更新日: 2024年4月9日
いざ奄美大島ヘ! 世界遺産エリアの絶景&体験スポット情報満載
奄美大島は、長さ約200km、総面積約1250k㎡におよぶ奄美群島の主島です。豊かな自然が魅力の島として人気を集めています。
奄美群島を覆う国内最大規模の亜熱帯照葉樹林には、希少価値の高い生き物が多く暮らし、貴重な生態系を有しているとして、2021年7月26日、奄美大島は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の名目で、世界遺産に登録されました。
日本での世界遺産(世界自然遺産)の登録は、屋久島(鹿児島県)、白神山地(青森県、秋田県)、知床(北海道)、小笠原諸島(東京都)に次いで5か所目、10年ぶりの登録となります。
今まで以上に注目度が高まる奄美大島。島の世界遺産エリアにある絶景と体験が楽しめるスポットをご紹介します。
目次
奄美大島へのアクセスは?空と海からアプローチ!
奄美大島には奄美空港があり、東京、大阪、福岡、鹿児島から飛行機の直通便が就航しています。
日本航空(JAL)、ピーチアビエーション(APJ)、スカイマーク(SKY)の航空3社が奄美大島への直通便を運営。奄美大島にでかける際には、発着時間や料金などを各航空会社のホームページで確認しましょう。
<航空会社>
フェリーを利用する場合は、鹿児島新港~沖縄本島をつなぐ鹿児島航路の利用が一般的で、奄美大島の名瀬港に寄港します。上り、下りとも毎日1便あり、マルエーフェリーA’Lineとマリックスラインが、1日交替で運航。所要時間は鹿児島からは約11時間、那覇から約13時間30分です。
<船会社>
移動時間の短さを優先するなら飛行機、奄美大島までの船旅も楽しみたいならフェリーで。奄美大島へのアプローチ方法を考えることから「奄美旅」は始まります。
奄美大島のキホン&世界自然遺産のポイントをでかける前にチェックしよう
奄美大島は鹿児島本土と沖縄本島のほぼ中間、北は東シナ海、南は太平洋に面した面積712k㎡ほどの島です。北東端の笠利崎(かさりざき)から南部の町、古仁屋(こにや)までは約80km、国道58号が幹線道路となります。
平成29(2017)年、奄美大島をはじめとする奄美群島の島々が全国で34番目の奄美群島国立公園に指定されました。奄美群島国立公園は国内最大級の亜熱帯照葉樹林を有し、そこにしかいない生き物(固有種)や、絶滅の恐れのある生き物(絶滅危惧種)が多く暮らします。「東洋のガラパゴス」とも称される特有の生態系は「国際的にも希少な固有種に代表される生物多様性保全上、重要な地域である」と認められ、2021年7月、世界遺産に登録されました。
世界遺産(世界自然遺産)に登録されるための3つの厳しい条件とは?
【条件①】4つの評価基準〈自然景観〉、〈地形・地質〉、〈生態系〉、〈生物多様性〉のいずれかを満たす
【条件②】世界遺産としての適切な広さがあり、開発などの影響を受けず、自然の本来の姿が保たれていること
【条件③】世界遺産としての価値を将来にわたって維持できるよう、保護のための取り組みが十分に行われていること
日本には、すでに屋久島(鹿児島県)、白神山地(青森県・秋田県)、知床(北海道)、小笠原諸島(東京都)の4つの地域が世界自然遺産に登録されています。今回、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が登録され、日本で5件目の世界遺産(世界自然遺産)となり、豊かな自然を恒久的に守っていきたいと願う人たちの熱い期待が寄せられています。
奄美大島の世界遺産を体感できるスポットを地図でチェックしよう
奄美大島には、世界自然遺産登録の「理由」が実感できるおすすめのスポットが点在します。
まずは、地図で場所を押さえておきましょう。
①土盛海岸
②あやまる岬
③笠利崎
④蒲生崎観光公園
⑤ソテツ・バショウ群生地
⑥大浜海公園
⑦高知山展望台
⑧ホノホシ海岸
⑨マネン崎展望広場
⑩金作原原生林
⑪奄美フォレストポリス
⑫黒潮の森マングローブ
⑬マリンビューワーせと
奄美大島の世界遺産体感スポット 大絶景が眺められる9つの場所をチェック!
「アマミブルー」と称される透明度の高い青い海に囲まれた奄美大島。とくに、島の最北東部に位置する笠利半島の海岸線一帯はサンゴ礁が発達しており、ひときわ美しい海が広がります。
奄美大島の特徴は、島の多くの部分が森であること。沖縄県西表島に次いで日本で2番目に広いマングローブ林や、ジャングルのような亜熱帯植物の原生林など手つかずの豊かな森が、圧倒的に美しい海を育んでいるのです。
奄美大島には海景自慢の場所が多数ありますが、世界自然遺産にふさわしい海の絶景が満喫できる9つのビュースポットをピックアップしました!
奄美大島の世界遺産を体感スポット:土盛海岸
サンゴ礁が透けるクリアブルーの海
奄美大島トップクラスの透明度を誇り、サンゴ礁が見られるビーチ。美しく澄んだ海は、ブルーエンジェルとも呼ばれます。白い砂浜と海の緑、濃い青が織りなすグラデーションは、息をのむほど美しく幻想的です。とくに、晴れた日は海岸の美しさがMAXに!SNS映えするスポットとしても人気を集めます。
奄美大島の世界遺産を体感スポット:あやまる岬
奄美空港から車で10分! 感動必至のビューポイント
丸みを帯びた地形が奄美伝統の綾織りの手毬に似ていることから、名が付いたといわれる景勝地です。眼下にはサンゴ礁が彩る美しい海が広がり、遠くに目をやれば、さえぎるものがない水平線の大パノラマ!
天気のよい日は奄美の北端や喜界島まで見渡すことができ、奄美大島を代表する絶景が見られますよ。
奄美大島の世界遺産を体感スポット:笠利崎
竜宮伝説が伝わる奄美大島の最北端
奄美大島最北端の地にあり、船の安全を守る笠利崎灯台が立ちます。入り口付近の駐車スペースから10分ほどソテツが自生する山を登って灯台へ。東シナ海を一望する高台は朝日が美しく、夏は夕日を眺めるビュースポットになります。
笠利町に古くから伝わる竜宮伝説にちなんだ「夢をかなえるカメさん」のモニュメントにも注目! 男性は右前足を、女性は左前足を撫でると願いが叶うのだとか。ぜひ、試してみましょう!
奄美大島の世界遺産を体感スポット:蒲生崎観光公園
海抜120mから見る夕日はみごと!
海抜120mの高台にある公園。入り口ゲートからは自然遊歩道が延び、奄美固有の植物や野鳥の観察ができます。やがて展望台が見えてくると、一気に視界が開けます。
展望台からは西から南に龍郷湾、赤尾木湾、赤木名湾を一望。水平線が赤く染まる夕日の絶景が見られるスポットとしても有名です。
蒲生崎観光公園
- 住所
- 鹿児島県奄美市笠利町屋仁1551
- 交通
- 名瀬市街からしまバス佐仁行きで56分、赤木名下車、タクシーで15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 入園自由
- 休業日
- 無休
- 料金
- 情報なし
奄美大島の世界遺産を体感スポット:ソテツ・バショウ群生地
山の斜面を覆うようにソテツやバショウが群生!
県道81号沿いに広がる亜熱帯植物のソテツやイトバショウの群生地。3万㎡以上にわたって山の斜面を埋め尽くす様子は圧巻です。県道81号の「バショウ群生地」の道路標識近くに車を止めて観察することができます。
また、同様に県道81号の「ソテツ群生地」の道路標識から車で3分ほどのところには、群生地を眺めることができる安木屋場(あんきやば)展望所があります。
ソテツ・バショウ群生地
- 住所
- 鹿児島県大島郡龍郷町安木屋場
- 交通
- 名瀬市街からしまバス秋名経由ビッグII前行きで53分、安木屋場下車、徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 情報なし
- 休業日
- 情報なし
- 料金
- 情報なし
奄美大島の世界遺産を体感スポット:大浜海浜公園
美しいマリンブルーの海が広がる公園
奄美大島の中心地、名瀬市から車で20分ほどの海浜公園。大きなヤシの木が印象的です。日中はブルーの海と白い砂浜、夕刻になると周囲がオレンジ色に染まり、水平線に太陽が沈んでいく風景は感動モノ。
園内にある奄美海洋展示館は、奄美の人びとの暮らしと海との深い関わりを知ることができる施設。大水槽ではウミガメが泳ぎ、近海のサンゴ礁やウミガメの生態についての展示は、とても興味深い内容です。
大浜海浜公園
- 住所
- 鹿児島県奄美市名瀬小宿大浜701-1
- 交通
- 名瀬市街からしまバス今里行きで20分、大浜入口下車、徒歩15分(GW・夏休みは大浜海浜公園まで直行便あり)
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 入園自由、奄美海洋展示館は9:30~17:30(閉館18:00)
- 休業日
- 無休(臨時休あり、12月29日~翌1月1日休)
- 料金
- 入園料=無料/奄美海洋展示館=大人500円、小・中学生300円、幼児(4歳~)100円/テントサイト(1張)=300円~/
奄美大島の世界遺産を体感スポット:高知山展望台
大島海峡と加計呂麻島を一望する山頂の展望台
複雑なリアス式海岸の大島海峡と、前方に浮かぶ加計呂麻島、古仁屋市街地が見渡せる奄美大島南部屈指のビュースポット。展望台へは2つのルートがあり、トレッキング気分で散策するなら手前のルート、絶景が目的なら奥のルートがおすすめです。手前のルートは歩いて10分、奥のルートは5分ほどで展望台に着きます。急な傾斜やアップダウンのある手前のルートでも、展望台からの眺めは疲れを吹き飛ばしてくれるほどの絶景!晴れた日には、一帯をオレンジ色に染め上げる美しい夕日を見ることもできます。
奄美大島の世界遺産を体感スポット:ホノホシ海岸
パワースポットしても人気の玉石の海岸
奄美大島南端の岬にある海岸で、テレビドラマのロケ地としても登場し、話題を集めています。砂浜が多い奄美ではめずらしく、海岸の石や砂利が荒々しい太平洋の波に洗われて角が取れ、玉石化していることが特徴です。沿岸には人が立って入れるほどの空洞をもつ岩があり、玉石の浜、黒潮の荒波が描く力強い風景を見ることができます。
波に洗われて丸くなった石の大きさは、大小さまざま。かわいらしい大きさの石も多く、ついつい持ち帰りたくなりますが、石を持ち出すと災いが訪れるという伝説があるため持ち帰りは絶対禁止です。カップルが白い石を集めて海岸にハートを作っていることもあり、神秘的な石には何らかのパワーがあるのかも!?
ホノホシ海岸
- 住所
- 鹿児島県大島郡瀬戸内町蘇刈
- 交通
- 名瀬市街からしまバス古仁屋行きで1時間15分、終点で南部交通ヤドリ浜行き(予約制)バスに乗り換えて20分、蘇刈バス停の先、海岸への三叉路で下車、徒歩4分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 情報なし
- 休業日
- 情報なし
- 料金
- 情報なし
奄美大島の世界遺産を体感スポット:マネン崎展望広場
大島海峡と嘉鉄湾の2つの風景が眺められる
瀬戸内町の古仁屋から嘉鉄(かてつ)に向かう県道626号沿いにある展望スポット。2か所に展望台があり、ひとつは大島海峡や加計呂麻島を眺めることができ、もうひとつは「嘉鉄ブルー」ともいわれるとても美しい嘉鉄湾を見ることができます。
大島海峡は、美しいリアス式海岸と200種ともいわれるサンゴの生息する海中景観が高い評価を受け、奄美群島国立公園に指定されています。嘉鉄湾は、近年話題の奄美大島のミステリーサークルが見られる場所として有名です。奄美大島の海底だけで見ることができるミステリーサークルの出現は4~7月あたり。ミステリーサークルの制作者は「アマミホシゾラフグ」という小さなフグというから驚きです。スキューバーダイビングのCカード(ダイビングライセンス)をもっていれば、ミステリーサークルツアーに参加できますよ。詳しくは、こちらのサイトをチェックしてみましょう。
マネン崎展望広場
- 所在地/鹿児島県瀬戸内町嘉鉄
- 電話番号/0997-72-1199(奄美せとうち観光協会)
- 営業時間/見学自由
- 交通/古仁屋港からタクシーで10分
- 駐車場/6台(無料)
世界遺産のゆえんとなった奄美大島の大自然が体験ができる4つのスポット
世界遺産に登録される奄美大島には「世界で唯一の価値がある」自然が息づいています。
年間降雨量3000mmにもおよぶ恵みの水にたたえられた湿潤な森は、植物や生き物など多くの固有種を育んできました。とくに、亜熱帯植物に包まれた金作原(きんさくばる)原生林の散策や、カヌーに乗ってのマングローブ観察は、奄美大島の自然を間近に感じることができるアクティビティとして人気を博しています。
奄美大島には、ガイドといっしょに、または自然のままの森林を自由に散策できるスポットが点在しています。奄美大島の自然のすばらしさが体感できる、おすすめの4つのスポットをご紹介します。
奄美大島の世界遺産を体感スポット:金作原原生林
ガイドさんといっしょに古代の森を散策!
奄美大島のほぼ中央に広がる金作原原生林は、太古の恐竜時代を彷彿させる亜熱帯植物の宝庫。「東洋のガラパゴス」と称される奄美大島を象徴する存在で、国の天然記念物のルリカケスやアマミノクロウサギなど希少な生き物たちのオアシスでもあるのです。
原生林へは認定エコツアーガイドの同行が必要です。龍郷町にあるアイランドサービスでは「金作原原生林散策ツアー」を受け付けています。往復約2kmの道中では、経験豊富なガイドさんがめずらしい動植物の名前や生態、知る人ぞ知るパワースポットなどを紹介してくれ、興味が尽きません。アイランドサービスではマングローブカヌー体験や期間限定のシーカヤックツアーなども実施しています。興味のある人は、公式のホームページをチェックしてみましょう。
アイランドサービス
- 住所
- 鹿児島県大島郡龍郷町芦徳1369-3
- 交通
- 名瀬市街からしまバス空港行きで40分、赤尾木下車、タクシーで5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~19:00(受付終了、前日までに要予約)
- 休業日
- 不定休
- 料金
- 金作原原生林散策ツアー(約3時間、要予約)=3500円/金作原原生林散策&マングローブカヌーツーリング(約9時間、送迎・昼食、要予約)=9500円/マングローブカヌー体験(120分、要予約)=2500円/シーカヤック&シュノーケリングツアー(要予約)=6000円(半日ガイド)/シーカヤック&ミニデイキャンプ(約8時間、シュノーケルセット・釣り具用具レンタル付、要予約)=12000円/ホタルウォッチングツアー(6~9月、要予約)=3000円/(器材一式レンタル、1日ガイドコースの昼食弁当、保険料込)
奄美大島の世界遺産を体感スポット:奄美フォレストポリス
マテリヤの滝が見ものの広大な森林公園
奄美フォレストポリスは、霊峰・湯湾岳のふもとに広がる面積約20万㎡と広大な森林公園です。人里を離れた山の中には亜熱帯植物が生い茂り、手つかずの奄美大島の山林が広がります。園内はフィールドアスレチックなどで遊べる「ふれあいゾーン」、池や広場で昆虫や水棲動物などの生き物を見ることができる「水辺のゾーン」、神秘的な「マテリヤの滝」を中心とした「渓流ゾーン」の3つのゾーンに分かれています。
最大の見どころである「マテリヤの滝」の名称は、昔の人たちが滝壺に映り輝く太陽の影を見て「本当に美しい滝壺=マティダヌコモリ(方言)」と称賛したことに由来するのだとか。奄美群島国立公園にも指定されている美しい滝は、夏の避暑地としても親しまれています。また、奄美フォレストポリスは「ナイトツアー」も実施しています。興味のある人は、公式のホームページで調べてくださいね。
奄美フォレストポリス
- 住所
- 鹿児島県大島郡大和村名音1476
- 交通
- 名瀬市街地から県道79号を大和村方面へ車で38km
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 見学自由、管理棟は9:00~17:00、キャンプ場はイン15:00、アウト10:00、食事処は11:30~14:30(L.O.)
- 休業日
- 月曜
- 料金
- 入園料=無料/バンガロー(1棟4名まで)=7000円/オートキャンプ(1基)=2000円/キャンプサイト(1基)=1000円/団体用バンガロー(1棟23名まで)=25000円/
奄美大島の世界遺産を体感スポット:黒潮の森マングローブパーク
マングローブの森でカヌーに挑戦!
黒潮の森マングローブパークがある住用町(すみようちょう)は、町の94%を山林が占め、住用湾の河口にはマングローブ原生林国立公園特別保護区が広がっています。住用町のマングローブは、沖縄県西表島に次ぐ、日本で2番目の規模です。
マングローブとは、海水と淡水が混じる汽水域で生育する熱帯・亜熱帯の樹木群のこと。日本のマングローブはヒルギ科を中心とする7種類の樹木で形成されており、住用町のマングローブはおもにオヒルギとメヒルギの2種類で構成されています。
黒潮の森マングローブパークでは、カヌーに乗ってマングローブの原生林を観察するカヌー体験を受け付けています。乗船前にはスタッフがカヌーの漕ぎ方をレクチャーしてくれるので、初心者も大丈夫! 詳しくは黒潮の森マングローブパークの公式ホームページで確認しましょう。
黒潮の森マングローブパーク
- 住所
- 鹿児島県奄美市住用町石原478
- 交通
- 名瀬市街からしまバス古仁屋行きで35分、マングローブパーク下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:30~18:00(閉園)、カヌーは10:00~、11:30~、13:00~、14:30~、16:00~
- 休業日
- 無休(1月1日休)
- 料金
- 入場料=500円/カヌー(1時間)=1500円(器材一式レンタル込、入場料は別途500円)/
奄美大島の世界遺産を体感スポット:マリンビューワーせと
透明度抜群の海中をのぞいてみよう
「マリンビューワーせと」は、赤と青のクジラの形をした半潜水式の水中観光船です。奄美大島屈指のダイビングポイントとして知られる大島海峡を遊覧しながら、船内のガラス窓から海中のサンゴ礁や、サンゴのまわりを生活の場にする熱帯魚を間近に観察することができます。発着場の古仁屋(こにや)港から海中ポイントまでの往復時は、デッキ部分で大島海峡の景色を堪能! 爽快な潮風が奄美旅の気分を高めてくれます。運航情報などは公式ホームページをチェックしてくださいね。
マリンビューワーせと
- 住所
- 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊26-14せとうち海の駅 1階
- 交通
- 名瀬市街からしまバス古仁屋行きで1時間15分、終点下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:30~、10:30~、11:30~、13:30~、14:30~、15:30~、16:30~(要予約、運行ダイヤは変更の場合あり、予約受付は8:30~17:00)
- 休業日
- 荒天時(点検期間休)
- 料金
- 大人2500円、小学生1250円(幼児は大人1人につき1人無料、第1種障がい者手帳持参者半額)
アマミノクロウサギに会える!? ナイトツアーも注目!
奄美大島が世界自然遺産に登録される理由に、「奄美大島にしかいない生き物(固有種)」や「絶滅の恐れのある生き物(絶滅危惧種)」が多く暮らしていることがあります。
奄美大島の成り立ちを見てみると、約1000万年前はユーラシア大陸と地続きだったとされます。約200万年前に奄美大島、徳之島、沖縄島を含む中琉球が大陸から隔離されます。約30万年前から1.5万年前にかけてさまざまな種が絶滅していく中で、天敵やライバルが越えることのできない海峡で隔てられた島嶼(とうしょ)にだけ種が残り、島独自の環境に適応して固有種に進化したといわれます。
奄美大島を代表する国の天然記念物の「アマミノクロウサギ」もそのひとつです。
アマミノクロウサギは、奄美大島と徳之島の2島のみに生息している1属1種の日本固有種。毛の色は黒褐色、体長41~51cm、通常のウサギより耳が小さいのが特徴です。夜行性でかなり警戒心が強く、偶然に遭遇…というのは少ないようです。
奄美大島では、アマミノクロウサギなど夜行性の動物たちを観察するナイトツアーを実施しています。現地のベテランのガイドさんが専用の車を用意して同行するため、アマミノクロウサギの遭遇率はかなり高いといえます。とあるデータによるとアマミノクロウサギの死因は「交通事故」がもっとも多いそう。ナイトツアーに参加すれば、安全かつ安心に動物たちを観察することができますね。ナイトツアーを実施している会社をピックアップしたので、参考にしてください。
アマミノクロウサギに出会いたい!ナイトツアーはコチラ
世界遺産の島、奄美大島はさまざまな豊かさが多くの人をひきつける島です
海とサンゴ礁が描く感動的な絶景、カヌーから見る水辺のジャングルといわれるマングローブ、アマミノクロウサギなど夜行性動物に遭遇できるナイトツアーなど、島の特性を存分に生かした魅力が体感できる島、奄美大島。世界自然遺産に登録されることにより、ますます豊かな自然がもたらす「楽しさ」を味わいたくなりますね。
海からも山からも、たくさんの元気がもらえる奄美大島へ、旅の準備をしてみませんか?
九州・沖縄の新着記事
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】クロス編集事務所
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会社創立は平成元年。以来、『まっぷるマガジン』『ことりっぷ』などなど、福岡市の編集プロダクションとしての立地を生かし、見どころ、グルメ、温泉、宿など九州一円の観光情報誌の制作にかかわってきました。
これからも、これまで培ってきたノウハウを存分に発揮して、個性あふれる九州の魅力と元気のよさを多くの方々に伝えていきたいと思います!