更新日: 2022年5月27日
すべてが昭和!【西武園ゆうえんち】はレトロ感に癒される遊園地
2020年に開園70周年を迎えた西武園ゆうえんち。
長い歴史を誇る老舗遊園地ですが、2021年5月に「心あたたまる幸福感に包まれる世界」をコンセプトに大規模なリニューアルを実施、
老若男女、だれもが楽しめる遊園地として人気を集めています。
そんな西武園ゆうえんちの人気アトラクションやイベント、グルメ情報など、徹底的に紹介します。
目次
【西武園ゆうえんち】とは
2021年のリニューアル以降、話題を集める西武園ゆうえんち。あえて以前からある古い施設なども活かして、園内全体が1960年代の熱気と活気があふれる遊園地に生まれ変わりました。2022年5月には新たに大人気の児童小説『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』のアトラクションも誕生。またアトラクションのみならず、園内あちこちで、随時行われる、パワフルな時代を反映した楽しさあふれるエンタメショーも楽しみ。シニア層には懐かしさを、ヤング層には新鮮さを感じさせる遊園地です。
【西武園ゆうえんち】へは、ミニ電車に乗ってアクセス
西武園ゆうえんちは埼玉県所沢市にあります。西武新宿駅からは50分弱ほどで、思い立ったらすぐ行けます。玄関口となるのは、西武鉄道山口線の西武園ゆうえんち駅。全線わずか3駅の山口線(レオライナー)には、普通の電車よりひとまわり小さなミニ電車が走り、1960年代の西武電車のカラーリングをイメージしたラッピング電車もあります。西武園ゆうえんち駅を出れば、昔懐かしい路面電車が出迎えてくれます。
【西武園ゆうえんち】の西武園通貨とは?
駅を出たら、正面のチケット売り場でチケットを買いましょう。主要なアトラクションが利用できる「1日レヂャー切符」は大人4400円、小人3300円。「1日レヂャー切符」には、西武園通貨付きでお得な「得1日レヂャーパック」もあります。西武園ゆうえんちでの飲食やグッズの購入には、基本的にこの西武園通貨が必要です。西武園通貨は、入園後でも商店街の夕日丘郵便局やレオランドのチケットセンター、園内各所にいる園通貨交換係から交換可能です。ちなみに交換レートは西武園通貨10園分が120円、発行日限り有効で、返金は不能なので、注意しましょう。
【西武園ゆうえんち】についたら、まずはざっくり計画を立てて、行動開始!
エントランスをくぐれば、さっそく昭和の雰囲気が感じられる懐かしい風景が広がります。最初は夕日の丘商店街入口の「亀山新聞舗」へ行き、レトロな誌面の「夕日の丘新聞」をゲットしましょう。園内MAPやアトラクションやエンターテインメントショー、グルメなどの情報が掲載されています。広い園内をどう楽しむか、じっくり検討して、行動開始!
【西武園ゆうえんち】の1番人気! 大迫力の「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」
重厚感のある映画館「夕陽館」で体感できるのが、一番人気のアトラクション「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」。古い映画(こちらは架空の作品です)のポスターが貼られたエントランスを入ると、迷彩服の隊員から突如、東京に謎の巨大生物が現れたことを伝えられます。館内に入り、安全バーをセットし、上映がスタート。町を破壊しながら、移動している、3つの頭を持つ謎の生物・キングギドラ。ゲストは、特殊災害対策部隊の特殊装甲車に乗り込み、避難をしますが、次々と危機が迫ってきます。その後、ゴジラが現れて、キングギドラと激闘を繰り広げる。ゲストを乗せた装甲車は争いに巻き込まれ、更なる危機が…。大迫力の映像と音響、それに連動する椅子の振動などで作り出す臨場感は圧倒的で、絶叫が止まりません。ピーク時には長い列ができることもありますが、早く入りたければ、事前に「西武園のりもの特急券」を購入しておきましょう。専用の入り口から入場できるので、待ち時間を大幅に短縮できます。値段は「ゴジラ・ザ・ライド」のみが1000円、6つのアトラクションで利用できるセットが2000円です。
『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』のアトラクションが登場!
2022年5月に新たに登場したのが、大人気の児童小説『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』とコラボしたアトラクション「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 ザ・リアル」。まずは商店街の路地裏のどこかにある銭天堂を探します。無事発見して、店内に入れば、そこは銭天堂の世界。ここで店主の紅子からふしぎ駄菓子を受け取り、どんな願い事も叶えてくれるふしぎな場所を探しに行きましょう。冒険のカギとなるふしぎ駄菓子を食べたり使ったりして、園内各所でふしぎ体験をしながら進みます。ふしぎ駄菓子の使い方次第で分かれる結末ははたして幸運か、不運か?物語の登場人物になったような気分で楽しめます。ふしぎ駄菓子交換券は110園(1320円、2歳以下無料、別途1日レヂャー切符等が必要)。
ファンタジーがあふれる「レッツゴー!レオランド」
「夕陽館」のある丘からエントランスの反対方向に降りたところにあるのが、「レッツゴー!レオランド」。手塚治虫の名作「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」などをモチーフにした、小さい子どもも一緒にファミリーで楽しめるエリアです。小さいながらもスリル満点のミニ・コースター「アトムの月面旅行」や空飛ぶゾウさんに乗ってレオたちと空の旅が楽しめる「飛べ!ジャングルの勇者レオ」など4つのライド・アトラクションのほか、「巨大すごろく」、「巨大トリックアート」の6つのアトラクションが楽しめます。
大パノラマが楽しめる「富士見天望塔」と「大観覧車」
リニューアル前からある西武園ゆうえんちのランドマークが昭和63年誕生の「富士見天望塔」。地上から80mの高さまで、展望室が360°回転しながら、登っていきます。上部からは、園内はもちろん、狭山丘陵の森や狭山湖、埼玉西武ライオンズの本拠地である「ベルーナドーム」、西武園競輪場、天気が良ければ、富士山や東京スカイツリーなどもきれいに見えます。
もうひとつ展望が楽しめるアトラクションが、これもリニューアル前から人気の「大観覧車」。一周は約20分、最頂部は62mで、ゆっくりと展望が楽しめます。この観覧車で人気を集めるのは、2つだけぶら下がった透明なゴンドラ。このゴンドラに乗りたい場合は専用のレーンに並びましょう。
としまえんから移設された「チャレンジトレイン 出発進行!小さな運転士さん」
西武鉄道が所有、経営する遊園地ならではの楽しいアトラクションが「チャレンジトレイン 出発進行!小さな運転士さん」。小さな子どもでも体験できる実際に電車を運転するアトラクションで、運転の技術によって採点されます。車両は西武鉄道で走っていた、5000系レッドアローなど懐かしい車両をデフォルメしたかわいいもの。このアトラクションは、2020年に閉園した「としまえん」にあったもので、閉園後、今回のリニューアルに合わせて移設されました。ちなみにレッツゴー!レオランドにある「レオとライヤの夕日列車」の機関車も「としまえん」で運行されていたものです。
【西武園ゆうえんち】には、ほかにも、昭和を感じるアトラクションがいっぱい
西武園ゆうえんちには、「回転空中ブランコ」や「バイキング」、「オクトパス・アドベンチャー」といった、昭和の遊園地には必ずあった、誰もが楽しめるアトラクションもあります。楽しさをさらに盛り上げてくれるのが、人情味あふれる夕日の丘商店街の名物住人たち。「愉快爽快!漫談ライド」は、アトラクション乗車中に、住人たちがおもしろおかしい漫談を繰り広げます。(回転空中ブランコ、バイキング、オクトパス・アドベンチャー、富士見天望塔で実施)名口上を聞きながら乗るアトラクションは、笑いとスリルの相乗効果で、楽しさ倍増です。「メリーゴーラウンド」には、馬や馬車に加えて、ライオンやキリンなどもあります。
【西武園ゆうえんち】楽しいがいっぱい!昭和を体感できる夕日の丘商店街
夕日の丘商店街は高度経済成長期の商店街を再現したエリア。レトロな店が建ち並ぶ商店街では、いろいろなエンタメショーが行われ、バナナのたたき売りや紙芝居、商店街バンドなど、今では見られなくなった、かつて日常にあった光景が商店街のあちこちで見られます。商店街のにぎやかな住人が集まるのが、「ブギウギ祭」。昭和の歌謡曲に合わせて、ユニークな商店街の面々がにぎやかに踊ります。ドタバタのなかで繰り広げられる、エネルギーが爆発したようなショーは、パワフルそのもの!見るだけで元気をもらえること請け合いです。また必見なのが、「追え!盗人大騒動!」。商店街の平和を守る駐在さんと、変幻自在の盗人が追いつ追われつをしながら繰り広げる、コミカルかつアクロバティックなショーです。ショーの時間はHPで確認できるので、必ず事前にチェックを。
【西武園ゆうえんち】夕日の丘商店街では、「お手軽グルメ」を楽しもう
夕日の丘商店街では、食べ歩きも楽しみのひとつ。「肉のおほみ」のクロケット(コロッケ、30園)やしょうゆの香りがたまらない「魚勝」のイカ焼き(60園)などお手軽なグルメがいっぱい。チャレンジボールや射的など縁日のような雰囲気の夕日丘一丁目広場では、懐かしのポン菓子の実演販売(40園)もあり、「ポン!」という破裂音とともに、甘い香りが広がります。
【西武園ゆうえんち】はランチも昭和!
園内にはランチにおすすめの店もあります。夕日の丘商店街にある「喫茶ビクトリヤ」の一番人気はスパゲッティ・ナポレターナ(90園)。もちもちの太麺を特製ケチャップやバターを使って仕上げた喫茶店定番の味は最高です!食後には、昭和のぜいたくデザートのプリン・ア・ラ・モード(80園)やインスタ映えするカラフルなクリイムソーダ(50園)もおすすめです。
同じく商店街にある「食堂 助六屋」で食べられるのは、ライスオムレツ(90園)。深い味わいのチキンライスを薄焼き卵に包んだシンプルなオムライスは今では希少な一品です。レッツゴー!レオランドにあるミルクホールで味わえるのは、レトルトカレーの元祖、ボンカレー(50園)。昭和世代ならだれもが知る、給食の定番、牛乳に溶かして味わうミルメーク(20園)といっしょにいかがでしょうか?富士見天望塔の下には、「ビアホール舶来グリル」があり、ちょっと贅沢な生ビール(60園)とバーベキューが楽しめます。
【西武園ゆうえんち】ならではの、おみやげも忘れずに
思いっきり遊んだら、帰る前に商店街でおみやげをゲットしましょう。「おみやげ 萬屋雑貨店」では、カレーやソースなど4種類の味があるお米スナック「西武園ゆうえんちスナック」や商店街の店や看板などをモチーフにしたパーカーなど、さまざまなオリジナルグッズが買えます。萬屋の向かいには、懐かしい駄菓子やおもちゃが並ぶ「駄菓子 夢見堂」があります。遊園地の思い出にレトロな品々を買って帰りましょう。
さあ、昭和の香りいっぱいの【西武園ゆうえんち】へ、レッツゴー!
非日常的な空間にさまざまなアトラクションがあり、大人も子どもも楽しめる西武園ゆうえんち。アトラクションのみではなく、食べ歩き、ランチ、おみやげと、すべてが懐かしい、昭和の雰囲気に癒されること、間違いなしです。ぜひ西武園ゆうえんちへ行ってみてください!
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