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「ツルヤ」のハイレベルなオリジナルコーヒー全7テイストを飲み比べてみた!

Wing

更新日: 2024年11月5日

「ツルヤ」のハイレベルなオリジナルコーヒー全7テイストを飲み比べてみた!

長野県の人気ご当地スーパー「ツルヤ」は高品質なオリジナルブランド商品が好評で、さまざまな食料品が充実しています。
そこで今回は、ジュースからアルコール飲料まで幅広くそろうツルヤのオリジナル飲料のなかから、コーヒーに注目。

コーヒーは水やお茶に次いでよく飲まれる、今や日本人にとって欠かせない飲み物ともいえます。
しゃきっと目を覚ましたい朝、ホッとひと息つきたい休憩時、気分を切り替えたいときにもぴったりです。

ツルヤオリジナルのコーヒーには7種類ものテイストがあるので、自分が飲みたいシーンに合わせて選べるのが利点のひとつ。
全テイストのコーヒーを飲み比べしつつ、それぞれの味や特徴を紹介していきます。

まずはツルヤの基本情報をチェック!

まずはツルヤの基本情報をチェック!

ツルヤは長野県の東部にある小諸(こもろ)市に営業本部を置くスーパーマーケットチェーン。明治25(1892)年に海産肥料商として創業しました。昭和25(1950)年にスーパーを設立して以来、現在では長野県を中心に約40店舗を展開。企業理念のひとつとして、客の満足を第一に、高品質かつ高鮮度の商品を扱うことを掲げています。

売り場には一般的なスーパーにもある全国区のメーカー品はもちろん、知る人ぞ知る地元メーカーのご当地商品も並ぶなど、ラインナップが豊富。満足度の高い品ぞろえで多くの県民の支持を集め、2020年には群馬県へも進出しています。

立地
ツルヤの店舗は小諸市や軽井沢を擁する佐久郡をはじめ、長野県のなかでも比較的他県からアクセスのしやすい場所に多く、隣県から訪れる人もたくさんいます。

南軽井沢にあるツルヤ軽井沢店は、美術館や博物館を有するムーゼの森から車で約5分の好立地にあるので、観光ついでに立ち寄るのもおすすめです。
※ツルヤ軽井沢店は2023年3月6日~4月19日まで店舗改装のため休業中です。

店舗
メインゲートの近くに野菜・果物売り場があり、店舗奥に魚・肉コーナーが鎮座する、といった基本的な造りは、どの店舗も大体共通しています。

注目は、野菜・果物売り場の広い通路。広い通路の中ほどに置かれがちな小さめの棚などが一切なく、通路両端の棚に新鮮な野菜や果物がずらりと並ぶ様子は壮観です。魚・肉コーナーやお菓子コーナーなど、そのほかの売り場通路も幅は広めにとってあり、全体的に売り場がすっきり見やすくなっているのもツルヤならでは。

広い店内ですが、通路で作業している店員さんが多いので探している商品が見つからないときなども声がけしやすく、ていねいな接客をしてもらえるのも好印象です。

商品
一般的なスーパーと同じくさまざまなメーカーの商品がそろいます(ただし、店舗によって商品の取り扱いに差があります)。なかでもとくに充実しているのが有名企業や地元メーカーなどと共同開発するツルヤオリジナルのプライベートブランド(以下ツルヤオリジナル)商品です。

スーパーなどのプライベートブランド商品は一般企業のアイテムよりも値段が低く設定されていることが多いのですが、ツルヤではオリジナル商品の価格のほうが高い場合も。とはいえ、ただ高いだけではなく、健康や環境への配慮であったり、地元食材を豊富に使っていたり、消費者にとってもメリットが大きいため、人気があります。

ツルヤのオリジナルコーヒーの基本

ツルヤのオリジナルコーヒーの基本

ツルヤのコーヒー売り場は一般的なスーパーと同様にわかりやすいうえ、比較的大きめに設置されています。棚には一般メーカーのコーヒーに並んでツルヤオリジナルのコーヒーもずらり。ツルヤオリジナルのコーヒーは、すべて丸山珈琲の技術によって焙煎。丸山珈琲のロゴがついたスタイリッシュですっきりとしたデザインのパッケージは、売り場でよく目立ちます。

丸山珈琲とは?

丸山珈琲とは?

1991年に創業した丸山珈琲は、地元だけでなくコーヒー好きな方の間では有名なコーヒー専門店。軽井沢の人気スポット「軽井沢プリンスショッピングプラザ」や、名門「軽井沢ゴルフクラブ」にほど近い場所に本店を構えています。2001年からは世界各国の産地から直接コーヒー豆の買い付けを行っており、上質なスペシャルティコーヒーが楽しめるんですよ。本店のほかに、長野や東京に7店舗を展開しています。

スペシャルティコーヒーとは、コーヒー豆の生産から加工販売まで管理が徹底され、消費者が“おいしい”と満足するコーヒーのこと。昨今は、スペシャルティコーヒーを扱うコーヒー店も増えていますが、2000年以前の日本においては、その存在さえほとんど知られていませんでした。

スペシャルティコーヒーを日本に広めた先駆者でもある丸山珈琲の代表・丸山健太郎氏は、コーヒーについての著書も多数。コーヒーの国際品評会の審査員を務めるほどのエキスパートです。

ツルヤのオリジナルコーヒーの種類

ツルヤのオリジナルコーヒーの種類

ツルヤオリジナルのコーヒーは、単一の豆を使ったストレートコーヒーではなく、いずれも数種の豆を使ったブレンドコーヒー。豆の個性がわかりやすいストレートに対して、ブレンドは複数種の豆の特徴が合わさった複雑な風味が魅力です。

ツルヤのコーヒーは、ブレンドや焙煎別に7つのテイストに分けられていて、基本的にはそれぞれ豆、粉、ドリップの3タイプがあります(ただし、カフェインレスはドリップのみ)。カフェインレス以外のコーヒーは、ツルヤ公式サイトでも購入することが可能。セットもしくは各テイスト10袋単位での販売となっています。

 

今回は、全種類のテイストが試せて手軽なドリップタイプで飲み比べにチャレンジ。すべて共通して、約95℃のお湯180mlを注いで抽出したコーヒーを飲んでレポートします。テイストごとに、コーヒーの味の基本となる苦みと酸味、あと口についてもDATAとしてまとめているので、お好みのコーヒーを探すヒントにしてみてください。

【ツルヤのオリジナルコーヒー①】軽井沢丸山珈琲 信州まつもとブレンド(ドリップバッグ)

【ツルヤのオリジナルコーヒー①】軽井沢丸山珈琲 信州まつもとブレンド(ドリップバッグ)

400年以上の歴史がある城下町・松本からインスパイアされたブレンド

信州まつもとブレンドは、国宝松本城や古い町並みが残る中町通りがあり、美しい歴史的景観を誇る長野県松本市をイメージして作られた深煎りコーヒーです。

ツルヤオリジナルのコーヒーは、信州まつもとブレンドを筆頭に、どれもとても香りが良く、封を開けるだけでコーヒーの香りで部屋が満たされます。信州まつもとブレンドは、カラメルやナッツにも似た香ばしさに、バニラの甘さを足したようなふくよかな香りがすばらしく、つねにこの香りに包まれていたいほど。

味は、口に含んだときのやわらかな印象に続いて、まったりと舌に残る甘さとコクが特徴的。酸味はどちらかといえば弱めで、ほど良い苦みがあります。

ホットで飲んでもおいしいコーヒーですが、酸味が少なく苦みが味をはっきりさせているため、アイスコーヒーにするにもうってつけ。甘めの香りなので、スイーツとの相性もばっちりです。

<信州まつもとブレンドコーヒーDATA>
・苦み:普通
・酸味:やや弱い
・あと口:まろやかさが続く

【ツルヤのオリジナルコーヒー②】軽井沢丸山珈琲 上州ぐんまブレンド(ドリップバッグ)

【ツルヤのオリジナルコーヒー②】軽井沢丸山珈琲 上州ぐんまブレンド(ドリップバッグ)

群馬の峰々をイメージしたまろやかだけどキリッとした深煎りコーヒー

長野の隣県、群馬にも出店を広げているツルヤ。オリジナルコーヒーにも群馬県にちなんだブレンドがあるんですよ。

上州ぐんまブレンドの上州とは、群馬を指す古称。日本の古い地方行政区分において群馬県は上野国(こうずけのくに)と呼ばれており、その別名として上州も使われていました。今でも、長野県のことを信州と呼ぶことがあるのと同様に、群馬県のことを上州と表すことがあります。

信州まつもとブレンドに似ていますが、香ばしさが際立っていて少しとがった角のある残り香があるのは異なる点です。これが、上州の山々をイメージしているポイントなのかもしれません。緑茶っぽい風味も共存していて、すがすがしさもあります。

酸味がさほど主張せずまろやかで、ほのかな甘みも感じ取れます。コクがあって苦みも濃厚ですが、後味が長引かず爽快なのでただ苦いだけのコーヒーではありません。ロースト感が強く、酸味が少ないためアイスコーヒーにも向いています。

はっきりした苦みでキリッとした上州ぐんまブレンドは、集中したいときにおすすめ。上州ぐんまブレンドを淹れてデスクワークに臨めば、作業もはかどりそうです。

<上州ぐんまブレンドコーヒーDATA>
・苦み:強い
・酸味:やや弱い
・あと口:ビターですっきりしている

【ツルヤのオリジナルコーヒー③】軽井沢丸山珈琲 マイルドブレンド(ドリップバッグ)

【ツルヤのオリジナルコーヒー③】軽井沢丸山珈琲 マイルドブレンド(ドリップバッグ)

コーヒー初心者は味の基準となるマイルドブレンドから試そう

一般的に各メーカーで「マイルドブレンド」と呼ばれるコーヒーは、そのブランドを象徴するようなバランスのとれた味であることが多くなっています。ツルヤオリジナルのマイルドブレンドも、例外にもれずオリジナルコーヒー全7種の中間的な特徴をもち、クセが少なく飲みやすいコーヒーです。中煎りだからか、ドリップバッグの中の粉はやや明るい茶色。

ナッツに通じる香ばしさと、フルーティーな甘さがミックスしたような香りは、誰もが思い浮かべる“コーヒーの良い匂い”に近いのではないでしょうか。

苦みはやや弱く、中煎りならではの酸味がコーヒーの甘さを引き立てて、甘みがゆるく持続します。極端な酸味や苦みではないので口あたりもやわらかく、まさに「マイルド」な味わいです。

目覚めにガツンと苦いコーヒーを飲んでぱっちり目を覚ますのも良いですが、ゆったりと目覚めたい休日の朝にはマイルドブレンドがイチオシ。ツルヤのマイルドブレンドで、コーヒーをのんびり味わうぜいたくな朝のひとときを過ごしませんか。

<マイルドブレンドコーヒーDATA>
・苦み:やや弱い
・酸味:やや強い
・あと口:すっぱみとまろやかさが続く

【ツルヤのオリジナルコーヒー④】軽井沢丸山珈琲 中深煎りブレンド(ドリップバッグ)

【ツルヤのオリジナルコーヒー④】軽井沢丸山珈琲 中深煎りブレンド(ドリップバッグ)

味がどっしりしている中深煎りはミルクと合わせて飲みたい!

普段はブラックコーヒーを飲む方でも、たまにはミルクを入れたコーヒーが飲みたくなるときもありますよね。そんなときは、苦みと酸味が強めの中深煎りから深煎りのよく焙煎されたコーヒーを選んでみてください。ストロングな味わいのコーヒーをベースにすれば、ミルクと合わせてもコーヒーの味や香りが薄まりにくいですよ。

ツルヤの中深煎りコーヒーは、香ばしいカラメルとフルーティーなオレンジに、わずかにドライフラワーの匂いを足したような香りです。

苦みも酸味もはっきりしているのでミルクにマッチするのはもちろん、ブラックだとキレがあり、こってりした食事のあとに飲むとあと口がさっぱりします。

ミルク入りのコーヒーの代表格といえばカフェオレ。ツルヤオリジナルの中深煎りブレンドは、酸味と苦みのバランスが良く味の輪郭がぼやけないので、カフェオレにするのにもぴったりです。カフェオレにする際は、いつもより少し濃いめにコーヒーを抽出するとベター。豆乳やアーモンドミルクなどいろいろなミルクを使い分けて好みの味を追求するのも楽しみのひとつです。

ほかのコーヒーにもいえることですが、苦みが強いと感じるときはミルクを、酸味が強いと感じるときは砂糖をプラスすると飲みやすくなります。コーヒーとミルク、砂糖の割合がばっちり自分の好みにはまったカフェオレは満足感が高く、ちょっぴり幸せな気分になること請け合いです。

<中深煎りブレンドコーヒーDATA>
・苦み:やや強い
・酸味:やや強い
・あと口:ビターでキレがある

【ツルヤのオリジナルコーヒー⑤】軽井沢丸山珈琲 深煎りブレンド(ドリップバッグ)

【ツルヤのオリジナルコーヒー⑤】軽井沢丸山珈琲 深煎りブレンド(ドリップバッグ)

ストレス解消にも役立つ? 苦くて香ばしい大人の味

コーヒー豆は、生豆の状態でも多少の苦みがありますが、コーヒーの苦みの大半は焙煎によって生じます。焙煎時間や加熱の仕方によって、浅煎りから深煎りまでの段階があり、焙煎が深くなるにしたがって苦みが増していくのです。焙煎によってコーヒー豆に起きる変化は苦みだけではなく、香りや酸味、甘味などコーヒー独特の風味もこの工程で得られます。

ツルヤオリジナルの深煎りコーヒーはカカオのビターなフレーバーに、シナモンのスパイシーさとバニラの甘さを加えたような豊かな香り。わずかに桜餅を思わせる春らしい香りも混じっています。

口にした際のファーストインプレッションは少しすっぱいかも? と思いましたが一瞬で消え、すぐに強い苦みがやってきます。間違いなく、今回の飲み比べで一番苦いコーヒーでした。しかし、苦さの余韻はさほど続きません。

苦み成分にはストレスを緩和する効果もあるんだとか。ちょっと最近ストレスがたまっているかも…というときには深煎りブレンドの出番です。休日の昼下がり、本を読んだり映画を観たりする時間のおともにすれば、深いリラックス効果が得られるかもしれませんよ。

<深煎りブレンドコーヒーDATA>
・苦み:強い
・酸味:弱い
・あと口:ビターですっきりしている

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