更新日: 2024年6月28日
東京・王子駅すぐ!【飛鳥の小径】に咲く飛鳥山の紫陽花 「茅の輪くぐり」で無病息災祈願も!
【東京都北区】飛鳥山の緑が一面に広がるJR京浜東北線王子駅のホームで電車を降りて3分。飛鳥山の斜面、線路沿いの小径約300mにわたり色とりどりの紫陽花が咲くやや穴場的な無料スポットです。近くには大河ドラマ「青天を衝け」で注目の渋沢栄一ゆかりの地や、「茅の輪くぐり」で疫病のお祓いができる七社神社もあります。
目次
【飛鳥の小径】は紫陽花ロード。雨でも安心の王子駅からすぐ!
飛鳥山の緑が一面に広がるJR京浜東北線王子駅のホーム。線路沿いの小径、約300mにわたり色とりどりの紫陽花が咲く、無料で楽しめる紫陽花の穴場的スポットが飛鳥の小径です。
京浜東北線に乗ったら編成の真ん中あたり、「中央口」で降りましょう。高架下の改札を出て左へ行くと飛鳥山に上れるモノレール「あすかパークレール」の乗り場がありますが、飛鳥の小径はこの横から入っていきます。
なお東京メトロ南北線の王子駅からは少し離れています。地下鉄からは都電乗り換えの出口を目指すとよいでしょう。
飛鳥の小径に入って左側、線路との間に古い建物が2軒ほど、ちょっと暗い雰囲気がありますが、ここは「さくら新道」というスナックや小料理屋が並ぶ昭和レトロでディープな場所でした。残念ながら2012年の火災で大部分が消失、最後まで営業していたお店も昨年閉じてしまいました。
飛鳥の小径は幅2mほど、自動車は途中までしか入れず歩行者専用の道です。線路に接近したあたりから紫陽花が始まります。
色とりどりの紫陽花が見られます。
ここまで駅の出口から徒歩2分、雨の日でもそう濡れずに辿り着けます。飛鳥山の斜面に向かってところどころで群生的に、同じ系統の色が固まって咲いているようです。
道が狭いので写真を撮るときはまわりに気を配って、できれば午前中の早い時間が人も少なく、晴天時の光線的にもおすすめです。
すぐ横を電車が頻繁に走ります。残念ながらフェンスが高いので紫陽花と電車とのコラボ写真はちょっと難しいかもしれません。
スタイルの異なる白い種類、これも紫陽花だそうです。
紫陽花は密生しているところと疎らなところがあります。斜面の上に向かって広がっている情景も見られます。
昼間はかなり人出があります。というか、道が狭いこともあり人がたくさんいるように見えます。
【飛鳥の小径】から見える大正時代竣工の歴史的な跨線橋に上ってみましょう。紫陽花と電車のフォトスポットです。
紫陽花が連なる飛鳥の小径の途中、飛鳥山の中腹から線路を越えて王子駅の南口へと繋がる人道跨線橋が見えます。
飛鳥の小径からは階段を上がるとアクセスでき、アーチ型の優雅な曲線を持つ橋の上からは新幹線や湘南新宿ラインなどを行き交う電車やスカイツリー、紫陽花も見えるフォトスポットですが、フェンスの網目を通しての撮影となるため、一眼レフよりスマホかコンパクトカメラが最適です。
この跨線橋は1925年、大正14年竣工なのでもう100年近くの歴史を有しています。明治時代に外国から輸入されて使われた古レールをリサイクルして造られた、産業遺産的にも希少な橋だそうです。年代的には渋沢栄一翁も渡ったことがあるかもしれません。
【飛鳥の小径】で紫陽花を愛でたあとは七社神社の「茅の輪くぐり」で無病息災祈願! 渋沢栄一ゆかりの地もすぐ。
飛鳥の小径もこのあたりまで来るとそろそろ紫陽花の見どころも終盤、道も線路から離れて急坂を上がっていきます。坂の右側は、渋沢栄一が晩年を暮らした旧渋沢庭園、坂を登りきって、駐車場を右に入ると飛鳥山公園です。いま渋沢栄一の話題いっぱいの公園内には「大河ドラマ館」「旧渋沢庭園」「渋沢史料館」「渋沢x北区 飛鳥山おみやげ館」などのスポットがあります。
七社神社の「茅の輪くぐり」で無病息災を祈願しましょう。
坂道を上って飛鳥山公園とは反対、左の方に行くと1分ほどで七社神社に着きます。ここも社務所の建築時に渋沢栄一が寄進、翁揮毫の社額なども残る「ゆかりの地」。舞殿もある静かな境内には地域の信仰を集めた「氏神様」の空気が流れています。
例年6月から7月の七夕まで、ちょうど紫陽花の季節は境内参道に茅の輪が置かれます。「茅の輪くぐり」を行えば身についた疫病や罪穢が祓われるといわれています。
駅からすぐの紫陽花を愛でながら、渋沢栄一の功績に思いを馳せ、茅の輪くぐりで疫病や罪穢のお祓いもできるおでかけスポットです。ちょっと早起きしてでかけてみませんか?
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