更新日: 2023年11月24日
日本の城ランキングTOP40 一度は行ってほしい人気のお城をご紹介!
今回は「名城」と呼ばれる日本の城をランキング形式でご紹介。各城にまつわる歴史や関連人物も詳しく解説します。
一口に「城」といってもその定義は曖昧で、わかりやすく「天守が建っている」ものから「土が盛り上がっているだけ」のように見えるもの。すべてをカウントしていくと、およそ数万の城跡があるといわれています。
現地へ赴き天守を見上げるのもよし、残された石垣の前で往時に思いを馳せるのもよし。ぜひお気に入りのお城を見つけてくださいね!
※日本の城ランキングは、お城と石垣好きである筆者の独断で選定しています
目次
- 日本の城ランキングの前に!お城用語について知ろう
- 【日本の城ランキング】40位.縄張りの規模は九州一「福岡城」<福岡県>
- 【日本の城ランキング】39位.南海の鎮・紀州徳川家の居城「和歌山城」<和歌山県>
- 【日本の城ランキング】38位.壮大な石積みの城郭「竹田城」<兵庫県>
- 【日本の城ランキング】37位.ここから始まる天下布武「岐阜城」<岐阜県>
- 【日本の城ランキング】36位.石垣までも美しい「金沢城」<石川県>
- 【日本の城ランキング】35位.戦国最後の戦場「小田原城」<神奈川県>
- 【日本の城ランキング】34位.奥州関門の名城「白河小峰城」<福島県>
- 【日本の城ランキング】33位.質実剛健な堅城「仙台城」<宮城県>
- 【日本の城ランキング】32位.射撃戦特化の要塞「五稜郭」<北海道>
- 【日本の城ランキング】31位.山陰道を押さえる堅城「篠山城」<兵庫県>
- 【日本の城ランキング】30位.高石垣と深い内堀の堅固な構え「丹波亀山城」<京都府>
- 【日本の城ランキング】29位.大坂守護から大坂攻めへ「伊賀上野城」<三重県>
- 【日本の城ランキング】28位.江戸をもしのぐ日本の中心「駿府城」<静岡県>
- 【日本の城ランキング】27位.わずか4カ月で竣工させた「高田城」<新潟県>
- 【日本の城ランキング】26位.湖上に佇む孤高の水城「高島城」<長野県>
- 【日本の城ランキング】25位.交通・軍事の要衝「膳所城」<滋賀県>
- 【日本の城ランキング】24位.山全体が城域となった「高取城」<奈良県>
- 【日本の城ランキング】23位.天然の要塞に守られる「岩村城」<岐阜県>
- 【日本の城ランキング】22位.黒田・細川時代の石垣が残る「中津城」<大分県>
- 【日本の城ランキング】21位.海上交通の要所を守る「今治城」<愛媛県>
- 【日本の城ランキング】20位.日本初の本格的な海城「高松城」<香川県>
- 【日本の城ランキング】19位.防御を強く意識した「津山城」<岡山県>
- 【日本の城ランキング】18位.多数の櫓が林立する強者の城「広島城」<広島県>
- 【日本の城ランキング】17位.徳川家の歴史を見守り続けた「二条城」<京都府>
- 【日本の城ランキング】16位.清正公の最高傑作「熊本城」<熊本県>
- 【日本の城ランキング】15位.豊臣から徳川へ「大阪城(大坂城)」<大阪府>
- 【日本の城ランキング】14位.御三家筆頭・尾張徳川家の居城「名古屋城」<愛知県>
- 【日本の城ランキング】13位.名実ともに日本一「江戸城」<東京都>
- 【日本の城ランキング】12位.ライトアップされた姿も美しい「高知城」<高知県>
- 【日本の城ランキング】11位.千鳥破風や唐破風で飾られた「宇和島城」<愛媛県>
- 【日本の城ランキング】10位.桃山文化を現代に伝える「松山城」<愛媛県>
- 【日本の城ランキング】9位.4層に重なる日本一の石垣「丸亀城」<香川県>
- 【日本の城ランキング】8位.現存天守唯一の山城「備中松山城」<岡山県>
- 【日本の城ランキング】7位.敵兵にも天候にも強い「丸岡城」<福井県>
- 【日本の城ランキング】6位.天守とともに多くの遺構が残る「弘前城」<青森県>
- 【日本の城ランキング】5位.黒・白・灰の美しい姿「松江城」<島根県>
- 【日本の城ランキング】4位.堅牢さを誇る漆黒の国宝「松本城」<長野県>
- 【日本の城ランキング】3位.背後に木曽川、後堅固の名城「犬山城」<愛知県>
- 【日本の城ランキング】2位.江戸初期の美しい天守「彦根城」<滋賀県>
- 【日本の城ランキング】1位.世界に誇る日本の名城「姫路城」<兵庫県>
- 日本の城ランキングをチェックした後は!城跡めぐりに出かけよう
日本の城ランキングの前に!お城用語について知ろう
本文内には、ときおり専門用語のようなワードが出てきます。「専門用語のような」ですから、見慣れないだけで難しいことはありません。
一つずつチェックしていきましょう。
現存天守
戦災や天災、明治維新の廃城令で失われることなく、現在も保存されている12の天守のこと。頭に思い描く「日本のお城」は、十中八九この12コのどれかです!
国宝5城
現存12天守のなかで、国宝に指定されている5つのお城。
平城、平山城、水城、山城
お城は、築かれた土地の状態によって4つのグループに分類されます。
- 平野部であれば「平城」
- 丘陵地帯や小高い山であれば「平山城」
- 海や川、湖など水辺に面した場所であれば「水城」。「海城」や「湖城」と表記されることもあります
- 山の頂上や中腹に築かれたお城は「山城」
※記事中の「日本3大●城」に関しては、文献によって諸説あります
天下普請
関ヶ原の戦いで多くの所領を得た徳川家康は、戦国大名の頂点・天下人となります。そんな家康が開いた江戸幕府の命令で、全国の大名たちが力を合わせて作ったお城が「天下普請の城郭」と呼ばれています。
日本100名城
「公益財団法人 日本城郭協会」が選定した、日本国内にあるお城100選のことを指しています。
【日本の城ランキング】40位.縄張りの規模は九州一「福岡城」<福岡県>
朝鮮の名城を手本に築城された、黒田勘兵衛最後の城
「関ヶ原の戦い」で功を得た黒田官兵衛・長政父子は、筑前国52万3千石へ大幅に加増。利便性に優れた福岡に築いたのがこのお城です。
豊臣秀吉の朝鮮攻めで苦戦を強いられた「晋州城」がモデルともいわれる強固な構造で、櫓などが現存しています。
福岡城のおすすめポイント
【日本100名城に選出】
九州最大の規模を誇ったといわれているお城です。普請奉行・野口左助一成が手掛けた堅固な高石垣は必見。
【日本の城ランキング】39位.南海の鎮・紀州徳川家の居城「和歌山城」<和歌山県>
紀州徳川家55万5千石の格式にふさわしい連立式天守
虎伏山の頂きに最初に城を築いたのは、豊臣秀吉の弟・秀長。普請奉行は築城の名手といわれた藤堂高虎です。
その後城主となったのは、「関ヶ原の戦い」で武功をあげた浅野幸長。幸長の没後は弟・長晟が城主となりますが、元和5(1619)年に広島へと移封。同年に、徳川家康の第十男・頼宣が入城します。この時に大幅に拡張され、日本三大連立式平山城の一つと称される姿となりました。
和歌山城のおすすめポイント
【日本100名城に選出】
豊臣氏時代の「紀州青石」、浅野氏時代の「和泉砂岩」、徳川氏時代の「花崗岩」と、時代ごとに異なる素材・工法で築かれた石垣が最大の見どころです。
和歌山城
- 住所
- 和歌山県和歌山市一番丁3
- 交通
- JR和歌山駅から和歌山バス和歌浦口行きで7分、和歌山城前下車、徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~17:00(閉門17:30)
- 休業日
- 無休(12月29~31日休)
- 料金
- 天守閣=大人410円、小・中学生200円/(団体割引あり、障がい者・市内在住の高齢者は割引あり)
【日本の城ランキング】38位.壮大な石積みの城郭「竹田城」<兵庫県>
総石垣の曲輪に守られ、雲海に包まれた神秘の城
標高353.7mの古城山の山頂部に築かれた後、城主を次々とかえた山城です。江戸時代に廃城となったものの、石垣が状態よく保存され、「完存する石垣遺構」としては全国屈指の規模を誇ります。
秋から冬にかけてのよく晴れた早朝には周辺で朝霧が発生。雲海に石垣群が浮かぶ姿から「天空の城」や「日本のマチュピチュ」と称されています。
竹田城のおすすめポイント
【日本100名城に選出】
山頂にある天守から、3段の区画(曲輪)を放射状に配置。虎が臥せている様子に見えることから、別名「虎臥城(とらふすじょう・こがじょう)」と呼ばれています。
竹田城跡
- 住所
- 兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169
- 交通
- JR播但線竹田駅から全但バス「天空バス」竹田城跡行き(12~翌2月運休)で20分、竹田城跡下車、徒歩20分
- 営業期間
- 3月1日~翌1月3日
- 営業時間
- 8:00~18:00(3月1日~5月31日)、6:00~18:00(6月1日~8月31日)、4:00~17:00(9月1日~11月30日)、10:00~14:00(12月1日~翌1月3日)、入城が制限される場合もあり
- 休業日
- 期間中無休(警報発令時閉山になる場合あり、要HP確認)
- 料金
- 見学料=大人(高校生以上)500円、中学生以下無料/年間パスポート=1000円/(20名以上の団体は1割引、障がい者手帳持参で本人と同伴者無料)
【日本の城ランキング】37位.ここから始まる天下布武「岐阜城」<岐阜県>
清流を眼下に、天下統一を決意した難攻不落の山城
清流・長良川を眼下に、濃尾平野を一望する、標高329mの金華山の山頂に建つお城。斎藤道三が城郭と城下を整備した後、織田信長が永禄10(1567)~天正4(1576)年に在城。城下を発展させながら、天下統一の足がかりとした拠点です。
昭和31(1956)年に復興された天守は、1~3階が岐阜城の歴史を紹介する史料展示室、最上階が展望台になっています。
岐阜城のおすすめポイント
【日本100名城に選出】
信長時代のものとされる石垣が最大の見どころです。近年になり天守台石垣が発掘。「日本最古の天守は岐阜城では?」という説が浮上しています。
岐阜城
- 住所
- 岐阜県岐阜市金華山天守閣18
- 交通
- JR岐阜駅から岐阜バス長良橋方面行きで15分、岐阜公園歴史博物館前下車、徒歩5分の山麓駅からぎふ金華山ロープウェーに乗り換えて3分、山頂駅下車、徒歩8分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:30~17:30(閉館、時期により異なる、期間限定で夜間開館あり)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 入場料=大人200円、小人100円/(団体30名以上は2割引、高齢者・障がい者は入場無料)
【日本の城ランキング】36位.石垣までも美しい「金沢城」<石川県>
加賀百万石の格式を感じさせる端正な姿
優美さと格式を兼ね備えた姿と讃えられる北陸の名城。多彩な様式により築かれた石垣が現存していて、「石垣の博物館」とも呼ばれています。
平成に入り、櫓や門、長屋などが次々と復元。隣接する日本三名園の一つ「兼六園」とともに、古都・金沢に来たら外すことのできない観光スポットです。
金沢城のおすすめポイント
【日本100名城に選出】
現存する石川門や三十軒長屋はもちろんですが、忠実に復元された菱櫓や橋爪門も要チェックです。多種多様な石垣の存在も見逃せません。
金沢城公園
- 住所
- 石川県金沢市丸の内1-1
- 交通
- JR金沢駅から城下まち金沢周遊バスで15分、兼六園下・金沢城下車、徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 7:00~18:00(閉園)、10月16日~翌2月は8:00~17:00(閉園)
- 休業日
- 無休(玉泉庵は年末年始休)
- 料金
- 入園料=無料/菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門=大人320円、小人100円/抹茶(玉泉庵、オリジナル生菓子付)=730円/(65歳以上は証明書持参で無料、障がい者は障がい者手帳持参で無料)
【日本の城ランキング】35位.戦国最後の戦場「小田原城」<神奈川県>
ほぼ無血開城させた黒田官兵衛の功が伝わる
戦国時代に関東一帯を治めた後北条氏の本拠であり、中世城郭として日本最大級を誇った小田原城。
豊臣秀吉は天下統一の総仕上げとして、天正18(1590)年に小田原を攻撃。軍師として参陣した官兵衛が丸腰で城内へ入り、和睦への道を開いたという逸話が残っています。
小田原城のおすすめポイント
【日本100名城に選出】
城と城下のすべてを土塁・堀で囲む「総構え」により、戦国時代最大級の規模となった小田原城。今も残る空堀・小峯御鐘ノ台大堀切からも、その堅固さを知ることができます。
小田原城 天守閣
- 住所
- 神奈川県小田原市城内6-1
- 交通
- JR東海道新幹線小田原駅から徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉館17:00、時期により異なる)
- 休業日
- 無休、12月は第2水曜(12月31日~翌1月1日休)
- 料金
- 入館料=大人500円、小・中学生200円/2館共通券(天守閣、常盤木門)=大人600円、小・中学生220円/3館共通券(天守閣、常盤木門、歴史見聞館)=大人700円、小・中学生250円/(障がい者手帳持参で本人と同伴者1名無料)
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