更新日: 2024年11月6日
ダイソーで買える防災グッズをご紹介!リュックに帰宅支援マップも入れて対策をしよう
ダイソーで買える防災グッズの中から、実際に揃えておきたい物をまとめてみました!
2011年の東日本大震災では、首都圏が帰宅困難者であふれかえり、日本中に交通網が打撃を受けるとひとたまりもないという光景を目に焼き付けました。また、2021年10月にも震度5強の地震が首都圏を襲い、交通網に一部支障をきたしました。
自宅に防災グッズをそろえている方は多いと思いますが、
オフィスにも同じように準備しておく必要性がますます高くなっています。
100均ショップ・ダイソーには驚くべき商品があります。それが「非常持ち出し4点セット」(税込み550円)をはじめとする、リュックに入れて持ち運べる防災グッズです。
そのほか、この記事では併せて用意しておきたいグッズも紹介します。
そして、もう一点忘れてはならないのが、交通網がストップした時の帰宅ルートです。昭文社の「帰宅支援マップ」を併せてリュックの中に準備しておけば、オフライン下での移動も安心です。
一人でも多くの人に、災害時にできるだけセーフティに過ごしてほしいと願います。
目次
防災グッズって何が必要?
家とオフィスでは防災グッズの準備内容が異なりますが、一般的に国が呼びかけている防災対策は、コチラをご確認ください。
【非常用持ち出しバッグの内容の例】が紹介されているので、内容を以下に抜粋します。
◆飲料水、食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)
◆貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
◆救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
◆ヘルメット、防災ずきん、マスク、軍手
◆懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池、携帯電話の充電器
◆衣類、下着、毛布、タオル
◆洗面用具、使い捨てカイロ、ウェットティッシュ、携帯トイレ
※乳児のいるご家庭は、ミルク・紙おむつ・ほ乳びんなども用意しておきましょう。
とあります。個々人のおかれているケースで必要なものは異なりますので、自分用にカスタマイズした備品リストを作成するのもよいかもしれません。
>>ネットで防災グッズ(防災セット)をチェックしよう!
ダイソーで買える防災グッズをご紹介!
ダイソーで手に入る防災グッズをいっきにまとめました!
防災コーナーにまとまっているものや、衛生用品コーナーやモバイルコーナーに離れて陳列されているものもあります。
掲載の商品は取材時のものです。購入の際には、商品の入れ替わりなどもありますので、ご注意ください。
ダイソーの防災グッズ「非常持ち出し4点セット」(税込み550円)
軍手(一双)、アルミブランケット(210cm×130cm)、マスク(3枚)、簡易トイレ(3個)がポーチ状に収納されているグッズで、重さは約280g。簡易トイレは尿を凝固剤で固めるタイプのものとなっています。
コンパクトにまとまっているので、通勤カバンに入れたり、車に常備するのもアリでしょう。特に暴風雪で高速道路の大立ち往生が毎冬発生しているので、冬シーズンは必携と言ってもよいかもしれません。
ダイソーの防災グッズ「軍手・ロープ・笛3点セット」(税込み110円)
軍手(一双)、ロープ(3m)、笛がセットになったグッズ。重さは約80g。災害時というより登山・ハイキングの際にリュックに一つ、という印象です。
ダイソーの防災グッズ「保温アルミポンチョ」(税込み110円)
フリーサイズのポンチョ。重さは約70g。パッケージのコピーのスポーツ観戦に、ともあるように屋外で観戦する時にも役立ちそうです。冬に一時避難する際に体力を消耗しないために備えておきたいグッズです。
ダイソーの防災グッズ「アルミ保温ブランケット」(税込み110円)
サイズは130㎝×210㎝。重さは約50g。優れた保温性を謳っています。アルミポンチョより使用用途に幅があります。
ダイソーの防災グッズ「緊急簡易ブランケット」(税込み110円)
サイズは140㎝×210㎝。重さは約50g。風雨・災害から身を守る防風・防水・保温シートと説明があります。先に紹介した「アルミ保温ブランケット」と内容は同じ印象です。
ダイソーの防災グッズ「緊急簡易トイレ」(税込み110円)
1回分。重さは約25g。片手で持って使用できる使い勝手のよさを謳っています。尿専用で約350㏄まで対応する商品です。尿は凝固剤で固まる仕組みになっています。
地震の際は電車や屋内にて長時間滞在する可能性があるので、普段の通勤や子連れの移動の際などにもカバンに一つは持っておくべきかもしれません。
ダイソーの防災グッズ「携帯用ミニトイレ」(税込み110円)
1回分。重さは約15g。尿専用で、吸水性ポリマーで尿を固める仕組みになっています。災害時だけではなく、高速道路や渋滞での、子どもの突拍子もない「トイレ!」のリクエストにもお答えできる商品です。
ダイソーの防災グッズ「緊急簡易トイレ」(税込み110円)
1回分。重さは約50g。洋式便座やバケツにセットして、断水の場合に使用後凝固剤で固める仕組みになっています。自宅用には、複数個セット売りされている他メーカーの簡易トイレを置いておくと安心でしょう。
ダイソーの防災グッズ「モバイルバッテリー」(税込み1100円)
ダイソーのモバイルバッテリーは充電容量が3000mAhの550円商品と、10000mAhの1100円の2タイプの商品があります。簡単にいうと、1回分の充電か2回分の充電かの違いです。今回は10000mAhの商品を紹介します。
重さは約224gで、サイズは137㎜×67㎜(高さ15㎜)となっています。各スマートフォン、タブレットに対応していますが、付属品であるmicroBケーブル以外は別売りとなります。Nintendo Switchも充電できますがケーブルは付属品は対応不可となります。
開封後すぐに充電はできますが、出荷時は約75%の充電量なので自宅やオフィスでフル充電しておいた方が安心です。急速な充電はできませんが、緊急時には十分の性能を発揮する商品です。ふだん町中で充電切れしそうな場合でも、今後はダイソーに駆け込めばコスパ良しのモバイルバッテリーを買えることは、多くの人への朗報ではないでしょうか。
ダイソーの防災グッズ「COBヘッドライト」(税込み110円)
ゴムベルトで頭に固定するヘッドライトです。別売りの単4電池を3本使用します。重さは約50g。連続点灯時間は、強点灯で約3時間、弱点灯で約9時間とあります。災害時の夜間の移動となると、必須アイテムといえます。実際に使ってみて、これが110円!と驚くほどのコスパでした。
ダイソーの防災グッズ「ワークライト」(税込み550円)
置く、引っ掛ける、持つ、マグネットで固定して、と4パターンの方法で使用できるライトです。別売りの単3電池を3本使用します。重さは約158g。明るさは最大約200ルーメンなので、夜間の作業をする際、手元を照らすには十分な明るさでしょう。一般的な懐中電灯の明るさと遜色ない数字です。災害時というより、車中に置いておいて夜間緊急時に使える、という印象です。
ダイソーの防災グッズ「ホイッスル付ライトD11」(税込み110円)
カラビナが付いたLEDライトなので、バッグやリュックに常に付けて安心の商品です。テスト用電池(ボタン電池4個)が装填済みなので、すぐに使用することができます。重さは約30g。明るさは10ルーメン、連続使用の目安は約2~3時間とあります。地下鉄で災害時に車両閉じ込めに遭う、などに備えるために持っておくと安心でしょう。
ダイソーの防災グッズ「災害備蓄用ライト24時間」(税込み110円)
夏祭りやコンサートなどでおなじみのライトですが、災害時にも役立ちそうです。重さは約30g。折り曲げるだけで約24時間発光します。水中でも使用可なので、風雨の中の移動に役立ちそうです。
ダイソーの防災グッズ「非常用簡易ライト」(税込み110円)
先述した「災害備蓄用ライト24時間」と同じメーカーが作っている商品ですが、こちらは発光時間が10~12時間となっています。スペック的にはほぼ同内容です。重さは約30g。
ダイソーの防災グッズ「ウイルスカット除菌シート」(110円)
マキロンをはじめとする一般的な外傷消毒液がダイソーにはありませんので、ウイルス除菌をしっかり謳っている商品を選びました。重さは約140g。やはり一つは防災バッグに入れておきたいグッズです。
ダイソーの防災グッズ「防水絆創膏」(税込み110円)
こちらも防災グッズに欠かせないものです。重さは約20g。防水加工で標準サイズと幅広サイズの2サイズが入っている点でこちらのタイプを選びました。
ダイソーの防災グッズ 飲料(税込み108円)
ダイソーでミネラルウォーターが見当たらなかったので、スポーツ飲料を選びました。少し多めに600ml入っているものです。賞味期限は購入時の9か月先でした。多めに見積もって約1年で中身のチェックを行えば安心です。
ダイソーの防災グッズ お菓子(税込み108円)
できるだけ賞味期限が長いお菓子を選んで防災グッズに加えましょう。ダイソーには売っていない乾パンでもよいですね。ココナッツサブレは重さ約120g。衝撃でサブレがボロボロになる可能性もありますが、5枚入り4袋と個包装されているので、休憩のタイミングごとに開封し、残りの衛生面を保つことができます。
ダイソーの防災グッズ 熱中症対策タブレット(税込み108円)
夏に被災した場合には必需品とも言える熱中症対策グッズ。アクエリアスの塩分補給タブレットは重さ約20gで8粒入りです。会社と自宅が遠い場合は、夏場に通勤カバンに入れておいてもよいかもしれません。
ダイソーの防災グッズ「大盛ごはん250g」(税込み108円)&缶詰め(税込み108円)
おなじみのレンチンごはんは電子レンジがないと食べられませんが、災害時にオフィスにとどまることになった際に「持っておいてよかった!」となること間違いなしでしょう。湯せんの場合は30分お湯に浸ける必要があります。陰でこっそり食べるか、オフィス残留組のみんなでシェアするかはあなた次第です。購入時の賞味期限が約半年後でした。
缶詰は賞味期限が長いので、オススメです。購入時の賞味期限が約2年後でした。重さは約100g。冷めていても食べられる点も優秀です。
ダイソーの防災グッズ「非常用袋」(税込み110円)
名前や血液型などの記入欄もある非常用袋。サイズは43.5cm×32.5cmで、重さは約50g。反射テープ付きなので、暗い時も安心です。ポリエステル製なので防水加工もばっちりです。
ダイソーで買える防災グッズを予算2500円以下でセットにするならこれをチョイスしたい!
防災グッズは個人によって必要と感じるものの差がありますが、最低限用意しておきたいものを提案します。
徒歩で帰宅する限界が合計20㎞と言われているので、その距離を歩く分には糖分の入った飲料と夏は塩分タブレットがあればよいでしょう。できればオフィスに食糧の備蓄があればよいのですが、無いようなら防災グッズに加えてもよいですね。
なお、予算2500円となると少し割高に感じる方には、非常持ち出し4点セットの見直し、またモバイルバッテリーを550円(1回分の充電)に変えてもよいでしょう。
災害時に役立つ防災グッズ「帰宅支援マップ」とは
帰宅支援マップのおもな特徴は以下の4点です。
まさかに備えて、オフィスに自宅に必携の1冊
『帰宅支援マップ』は、帰宅困難者が徒歩で帰宅する場合の安全をサポートをする地図です。防災袋やカバンに入れて、いざという時に備えたり、危機管理対策のプランニング用としてもご活用いただけます。
統一縮尺で使いやすい都心メッシュ図
都心主要エリア(池袋・新宿・品川・台場・豊洲・新橋・秋葉原・上野・巣鴨など)を全て1: 15,000の統一縮尺で収録。見やすく詳細な地図で学校や勤務先から帰宅支援ルート起点までの移動にも最適です。
実踏調査に基づいて、帰宅支援ルートを紹介
東京都選定の帰宅支援対象道路や、隣接する県の緊急輸送路を中心に、12の帰宅支援ルートを収録。全ルートについて丁寧な実踏調査を重ね、「歩いて帰宅する」ことを想定した情報収集を行っています。ルート図は、都心部の各ルートの始点を下に、進行方向を上にすることで、前方に見える景色と地図が直感的にマッチしやすいように工夫されています。また、縮尺も全て1: 30,000に統一されていますので、移動の際の距離感が分かりやすくなっています。
移動ルート選定の目安になる情報も多数収録
地球科学のエキスパートである応用地質株式会社の協力のもと、震災時における主要道路の安全性を3段階の歩行困難度で表示。さらに、独自の実踏調査で確認した危険箇所や、休憩場所も合わせて掲載。その他、水・トイレ・情報などを提供する帰宅支援ステーションなどの施設も見やすく表示しています。
>>帰宅支援マップはネットでも購入可能です
もしもの前に読んでおこう!「東京都帰宅困難者対策条例」について
東京都では、帰宅困難者による一斉帰宅の抑制と、企業による備蓄を求める条例を定め、2013年4月から施行しました。こちらによると、帰宅困難者でパニックにならないように一時的な避難を促していることがわかります。また徒歩で帰宅できる限界距離が合計20㎞と言われていることから、すぐに帰宅することを考える前に一度立ち止まって冷静に考えることが必要と言えます。
一斉帰宅の抑制
大規模災害時、帰宅困難者による混乱を避けるため、事業者に対して従業員をむやみに移動させずに施設内に待機させ、そのための3日間の食糧備蓄を努力義務としています。また鉄道各社や集客施設、学校などに対しては、利用者や学生の安全確保に努めるように求めています。
安否確認と情報提供の体制整備
安否確認手段の周知、利用啓発を推進するとともに、災害時において災害の状況や一時滞在施設の開設状況などの情報を提供していくことになっています。
一時滞在施設の確保
買い物客や旅行者のように、避難場所のわからない帰宅困難者のために、行政だけではなく、民間事業者に一時滞在施設の提供を呼びかけています。
徒歩帰宅者の支援
徒歩帰宅者を支援するため、水やトイレなどを提供する「災害時帰宅支援ステーション」の確保、バスや船などへの代替輸送手段の確保を行います。
防災グッズを用意して、災害に備えましょう
もしかしたら5分後に来るかもしれないし、ずっと来ないかもしれない身近に起きる大災害。不確定要素が多い中、いつでも誰でもできることは、防災対策です。
そんな中、コンビニに並んで今や身近な存在となった100均ショップ、ダイソーで防災グッズが買える事はさらに気軽に準備できるきっかけとなったと言えます。
これまで準備のなかった人は、最低限必要なものをそろえて、それを2セット準備。一つは玄関先に、一つはオフィス用に、と備えておくのもよいかもしれませんね。
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
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昭文社旅行ガイドブック編集部にて編集歴約20年。関西在住の編集者。アウトドア、文学、映画&ドラマ、雑学なんにでも興味津々。中川政七商店をはじめとした「日本の古きよき物」も日々こつこつ収集中。わりと最近、KPOPのおっかけも始めました。旅行・おでかけネタを中心にミックスカルチャーな情報を発信します。