更新日: 2024年9月19日
ダイソーのおかゆカップで簡単に離乳食が作れる♪初期の10倍がゆから解説も♪おかゆカップで温野菜も作れる!詳細解説をチェックしよう
さまざまな便利グッズが豊富にそろうダイソー。
離乳食作りに役立つ「おかゆカップ」というアイテムがあるのはご存じですか?
ワンオペ育児と呼ばれる状態にある方が多い昨今、離乳食を作る鍋の火加減に気を配りながら泣いている赤ちゃんをあやさなければならないなど、なかなか戸惑う場面も・・・。
そこでおすすめしたいのが、ダイソーのおかゆカップです。
離乳食用のおかゆが簡単にでき、少しでも育児の負担を減らせること間違いなし!
今回は、おかゆ作りに大活躍するおかゆカップの使い方を実践しながら紹介していきます。
※掲載の画像やアイテム情報は取材時のものです。「おかゆカップ」の在庫は店舗にある限りのようです。品ぞろえは店舗によって異なりますので、ご了承ください。
目次
離乳食の基本と定番のおかゆを知っておこう
日本人の赤ちゃんの離乳食の基本となるのはおかゆです。おかゆは生米(なまごめ)から作る場合と、ご飯(炊いた米)から作る場合がありますが、いずれも鍋の火加減をこまめに確認しながら調理することになります。
しかし、ダイソーのおかゆカップならば鍋に気をとられることなく簡単におかゆが作れて、時間を有効に使うこともできますよ。おかゆカップを紹介する前に、まずはおかゆや離乳食の基本をおさえておきましょう。
おかゆの種類
おかゆには、やわらかいものから順に10倍がゆ、7倍がゆ、5倍がゆ、軟飯などがあります。赤ちゃんの食べる様子や成長に合わせて、少しずつおかゆの水分量を減らしてご飯の固さを調整しながら、離乳食を進めていきます。
10倍がゆ
生後5~6か月頃の離乳食のスタートに適したやわらかいおかゆです。すりつぶすと、よりなめらかな食感になり赤ちゃんが食べやすくなります。生米1カップに対して水10カップ。ご飯からの場合は、ご飯の4倍の水を加えて作ります。
7倍がゆ
10倍がゆに慣れてきた生後7~8か月以降に与えるおかゆで、舌でつぶせるやわらかさが目安。生米1カップに対して水7カップ。ご飯からの場合は、ご飯の約3倍の水を加えて調理します。
5倍がゆ
生後9~11か月以降には歯茎でつぶせるやわらかさのおかゆをあげましょう。生米1カップに対して水5カップ。ご飯からの場合は、ご飯の約2倍の水を加えて加熱します。
軟飯
生後12~18か月頃向けのやわらかめのご飯。生米1カップに対して水2カップ。ご飯から作る場合は、ご飯とほぼ同量の水を加えて調理します。
10倍がゆと軟飯ではわかりやすく固さに差がありますが、10倍がゆと7倍がゆのように1段階ずつのおかゆの固さの差はそれほど大きなものではありません。少し固めかな?と感じる場合は水を足して再加熱するなど、調整してみてくださいね。
離乳食は月齢によって変化させる
離乳食を始める時期には、育てる人の感覚や赤ちゃん本人の差などで変わるものです。以下で説明する時期は、一般的なおおよその目安として参考にしてみてください。
<離乳食初期> 生後5~6か月頃
発達目安:寝返りをするようになる
食感目安:なめらか、トロトロ、おかゆなら10倍がゆ
まだ母乳やミルク中心で、離乳食はトロトロのものを飲み込む練習期です。1日1回1さじ程度、10倍がゆなどから試し始めましょう。慣れてきたらすりつぶしたやわらかなかぼちゃやにんじんなどの野菜、豆腐、白身魚なども加えていきます。
まだひとり座りできない子が多いので、よだれかけはタオル地などの口をぬぐいやすいものが使いやすいですよ。ストローで飲む練習開始時期にもあたるので、ストロー付きマグなどを試しても良いでしょう。
<離乳食中期> 生後7~8か月頃
発達目安:ひとりで座れる
食感目安:舌でつぶせる固さ、おかゆなら7倍がゆ
離乳食は1日2回程度に増やす時期です。舌でつぶせるようなやわらかさが理想的。食べられる食品の種類を徐々に増やせるように、麺類や卵、牛乳なども様子を見ながら試してみましょう。おやつを開始する子や、コップトレーニング開始する子も出始めます。
<離乳食後期> 生後9~11か月頃
発達目安:つかまり立ちができる、歯がはえ始める
食感目安:歯茎でつぶせる固さ、おかゆなら5倍がゆ
離乳食は1日3回程度に増やしてもOK。パスタやきのこ類なども追加し、少しずつ歯ごたえのある固さに調整していきます。おとなしく座って食べるのが苦手な子には、家族で一緒に食事をとるなど、食事に対する楽しいイメージ作りなども効果的かもしれません。
<離乳食完了期> 生後12~18か月頃
発達目安:つたい歩きし始める
食感目安:歯茎でかめる固さ、おかゆなら軟飯
大半の食材にチャレンジできます。食べられる品目がかなり増えるため、大き目のプレートが役立つ時期です。自分で食べようとする子もいるので、子ども用スプーンフォークなどにチャレンジしてみても良いですね。よだれかけは、食べこぼしが増えるのを考慮して、こぼれた食材をキャッチしてくれるポケット付きのものを使ってみるのもおすすめです。
離乳食を作る際の注意点
母乳やミルク以外のものを初めて口にする赤ちゃんのために用意する離乳食は、やわらかく、細かく、なめらかに作らなければなりません。そのほか、離乳食作りで気を付けておきたいポイントをピックアップしました。
加熱してから与える
細菌に対する抵抗力が弱い赤ちゃんを守るため、食品は加熱することが基本です。食中毒の予防にもなります。ただし、ヨーグルトやトマト、フルーツなど、加熱せずに与えても大丈夫なものもあります。くれぐれも衛生面への配慮を忘れずに。
味付けは薄味が鉄則
乳幼児期に培われた味覚や食の志向が、将来の食の好みにも通じるといわれています。大人になってからの成人病や糖尿病を予防するためにも、離乳食は薄味にするに越したことはありません。もし、味付けするなら大人にはもの足りないくらいのごく薄味がベストです。
アレルギーに注意
初めて口にする食材は、少量から試します。とくに小麦、そば、卵、牛乳、えびなど特定原材料28品目に指定されているものについては、注意しながら少しずつ与えたいものです。食後に異変があった場合すぐに対応できるように、かかりつけの小児科が開いている時間に試すようにしましょう。
アレルギーに気をとられすぎて、栄養バランスがおろそかになってしまっては本末転倒。十分に対策や注意しながらいろいろな食品を与えてみてくださいね。
ハチミツは厳禁
はちみつや黒砂糖はボツリヌス菌の心配があるので、1歳を過ぎてから与えるようにしましょう。
ダイソーのおかゆカップってどんなもの?
実践の前に、ダイソーのおかゆカップがどのようなアイテムなのかを見ていきましょう。
パッケージの中にはおかゆカップ、トレイ(おかゆカップの保存用フタ)、計量もできるスプーンの3点と、説明書が入っています。このおかゆカップは、炊飯器調理と電子レンジ調理が可能です。
トレイは、おかゆや野菜をすりつぶすことのできる凹凸があります。スプーンは、熱くなった炊飯器からおかゆカップを取り出す際の取っ手としても使えます。
おかゆカップは手におさまるサイズ。炊飯器でおかゆを作る際の、生米の量に対応する水量の目盛りがわかりやすく記されています。カップの底やトレイがギザギザ&ザラザラになっているので、裏ごしやすりつぶしの作業もおかゆカップだけで完了します。
炊飯器でおかゆを作る場合は、普通のご飯を炊くときに一緒に調理します。おかゆカップ単体では調理できないので注意してください。生米から調理して、10倍がゆ、7倍がゆ、5倍がゆを炊くことができます。加えて、同時に温野菜調理も可能です。
電子レンジの場合は、炊いたご飯と水をカップに入れて、同じく10倍がゆ、7倍がゆ、5倍がゆを作ることができます。
水加減やその他の注意点など、詳細はパッケージの中に入っている説明書に記載されているので、こちらもかならず目を通してから使うようにしましょう。また、炊飯器や電子レンジでおかゆを作る方法や注意事項は、パッケージの裏面にも簡単に記載されています。
【ダイソーのおかゆカップを使ってみた①】炊飯器で調理する
炊飯器を使う場合は、生米からのみ調理できます。普段どおりのご飯を炊く準備をした炊飯器の真ん中に、計量した生米と水を入れたおかゆカップを入れるだけなので、とても簡単です。
ただし先述のとおり、ご飯を一緒に炊くことが必須。おかゆカップのみを炊飯器に入れて作動させると空焚きになってしまって危険です。
付属のスプーンで生米を量ります。計量した生米は、洗って30分水に浸しておきましょう。
スプーンで計量した生米2杯で10倍がゆを作るときは、10倍がゆの目盛りの「2」の位置まで水を入れます。指定の目盛りまで水を注いだら傾かないように炊飯器に入れます。カップの下には、炊飯前の生米と水が入っている状態になります。
炊飯器のふたを閉め、カップが炊飯器のふたの内側に接触していないことを確認したら、通常炊飯ボタンを押して調理スタート。
ご飯が炊けると同時に、おかゆも完成。炊飯後のカップは大変熱くなっているので、付属のスプーンを取っ手にして取り出します。
炊飯器で10倍がゆを作る
スプーン2杯分の生米を準備したので、水は10倍がゆの目盛りの「2」のところまで入れます。かなり水量は多めです。
水分と米がかなり分離してできあがります。米の粒は目視できますが、ほろほろにくずれるほどやわらかくなっています。
離乳食初期なら、このままカップの底のでこぼこを利用して米粒をすりつぶしてなめらかにしましょう。やわらかく炊きあがっているので、それほど力を込めなくても1分ほど混ぜればトロトロになりました。よく冷ましてから赤ちゃんにあげてくださいね。
炊飯器で5倍がゆを作る
5倍がゆは、10倍がゆに比べてだいぶ水の量が減ります。今回は生米をスプーン3杯分、5倍がゆの「3」の目盛りまで水を入れます。
5倍がゆは、10倍がゆのように水気と米が分離した感じはありません。もっちりやわらかな炊きあがりです。離乳食中期の赤ちゃんには、軽くすりつぶして冷ましてから与えると良さそうです。
炊飯器で温野菜を作る
炊飯器で調理する場合、併せて温野菜を作ることもできます。
おかゆカップの上に裏向けにトレイを置き、野菜をのせていきます。にんじんとブロッコリーで試してみました。見えていませんが、おかゆカップの中には10倍がゆを作れるように生米と水を入れてセットしています。
炊飯器のスイッチを入れると、普通のご飯、おかゆ、温野菜の3点が同時にできあがるはず。少し欲張ってたっぷり野菜をのせてしまいましたがうまく調理できるのでしょうか。
湯気に包まれ良い感じに温野菜も完成。このトレイも付属のスプーンで取り出すことができます。すごく熱くなっているのでやけどに気を付けながら慎重に取り出してください。
感動するほどやわらかな温野菜が完成しました! まさに離乳食にうってつけ。茹でたときよりずっとやわらかくなっていて、繊維を感じないほどです。同時に調理したブロッコリーも、とてもやわらかくなりました。
温野菜の仕上がりは文句なしなのですが、ご飯に少し野菜の香りがうつるので、その点が気になる場合はこの使い方は不向きかもしれません。
炊飯器でおかゆカップを使うときの注意点
想像以上にやわらかなおかゆが簡単に作れて驚きましたが、おかゆカップの底に通常炊飯したご飯がはりついてしまうのは難点。取り出したらすぐに、スプーンなどでこそげ落としておけば、カピカピにこびりついてしまわないでしょう。
そのほか、温度にも注意が必要です。通常の炊飯器やIH炊飯器は最高100℃程度なので問題ありませんが、圧力鍋やスチーム機能付きの炊飯器など最高140℃以上になるものではおかゆカップは使用できません。
【ダイソーのおかゆカップを使ってみた②】電子レンジで調理する
電子レンジ調理の際は、炊いたご飯、水とおかゆカップ、トレイを用意します。生米からの調理はできません。冷えたご飯を使う場合は、あらかじめ温めておくようにしましょう。また、電子レンジにかける前に、ご飯をすりつぶしておく必要があります。
おかゆカップの底とスプーンには、ともにポツポツした突起があるので、その両方をうまく使ってご飯をすりつぶすイメージでご飯をつぶしていきます。ご飯をやわらかめに炊いて、ちょっと力をこめて押し付けるようにするとつぶしやすいですよ。
付属のスプーンで水を計量して、カップに入れます。湯の使用はNG、必ず水を加えてくださいね。すりつぶしたご飯と水を、電子レンジ加熱直前までよく混ぜ合わせておきましょう。
トレイのギザギザがある面を上にしてカップにかぶせたら、スイッチオン。加熱は600W以下で1分程度が目安です。
電子レンジで10倍がゆを作る
炊飯器で調理したときよりも、水分とご飯の分離は気になりません。事前にしっかりご飯をすりつぶしたつもりでしたが、思った以上に粒感が残っているので、離乳食初期の赤ちゃんにあげるにはおかゆカップの底でさらにすりつぶしましょう。
なめらかになるまですりつぶした状態。カップの中ですりつぶすと1分ほどでトロトロにはなりました。事前にすりつぶしが必要なうえ、加熱後にも調整ですりつぶしが必要なのは、ちょっと手間がかかる印象でした。
電子レンジで5倍がゆを作る
ふつふつとおかゆが持ち上がってくるので、電子レンジの加熱を調整しながら調理しました。まだおかゆが泡立っていて、しっかり加熱されていたことがわかります。
かなりもっちりとしたできあがりで、スプーンですくって逆さにしても落ちないほどの粘り気があります。赤ちゃんが食べにくそうなら、お湯や水を足して調整してみてください。
先に試した10倍がゆでは事前のすりつぶしがうまくできていなかったので今回はしっかりつぶしてしまったのですが、5倍がゆを食べる離乳食後期にはもう少しご飯粒が残った感じでも良かったかもしれません。
電子レンジでおかゆカップを使うときの注意点
600Wでそのまま1分間加熱したところ、吹きこぼれてしまいました。トレイを外してみると、中身があふれて半分ほどになっています。電子レンジの種類や新米・古米などの米の状態によって吹きこぼれてしまうこともあるようです。
この失敗以降、加熱中は電子レンジをのぞき込み続けました。吹きこぼれそうになるタイミングで電子レンジを止め、落ち着いた状態になってから再加熱していく、というのを何度も繰り返すと、吹きこぼれせずにおかゆを作ることができました。
ダイソーのおかゆカップで作ったおかゆを保存しよう
食べる量が少ない赤ちゃんは、作った離乳食を一度に食べきれない場合もあります。おかゆカップでの調理はそんなに大量にできるわけではありませんが、それでも多めにおかゆができます。1食分のおかゆを取り分けたら、残りは保存しておきましょう。
ちなみに、一旦食卓に出した離乳食はほかの食品が混ざったり、温度変化が起こったりと劣化しやすくなるので、食べ残しの保存はおすすめしません。一緒に食事をしている場合は、大人が残りを食べてしまう、ということが多いかもしれませんね。
なお、保存したおかゆや離乳食は1週間程度を目途に使い切るようにしましょう。
ダイソーの製氷機で離乳食を保存する
ダイソーで、氷を6個作れる製氷機が2個セットになったものを見つけました。この製氷機で余った離乳食を冷凍しておきます。氷1つ分が、ちょうど離乳食初期頃の1食分ほどの容量で、小分け保存するのにぴったり。食べる量が増えてきたら、種類の違う離乳食を混ぜて与えるのもおすすめです。
サイズもさほど大きくなく、フタもあるので、冷凍庫で保存しやすい点でも優秀ですよ。
チャック付きビニール袋で離乳食を保存する
温野菜などは、チャック付きビニール袋で保存すると便利です。また、いったん製氷機で小分けにして凍らせた離乳食を、チャック付きのビニール袋に移し替えて密封保存するのもありですね。
日付や離乳食の内容を記入しておけるのがポイント。冷凍すると食材が白っぽく見づらくなるので、離乳食の内容も明記しておくとわかりやすいですよ。
おかゆカップを使うのによりおすすめなのは炊飯器? 電子レンジ?
正直、おかゆカップを手にしたときは、電子レンジ調理の方が手軽なのでは、と思っていました。しかし、実際調理してみるとイメージが逆転しました。
その理由として、電子レンジ調理の際に必要な事前にごはんをすりつぶす工程に思ったより手間がかかったこと、加熱中は吹きこぼれ防止のため目が離せないこと、などが挙げられます。
一方、炊飯器調理では炊飯器にセットするだけで、安定しておかゆが完成しました。生米を30分水に浸すのを忘れてしまったこともありましたが、問題なくトロトロのおかゆができあがりました。
機種によっておかゆカップ調理との相性は異なりますし、使いやすい調理器具や生活スタイルは人それぞれなので一概には言えないのですが、毎日炊飯器でご飯を炊く方には、炊飯器を使った調理法がより簡単な印象でした。
おかゆカップで大人向けのおかゆも作れる!
離乳食向けのおかゆ作りでおかゆカップを紹介しましたが、体調が悪いときの大人向けのおかゆや介護食作りにも役立ってくれそうです。
少しダシを加えて味付けしてみたり、トッピングアレンジしてみたり。いろいろ試して幅広く活用してください。
おかゆ作りに大活躍してくれるダイソーのおかゆカップは、調理グッズやベビーグッズコーナーに並んでいます。おかゆカップ以外にも、優秀なベビーグッズが豊富にそろっているのであわせてチェックしてみてくださいね。
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