更新日: 2024年7月30日
【札幌発・札幌行】北海道の有名駅弁を食べながらぐるっと1周11時間の鉄道旅行
札幌から日帰りで道央~道南をめぐる「リアル駅弁食い倒れ旅」。JR北海道の在来線乗り放題きっぷ、通称「ラブパス」で旅してきました。海や山、雄大な車窓もおかずに一日4食、とことん駅弁を味わいつくします。往きは海沿いを走る室蘭本線、帰路は緑深い函館本線の“山線”に乗り、東室蘭、母恋(ぼこい)、長万部(おしゃまんべ)、小樽を訪ねる弾丸ツアーにしばしお付き合いください。
目次
旅のコースとタイムライン
旅の起点は札幌駅。朝ごはんに大正生まれのロングセラー
旅の起点はJR札幌駅。夏はTシャツ1枚で身軽に出かけられるのがいいですね。今日の食事はすべて駅弁にする覚悟で、お腹をすかせ、意気揚々と駅に向かいました。
まずは、朝ごはんの駅弁を選びましょう。構内には、1899年(明治32年)創業の老舗「札幌駅立売商会」が運営する売店「弁菜亭」が4か所あります。営業時間は朝7時から、夜は20時まで。写真の「改札内北側店」だけは営業時間が少し長くて、5時40分から21時30分まで開いています。
夏の味覚を盛り込んだ期間限定駅弁に、定番の幕の内。肉やうなぎの釜飯、とりめし、おすし。いやいや、せっかく北海道に来たのだから、カニやイクラが乗った海鮮系? それにしても、希望すれば温めてもらえるなんて知らなかった……。寒い季節には特に嬉しいサービスですね。
迷いに迷って選んだ駅弁を片手に提げて、飲み物を用意したら、準備万端。札幌駅の少し薄暗いホームに立つと、肌に触れる乾いた空気に気候の違いを感じます。
往きは特急「北斗」に乗り、まず目指すは室蘭本線の母恋駅。途中、枝線に乗り換える東室蘭駅までの乗車時間は約90分。苫小牧から先は海岸沿いを走るので、座席は車両の左側を予約しました。
最初に選んだ駅弁は、札幌駅立売商会の『石狩鮭めし』。1923年(大正12年)発売のロングセラー商品で、札幌駅を代表する駅弁のひとつです。昆布出汁で炊いたごはんの上に、鮭のほぐし身とイクラの醤油漬けをたっぷりのせた、本場ならではの醍醐味が味わえる逸品で、値段は1個1,250円、朝ごはんには少し贅沢だけれど、旅の景気づけに奮発してみました。
発車していきなり食べ始めるのは情緒に欠けるので、フタを開けるのは南千歳駅を過ぎたあたりで。錦糸玉子の上でキラキラ輝くイクラが華やか。程よい塩味が食欲をそそり、脇役の昆布巻き、かまぼこ、山フキ煮も味わい豊かです。このバランスの良さが、100年にわたって旅行者に親しまれる理由かもしれません。定番中の定番ですが、北海道へ来たら一度は味わっておきたい駅弁です。
東室蘭駅の売店で、レアな限定駅弁に遭遇!
車窓を眺めながら、アイヌ文化を伝える「ウポポイ(民族共生象徴空間)」がある白老(しらおい)駅、多彩な泉質と湯量で「温泉のデパート」と呼ばれる温泉郷が自慢の登別(のぼりべつ)駅を過ぎて、東室蘭駅に到着。枝線に乗り換えるまで少し時間があったので、途中下車して駅周辺を散歩することにします。
駅舎を外から眺めると、大きなガラス張りに朱赤が効いたアグレッシブな外観に驚き。かなりインパクトのあるデザインも、夜になれば駅構内の灯りが漏れて、また印象が変わるのかもしれません。橋上駅舎は自由通路「わたれーる」と隣接して駅の東西を結び、通学の高校生が自転車で往来していました。
界隈をぶらりと歩き、駅に戻って入った売店「四季彩館」。ここで、予想もしない運命の出会いが待っていました。なんと、これまで見たことのない駅弁が!
地元で人気という居酒屋「小舟」が手がける『室蘭やきとり弁当』は、1個1,130円。木・金・土曜のみの一日12個限定販売。ほかでは買えないレアな駅弁だけに、ゲットできた喜びはひとしおです。これは楽しみ! ほかにも地元のお菓子やお土産物が品数豊富、ついつい財布のヒモが緩んでしまいました。
戦利品です。居酒屋の“のれん”をそのまま掛け紙にしているのがいいですね。手に持つと、ずっしりとした重さ。中身が気になりますが、朝ごはんを済ませたばかりなので、実食はもう少し後のお楽しみに。
幻の駅弁を求めてはるばる来たら、まさかのハプニング!
思いがけず稀少な駅弁が買えて、高揚した気分で普通列車に乗り、目的地の母恋駅へ。乗車時間は10分、あっという間に着いてしまいました。
ここで降りる目的は、母恋めし本舗が手がける名物駅弁『母恋めし』です。値段は1個1,188円。駅弁愛好家にファンが多いにもかかわらず、関東ではなかなか買えない“幻の駅弁”のひとつ。以前は京王百貨店の駅弁大会に出品されていたのですが、コロナ禍になってからは、ついに姿を見なくなりました。いつかまた食べたいと長らく熱望していたので、今回の旅程を決めたときは速攻で電話予約。待ち焦がれた再会を前に胸が躍ります。
買えました!……でも。これを手にするまでに、ちょっとしたドキドキがあったのです。
北海道へ向けていざ出発という段階で、見知らぬ番号からスマホに着信が。なんと『母恋めし』の調製元から、「地元で水揚げされたホッキ貝から“貝毒”が検出された」との一報でした。出荷が自主規制されてホッキ貝が入手できないので、ホタテを使って代替品を用意するとのこと。ヒトの消化器や神経系に中毒症状をもたらすとあっては、致し方ありません。
でも、現地で筆者を待っていたのは通常版の『母恋めし』でした。お店の方に改めて詳しく話を聞くと、胆振地方で“貝毒”が検出されたのは33年ぶりの出来事だとか。そんな混乱の中でもなんとか材料を融通しようと尽力し、別ルートからホッキ貝を仕入れてくださったと知って、調製元の心意気を本当に嬉しく思いました。
その後、ホッキ貝の出荷は再開されましたが、価格高騰や市場流通総数の激減で仕入れが安定しないため、現在は期間限定で『ほたての母恋めし』(1,188円)が誕生しています。公式ページで見ると、道産バターと「ヤヤン昆布醤油」をからめて焼き目を付けたおにぎりも、とても美味しそう。あぁ、こちらも食べてみたかった……。ピンチはチャンス、反響がよければ今後定番化するかもしれませんね。
1935年(昭和10年)に開業した母恋駅は、今も当時の駅舎を使っています。愛好者の多い「青春18きっぷ」のポスターには北海道の駅もたびたび登場していますが、ここ母恋駅も、2017年(平成29年)春に採用されました。
その際のキャッチコピーは、「ひさしぶりに母に連絡しよう。そう思った母恋駅です。」 駅名のイメージから、母の日に合わせて発売される記念乗車券を買い求める人が多いのも頷けます。待合室の掲示板には今も、モデルとなった2017年版の「青春18きっぷ」のポスターが貼ってあります。
待合室でストーブを囲むように置かれた椅子も風情があり、時間さえ許せば、ここで駅弁を食べるのも素敵だと思いました。この日も後から旅行中と思しき若者4人がやってきて、列車を待つ間、この場で楽し気に語らっていました。
さて。駅弁の旅は、まだまだ続きます。母恋駅から東室蘭駅に戻り、そこから長万部駅へ向かいます。乗車時間は約1時間。短い時間にサクッとお昼を食べるなら、おにぎりの方がいいかな? 買ったばかりの『母恋めし』を、さっそく一ついただきましょう。
風呂敷包みを解いて、お弁当箱のフタを開けると、いきなり大きな貝殻が丸ごとゴロンと入っているのがこの駅弁のユニークなところ。旅情をかきたてる、実に効果的な演出ではありませんか。貝を開けば、同じおにぎりがもう一つ。北海道産のお米を使い、室蘭産の「ヤヤン昆布」の出汁で炊き込んだホッキ貝のおにぎりは、ほんのりと甘く優しい味わい。肉厚で大ぶりなホッキのシコシコした食感が活きています。
ほかには、りんごのチップで燻したゆで玉子とスモークチーズ、おつまみわかめ、お口直しのハッカ飴。どれも箸を使わずに手づかみで気軽に食べられるものばかり、車窓を眺めながら小腹を満たすにはぴったりの組み合わせです。食べる量を自分で加減できる点でも、よく考えられた駅弁だと思いました。
独創的な『かにめし』は、今もサービス精神満点
口に入れたハッカ飴を転がしながら『母恋めし』の余韻に浸っているうち、長万部駅に着きました。長万部の駅弁といえば、1928年(昭和3年)創業、「かにめし本舗かなや」が手がける『かにめし』が有名です。
原材料の毛ガニは夏が旬。それを通年で美味しく食べられるよう創意工夫を重ね、現在の『かにめし』が誕生したのが1950年(昭和25年)。その後、1969年(昭和44年)京王百貨店の駅弁大会で売り上げ1位になると、その知名度は全国に広がりました。最近は関東圏内の催事で見掛けなくなったので、この機会に“再履修”して、舌の記憶を上書きしたいと思います。
駅を出ると、そのまま海までストーン!と続く一本道。最初の交差点を左に曲がれば、製造元の「かにめし本舗かなや」はすぐです。三角屋根の1階左側が店舗、右側が休憩用のフリースペースになっていました。傍らには冷凍品の自動販売機も設置されています。
直売店舗の営業は、朝8時から夕方16時まで。駐車場は広く、別棟でトイレもあり、案内表示がとてもわかりやすかったです。訪問時、夕飯にはまだ早い時間帯にもかかわらず、観光客や地元の人と思しきお客さんが次々と車で来ては、まとめて買っていく姿に驚きました。親しまれている証拠ですね。
お店の方に断って、中の様子を撮らせてもらいました。自慢の『かにめし』は、1個1,180円。この場で注文すると、作り立てを用意してくれます。食べるなら出来立てが一番。受け取ったとき、まだ温かい。それが寒い冬ともなれば、どんなに嬉しいことでしょうか。掛け紙のデザインを使ったクリアファイルや箱ティッシュなど、オリジナルのお土産品も扱っていて、ちょっぴり心が揺らぎました。
『かにめし』を買ったら、ぜひ利用したいのがフリースペースの「自由席」。すぐに食べなくても、この扉はぜひ一度開けてみてください。
なんと、列車に見立てた室内に、JRの快速「海峡」で使われていたシートがずらりと並んでいるのです。もとは東海道新幹線0系の座席だそうで、思わずテンションが上がりました。
正面には液晶モニターが設置され、店主自ら撮影したという室蘭本線の車窓を映像で楽しみながら、出来立ての駅弁をいただけます。少しでもお客さんを楽しませたいという演出に、溢れんばかりのサービス精神が感じられて、ハッピーな気分に。窓の上には網棚まであり、肘掛けから引き出すミニテーブルも懐かしく、この「自由席」を体験するために本店を訪れる観光客が多いのも頷けます。
せっかくなので、温かいうちに駅弁を食べることにしましょう。掛け紙の赤い字体やカラフルな盛り付け、特に椎茸の配置が極めて特徴的で、一目で『かなやのかにめし』とわかる存在感を放っています。
駅弁で“かにめし”といえば、ほぐしたカニ身を酢飯に乗せたり、出汁やカニ味噌で炊き込んだりするイメージがありますが、『かなやのかにめし』はかなり違います。ベースは白飯。その上に、ほぐしたカニ身とタケノコを合わせ、釜に入れて香ばしく炒ったものを丁寧に敷き詰めています。水分を飛ばすことでカニの旨味が凝縮され、ふわふわシャキシャキした食感は、どこか懐かしく、素朴な味わいに心が温かくなります。「末永くお付き合い」いたしますとも!
あぁ、『かにめし』も美味しかった。「自由席」も最高! はるばる長万部まで来て本当によかった。腹ごなしに駅周辺を歩いて、海を見ながら地元の小学生と楽しくおしゃべりをして。「ここで海水浴するの?」と聞いたら、「外海だから危ないよ」と諭されました。駅弁を食べるには、この海岸はちょっぴり寂しい雰囲気かも。
長万部駅に戻って、観光案内所も入った売店に寄りました。長万部町の名産品であるカニ、ホタテ貝、アヤメを組み合わせたデザインのゆるキャラ「まんべくん」のグッズが豊富。100年以上の歴史があるという長万部名物「飴せん」は、手焼きせんべいに水あめを挟んだ素朴なお菓子で、お土産にも人気だそう。
ここでも冷凍版『かにめし』を発見。ほかにも、姉妹品の『鮭飯』『ほたてめし』や鮭フレークなどが並んでいます。店頭売りの『鮭飯』は一日10食限定なので、冷凍品を利用するのも手軽でいいかもしれません。
2009年(平成21年)に冷凍版『かにめし』の取り扱いが始まると、電子レンジで加熱するだけで“できたての味”を超える旨さと評判に。その後、催事への出店は道内が中心になり、それ以外の地域では通販に力を入れているようです。冷凍庫にストックしておけば、食べたいときに食べられるのが魅力ですね。
帰路は“山線”経由、廃止が確定している駅に思いを寄せて
札幌駅の『石狩鮭めし』に始まり、『母恋めし』『かにめし』を無事制覇して、手元に残る駅弁は、東室蘭駅で買った『室蘭やきとり弁当』のみになりました。旅はここから折り返し、ふたたび札幌駅へと戻ります。
往路は海岸線に沿う“海線”で来たので、復路は“山線”と呼ばれる函館本線経由で帰りましょう。
長万部駅から終着の小樽駅までは、約3時間。少々長いようでも、駅弁を味わいながら物思いに耽るには、ちょうどいい時間です。
2030年に予定される北海道新幹線の札幌延伸に伴い、函館本線の長万部~余市駅間の廃線が既に確定しています。
読めるけど絶対書けそうにない難読駅名の「熱郛(ねっぷ)」、美味しそうな「昆布」、スキーと温泉で古くから親しまれた観光地の「ニセコ」。どの駅も個性的な駅舎が建ち、それぞれに長い歴史を刻んできました。次第に日が沈み、目的地に近づくにつれて闇に埋もれていくシルエットを見るにつれ、何ともいえない寂しさに胸が塞がれます。
途中、列車が比羅夫(ひらふ)駅を通ると、ホームでバーベキューをしていた観光客が一斉に手を振ってくれました。この駅は日本でただ一つ、駅舎を利用した宿泊施設「駅の宿ひらふ」があることで知られています。今は廃駅決定を惜しむ人たちが連日訪れては賑わっている様子。こうした旅の触れ合いが、よい思い出となって残りますように。
あまり感傷的になってもいけませんね。しょんぼりしても事態は変わりません。食いしん坊な筆者にできることといえば、美味しく楽しく食べること! 最後に残った『室蘭やきとり弁当』を開けて、夕飯といたしましょう。
白飯の上に「やきとり」が3本、さらにうずら串も添えられていて、なかなか豪華です。別添えのタレをかけ、洋がらしをチョイと付けていただくと、思わず「うまっ!」と声が出ました。冷めているのに絶品。ごはんの上に敷き詰めた豚バラ肉も柔らかく、ビールがクイクイ進んでしまう危険な美味しさ。こうしてお酒を片手に楽しめるのは、列車の旅だからこそ。一日の締めくくりにもぴったりのセレクトになりました。
聞くところによると、この「室蘭やきとり」は“日本三大やきとり”の一つ。鶏肉ではなく、豚肉・玉ねぎ・洋がらしの三位一体が基本で、秘伝のタレにくぐらせ、炭火でジューシーに焼き上げるのが室蘭流。“やきとり”なのに、なぜ豚なのか? ご当地グルメは、その土地の歴史や文化を紐解くキーワード。北海道の“やきとり”は、鶏と豚が混在して大変興味深いです。
小樽駅に着いたのは定刻19時50分。小樽に縁のある俳優の石原裕次郎に因んで、この4番ホームが「裕次郎ホーム」と命名されたのは2003年(平成15年)のこと。それからもう20年近く経つのか……。少し遅い時間だったので、ほかに記念撮影する観光客の姿はありませんでした。
3代目となる現在の駅舎は1934年(昭和9年)建築、道内初の鉄骨鉄筋コンクリート造り。どっしりとした構えに歴史を感じます。
1999年(平成11年)に設置された駅コンコースのランプは、全部で333燈。地元の北一硝子が寄贈したものだそうです。夜はキラキラと輝いて、特に美しく見えました。ガラスの街にとてもよく似合います。
そう、“輝き”といえば。ここ小樽には、『海の輝き』(小樽駅構内立売商会、1,780円)という素敵な駅弁があります。“海のお花畑”をイメージしたという盛り付けは、酢飯の上に、うに、いくら、椎茸、玉子焼き、ししゃもの卵を一面に散りばめた、彩り豊かな贅沢駅弁です。今回は買えなかったけれど、次回は“再履修”できるといいな。その機会を楽しみに、小樽を後にしました。
21時過ぎ。旅の終着地は、ふたたびの札幌駅。トータルすれば、そこそこ長い時間列車に揺られていたけれど、行く先々で途中下車しては街歩きを楽しむ余裕もあり、苦痛ではありませんでした。何より、旅先で食べる駅弁の味は格別。調製元の方とのコミュニケーションを通じて味わいが増したと思います。
駅弁めぐりのパートナー、“ラブパス”で乗り降り自由
今回の旅で使用したのは、“ラブパス”の通称で鉄道ファンに人気を博している、期間限定販売の「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」。JR北海道の在来線全線が連続6日間乗り降り自由(普通車指定席を4回まで利用可能)のきっぷが北海道庁の補助金で半額の12,000円になる、とてもオトクなきっぷです。休暇が取れれば6日間フルに活用したいところだけれど、特急も利用した今回の日帰り旅だけでも十分元は取れました。
夏季の販売は既に終了しましたが、好評のため、すぐに再販が決まりました。利用期間は2022年9月2日(金)~2023年1月31日。値段や発行枚数などの詳細は、JR北海道のニュースリリースをご確認ください。期間内であっても補助金の上限に達した時点で販売終了してしまうので、旅の計画はお早めに。
移動距離が長い北海道の旅は、列車の本数が少ないうえ、悪天候や動物との衝突事故などを受けて運行が乱れると、その先の旅程に大きく影響します。フレキシブルな対応に備えて、「時刻表」の携帯をお薦めします。使う部分だけコピーするのもいいですが、『北海道時刻表』は小型のA5判で薄く、持ち歩きやすいので便利です。筆者は北海道に着いてから駅の売店で買いました。
北海道は広いので、「青春18きっぷ」で各駅停車の駅弁めぐりは時間的に少し辛いかもしれません。この『北海道時刻表』には、ほかにも道内で使えるオトクなきっぷが多数紹介されていますので、旅の目的にフィットする商品の検討にも役立ちます。
感染症対策は必要ですが、やっぱりリアルな旅は最高! 皆さんも、すてきな旅を。
マルワ
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】駅弁こんしぇるじゅマルワ
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駅弁大好き歴25年。平成の”Windows95”時代から某IT企業のインストラクターとして全国の官公庁・小中学校へのパソコン導入に携わりながら、各地の駅弁や名産品を食べ続けるうち「うまいもの」「みやげもの」で日本地図が描けるようになりました。これまで全国を旅して食した駅弁は2,000個以上、「駅弁大会」と聞けば連日通って“大人買い”、休日は朝昼夕と駅弁が食卓に並ぶような家庭です。時々ちょっと苦手な食材もありますが、そこはすべて「実食」してのルポがモットー。食味の感想には個人差がありますので、その点はご容赦ください。