更新日: 2024年6月28日
初夏の美味しい手しごと 【梅しごと】【実山椒のしょうゆ煮】【新生姜の佃煮】 身近な道具で簡単レシピ
季節を感じながらの丁寧な暮らし、そんな大人な生活にあこがれますよね。特に四季折々の旬の食材を味わい、舌で季節を感じる、というのはシンプルながらとっても贅沢なことです。ということで、今回は、梅雨時から初夏にかけて、市場で見かける旬の食材を使った簡単レシピを紹介します。
どうしても食欲が落ちてしまいがちな暑い時期を乗り切るとっておきの3品、我が家では「白飯どろぼう3兄弟」と呼ばれている、「梅干し」、「実山椒のしょうゆ煮」、「新生姜の佃煮」の作り方を紹介します。用意する材料や道具は、どれも身近にあって、すぐに用意できるものばかり。なかなかお出かけできない今日この頃ですが、家族みんなで取り組めば、ちょっとした休日の楽しみにもなります。ぜひ気軽にチャレンジしてみてくださいね。
【初夏の美味しい手しごと】 梅しごと 身近な道具で手軽に梅干し
梅雨時期は、まさに梅の季節。まずは、5月~7月頃にしか手に入れることができない生梅を使った梅干しづくり=からはじめましょう。「梅しごと」といって、昔はどの家庭でも、その年に収穫された梅を使って、梅干しや梅シロップ、梅ジャムなどが当たり前のように作られていました。
梅干しを漬けるというと、重たい漬物石や、茶色い梅壺など、いろいろと道具が必要になるんじゃない?と身構えてしまうかもしれませんが、心配ご無用!!今回は、ジッパー付き保存袋やペットボトルといった身近にあるものを使って、手軽にチャレンジできる簡単レシピ。育成ゲームのノリで、手間暇をかけた梅が少しずつ美味しくなっていくのを見守るのも楽しく、そして最後には美味しいが待っている!!
材料
●完熟梅:1kg
※梅はできるだけ黄色く熟したもののほうが失敗しません。青梅の場合は、2~4時間ほどたっぷりの水に浸してアク抜きをしてください。または2,3日日陰の風通しの良い場所においておけば、追熟して黄色く熟します。
※梅の中に傷みがあるものは、カビが発生する原因となるので取り除きましょう。
●焼酎(35%以上のもの):20cc(大さじ2)
●塩:160g
●砂糖:40g
※塩と砂糖合わせて200gになるように。減塩したい場合は砂糖と塩の割合を変える(ただし塩は最低80g以上になるように)
※塩と砂糖は梅を防腐する役割を果たすので、あまり減らしすぎるとカビが生える原因となるため注意
作り方① 梅の下ごしらえ
たっぷりのボウルに水を張り、傷つけないように梅を1つ1つやさしく洗います。水気をよく切り、なり口についているヘタを爪楊枝などで取り除く。再びよく洗って、清潔な布ふきんやペーパータオルなどで1つずつ水気をふき取り、ジッパー付き保存袋に入れます。
作り方② 塩と砂糖で漬ける
①に焼酎を加えて全体になじむようにまぶす。続いて、粗塩と砂糖を加えて、袋の口を閉じたら、袋を振って全体によく混ぜる。
作り方③ 梅を寝かせ梅酢を出す
②の保存袋に、液漏れ防止でさらに袋をかぶせて二重にし、空気を抜いてジッパーを閉める。バットの上に、平らにならした梅の入った袋を置き、2リットルほどのペットボトルを重しする。3~5日間、室内に置いて、1日1回上下をひっくり返す。梅酢が出て梅がひたひたに漬かるようになれば、重しを外して、そのまま冷蔵庫で寝かせる。(梅雨明けの7月中頃まで)
作り方④ 土用干し
ジッパーから取り出した梅を1つ1つペーパータオルで水気をしっかり拭き取る。大きいザル(竹製がベター)に間隔をあけて梅を並べ、日当たりの良い場所に干す。梅酢は別の容器に保存しておく。お昼ごろに一度、梅の上下を返し、両面を天日干しする。夜間は室内に移動させる。3日ほどそれを繰り返し、梅の表面がシワシワになって、全体に乾燥して白っぽくなってきたらOK。(目安としておおよそ20時間ほど干せば完成)
※もし途中で、雨にあたってしまえばリセットしてやり直し。梅をもう一度保存しておいた梅酢に浸して、晴れた日に再び干し直します。
作り方⑤ 完成まで干した梅を寝かせる
干した梅を、別で保存しておいた梅酢にくぐらせ、清潔な保存容器にいれて、1~3か月寝かせれば完成。1年ほど楽しめます。
残った梅酢も、同量のサラダ油と合わせて梅ドレッシング、焼酎で割って梅酎ハイなど万能酢として美味しくいただきましょう!!
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【初夏の美味しい手しごと】 実山椒のしょうゆ煮 小粒でもぴりりっ
ほっかほかの白いご飯の上に、ほんの数粒の山椒をパラリ。それだけで絶品のごちそうに早変わり。山椒独特のツーンとした辛みとシビレがたまらない一品です。またいろいろな料理にアクセントを加える和風スパイスとしても使える優れもの。とっても簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてみてください。
材料
●実山椒:100g
●酒:大さじ3
●みりん:大さじ2
●しょうゆ:大さじ1
●砂糖:大さじ1
●塩(茹でる用):小さじ1
作り方① 実山椒の下ごしらえ
小枝から実山椒の実を外し、水を張ったボウルに入れて、よく洗ったら、ザルに上げて水気をよく切る。
作り方② 実山椒を塩茹でする
沸騰したたっぷりのお湯に塩を加え、そこに①を入れて10分ほど茹でる。ここで仕上がりの硬さが決まるので、山椒の様子を見て、柔らかくなるまでよく煮る。茹で上がったらザルに上げてお湯を切る。
作り方③ 実山椒を水にさらす
水を張ったボウルに実山椒を入れて1時間ほどさらし、ザルに上げて水気を切る。これを数回繰り返して余分な辛味を取ります。水にさらす回数を増やすほどマイルドな味になります。水にさらし終えたらキッチンペーパーで水気をよく拭き取ります。
作り方④ 実山椒を煮炊く
ナベに酒、みりん、しょうゆ、砂糖を入れ中火でひと煮立ちさせたら、③の実山椒を加えます。汁が焦げ付かないように時々木ベラでかき混ぜながら弱火で15~20分ほど煮詰める。煮汁が少なくなってきたら火から降ろし、粗熱を取って完成。
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【初夏の美味しい手しごと】 新生姜の佃煮 甘辛がクセになる!
夏から秋にかけて売りに出される白っぽい新生姜は、普通の生姜に比べて、辛みが少なくマイルドで、やわらかい食感とフレッシュな味わいが特徴的。生姜は、疲労回復や食欲促進などの効果があり、体にもうれしい食材です。
いろいろな食べ方がありますが、今回は、甘辛味がクセになりすぎて、ビックリするくら白ごはんが進んでしまう、新生姜の佃煮です。そしてそして、これだけで日本酒のアテにもぴったりなんです!!作り方もいたってシンプル、長期保存も可能なので、一見の価値ありです。
材料
●新生姜:400~500g程度
●しょうゆ:120g
●みりん:75g
●砂糖:180g
●昆布:2.5センチ角を3枚ほど
●かつお節:20g(お好みで増やしてもOK)
●白ごま:適量
作り方① 新生姜の下ごしらえ
新生姜をスライサーでスライスして塩(分量外・大さじ2ほど)をふり、20分ほど置いたのち、よく水で洗う。
作り方② 新生姜を下茹でする
①の新生姜を、水で20~30分ほど煮て、水気をよく切る。ここで茹でる長さが長いほど辛みが流れ出て、味がマイルドになるのでお好みで。
作り方③ 新生姜を炊く
ナベに②の新生姜を入れ、最初に甘味を入れるために、砂糖とみりんを加えて少し炊く。新生姜に限らず、煮込み料理では、甘味が一番食材にしみ込みにくいので、甘味は一番最初に入れることをおすすめします。ふつふつしてきたらしょうゆと昆布を加え、フタをしないで弱火で1時間弱煮る。
作り方④ 仕上げ
火を止めて、かつお節、白ごまを好みの量で加えてよく和えたら完成。冷蔵庫で保管すれば、3か月ほど持つので、ひと夏は楽しめます。
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まとめ
みなさん、初夏の美味しい手しごと、いかがだったでしょうか。身近な道具を使って意外と手軽に旬の食材を調理することができたのではないでしょうか。なにより自分でこしらえたものは、美味しさもひとしお。ぜひ、レシピを参考に作ってみてください。以上、炊き立ての白いご飯が待ちきれない3品をご紹介しました。
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