更新日: 2024年7月27日
【関西】憧れの高級旅館~温泉宿ガイドブックのプロがおすすめする、一度は泊まりたい至高の宿
コロナ禍の長期化もあり、旅の「行き控え」で楽しみがない...という人は多いのではないでしょうか。
そんな近ごろのトレンドは、従来なら支出していたはずの旅行コストを憧れだった高級旅館やホテルにドン!と費やす「一点豪華主義」。贅を尽くした料理と温もりに満ちた温泉、ハイエンド宿ならではの極上空間は、スペシャルなひとときを叶えてくれます。
ここでは2021年4月にオープンしたばかりで注目度大の「ふふ 京都」(京都府)、鉄人料理人・大田忠道氏の味と有馬の金泉を堪能する「天地の宿 奥の細道」(兵庫県)、吉野材が香る十津川エリア唯一の高級湯宿「湯乃谷 千慶」(奈良県)をクローズアップ。
ホテル・旅館の取材歴20余年、まっぷるマガジン『温泉やど』シリーズで2500件以上の宿に関わってきた編集者が、「プロの目利き」でおすすめするイチ押しの高級宿をご案内します!
執筆者のプロフィール
過去20年に渡って国内・海外の旅館やホテル、旅行全般のメディアを制作しているプロダクション「編集屋チョーク」です。
創刊28年の『温泉やど』シリーズをはじめとする「まっぷるマガジン」を通して、関わってきた宿は2500件以上。宿の良し悪し・見極めには“そこそこ”自信あります。
趣味は「品のある」宿の考察、支配人との一献、あとは庭いじりと猫いじり。
取材・撮影には特急で馳せ参じ、宿選びの参考にしていただける現場のライブ感と実直なレポートをお届けします!
予約時におさえておきたいポイントは?
満ち足りた至福の滞在を体験したいときにダンゼンおすすめの高級宿ですが、もちろん個々の期待や優先事項はさまざま。
せっかくお金を出すなら失敗したくない!という人のために、これから紹介する宿は、下記のカテゴリーに着目しています。予約時のポイントをおさえながら、自分のニーズに合わせた宿選びを!
- 客室…当然ですが、客室クラスが上がれば料金も上がります。さっくり素泊まりで一泊、料理のグレードを上げて部屋はモデレートで、おこもりできる連泊可能な客室がいい、1部屋の定員や眺望が優先など、まずは自分のプライオリティに順番をつけて、ベストマッチな客室選びを。今回は参考となる客室の広さも紹介しています。
- 部屋付き温泉…高級宿は客室に源泉かけ流しの露天風呂や内湯を備えていることが多々。ただ、なかには客室風呂は白湯、温泉は大浴場のみという場合もあります。温泉を重視したいなら、ぜひともチェックしておきたい項目です。
- 食事…部屋食、専用個室、食事処と大きく3つのパターンに分かれます。高級宿の場合、広間にずらーっと膳が並ぶことはまずありません。おこもり滞在がねらいなら部屋食に徹している宿がおすすめですが、ダイニング食の場合でも100%に近い宿がかなり慎重に密を避ける安全対策を実施しています。
- パブリックスペース…観光ではなく「宿そのもの」が旅の目的、というときは館内・敷地内に何があるのか、何ができるのか、は気になるところ。これはHPで紹介している宿が多いので、事前に確認しやすいポイントです。
なお、本記事の表示料金は、2名で宿泊した場合の1名料金の目安となっています。
ふふ 京都(京都府 京都市)
2021年4月オープン
和の粋と雅が冴えるリュクスな宿
究極のスモールラグジュアリー旅館を展開している「ふふ」が、京都の岡崎・南禅寺エリアに初進出。オープン間もないこともあり、気になる宿のひとつとしてリストアップされている高級宿ファンのために、セレクションの一番手にズームアップしてみました。
この「ふふ 京都」、明治期に造られた別荘庭園群の一角という好ポジションに建ち、京の侘び寂びを感じさせる庭園美や落ち着いた客室の造作が風雅そのものです。
宿にいながらにして、日本庭園の離れで茶道や香道などの京文化に親しんだり、芸舞妓の舞を楽しんだりと、非日常の別世界が創出されているほか、「京都はよく知っている!」という人でも訪れる度に新鮮な感動を味わえる、遊び心を取り入れた日本料理もなかなか魅力です。
客室はすべて温泉付き!香り豊かな檜風呂で贅沢な湯あみを
客室タイプは6つ。漆工芸や格子戸、生け花といった京の文化を体現したコンセプトを全室のインテリアに反映し、上質な家具からファブリックまで、すべてが高級宿に見合う仕様です。
注目は、温泉の少ない京都市内にありながら、全室に檜風呂をしつらえて天然温泉を導入していること。運び湯ではありますが、肌あたり柔らかなアルカリ泉で保湿作用が高いと評判は上々です。全国のふふで採用している得意分野の替わり風呂も、ここでは菖蒲湯や柚子湯といった日本ならではの歴湯で。「ザ・伝統のお湯」感を客室で楽しめる気の利いた風趣がうれしいですね。
また室内ミニバーや冷蔵庫に用意されるソフトドリンクやビールはインクルード。フリーWi-Fiはもとより、Blu-rayプレーヤーや客室用タブレットも全室の標準装備です。
客室タイプは以下のようになっています。
・スタイリッシュキングダブル…2室(約45㎡)2名定員
・コンフォートツイン…26室(約43~47㎡)2名定員
・プレシャススイートツイン…4室(約52㎡)2名定員
・プレミアムスイートツイン…2室(約55㎡)2名定員
・ふふラグジュアリーコーナースイート…4室(約73㎡)3名定員
・ふふラグジュアリープレミアムスイート…2室(約91~101㎡)4名定員
料理は伝統の日本料理に遊び心をプラス
食事は京都の伝統と日本料理を軸に、創造性を加味した逸品ぞろい。季節折々の食材はもちろん、五感を満たしてくれる遊び心が大人の好奇を呼び寄せます。
例えば向付の造りは、刺身をそのまま味わうだけでなく、卓上の「炭(ひ)遊び」で炙りにしていただくなど自分好みにアレンジを。料理人の技と季節を目でも楽しむ八寸、オリジナル三段重で供される朝食の福重膳(ふくえぜん)にも、ふふの個性が発揮されています。
夕食は、間仕切りや個室を設けてプライベート性に配慮した食事処「庵都(いほと)」で。日本庭園を目の前に望む二人掛けカウンターは、風情があってとくにおすすめです。
また、朝は部屋でのんびりしたい…という向きには、朝食のみ部屋食に変更してくれるシステムがあるので、ぜひチェックイン時に申し出を。
京ならではの体験も。夜はBARになる雅な離れ
琵琶湖疏水を引き込んだ日本庭園は、宿が建つ前から保存されていたものを受け継いだ伝統的な池泉庭園で、見事な枝ぶりの楓や松、春は桜に彩られます。
昔ながらの柿葺きと軒の水平ラインが美しく庭園に溶け込む離れ「八重一重」が池のほとりにたたずみ、昼間は香道(1名2500円)や茶道(1名7500円、2名以上1名5160円) 、芸妓・舞妓との会話や舞を楽しむお座敷遊び(日時と料金は要事前確認)など、京都ならではの文化に親しむ数々のアクティビティを実施。「一見さん」システムについ敷居の高さを感じる茶屋遊びも、粋な花柳界を知る機会として、ここならプライベートに体験ができますよ。
夕暮れからはBARタイム(毎日17:00~L.O23:00)になり、大人の宵を風流に過ごせるのもありがたい趣向です。
おみやげは京都らしい和小物を
おみやげには、こんな洒落た楊枝入れやお香はどうでしょう?
スーベニアショップには、京都の文化や日本の手仕事を感じることのできるアイテム、アロマオイルやボディーケア用品など、ふふ 京都ならではの洗練されたオリジナル商品が並んでいます。客室備品の専用タブレットを使えば、ショップへ行くことなく好みの商品を購入でき、客室の玄関脇に設置されているユーティリティボックスへ届けてくれますよ。
編集者からのおすすめポイント
「ふふ 京都」のチェックポイントはこちら!
・近年話題の高級宿ふふが京都初進出で意気盛ん
・京都市内にあって全客室が温泉風呂付き
・典雅な離れで粋な京都文化を体験
こういったあたりに着目しながら、「ふふ 京都」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ジェントルな接遇対応もラグジュアリーホテル好きを満足させてくれるはずです!
お宿のデータ
ふふ 京都(ふふきょうと)
所在地/京都府京都市左京区南禅寺草川町41
アクセス/地下鉄東西線蹴上駅から徒歩7分またはJR京都駅からタクシーで約18分
電話番号/0570-0117-22(総合予約センター)
宿泊料金/1泊2食付(税・サ込)3万8500円~14万円前後
駐車場/なし(近隣駐車場を利用)
子とも/宿泊可(施設使用料として1650円一律、食事代は別途)
>>「ふふ 京都」をネットで宿泊予約
天地の宿 奥の細道(兵庫県 神戸市)
贅を極めた鉄人の創作料理
自然に抱かれた有馬の離れ宿
高級旅館の多さは関西では群を抜く有馬温泉ですが、この宿は高級というだけでなく、さらにひと味ちがうんです!
館主はあの鉄人料理人、大田忠道氏。2004年に黄綬褒章、2012年に瑞宝単光章を受章し、日本料理界の重鎮として全国的にその名が知られる勲章料理人です。
最大の魅力は何といっても大田氏が作り出す至高の美味。
TV番組『料理の鉄人』に出演していたときの印象から、伝統を固持する保守的な日本料理人と思われがちな大田氏ですが、そのじつ洋食や中華、甘味にまで造詣が深く、多彩な食材と知識、柔軟性を駆使して料理に取り組む姿勢はさすが。あっと驚く斬新な仕掛けで膳に広がる大田ワールドを見せてくれます。
料理は名物のすき焼き「雲海鍋」をぜひ
宿泊料理は時期によって変動はあるものの、おおむね5~6プランが常時設定されています。
一年中、必ず用意されるのは大田忠道の代表作「雲海鍋」が強肴として供される会席コース。これは砂糖の代わりに使うフワフワの綿飴を雲海に見立てた和牛すき焼きで、山芋と卵黄でいただく名物の逸品です。味わう直前に席前で調理される上、フォトジェニック度も大。食事処へおもむく際は、ぜひカメラ持参で。
また、兵庫県を代表するブランド牛(神戸牛、淡路牛など)に焦点を当てた食べ比べコース、伊勢エビ・神戸牛・フカヒレ・鮑・雲丹といったメイン向け食材で献立が組み立てられる太閤美食プランほか、夏は鱧、秋は松茸、冬は松葉ガニやトラフグと、その時期にしか味わえない天然ものの贅沢食材尽くしプランが季節ごとに限定で登場します。
その日の仕入れ次第で決まる献立は、いずれも大田氏の手腕が発揮され、訪れる度に異なる驚きと味わいが楽しめるといえます。
客室に引く有馬の金泉と自家源泉
気になる客室もまた、端整なインテリアにくつろげる落ち着いたしつらいです。
和モダンな装いに徹した本館と近年リニューアルした特別和洋室を備える別館があり、引いている温泉は客室によって金泉と自家源泉を使い分け。有馬温泉といえば褐色の金泉が名物ですが、客室露天風呂にもこれほど金泉を引き込んでいる宿は、じつはそう多くはありません。
定員は1室1~3名で、基本的には大人宿のコンセプトに合わせた「お二人さま仕様」。4名以上1室で滞在したい場合は、別館に2室ある特別和洋室(1室6名まで可)を利用するということになります。
温泉街中心部の喧騒を離れた閑静な環境に建ち、客室から望む自然の表情がここちよく安らぎを誘うのも魅力のひとつ。テラスでのんびり空を仰ぎながら、日ごろにはない「何もしない時間」を過ごしてみるのもいいかもしれませんね。
客室タイプは以下のようになっています。
<本館>
・和室モデレート8室…自家源泉の露天風呂付き(約40㎡)
・角部屋「紅」「蘇芳」…金泉の露天風呂付き(約55㎡)
・特別室「牡丹」…金泉の露天風呂付き(約65㎡)
<別館>
・和ツイン2室…バスなし和ベッドルーム(約30㎡)
・和洋特別室…自家源泉の内湯・金泉の露天風呂付き(約80㎡)
・ワンフロア客室「太閤」…金泉の露天風呂・金泉の足湯付き(約140㎡)
金泉と自家源泉を引く大浴場も
全15客室中13室に温泉風呂を備えていますが、本館1階には2か所の大浴場(朝夕で男女交替)も用意。内風呂には炭酸泉に似た泉質の自家源泉、露天風呂には金泉をかけ流しで湛えています。
露天エリアには岩積み湯船のほか、一人用の壺湯も並び、これがほっこりできるとなかなか好評の様子。タオルが朱色に染まるほど濃厚な有馬名物の褐色泉を堪能することができます。
おもたせにも使える大田料理みやげ
ロビーラウンジ脇にある土産処では、大田氏の味を自宅でも楽しみたいというリクエストに応えた持ち帰り用の商品が購入できます。
おすすめは、朝食にも供される名物「鮭の味噌漬け」。吟味を重ねた鮭と秘伝味噌の相性が抜群で、焼き肴としてはもちろん、鍋用にしても美味。ほかに大田レシピの自家製ドレッシングや棒寿司、レトルトカレー、調味酢などが並び、おもたせにも使えると評判です。
編集者からのおすすめポイント
「天地の宿 奥の細道」のチェックポイントはこちら!
・勲章料理人の大田忠道ワールド全開
・有馬ならではの黄金の褐色泉をかけ流し
・基本「お二人さま仕様」で大人向き
こういったあたりに着目しながら、ぜひ「天地の宿 奥の細道」楽しんでみてはいかがでしょうか?
食材への目利きの鋭さ、斬新な料理演出に驚かされる時間が待っています!
お宿のデータ
天地の宿 奥の細道(てんちのやどおくのほそみち)
所在地/兵庫県神戸市北区有馬町大屋敷1683-2
アクセス/神戸鉄道有馬温泉駅からタクシーで5分(有馬温泉駅または有馬温泉内各バス停から送迎あり)
電話番号/078-907-3555
宿泊料金/1泊2食付(税・サ込)4万4000円~15万円前後
駐車場/30台
子ども/宿泊不可
>>「天地の宿 奥の細道」をネットで宿泊予約
湯乃谷 千慶(奈良県 十津川村)
かけ流しの源泉が至福の贅沢
深山幽谷の息吹に癒やされる
紀伊山地の奥深く、エメラルドグリーンの水を湛える渓流に沿って山並みが鋭くV字を描く谷間に、思いがけない風情で現れる隠れ宿です。
この地域では唯一のハイエンド旅館。かつ、少々のアクセスの不便さも泉質抜群の100%生粋かけ流しには代えがたく、予約の取りづらい人気ぶり。湯の癒やしに身を任せる時間を提供したいとの思いから、大人向けの宿として2017年にオープンして以降クチコミで評判が広がり、温泉ツウ垂涎の湯宿となっています。
前述のとおり、最大の魅力は完全かけ流しの湯泉地(とうせんじ)温泉を心ゆくまで満喫できること。
泉源豊富な十津川村のなかでも唯一のアルカリ性硫黄泉で、十津川出身のオーナーが全国の名湯をめぐったすえ、地元湯泉地の泉質の稀有さを再認識。pH値が高く、効能も幅広いこの宝の湯をじっくり堪能する宿たることをプライオリティに、全客室が内風呂と露天風呂付き。別棟には男女別の露天風呂付き大湯屋もあり、まさに温泉三昧が実現できてしまいます。
離れの客室は木の国ならではの芳しい造り
客室は約1000坪の敷地に9棟。すべてが離れ屋スタイルで、高級国内ブランド材として有名な吉野杉や吉野檜が惜しみなく使われた造作です。
起伏の激しい山岳地にあって、数百年をかけて培われてきた育林から伐採される吉野の銘木は強固堅牢で、木地の美しさと色目をおさえた本来の上質さが際立ちます。
客室タイプはシンプルに2つ。
いずれも内湯に大理石風呂を、専用の庭園に面したデッキテラスに信楽焼の露天湯船を備え、宿の信条である「沸かさず、薄めず、塩素消毒をせず、湯の再利用を一切しない、100%ほんまもんの温泉」を滞在中いつでも好きなときに堪能できます。
ちなみにこの湯泉地温泉、580年ほど前から戦国武将や熊野詣の旅人たちを癒やしてきた湯治の湯ですが、近年の科学実証で判明したのが抗酸化作用の高さ。その数値は日本随一で、メラニンを分解する働きやアンチエイジングにも効果的。とくに女性には朗報ですね。
客室タイプは以下のようになっています。
・和プレミアム7室…和室12畳+板間広縁+庭+内湯+露天風呂(約54㎡)
・和洋スイート2室…和室12畳+ベッドルーム+板間広縁+庭+内湯+露天風呂(約79㎡)
完全部屋食のおこもりプランは贅沢なお重を
食事は、紀伊半島の海・山・川の恵みを繊細な日本料理で。
もちろん地産地消への心がけも高く、春は山菜やたけのこ、夏は鮮度抜群の川魚、秋は松茸、冬は天然猪など、料理長が目利きした地元十津川産の厳選食材も膳にのぼります。
なかでも必ず取り入れられるのが、雌牛限定の牧場から仕入れる「美熊野牛」。源泉蒸しや和風だしのワイン煮込みといった千慶名物の美熊野牛料理は、甘みと香ばしさが際立つブランド牛の味わいをよりいっそう引き立てていると好評です。
通常は夕食・朝食ともに食事処でいただくシステムですが、現在は新型コロナウイルス対策として完全部屋食で提供中(2021年7月現在)。食材のもち味を究極まで引き出すことを目指した旬の「贅沢お重弁当」が各客室へ運ばれます。
肌に直接ふれるアメニティーにもこだわりが
ヘアケア製品やボディーソープは「資生堂RECESS」、フェイシャルケアには100年以上の伝統を誇るフレグランスメゾンDetaille(デタイユ)と日本のPOLA社がコラボレーションした高品質の「デタイユ・ラ・メゾン」を採用。
美白作用のある湯泉地温泉水を90%以上配合し、千慶オリジナルとして作られた霧状の温泉ミスト化粧水も常備されています。
通常の浴衣や足袋ソックスのほか、就寝用には高級二重ガーゼ生地のこだわりパジャマ、ふかふかのバスローブ、女性にはとりどりの柄浴衣や色帯が用意され、冷蔵庫内の飲み物はすべてインクルーシブと、裃を脱いで気取りなく湯に憩い、何もしない本来の贅沢を味わう時間が待っています。
安心して滞在を楽しむための配慮
ロビーラウンジから食事処へと連なる母屋にフロントがあり、通常ならこちらでチェックインなのですが、現在は新型コロナウイルス対策として、できるかぎり人との接点を控えたサービスとなっています。
共用フロントを通らずにすむよう、駐車場へ到着すると直接客室へ案内してもらうことができ、客室でのチェックイン・アウトが可能(アウトは現金決済の場合のみ)。食事は朝夕とも部屋食、また、希望で大浴場を貸切ることもできます(15:00~22:00、40分3300円、要予約)。
客室以外でのんびりと自然を味わいときは、敷地内の渓流に配したプライベート川床がおすすめ。初夏の宵にはホタルが飛び交うほどの清流がことこと流れ、深山の息吹が身近に迫ります。
編集者からのおすすめポイント
「湯乃谷 千慶」のチェックポイントはこちら!
・湯泉地温泉を惜しみなくドバドバかけ流し
・広々空間の客室はすべて吉野材造り
・離れ+部屋食でおこもりコンプリート可能
こういったあたりに着目しながら、ぜひ「湯乃谷 千慶」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
一度浸かるとその良さが実感できる温泉と美熊野牛が絶品です!
お宿のデータ
湯乃谷 千慶(ゆのたにせんけい)
所在地/奈良県吉野郡十津川村武蔵714-2
アクセス/近鉄大和八木駅から奈良交通バス新宮駅行きで約2時間40分、十津川村役場下車、送迎車で約5分
電話番号/0746-62-0888
宿泊料金/1泊2食付(税・サ込)4万1800円~6万8000円前後
駐車場/10台
子ども/宿泊不可
>>「湯乃谷 千慶」をネットで宿泊予約
至福のときが待つ、極上温泉やどへ
関西でおすすめ度の高い極上温泉宿3軒を紹介しました。
全国で何千軒もの温泉宿を長年取材してきたプロの編集者がセレクトした珠玉の宿です。
近場でゆっくりのんびり、絶品の夕餉と良泉にまどろんで心と身体をリセット。
こんな贅沢な時間を過ごしに行きませんか?
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】編集屋チョーク
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過去20年に渡って国内・海外の旅館やホテル、旅行全般のメディアを制作している編集プロダクションです。まっぷるマガジンを通して、関わってきた宿は2500件以上。宿の良し悪し・見極めには“そこそこ”自信あります。
趣味は「品のある」宿の考察、支配人との一献、あとは庭いじりと猫いじり。二輪・四輪問わず、輪っかの付いているものなら何でも好き。取材・撮影に特急で馳せ参じ、宿選びの参考にしていただける現場のライブ感と実直なレポートをお届けします!