更新日: 2022年3月16日
昭和レトロにときめく!懐かしく新しい「アデリアレトロ」のプリントグラス
ここ数年若い世代を中心に広がっている「昭和レトロブーム」。
純喫茶巡りにクリームソーダ、使い捨てフィルムカメラの再流行など、昭和を知らない世代にとって、新鮮さを感じ注目を集めています。
レトロでポップな昭和雑貨も、懐かしさと温かみのある魅力に惹かれ「レトロ可愛い」と支持されているのです。
そんな昭和当時に思いを馳せて開発されたのが「アデリアレトロ」のグラスシリーズ。
昭和の時代に使われていたグラスをリメイクすると、若い世代のレトロファンから火がつき、幅広い世代の心をくすぐっています。
懐かしくて新しい「アデリアレトロ」の魅力をご紹介します。
目次
アデリアレトロ開発のきっかけはSNS
アデリアレトロは、創業から200年以上の歴史を持つ「石塚硝子株式会社」の食器ブランドです。幅広いガラス製品を製造している同社は、昭和36年から「アデリア」のブランドで食器事業へ参入しました。花や動物など可愛い柄をあしらったグラスが販売されるようになると、親しみやすいデザインと手頃な価格で広まり、昭和の食卓を飾りました。
昭和のうちに生産を終了してしまった花柄や動物柄などのプリントグラスですが、復活するきっかけはSNSの投稿でした。既に廃盤となっているアデリアのグラスを大切に使い続けている人が多く、昭和を知らないレトロファンの間でにわかに盛り上がっていたのです。そんなレトロファンに後押しされるように、昭和レトロ好きな若手女性社員3人がアデリアのプリントグラスを復活したい!と企画が立ち上がりました。
しかし、20代女性デザイナーと50代の上層部で、世代間のギャップがあったそうです。「私たち昭和世代は、子供の頃に触れてきた商品なので、懐かしい感覚はありましたが、今更かわいいとは思いませんでした。新鮮ではないので、「売れるの?」という温度差はありました。」と石塚硝子市販部 販促マーケティンググループの川島健太郎さんは振り返ります。上層部から懸念する声もあり、はじめは黄色とオレンジの「アリス」柄の3製品を各500個ほどの少量生産(通常は数万個)で、テストマーケティングからスタートしました。
社内に昭和当時のサンプルがない?
若手女性社員たちの熱意によって、2018年「アデリアレトロ」にブランド名を改め、復刻させる企画がスタートしました。ところが、昭和40年代は今のようなデジタルデータでもなく、当時の資料やサンプルも残っていなかったのです。
そこで、SNSで呼びかけたところ、レトロファンのフォロワーさんに協力頂き、昭和期のアデリアグラスの現物を送ってもらうことに。お借りしたグラスのデザインを元に、デザイナーがトレーシングペーパーを巻き付けて、なぞるかたちで柄を描き起こしました。
開発の際大切にしたのは、昭和期の雰囲気を損なわないよう忠実に再現したこと。現在はデジタルデータでデザインを描きますが、あえて最新の技術を使わず、手書きで柄を描き起こすことで、昭和の雰囲気をそのままにリメイクされました。
こうして、2018年秋にアデリアレトロを販売すると、あっという間に売れて本格生産のステップに。徐々にアイテム数を増やし、復活から2年あまりで26万個以上のヒット商品になったのです。
アデリアレトロの昭和当時のグラスと復刻版、どう違う?
こだわったのは、デザインだけではありません。当時の魅力はそのままに、細部にこだわりや思いが込められ、生まれ変わっています。
アデリアレトロのポイント1.安心の品質
見た目はレトロですが、現在の石塚硝子自社工場で作られている日本製。一部のアイテムには、口部に強化加工を施されており、割れにくく安心して使うことができます。徹底した品質管理により、昭和当時よりも耐久性が向上している優れものなのです。
アデリアレトロのポイント2.今のライフスタイルに合わせた形状へ
昭和の雰囲気を残しながら、「現代の生活でも使いやすいこと」を大切に考えて生まれ変わりました。日々の暮らしに使いやすいように、飲み物がたっぷり入るサイズ・口が広くお手入れしやすい形状へ変更しているのです。
アデリアレトロのポイント3.こだわりのパッケージや隠れロゴも
グラスだけではなく、パッケージにもこだわっています。昭和期はシンプルな箱でしたが、レトロで可愛いデザインの1個箱に。しっかりとしたパッケージなので、ギフトに最適ですね。プレゼントに喜ばれること間違いありません。
また、復刻版は内側から覗くと、「アデリアレトロ」の小さな隠れロゴが入っています。見つけるとハッピーな気持ちになるはず。昭和当時のグラスと見分ける目印にもなりますよ。
アデリアレトロのおすすめアイテム3選
アデリアレトロのグラスは、全国展開している雑貨店やオンラインショップで購入することができます。多種多様なアイテムの中からおすすめ商品3つをご紹介します。
アデリアレトロのおすすめアイテム1.人気No1!アリス柄の「台付きグラス」
丸みのあるフォルムがかわいらしい「台付きグラス」は、 倒れにくく安定感のある形が嬉しいポイント。335mlと容量もたっぷりなので、フロートやパフェにぴったりです。
7種類の柄の中でも、オレンジと黄色のポップなギザギザ花びらが印象的な「アリス」が人気。昭和アデリアの代表的なデザインのひとつでもあります。手頃な価格も魅力で、つい柄違いで揃えたくなりますね。
アデリアレトロのおすすめアイテム2.使い方いろいろ「ボンボン入れ」
昭和期には、キャンディーやチョコレートを入れる容器として使われていた「ボンボン入れ」。ぷっくりした持ち手がポイントです。お菓子だけではなく、文具や小物を入れてデスクに置くのもオススメです。サイズは、小(360)と大(680)の2種類。用途に合わせて選べますよ。
アデリアレトロのおすすめアイテム3.昭和当時ヒットした「脚付きグラス」
昭和当時にヒットした「脚付きグラス」は、キラキラ輝く脚の彫刻とレトロ感たっぷりな形が可愛らしく、手に取るたびに気分が上がります。ドリンクもデザートもおしゃれに演出できますよ。
アデリアレトロを楽しめる喫茶店をご紹介
アデリアレトロのグラスでドリンクを提供している喫茶店をご紹介します。素敵な空間で、レトロな雰囲気を楽しめますよ。
アデリアレトロを楽しめる店1.喫茶室ミミタム(東京・東高円寺駅)
純喫茶のような落ち着いた空間で、全て手づくりの無添加フードや高品質のコーヒーを愉しめるネオ喫茶「喫茶室ミミタム」。マスターこだわりのコーヒーはもちろん、自家製ドリンクも豊富に揃えていますよ。
こちらのお店ではアデリアレトロのグラスたちを販売しています。実際に使ってみて、気に入った商品を購入できますよ。
住所:東京都杉並区高円寺南1-23-3 山村ハウス1F
営業時間:平日/12:00~22:00 土日祝日/12:00~20:00
定休日:水曜日+不定休
アクセス:東京メトロ東高円寺駅2or3番出口から徒歩3分
>>公式instagramはこちら
アデリアレトロを楽しめる店2.食堂カフェむむむ(名古屋・東枇杷島駅)
ノスタルジーな懐かしさ溢れるレトロカフェ「食堂カフェむむむ」。20~30代の世代が子供の頃流行っていたキャラクターグッズや雑貨が飾られ、ミレニアム世代には懐かしく、Z世代には新しく、心揺さぶられる空間で食事が楽しめます。アイスコーヒーとアイスオーレを注文するとアデリアのグラスで提供されますよ。
住所:愛知県名古屋市西区枇杷島5-4-15
営業時間:11:00〜18:00(LO.17:30)
定休日:火曜日+不定休
アクセス:名鉄東枇杷島駅から徒歩 10 分
>>公式instagramはこちら
アデリアレトロは、今後も新アイテムが登場予定
昭和レトロファンはもちろん、昭和世代にとっても懐かしく心ときめく「アデリアレトロ」。可愛いだけではなく、今のライフスタイルでも使いやすいグラスです。
今後も次々と新柄や新しいアイテムが追加したり、時計や文房具などのライセンス商品も展開したりと、ますます目が離せません。
ノスタルジーな雰囲気を味わうことができ、おうち時間が充実しますよ。
国内の新着記事
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!