浅草駅より徒歩8分、今戸神社からは徒歩3分に待乳山聖天（まつちやましょうでん）はあります。正式名は本龍院で、ご本尊は仏教守護の神である聖天さま（大聖歓喜天：だいしょうかんぎてん）。浅草寺の支院の一つであり、また、今戸神社と同じ浅草七福神の一神で、毘沙門天さまが祀られています。

縁起は推古天皇の御世に、干ばつによって人々が苦しんでいる際に、聖天さまが姿を現し救済されたことから、聖天さまを祀ったことが始まりです。また、この待乳山は一夜のうちに突如として出現し、古来より霊験あらたかな山とされてきました。江戸時代には文人墨客に愛され、歌川広重の絵に描かれている築地塀は、空襲にも耐え境内に現存しています。

待乳山聖天が縁結びのご利益があるのは、聖天さまの姿が象の頭をした夫婦で、抱き合っていることによります。恋愛、夫婦和合、子宝のご縁が欲しい方は今戸神社と合わせてお参りしてみてはいかがでしょうか。

なお、聖天さまはその強大な力でお願い事を何でも叶えてくれるとされていますが、秘仏のため参拝してもその姿を見ることはできません。代わりに浴油祈祷という聖天さま独自のご供養をお願いすることができますので、詳細はHPを確認してみてください。

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「出世の石段」が有名な愛宕神社。東京メトロ神谷町駅、虎ノ門ヒルズ駅から徒歩5分に鎮座し、都会のオアシスとして、出世を願うビジネスマンの憩いの場でもあります。

標高約26mの小高い愛宕山の山頂にあり、この愛宕山は東京23区内の自然の地形で一番高い山になるそう。参拝するには傾斜約40度、86段もの急な石段を登る必要があるので、参拝の際は歩きやすい靴が良いですよ。ビルが建ち並ぶ以前は、見晴らしのスポットとして東京湾や房総半島まで見渡せたと言われています。

愛宕神社の創建は、慶長8年（1603年）に防火の神様を祀るようにと、家康公の命によるものでした。主祭神が火産霊命（ほむすびのみこと）という火の神様であられるため、「悪縁を焼き切り、良縁を授けてくださる」ことから、縁結びのスポットとしても人気があります。

近年はInstagramが開設されたり、結婚情報誌で愛宕神社の神前結婚式が紹介されたりするほか、神社のHPには遠方の方のためのバーチャル参拝や無料で引けるおみくじなど、若い人に向けた発信も多くあります。由緒ある神社で柔軟な対応をしてくださるのは嬉しいですよね。

なお参拝するために登る石段は「男坂」と呼ばれますが、「女坂」と呼ばれる石段もあるので、帰りは女坂からゆっくり降りてご縁を願いましょう。

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東京メトロ六本木駅徒歩1分、六本木ヒルズのすぐそばにある出雲大社東京分祀。その名の通り、島根にある出雲大社を東京でもお参りできるよう創建されました。ご祭神は、さまざまなご縁を私たちに結んでくれる縁結びの神様として名高い「大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）」です。一般的に「だいこく様」と呼ばれ、親しまれています。

創建は明治11年、神田神社社務所内に東京出張所が設けられ、その後遷移を繰り返して、現在の六本木へは明治22年に移られました。明治31年にはいち早く神前結婚式が行われたこともあり、縁結びの神社として人気のスポットです。

古来よりだいこく様は、縁結びの神様として多くの人の崇敬を集めていますが、とくに出雲大社の縁結びが有名である理由は故事にあります。

旧暦の10月は和暦で神無月（かんなづき）ですが、出雲では神在月（かみありづき）と呼ばれることをご存知でしょうか。これは全国の神々様が出雲大社に集まり、だいこく様の御許で話し合いをする神議（かみはかり）が行われるためです。この神議で、農業や男女の縁結びの話し合いが行われることから、出雲大社の縁結びは全国的にも有名なのですね。

出雲大社東京分祀で執り行われるご祈願には「縁結」があるので、出雲への参拝が難しい方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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住所：東京都港区六本木7-18-5
交通：地下鉄日比谷線・大江戸線六本木駅から徒歩すぐ
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東京でおすすめの縁結びのスポットを10箇所、ご紹介しました。

遠方から参拝する場合は近いスポットを選べば、電車の便が良いため1日で複数の箇所を回ることが可能です。神社や寺院での参拝は決まりを守り、正しくお参りしましょう。お願いごとが叶ったら、お礼参りも忘れずにしてくださいね。

恋愛、結婚、子宝、仕事、仲間…より良いご縁が結ばれますように。

文・やくしじ 紫