更新日: 2024年12月24日
剣山で登山を楽しもう!徳島県が誇るパワースポットを満喫
徳島県は、鳴門海峡の渦潮や雄大な緑豊かな自然、歴史・文化が今も残る伝統的な県。自然豊かで魅力たっぷりの徳島県で、この秋はハイキングをしてみませんか?
今回はハイキング初心者の方にもおすすめの、「日本百名山」にも選ばれた徳島県のシンボル「剣山(つるぎさん)」をご紹介します!
目次
剣山ってどんな山?
剣山は徳島県西部に位置する標高1,955mの山で、山岳信仰の霊山としても有名です。西日本では2番目の高峰ということで標高が高い山ですが、歩きやすいハイキングコースも整備されています。
10月中旬からは紅葉も見頃。例年は「もみじ祭り」が開催されます。また、剣山はパワースポットの名所とも言われており、神社や日本百名水に選ばれた「御神水(おしきみず)」など、ハイキングをしながらパワースポットも巡れますよ!
初心者の方でも挑戦しやすいハイキングコースもありますし、ハイキング以外にも見どころが満載の場所なので、初めてハイキングされる方にもおすすめです。
剣山ハイキング時の服装チェック
剣山はハイキング向けの登りやすい山ですが、山頂に近づくほど気温が下がります。夏のハイキングであっても防寒着を必ず用意し、万が一の危険にも備えて持ち物を揃えましょう!
○服装
・長袖を基本に重ね着できる服装
・登山靴(靴底がしっかりしたものがおすすめ)
・帽子
・防寒服
○持ち物
・リュックサック
・タオル
・虫除けスプレー
・ランプ
・雨具
・救急用品
・水分補給など
自然の中のマナーを守り、気持ちよくハイキングを楽しんでください!
剣山登山口までのアクセス情報
徳島市中心部から剣山登山口までは、4つのルートがあります。
車で向かう場合は以下のような方法があります。
1. 徳島市中心部より国道438号線(神山町~美馬市木屋平)経由で約120分
2. 徳島自動車道「脇町IC」より国道492号線(美馬市穴吹)から438号線(美馬市木屋平)を経由で約120分
3. 徳島自動道「美馬IC」より国道438号線(つるぎ町貞光)経由で約90分
4. 徳島自動道「井川池田IC」より国道32号線/国道439号線経由で約120分
バスで向かう場合は、「ぐるっと剣山登山バス」が利用可能。「①穴吹・木屋平ルート」「②貞光・一宇ルート」「③池田・東祖谷ルート」の3つがあります。
「①穴吹・木屋平ルート」は8時20分に穴吹駅を出発し、所要時間は約2時間25分です(片道料金2,490円)。
「③貞光・一宇ルート」は、7時50分発と14時58分発の便があり、JR貞光駅前・つるぎ町役場本庁から出発し、つづろお堂で乗り換えます(片道料金600円)。つづろお堂からラ・フォーレつるぎ山(片道料金1000円)まで行き、さらに乗り換えして、ラ・フォーレつるぎ山から見ノ越駅(片道料金400円)まで行きます。所要時間は約2時間と最短です。
「③池田・東祖谷ルート」はJR阿波池田駅から東へ200m行ったところにある阿波池田バスターミナルや大歩危駅などの停留所から出発します。8時15分発と11時25分発の2本便があり、阿波池田バスターミナルから見ノ越駅までの所要時間は約2時間45分で、片道料金3,170円。大歩危駅から見ノ越駅までの片道料金は、2,620円です。
剣山ハイキング前に剣山のパワースポット「劔神社」で参拝
安全祈願のために多くの人が訪れる劔神社(つるぎじんじゃ)。神主さんによる剣山登山祈願もあるので、剣山へハイキングに行く前に是非訪れてみてください。当日のお願いでも快く引き受けてくれますが、事前にお願いしておくとスムーズです。
0883-67-5017
階段を上がっていくと「剣神社」が見えてきます。
「剣山観光登山リフト」に乗って標高1,750mまで行こう!
いよいよハイキング開始です!剣山登山口の「見ノ越駅(標高1,420m)」から山頂付近の「西島駅(標高1,750m)」までは、約15分かけてリフトで登ります。リフトからは剣山の広大な自然を一望できるので、標高が高くなるにつれてわくわく感も高まります。
「西島駅」までは、リフトを利用せずに徒歩で行くことも可能です。先ほど紹介した「剣神社」までの階段から約40分で「西島駅」にたどり着くことができます。道は、整備されているのでリフトを使用せずにチャレンジしてみるのも楽しそうですね!
剣山観光登山リフト
- 住所
- 徳島県三好市東祖谷見ノ越
- 交通
- 徳島自動車道美馬ICから国道438号を剣山方面へ車で40km
- 営業期間
- 4月中旬~11月下旬
- 営業時間
- 9:00~16:30(時期により異なる)
- 休業日
- 期間中無休
- 料金
- 利用料(片道)=大人1030円、小・中学生510円/利用料(往復)=大人1860円、小・中学生870円/
剣山のおすすめハイキングコース① 遊歩道コース(約80分)
剣山山頂付近の西島駅からは、ハイキングコースが3コースあります。ここからは、3つのハイキングコースをそれぞれご紹介していきます。
初めにご紹介するのは、初心者向けのハイキングコースです。緩やかな道が続いているので気軽に剣山散策を楽しみたい方や、お子さま連れのご家族にもおすすめです。「二度見展望所(にどみてんぼうじょ)」というポイントからは「次郎笈(じろうぎゅう)」と名付けられた山や絶景を楽しむことができますよ!
「西島駅」につくと「遊歩道コース」の入口の目印となる小さな鳥居があります。鳥居をくぐってハイキングスタート!道は比較的整備されていて、階段も多くあります。
初めは整備されている階段の多いハイキングコースが続きます。
5月でも寒さが残る剣山。春になっても雪が残っていますので、しっかり防寒対策してハイキングに臨みましょう!
45分ほどハイキングコースを進んでいくと次第に視界が開け、「二度見展望台」に到着します。二度見展望台から見える「次郎笈(じろうぎゅう)」という山はまさに絶景!次郎笈山頂までは、1時間ほどで向かうことができるので、時間と体力に余裕のある方は是非挑戦してみてください。
二度見展望台を後にしてハイキングコースに戻り、再び剣山を目指します。標高が高くなるにつれて高い樹木がなくなり、ハイキングコースの見晴らしもよくなっていきます。のんびり休憩しながらハイキングを進めていきましょう。
ハイキングコースを歩くこと約80分、剣山山頂に到着です!達成感を味わいつつ、標高1,955mからは「晴れた日には瀬戸内海や淡路島まで見渡せるという絶景の大パノラマ景色」を満喫しましょう。剣山山頂からも次郎笈の景色を見ることができますよ。
剣山のおすすめハイキングコース② 大剣道コース(約60分)
「大剣道コース」は名前の通り、大剣神社を経由していくハイキングコースです。少し傾斜はありますが、ハイキング中、パワースポットである「大剣神社(おおつるぎじんじゃ)」や「剣山御神水(つるぎさんおしきみず)」に立ち寄ることができるので、剣山の立ち寄りスポットを楽しみたい方におすすめのハイキングコースです。
リフトを降り、西島駅からハイキングコースを歩くこと約10分。大剣神社の鳥居が見えてきます。
鳥居をくぐり、さらに10分ほどハイキングコースを進むと大剣神社が現れます。神社の後ろには約50mの御塔石(おとういし)がそびえ立っており、「天地一切の悪縁を絶ち、現生最高の良縁を結ぶ」と大きく書かれています。パワースポットとしても有名のため、ぜひハイキングの途中に立ち寄ってみてください。
大剣神社から「遊歩道コース」を少し進むと、日本の名水百選にも選ばれた「剣山御神水」が。カルシウムを多く含む水で、病気を治す若返りの水とも呼ばれています。ハイキングで乾いた喉を潤しつつ、健康と若さを手に入れましょう。
大剣神社から35分ほどハイキングコースを登ると、山頂手前に「剣山本宮宝蔵石神社(つるぎざんほんぐうほうぞうせきじんじゃ)」という神社があります。「剣山」という名前は、剣山本宮宝蔵石神社との関わりが深いからつけられた名前なのだそう。神社の裏にある巨大な岩には、安徳天皇が所持していた宝剣が埋まっていると言われています。
さらにハイキングコースを5分ほど進むと、整備された木道が広がる剣山山頂に到着です。ここからは、「遊歩道コース」と繋がっているので、様々な場所から剣山山頂の景色が楽しめます。
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】山と高原地図 編集部
『山と高原地図』シリーズは、1965年より毎年発行、登山を楽しむ方に長く親しまれ続けているロングセラー登山地図。
深田久弥による「日本百名山」をすべて収録し、主要な山岳エリアを網羅しています。
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