【長野】善光寺観光で美味しいそばが食べられる蕎麦屋５選

まずは、創業300年の老舗蕎麦屋で、善光寺の交差点の角に位置する「かどの大丸（かどのだいまる）」。

朝は9時30分から営業開始しています。朝早く善光寺を参拝した後に立ち寄れるとあり、多くの参拝客がこちらの蕎麦屋に立ち寄ります。

醸造業・呉服屋として創業したのが元禄15年、蕎麦屋となってから120年。麦屋の外観からも歴史が感じられます。

職人さんの包丁さばきは必見！

蕎麦屋の正面入口ではガラス張りの小部屋からそば打ちの実演を見ることができます。

落ち着く雰囲気の店内

職人の見事な手さばきに目を奪われつつ、蕎麦屋店内へと歩を進めると、そこは古き良き古民家のような居心地の良い空間が。

更しなそばの特徴はその白さ！

おすすめのそばは「更しなそば」。そばの実を挽いた際、最初に出てくる胚乳の中心部分のみを集めた「一番粉」を使うのが更しなそばで、色白のそば粉が原料です。

打ちたての更しなそば

高級感あふれる更しなそばは、白さの中に透明感とつややかさがあり、まるで宝石のような輝きを放っています。

透き通るような透明感！

甘めのそばつゆは東京の料亭「はなや」で修業した先代が手作りされたもの。そばとの相性が非常によく、ツルツルとしたのど越しも加わり、なんとも後をひく味わいです。

〆にそば湯を頼めばもう大満足！

観光客だけでなく、お馴染みの顔や、家族の思い出の場所として、蕎麦屋を訪れる人たちが後を絶ちません。

美味しいそばとともに笑顔で迎えてくれた職人さん

そばと同様、優しく柔らかい店主の雰囲気。善光寺を訪れた旅人をそっと癒してくれる存在で、「また帰ってきたい」と感じさせてくれる蕎麦屋です。

善光寺の仲見世通りから、2本東に逸れた通りにある蕎麦屋が「そば處　北野家（そばどころきたのや）」。

地元民はもちろん、観光客や芸能人もリピートする蕎麦屋の名店です。

ソーシャルディスタンスの確保のため、従来よりも席数を少なくしているそう

明治33年の創業、実に110余年の歴史のある老舗の蕎麦屋。

そのこだわりは、創業当時より受け継がれている秘伝の「かえし」を使ったそばつゆに、厳選した信州産のそば粉を石臼で碾いたそば。

1日10食限定の「十割そば」には、その全てがつまっています。

木のぬくもり感じるお品書き

まずはそば本来の味を楽しんでほしいとの思いで、「岩塩」が添えられています。

岩塩をパラパラと手でふりかけて口に運ぶと、そばの旨味が塩によってより濃く引き出され、口いっぱいにそばの香りが広がります。

塩は手で直接そばにふりかけて頂く

秘伝の「かえし」を使ったそばつゆも、しっかりと出汁がきいていて贅沢な味わいです。

のど越しがこだわりの十割そば　（1,430円税込）

従来の十割そばにはない、なめらかなのど越しも北野家のそばのこだわり。

そばのなめらかさを表現するために、殻を綺麗に取って、碾きぐるみの粉を使っているそう。十割そばでこの透明感のあるそばは、他ではなかなか見られません。

昼は蕎麦屋、夜はそばも楽しめる居酒屋となり、21時まで営業。旅の最終日に、仲間と日本酒片手に美味しいそばを味わいたいものですね。

蕎麦屋が軒を連ねる善光寺仲見世通でも、絶えず行列ができ、口コミ評価も高い蕎麦屋が「丸八たきや（まるはちたきや）」です。

店内窓際の席からは仲見世通りを行き交う人を眺めることができる

蕎麦屋店内の開放的な雰囲気と店員さんの明るい接客が居心地良く、ついつい長居してしまいたくなります。

この日は飯山産のそば粉が使われていた

そばは、そのとき一番いい状態の北信濃産の地粉を使用する二八そば。社長自らが毎日そばの味を確認するなど、徹底的にこだわった最高の状態の美味しいそばを提供してくれます。

天ざるそば1,500円（税込）

こだわりのそばは、しっかりとしたコシに加えて、口いっぱいにそばの香りが広がる贅沢な味わいです。

ボリューム満点のそば

創業100余年の老舗蕎麦屋という点もさることながら、注目すべきはそのボリューム！そばの量は、他店の2倍はあるのではないでしょうか。

たきやオリジナルの「八味唐辛子」と「ゆず唐辛子」で頂いても美味しい

このカツ丼のファンも多い

大人気のカツ丼セットは男性でも大満足な一品。2種類の冷やしそばと1種類の温かいそばがセットになったそば三昧もオススメです！

古くからご縁のあった問屋の名前が書かれた招き札は圧巻！

観光地とは思えない高コストパフォーマンスを誇っているのは、「美味しいそばをたくさん食べてほしい」という店主の強い思いがあるからこそ。

こちらの蕎麦屋では団体客も受け入れており、修学旅行シーズンになると学生たちが蕎麦屋を訪れては笑顔で帰っていく姿が印象的です。

善光寺から徒歩10分ほどの場所に「権堂（ごんどう」という長野市の商店街があります。その入口近くに佇む蕎麦屋が「今むらそば本店（いまむらそばほんてん）」です。

今むらそばの登録商標でもあるクイチそばは、新鮮さと「そばの三たて（挽きたて・打ちたて・茹でたて」を厳守したこだわりの蕎麦屋。代々伝わる製法を用い、つなぎを一割以下に抑えてそばを作っています。

広々した店内　　＜画像提供：今むらそば本店＞

蕎麦屋店内にはテーブル席の他に小上がり席もあり、小さなお子様連れでも気軽に美味しいそばを楽しめます。

サクサクの天ぷらも人気メニューのひとつ　「御膳そば天ぷら付き」（2,420円・税込）　　＜画像提供：今むらそば本店＞

こちらの蕎麦屋の看板商品は、三代目店主が考案した最上級のそば粉で打ったクイチそばを存分に味わえる「御膳そば（1,210円・税込）」です。

御膳そばを注文すると、「御膳そばのお召し上がり方」と書かれたしおりがおそばと一緒に運ばれてくるので、ぜひ一度、その通りにそばを味わってみてください。

「御膳そば天ぷら付き」を注文すれば、ボリュームの面でも大満足な一品になりますよ。

「地鶏せいろ」も人気　（1,430円・税込）　　＜画像提供：今むらそば本店＞

蕎麦屋看板メニューの他、「地鶏せいろ」も大人気。長野県産地鶏「しなの地鶏」が入った温かいつけ汁に、冷たいそばをつけていただきます。

妥協を許さない、しっかりとしたそばへのこだわりが感じられる蕎麦屋です。

善光寺大門のバス停を降りると、目の前に「十割蕎麦」の大きなのれんが目に入ります。ここが、最後にご紹介する蕎麦屋「藤木庵（ふじきあん）」です。

白い現代風の蕎麦屋の外観は、女性の一人旅でも入りやすい雰囲気。ですが、実はこの蕎麦屋、江戸後期である文政十年(1827年)、第11代将軍・徳川家斉の時代に創業した、大変歴史深い蕎麦屋なのです。

店内も清潔感にあふれている　＜画像提供：藤木庵＞

蕎麦屋店内も和モダンな雰囲気で、若い世代からも人気の様子が伺えます。

「二八ごくらくそば」　（1,200円・税込）　＜画像提供：藤木庵＞

こちらの蕎麦屋のおすすめは、信濃町の霧下そばを自家製粉した、本格的な手打ちを味わえる「二八ごくらくそば」。そばつゆ、くるみつゆ、とろろつゆの3種のつゆで味わえます。

土日祝日は、蕎麦屋から参道に行列ができるほどの人気ぶり。野趣に富んだそばの香りをしっかりと味わいたい方におすすめです。

今回は善光寺から徒歩で行ける蕎麦屋をご紹介しました。善光寺界隈だけでもまだまだご紹介しきれないほど、たくさんの蕎麦屋があります。

まずは食べてみたいそばの種類（十割・二八・更しななど）から選んでみるのもいいかもしれません。1カ所だけでなく、数カ所の蕎麦屋を食べ歩いてみると、店舗ごとの味の違いを感じることができて楽しいですよ！

ぜひ善光寺のお気に入りの蕎麦屋を探してみてください。