れてしまう今の時代、それでも劇場まで足を運び、一作品ずつお金を払って鑑賞するという「映画館体験」に、さらにプラスアルファを加える。多くの映画館が、見倣いたいと思っているのではないでしょうか。
館内設備:2スクリーン(333席/51席)
一般料金:2,000円
最寄り駅:新宿三丁目駅
公式HP:https://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/
東京のミニシアター④ K's cinema
「ケイズシネマ」——どこか若々しい雰囲気も感じる名前の映画館ですが、じつは新宿で3番目に古い映画館! 歴史はさらに遡り、もともとは任侠映画専門の名画座「新宿昭和館(昭和7年オープン!)」があった場所なのだそうです。
現在のK’s cinemaは、白を基調とした清潔感のあるロビーが心地良い、誰でも入りやすい空間。上映される作品も、ドキュメンタリーから世界各国の映画、インディーズ映画まで、客層を選びません。
2017年、のちに大ヒットとなる映画『カメラを止めるな!』を先行上映したのもK’s cinemaです。この小ぶりな劇場で「82回連続満席」という記録を打ち立てたことが、最終的に全国300館以上の拡大公開へと繋がっていきます。ロマンですね!
東京のミニシアター⑤ Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下
1980年代「ミニシアターブーム」の中心地であった渋谷。そのなかで、大型複合文化施設「Bunkamura」の一部としてオープンしたのが「ル・シネマ」です。
Bunkamuraは、コンサートホールや美術館などを擁するアートな施設。そのもの「映画」を意味するフランス語の館名「ル・シネマ」からも伝わってくるように、扱う作品もヨーロッパの良品が比率としては多め。少なからずハイソサエティな香りの漂う映画館となっています。
なお現在はBunkamuraの大規模改修工事に伴い、2022年閉館の映画館「渋谷TOEI」跡地に「ル・シネマ 渋谷宮下」として移転。渋谷の駅前にありながら、エレベーターの扉が開けばそこでは変わらぬ「ル・シネマの空気」を味わえます。
館内設備:2スクリーン(268席/187席)
一般料金:1,900円
最寄り駅:渋谷駅
公式HP:https://www.bunkamura.co.jp/cinema_miyashita/
東京のミニシアター⑥ シアター・イメージフォーラム
渋谷は、路地裏に身を潜めているミニシアターが多数。なかでも、宮益坂を上りきった先にある「シアター・イメージフォーラム」は初めてだと結構迷うかもしれません。
もとはアート系の実験映画や個人映画の上映活動をする拠点として1971年から活動を開始した「イメージフォーラム」。上映だけでなく出版事業なども手がけ、2000年に現在の複合的な建物が完成しました。
上映作品は、作家性の強い監督の作品やドキュメンタリー、特集上映がメイン。コンクリートむき出しの硬質な劇場デザインと決して広くはないロビー、作品と向き合えるシアター。出る頃には毎回「イメージフォーラムらしい、噛みごたえのある映画を観た」という気持ちにさせてもらえます。
東京のミニシアター⑦ 池袋シネマ・ロサ
猥雑な歓楽街の空気が残る池袋駅西口。ボウリング場やゲームセンター、ネットカフェなどが入るビル「ロサ会館」の2階と地階に2スクリーンを有すミニシアターが「池袋シネマ・ロサ」です。
歴史は古く、1946年には「ロサ(薔薇)」「セレサ(桜)」「リリオ(百合)」といった名で最大4館が同時運営されていたのだそう。その後、時代の流れと共に閉館や統合、映画館としてのスタンスを変えていきながら、1997年に「ロサ1/ロサ2」と呼ばれる現在のかたちとなりました。
近年では特にインディーズ系の映画を多く上映しており、連日おこなわれる舞台挨拶のほか、監督やキャストがチラシ配りをしていることも多々。どこかライブハウスのような雰囲気が特徴的な映画館です。
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【筆者】353
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ただの雑食な映画好き。——だったはずが、気付けば映画館スタッフに。
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不勉強なことばかりですが、皆様に「観たい!」と思っていただけるようなご紹介ができるよう努めます。
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