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「大切にしたいこと」を見つめ直す

足元に咲くタンポポ

「私は何のために移住したのだろう……。大切にしたかったのは、譲れないものは何だったんだろう」

時間をかけて、もう一度自分と向き合いました。

移住したからと言って、全てが理想通りに行くわけではありません。

自由な生活を求めるあまり「移住したからには叶えなくては」と、私の思考は自由では無くなっていきました。

それに気付き、仕事に求めていた条件を緩和したり、譲れないものを見つめ直したりしました。

畑仕事の日のランチは、明太子おにぎり

その結果、在宅ワークにこだわるのをやめ、近隣で週3日の仕事をすることにしたのです。

生活費や家賃が下がり、余計な買い物をする誘惑もないため、週3日の仕事でも、生活費は捻出できます。収入源ができたことで気持ちも安定し、畑生活も一層満喫することができるようになりました。

一生懸命働くことは素敵なことだけれど、働き方・生き方に求めることは人それぞれ。

私にとっては、「長時間働きすぎないこと」「自分の時間を持てること」「太陽を浴びて土を触ること」が、心身ともに健康に保つ方法だったのです。

8ヶ月経った今のこと

好きで作り始めた無農薬の野菜は、3ヶ月後には直売所で販売することに

 

都内でイタリアンのシェフをしていたパートナーは、移住後に加工品販売を開始

夢中になって育てた無農薬野菜は、直売所で販売できるようになりました。
飲食店開業を目指すパートナーは加工品販売にこぎつけ、一歩ずつ着実に、楽しみながら前へ進み出しています。

農業と並行し、今もさまざまなフリーランスのサイトに登録し、仕事への応募と転職活動情報を収集し続けています。

パートタイムを続けながら、4つほどの会社とライティングの業務委託を結び、仕事を受注できるようになりました。それ以外にも単発で、WEBの仕事を複数、同時進行で進めることもあります。

1つずつ重ねていった業務が実績となり、仕事に応募すると、採用される確率が上がっていきました。

まず実績を作ることで、必ず先に繋がっていくのだと実感します。

いつだって、踏み出すのは自分次第

お店では見かけない、おもしろ大根が豊作

新型コロナウイルスの影響で、少し前には想像もできなかった、出口の見えない時代に突入しました。

少なからず、すべての人にとって「諦めるしかなかった」ものがあるのではないでしょうか。

私にとっての「諦め」は、「遠くの地方」でした。

しかし、だからこそ、こんなにも「近くの田舎」に気が付くことができたとも言えます。

不安を抱えたまま遠くへ行くよりも、近場で目一杯今を謳歌することを選択した自分は、会社員の頃よりも少し、好きだなぁと思えるのです。

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