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相次ぐ路面電車の廃止、都電荒川線(東京さくらトラム)が残った理由とは・・・。

時代は下って昭和40年代、年々増加する自動車や道路優先の事業計画に押されて東京の路面電車はどんどん廃止されていきます。

“旧”王電の路線も王子~赤羽間が短縮されるなど一時全廃の危機にありました。しかし路線の大部分が専用の軌道を走っていたので自動車交通の影響が少なかったこと、何より地元の強い要望もあって三ノ輪橋~早稲田間が「荒川線」として存続、唯一の都電路線として今に残ることになります。

荒川線は敷設時の経緯からほとんど専用の軌道を走っています。

王子から飛鳥山の間は、明治通りの併用軌道を車と並んで走ります。文字通りの「路面電車」です。電車の後ろに見える木々の中に旧渋沢邸がありました。

渋沢栄一が設立に加わった電車の路線が都電で唯一廃止を免れ、いまも晩年を暮らした飛鳥山をぐるりと回って走っているのは、何か目に見えない引力が働いているのかもしれません。

温泉こそなくなりましたが、都電荒川線の沿線には明治以降の東京の発展を知ることができるスポットが点在し、王子や飛鳥山を中心とした渋沢栄一ゆかりの地の数々も訪ねることができます。

今度の休日、1日乗車券を利用してお手軽歴史さんぽはいかがでしょう。下町ならではの庶民派グルメも楽しみですね。

都電荒川線をもっと知るスポット「都電カフェ・都電屋」

都電荒川線をもっと知るスポット「都電カフェ・都電屋」

三ノ輪橋停留所から徒歩30秒、店頭に王子電車の案内板が掲げられたオープンなカフェがあります。

昔の都電の系統看板や昭和時代の鉄道グッズが飾られた店内は、昨今のご時世でも安心な広い空間にゆったりとしたレイアウト。ぶらりと立ち寄る地元のお客さんも多く、下町の交流サロン的な趣もある中、ところどころに置かれた都電や小田急ロマンスカーなど実物の椅子に座ってドリンクや軽食が楽しめます。

いま店内には、昭和30~40年代に撮られた貴重な都電の写真37点が展示され、当時を知る人も知らない人も懐かしい情景に思わず見入ってしまいます。鉄道に思慮深いオーナーのお話が聴けるかもしれません。

天井から吊り下げられているのは、かつて国鉄上野駅のホームで使われていた列車案内板です。

壁一面に今はなき都電が走っていた風景が展開されています。貴重なカラー写真や街並みなど”お宝写真”がいっぱいです。

■都電カフェ・都電屋
営業時間:11:00~22:00
定休日:水曜日
アクセス:都電荒川線 三ノ輪橋駅 すぐ
東京都荒川区南千住1-15-16
TEL 03-6806-6860

都電カフェ・都電屋のサイトはこちら

緊急事態宣言等で営業内容が変更される場合があります。事前にご確認のうえおでかけください。

懐かしい都電の情景が広がります。

50年ほど前までは東京の区内各所を走り重要な足だった都電。懐かしい昭和の東京情景も楽しめる一冊です。

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廃止となった都電の路線がわかります。

全国の現役鉄道路線・駅に加え、昭和20年以降に廃線となった路線・駅をも収録。仙台、東京、名古屋、京都、大阪などを走っていた、今はなき路面電車の路線網もわかります。

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渋沢栄一の功績とゆかりの地をもっと訪ねてみましょう。

渋沢栄一の功績とゆかりのスポットを、いくつかのテーマに沿って「大人の社会科見学」的にご案内します。

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ややヲタ系ネタを主流に昭和平成懐かし系を経由して昔は良かった方面に参ります。