更新日: 2024年6月28日
栗の産地、伊予市中山町へ! 栗スイーツ&里山の観光情報も♪ のどかな風景の中、1日トリップしよう
全国3位の生産量を誇る栗の産地、愛媛県。
なかでも県中部の山間部に広がる伊予市中山町は、県内有数の栗の産地です。
この地で収穫される栗は地域の名を冠した「中山栗」と呼ばれ、長野県の小布施、兵庫県の丹波と並ぶ、日本三大栗として知られています。
今回、まっぷる編集部が「地域応援プロジェクト」として訪れた中山町には、秋には収穫した栗が並ぶ産直所や、種類豊富な栗和菓子が並ぶ和菓子店など、魅力的なスポットがあちらこちらにありました。
のどかな里山の時間も一緒に味わう、おいしい旅へと案内します。
目次
愛媛県の伊予市ってこんなところ
県都松山市から南西へ約10㎞、愛媛県のほぼ中央に位置する伊予市は、穏やかな瀬戸内海とのどかな里山を有する場所です。エリアは大きく3つに分かれ、瀬戸内海に面した双海地区、商人自治の風情が残る伊予地区、そして今回紹介する中山地区となっています。
中山地区と双海地区の境には「犬寄峠の黄色い丘」が広がり、春は菜の花やミモザ、夏にはアンデスの乙女、秋にはコスモス、冬にはロウバイと、四季折々の花が丘を埋め尽します。初めてなのにどこか懐かしい、そんな温かさに満ちた場所が伊予市なのです。
伊予市への行き方
車での行き方
松山IC
↓ 松山自動車道/640円
中山スマートIC
↓ 国道56号を南へ約1.2㎞
道の駅なかやま
※中山スマートICは松山方面から(または松山方面へ)のETCカード利用車に限り出入り可能。上記以外は伊予ICを利用し、国道56号を南へ約10㎞
鉄道での行き方
JR松山駅
↓ 予讃線または内子線/約35分/片道530円
JR伊予中山駅
中山はなんで栗の名産地になったの?
周囲を600~900mの山々に囲まれた中山地区。結晶片岩土壌という肥沃な土壌、日当たりと水はけのよい傾斜地、昼夜の寒暖差、年間1600~1800mmの降水量など、おいしい栗が育つための条件が多くそろっています。この恵まれた環境下で、生産者が剪定や施肥など努力と管理を徹底するからこそ、大きな粒と強い甘みが特徴の中山栗が生まれるのです。
この地での栽培の歴史は古く、江戸時代の参勤交代では三代将軍徳川家光公へ献上し、そのおいしさを称賛したという逸話も残るほど。歴史と確かな品質に裏打ちされた中山栗は、知る人ぞ知るブランド栗として一目置かれているのです。
中山栗を買うならココ!「なかやま栗センター」をご紹介
JR伊予中山駅からすぐ、国道56号沿いの好立地に建つ産直場。朝どれ野菜や漬物、ハチミツや醤油など、市内の特産品が並ぶなかで、収穫を迎える秋になると多くの人が目掛けて買い求めるのがもちろん中山栗。
生栗は9月上旬~10月頃、焼き栗は9上旬~11月頃に登場し、休日には多くの人で賑わいます。その場ですぐに味わえる焼き栗は、ほくほくした食感としっかりとした甘さが格別。「冷蔵保存することで、甘みを引き出しています」とセンター長の菅谷さんが教えてくれました。ブランド栗がリーズナブルに購入できるのも、産直ならではの強みです。
こちらでは中山栗を一年中楽しめるようにと、自社工場で手作りしたオリジナルの加工品も販売しています。こっくりとした甘さが魅力の「栗ジャム」、焼き栗ならではの香ばしさが楽しめる「焼き栗ペースト」のほか、上品な栗の風味が楽しめる少し固めの「栗かりんとう」、ポリフェノールを豊富に含む栗の渋皮を粉末にした「栗の渋皮粉末」など、中山栗を使った貴重な逸品が並びます。
オリジナルの栗加工品だけでなく、地域の和菓子店が手がける栗饅頭、地元のお母さんさちが手作りする栗おこわ(期間限定)、栗焼酎なども販売。こちらもぜひチェックしてくださいね。
住所/伊予市中山町中山丑173-2
電話/089-967-1500
営業時間/8:00~16:30
休業日/無休
駐車場/無料
栗の町でスイーツ&みやげ&観光を楽しむなら!おすすめの5軒はこちら
おすすめ① まんじゅう屋 久保
バリエーション豊富な栗の和菓子を召し上がれ
昭和23(1948)年創業の和菓子店。最中やパイ、愛媛銘菓タルトなど、愛媛県産の栗を使った和菓子が約8種類そろうなかで、看板商品なのが「栗千樹」。黄身餡で大粒の栗を丸ごと1個包んだ饅頭で、「ますます、いよし。ブランド」に認定された逸品です。栗の存在感とおいしさに圧倒されます。
まんじゅう屋 久保
住所/伊予市中山町出渕2-127-8
電話/089-967-0063
営業時間/7:00~18:00
定休日/不定休
駐車場/無料
おすすめ② 茶屋ささい
昭和の面影が残る空間で自家製の栗ぜんざいを
国道沿いに建つ昔ながらの喫茶店。名物は、北海道産の大納言で作る栗ぜんざい。砂糖と少しの塩で炊いた愛媛県産栗の甘露煮は上品な甘さで、香ばしい焼き餅とも好相性。秋になると中山栗に切り替わるそう。昔懐かしい昭和レトロな雰囲気も一緒に味わってくださいね。
茶屋ささい
電話/089-967-1393
営業時間/11:00~日没
定休日/不定休
駐車場/無料
おすすめ③ 新岡製菓
素朴さが魅力。地元で愛される町の製菓店
昭和12(1937)年の創業以来、地元に愛される一軒。あげパン、やさいパンなど約20種類のパンほのか、ショーケースにはケーキも。秋になると、栗を入れたパウンドケーキ、定番人気のモンブラン、マロンシュークリームも登場します。お母さんが手作りするやさしい味わいに、世代を超えたファンがいます。
新岡製菓
住所/伊予市中山町出渕2-145-1
電話/089-967-1263
営業時間/8:00~18:00頃
定休日/日曜
おすすめ④道の駅 なかやま
栗加工品も販売する、中山町の観光拠点
直売所やベーカリーのほか、そば打ち道場や木工体験施設もあり、子どもから大人まで楽しめる道の駅。直売所では栗を使った和菓子や加工品も販売し、秋には中山栗の生栗が店頭に並びます。全国的にも珍しい青きな粉、少し甘みのある地元醤油など、伊予市の特産品コーナーも充実しています。
道の駅 なかやま
住所/伊予市中山町中山子271
電話/089-968-0636
営業時間/8:00~17:00(施設により異なる)
定休日/第3月曜(一部施設は毎週月曜)
駐車場/無料
おすすめ⑤花の森ホテル
澄んだ空気と星空が迎えてくれる里山ホテル
栗と桜に囲まれた丘の上に建ち、夜には満点の星が見渡せる癒やしのホテル。山、川、海の幸を盛り込んだ伊予の彩会席が魅力で、秋には中山栗を使った栗会席も登場します。レストランと大浴場はビジターも可能なので、気軽に足を運んでくださいね。
花の森ホテル
住所/伊予市中山町中山11-405-2
電話/089-967-1666
営業時間/IN15:00、OUT10:00、レストランは11:00~14:00、日帰り入浴は11:00~20:00
定休日/無休
料金/1泊2食付き1万1000円~、入浴料530円
駐車場/無料
栗の最盛期は秋から!日本三大栗の産地、中山へ行ってみませんか?
いかがでしたか?
栗の町、中山を訪ねるなら、収穫時期を迎える秋がおすすめです。毎年9月23日(祝日)には「なかやま栗まつり」も開催され、栗づくしのイベントが開催されます。栗加工品をゲットしたり、栗スイーツを味わったり、お風呂でひと息ついたり。のどかな里山の風情も一緒に楽しみながら、栗の産地をめぐってみませんか。
まだまだある!伊予市の魅力を動画でチェックしましょう
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