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東京の美味しいたい焼き屋さん6選 焼きたてアツアツを頬張りたい! 写真:PIXTA

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年6月18日

東京の美味しいたい焼き屋さん6選 焼きたてアツアツを頬張りたい!

今回は、老舗の名店からユニークなあんが人気のお店まで、東京の美味しいたい焼き屋さんをご紹介します。

日本の国民的なおやつともいえるたい焼き。
寒い日に焼きたてアツアツのたい焼きを頬張るのは、格別の美味しさですよね。

ところで、皆さんはたい焼きの焼き方に2種類あるのをご存じですか?
一般的なのは、フードコートなどでよく目にする一度に何匹も焼ける焼型でつくるたい焼きですが、一匹ずつ焼き上げる「一丁焼き」というたい焼きもあるんです。

たい焼きファンの間では、一匹ずつの焼型で焼く一丁焼きを「天然」、数匹が一度に焼ける焼型で焼くたい焼きを「養殖」と呼ぶのだそう。
「天然」は皮が薄くカリッと、「養殖」はもっちりとした焼き上がりになるのが特徴。

たい焼きの焼き方にこだわってお店を選ぶのもおすすめです。
それでは、東京の美味しいたい焼き屋さんを見ていきましょう!

東京の美味しいたい焼き屋さん1. 明治時代から続くたい焼きの名店「浪花家総本店」(麻布十番)

東京の美味しいたい焼き屋さん1. 明治時代から続くたい焼きの名店「浪花家総本店」(麻布十番)
東京一の老舗「浪花家総本店」。お店の2階ではたい焼きと煎茶のセットも味わえる

まずは、「東京三大たい焼き」といわれる老舗のたい焼き屋さんをご紹介しましょう。

最初にご紹介するたい焼き屋さんは、麻布十番商店街にある「浪花家総本店」。創業は明治42(1909)年という、東京三大たい焼きの中でも一番の老舗です。

昭和51(1976)年に大ヒットした児童向けの楽曲『およげ!たいやきくん』のモデルになったお店ともいわれています。浪花家総本店は、もともと神戸出身の初代が九段で食堂をスタートし、たい焼きはデザートとして販売していたそうです。

1匹ずつの焼型に生地とあんを入れて焼く

浪花家総本店のたい焼きは、一匹ずつ焼く「一丁焼き」。たい焼きの焼型に生地を薄く流し入れ、あんこをたっぷりのせて、丁寧に直火で焼き上げています。

浪花家総本店のたい焼き1個180円。しっぽの先まであんがたっぷり!

焼きたてを頬張ると、うっすらと焦げ目のついた薄い皮はサクサクで、口の中でスッと溶けます!中のあんはなめらかで、ちょうどよい甘さ。これぞたい焼き!といった王道の味わいです。

あんは北海道十勝産の小豆を、8時間もかけて炊き上げているのだそうです。薄くてパリッとした皮は、小麦粉の配合にこだわり、美味しさを感じながらも主張しすぎないようにしているのだとか。

創業100年を超えても、超がつくほどの人気店。すぐに買えるかどうかは、店頭ののぼりが目印になっています。「予約が必要です」と書かれたのぼりが出ていたら、店頭で欲しい枚数を伝えると、購入できる時間を教えてくれます。これなら寒空の下で、長時間並ぶ必要はありませんね。

2階では予約なしでたい焼きが食べられる

もともと食堂だった浪花家総本店では、現在も店舗の2階がカフェになっていて、やきそばや甘味などが人気。焼きたてのたい焼きも食べられますよ。煎茶とたい焼きのセットもあるので、お散歩の途中にひと休みするのにもおすすめです。

行列必至の人気店ですが、午前中が比較的空いているそう。名店のたい焼きを一度は味わってみてくださいね。

■浪花家総本店(なにわやそうほんてん)
住所:東京都港区麻布十番1-8-14
交通:地下鉄南北線・都営大江戸線麻布十番駅4番または7番出口から徒歩3分
電話:03-3583-4975
営業時間:11:00~19:00
休業日:火曜、第3水曜
たい焼きの予約:可
たい焼きの焼き方:天然スタイル(一丁焼き)

東京の美味しいたい焼き屋さん2. 人形町甘酒横丁の老舗「柳屋」(人形町)

東京の美味しいたい焼き屋さん2. 人形町甘酒横丁の老舗「柳屋」(人形町)
甘酒横丁の老舗「柳屋」のたい焼き1個180円

次にご紹介するのは、老舗が多く建ち並ぶ人形町の甘酒横丁にある「柳屋」。大正5(1916)年にこの地で創業したたい焼き屋さんで、「東京三大たい焼き」のひとつに数えられています。

人形町の交差点から甘酒横丁へ向かって角を曲がると見えてくる、「たい焼 柳屋」と書かれた赤いのぼりが目印。お店に近づくと、こんがりとよい香りが漂ってきます。

一丁焼きを均等に焼けるようになるには1年はかかるそう

柳屋のたい焼きも一匹ずつ焼く一丁焼き。店頭で職人さんがリズミカルに焼き上げる様子が見られますよ。

毎朝お店で炊くあんは、北海道十勝産の小豆を使用。できたての熱いあんでたい焼きをつくるのが柳屋のこだわりなのだとか。1日に約100kgものあんを炊き上げ、それが全て売り切れてしまうというから、その人気ぶりがわかりますね。

もっちりとした皮も柳屋のたい焼きの特徴。あんもたっぷり!

モチモチした薄い皮と、アツアツのあんが絶妙なバランスで美味しい!あんが甘すぎないので、いくつでも食べられそうです。

いつも行列している柳屋ですが、店の外ではなく店内に並ぶスタイルなので、雨や寒い日には助かりますね。回転が速いので、それほど待たずに買うことができますよ。夕方が比較的空いているそうなので、ねらい目です。

また、箱代は別にかかりますが、6個以上買うとレトロな箱に入れてもらうこともできるので、ちょっとした手みやげにもおすすめです。

■柳屋(やなぎや)
住所:東京都中央区日本橋人形町2-11-3
交通:地下鉄日比谷線・都営浅草線人形町駅A2出口から徒歩3分
電話:03-3666-9901
営業時間:12:30~18:30
休業日:日曜、祝日
たい焼きの予約:可
たい焼きの焼き方:天然スタイル(一丁焼き)

東京の美味しいたい焼き屋さん3. 塩味が効いたあんがたまらない!「名代たいやき わかば」(四谷)

東京の美味しいたい焼き屋さん3. 塩味が効いたあんがたまらない!「名代たいやき わかば」(四谷)
わかばのたい焼き1個190円。しっぽには「わかば」の文字が入っている

次にご紹介するたい焼き屋さんは、四谷に店を構える「名代たいやき わかば」。昭和28(1953)年創業の人気店で、こちらも「東京三大たい焼き」のひとつに数えられています。

JR四ツ谷駅から新宿通りを新宿方面へ進み、路地を入ったところにあります。お店に近づくと、たい焼きのいい匂いがしてきますよ。

しっぽの先まで塩味の効いたあんがギッシリ

「わかば」のたい焼きの特徴は、塩味の効いたあん!毎日お店で炊き上げるあんは、甘さの中に塩味が際立ち、ここでしか味わえない美味しさになっています。

一丁焼きで一匹ずつ丁寧に焼き上げる<写真:名代たいやき わかば>

生地をしっかりと焼型に流し込み、たっぷりとあんをのせて、一丁焼きで焼き上げます。薄すぎないパリパリの皮に、はみ出そうなほどあんがギッシリ!塩味の効いた個性的なあんは、後を引く美味しさです。

4代目にお話を伺ったところ、皮にもこだわりがあり、小麦粉に水あめを混ぜているのだとか。それにより、薄いけれどしっとりとした皮に仕上がるそうです。

店内でゆっくり座って食べることもできる

店内にはイートインスペースもあり、焼き立てを食べることもできますよ。

甘すぎないので、男性のお客さんにも人気なのだとか。筆者が訪れた日も、20匹、30匹とまとめて買い求めるサラリーマンの姿を見かけました。差し入れにも喜ばれそうですね。

創業当時から変わらない製法でつくられる人気のあんこ

わかばでは、「あんこ」のみの販売もしています。お餅にのせたり、お汁粉をつくったりするのに人気だそう。トーストにバターを塗って、自慢のあんこをのせれば、絶品あんバタートーストも簡単にできますよ。

■名代たいやき わかば(なだいたいやき わかば)
住所:東京都新宿区若葉1-10
交通:JR四ツ谷駅四ツ谷口、または地下鉄丸ノ内線・南北線四ツ谷駅2番出口から徒歩4分
電話:03-3351-4396
営業時間:9:30〜18:30(祝日は~18:00)
休業日:日曜
たい焼きの予約:可
たい焼きの焼き方:天然スタイル(一丁焼き)
>>公式HP

東京の美味しいたい焼き屋さん4. ふんわりパンケーキのような分厚いたい焼きが名物「たい焼き 新宿椿庵」(代官山)

東京の美味しいたい焼き屋さん4. ふんわりパンケーキのような分厚いたい焼きが名物「たい焼き 新宿椿庵」(代官山)
新宿椿庵のたい焼き。厚焼き1個220円(上)と薄焼き1個200円(下)

ここからは、ちょっと個性的なたい焼き屋さんをご紹介します。

まずは、池袋と代官山に店舗を構える「たい焼き 新宿椿庵」です。2007年に新宿で創業したたい焼き屋さんで、現在、新宿に店舗はありませんが、「新宿」の名は屋号に残しているそうです。

新宿椿庵の名物は、めずらしい厚焼きのたい焼き。いったいどんなたい焼きなのか、ワクワクしながら代官山店を訪ねました。おしゃれなショップが並ぶ代官山のメインストリート、八幡通りから少し路地を入ったところに新宿椿庵はありました。ちょっとした休憩スペースもあり、ほっこりと温かい雰囲気が印象的。

新宿椿庵のたい焼きは、一度に6匹焼ける「養殖」スタイル

さっそく厚焼きを注文してみました。出てきた厚焼きは、たい焼きというより皮とあんのサンドイッチのようで、見た目のインパクトがスゴイ!ズッシリと重たくて、たい焼きだけで立ってしまうほどです。

焼くまでにかかる時間はなんと30分!これだけの厚みをしっかりと焼くには、時間がかかるんですね。

通常のたい焼き(薄焼き)と比べると、こんなに違う!

食べてみると、皮の表面はさっくりとして中はしっとり。まるでパンケーキのような美味しさです!あんは甘さ控えめで、ふっくらやわらか。見た目からは想像できない軽い口当たりのたい焼きで、ペロリと食べてしまいました。

コクのあるあんがよく合う薄焼きのたい焼き

もちろん普通のたい焼き「薄焼き」もありますよ。薄焼きは、香ばしく焼き上げた皮に厚焼きよりも甘めのあんがたっぷり。ほのかに塩味も感じ、コクがあって美味しい!厚焼きと薄焼きであんを変えているんですね!

お店で炊いているあんは、北海道のえりも小豆という希少な小豆を使い、厚焼き用はあっさり味に、薄焼き用はコクを出すため黒糖を多めに使っているそうです。

厚焼きと薄焼きでは、あんだけでなく、生地に使う小麦粉の配合も変えているのだとか。生地には4~5種類の小麦粉を独自配合し、美味しさを追求しているそうですよ。

揚げ小たい焼きは6匹で360円

新宿椿庵では、小さなたい焼きを揚げた「揚げ小たい焼き」も人気。揚げまんじゅうのようなもっちりとした味わいが楽しめます。

元料理人のオーナーが、他では食べられない唯一無二のたい焼きを目指してつくり上げた「厚焼きたい焼き」、ぜひ食べてみてくださいね。

■たい焼き 新宿椿庵(たいやき しんじゅくつばきあん) 代官山店
住所:東京都渋谷区代官山町16-2
交通:東急東横線代官山駅から徒歩3分
電話:03-6881-3587
営業時間:11:30〜19:30(13:30~14:30は昼休み)
休業日:月曜
たい焼きの予約:可
たい焼きの焼き方:養殖スタイル
※池袋にも店舗があります
>>公式HP

東京の美味しいたい焼き屋さん5. 羽根付きたい焼きの元祖!「たいやき神田達磨」(神田小川町)

東京の美味しいたい焼き屋さん5. 羽根付きたい焼きの元祖!「たいやき神田達磨」(神田小川町)
神田達磨の羽根付きたい焼き粒あん1個220円

次にご紹介するたい焼き屋さんは、2007年に神田小川町で創業した「たいやき神田達磨」。羽根付きたい焼きで有名なたい焼き屋さんです。都内に複数の店舗を展開しているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

神田達磨の羽根付きたい焼きは、「薄皮だとあんこは美味しいけれど、あんこを食べているみたいに感じる。皮そのものも味わえるたい焼きをつくりたい」という創業者の思いから誕生したのだとか。

皮もあんも楽しめる羽根付きたい焼き<写真:たいやき神田達磨>

あんには、北海道十勝産でも特に質が高いといわれる、帯広地域のえりも小豆のみを使用し、昔ながらの直火銅窯製法で練り上げています。毎日自社工場で、一日に使い切る量だけしか製造しないそうですよ。

焼型は「養殖」スタイル。あんをのせたら生地をたっぷりかけて焼き上げる<写真:たいやき神田達磨>

モチモチ食感の皮には、国産の小麦粉を独自配合して使用しています。皮もあんも絶妙な食べ応えの羽根付きたい焼きになるよう、あん70gに対して皮50gの割合でつくっているそうです。

焼き上がったたい焼きはつながった状態。1つずつカットして提供する<写真:たいやき神田達磨>

香ばしい香りのする焼きたてを頬張ると、羽根の部分がサクサクで美味しい!あんが入っているところの皮はモチモチしていて、薄すぎず厚すぎず、絶妙な存在感です。あんは比較的甘めですが、なめらかでやわらかく、皮とのハーモニーがたまりません。

神田達磨の絶品羽根付きたい焼き。神田小川町本店では、開店直後と17時~18時頃が混み合うそうなので、空いている時間をねらって行ってみてくださいね。

■たいやき神田達磨(たいやきかんだだるま) 神田小川町本店
住所:東京都千代田区神田小川町2-1
交通:地下鉄千代田線新御茶ノ水駅、丸ノ内線淡路町駅、都営新宿線小川町駅B7出口よりすぐ
電話:03-5280-0870
営業時間:11:00~20:00(日曜、祝日は~19:00)
休業日:無休
たい焼きの予約:可
たい焼きの焼き方:養殖スタイル
※都内には他に、銀座(新橋)、築地、神保町、秋葉原に店舗があります
>>公式HP

東京の美味しいたい焼き屋さん6. 日替わりあんがユニーク!地域に愛されるたい焼き屋さん「経堂小倉庵」(経堂)

東京の美味しいたい焼き屋さん6. 日替わりあんがユニーク!地域に愛されるたい焼き屋さん「経堂小倉庵」(経堂)
経堂小倉庵のたい焼き1個200円。定番の小倉あんのほか70種類以上あるという日替わりが人気

最後にご紹介するたい焼き屋さんは、小田急線の経堂駅からほど近い「経堂小倉庵」。経堂小倉庵は、日替わりあんのたい焼きが人気のお店。あんの種類はなんと70~80種類もあり、毎日1種ずつ日替わりでめずらしいたい焼きが味わえるんです。


店頭にはその日の日替わりあんと、2週間分の予定表が掲示されている

日替わりあんを始めたきっかけは、毎日買いに来ても楽しめるようにというオーナーの思いから。ほうじ茶クリーム、さくらミルク、かぼちゃのチーズケーキなど、めずらしいものが多く、常連のお客さんからのリクエストで誕生することもあるんだとか。

クリスマスやバレンタインの日には、年に数回しか登場しないレアな日替わりあんも登場するそうですよ!

日替わりあんのジャスミンクリームがたっぷり

筆者が訪ねた日の日替わりあんは、めずらしいジャスミンクリーム。濃厚なカスタードクリームにジャスミン茶の茶葉が混ぜ込まれ、ジャスミンの華やかな香りが口いっぱいに広がります。

経堂小倉庵のたい焼きも羽根のあるタイプ。羽根の部分はサクサクしてとっても軽い!

焼型は数匹が一度に焼ける「養殖」タイプ

経堂小倉庵では、特注の焼型で焼き上げることで、「天然たい焼き」にも負けないこんがりとした焼き目を実現しています。生地には独自の配合でブレンドした小麦粉を使用し、あんを堪能できるように、皮は薄くしているそうです。

お店で炊く自家製あんはやさしい味わい

定番の小倉あんのたい焼き。甘さ控えめで何個でも食べられそう

日替わりあんだけでなく、もちろん定番の小倉あんのたい焼きも人気です。

毎日お店で炊き上げるあんは、北海道産の小豆を使用しふっくらとやわらかく仕上げています。甘さは控えめですがコクのある味わいで、サクサクの皮とよく合います!

経堂小倉庵の店内にはイートインスペースもあるので、焼きたてのたい焼きをその場で食べることもできますよ。たい焼きの隣では、たこ焼きも焼かれているので、粉もの三昧するのもいいですね。

■経堂小倉庵本店(きょうどうおぐらあんほんてん)
住所:東京都世田谷区経堂2-14-2
交通:小田急線経堂駅から徒歩3分
電話:03-3439-0088
営業時間:11:00〜19:30
休業日:天候不良時(台風や暴風雨など)
たい焼きの予約:可(特別な日替わりは除く)
たい焼きの焼き方:養殖スタイル
※下高井戸にも店舗があります
>>公式HP

あんにも皮にもこだわった、東京の美味しいたい焼きを食べ比べしてみて!

東京の美味しいたい焼き屋さんをご紹介しましたが、いかがでしたか?

あんと皮というシンプルな材料でできているたい焼きですが、「東京三大たい焼き」と呼ばれる老舗の名店から、店主の思いが詰まったこだわりのたい焼きまで、どれも個性的で予想以上に違いがあるのに驚きました。

どのお店も行列必至の人気店ですが予約ができるので、あらかじめ予約しておけばスムーズに購入できますよ。今日はたい焼きが食べたい!と思ったら、電話予約をおすすめします。

名店のたい焼きを食べ比べして、ぜひお気に入りを見つけてくださいね。

ちなみに、持ち帰って冷めてしまったたい焼きは、電子レンジで数秒温めた後に、オーブントースターで焼くと、美味しく温められます。

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