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【京都の青もみじ×庭園】 祇王寺 〈嵐山エリア〉

【京都の青もみじ×庭園】 祇王寺 〈嵐山エリア〉
苔と青もみじの競演は、天と地が響きあう別世界

嵐山の中心から少し離れた奥嵯峨にたたずむ「祇王寺」は、『平家物語』のヒロイン祇王が、母、妹、そしてかつての恋敵であった仏御前とともに、念仏三昧の日々を送った寺。

初夏になると、ビロードのような苔が、鮮やかなイロハモミジと溶け合ってスピリチュアルな雰囲気を醸し出します。
また、趣ある茅葺の本堂には大きな丸窓があり、その障子に木々の緑が色とりどりに変化して映し出されるため「虹の窓」と呼ばれています。

緑のオーラに包まれてリフレッシュしたいときに、ぜひ訪れたいお寺です。また、近所の二尊院とセットで訪ねるのもおすすめですよ。

祇王寺

住所
京都府京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
交通
嵐電嵐山本線嵐山駅から徒歩20分
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:30(閉門17:00)、12月31日は~15:00(最終入門)
休業日
無休(1月1日休)
料金
拝観料=大人300円、小・中・高校生100円/大覚寺・祇王寺共通拝観券=600円/(障がい者手帳持参で本人のみ拝観料無料、特定医療費(指定難病者)証明書持参で本人のみ拝観料無料)

【京都の青もみじ×庭園】 三千院 〈大原エリア〉

【京都の青もみじ×庭園】 三千院 〈大原エリア〉
美しい苔庭「有清園」に建つ本堂の往生極楽院

洛北の地に広がるのどかな山里・大原に「三千院」はあります。代々皇族が住職を務める門跡寺院として格式を誇りました。

寺には2つの庭園があり、それぞれ違った楽しみ方ができます。

最初に訪れる「聚碧園(しゅうへきえん)」は、客殿のお座敷から眺める鑑賞式の庭園。もちろん青もみじも庭木のひとつに使われています。

もうひとつの「有清園」は、杉木立と深い緑の苔、そして青もみじが美しい庭園で、本堂の往生極楽院をとり囲むように広がります。また、苔からは、わらべ地蔵という石仏が顔を出しており、これを見つけるのも庭園散策の楽しみです。

三千院

住所
京都府京都市左京区大原来迎院町540
交通
JR京都駅から京都バス17・18系統大原行きで1時間、終点下車、徒歩10分
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:00(11月は8:30~、12~翌2月は~16:30)
休業日
無休
料金
見学料=大人700円、中・高校生400円、小学生150円/写経=1000円(1巻)/(30名以上の団体は大人600円、中・高校生300円、障がい者手帳持参で本人のみ参拝料300円)

【京都の青もみじ×庭園】 無鄰菴 〈哲学の道エリア〉

【京都の青もみじ×庭園】 無鄰菴 〈哲学の道エリア〉
©植彌加藤造園 琵琶湖疏水の水がサラサラと涼やかに庭を流れる

彼方にそびえる東山を借景として庭のデザインに取り入れた自然美あふれる「無鄰菴」。かつては、明治から大正時代にかけて元老として活躍した政治家・山縣有朋が、南禅寺近くに構えた別荘でした。

琵琶湖疏水から引き込まれた水は、三段の滝、せせらぎ、池へと姿を変えながら庭を潤します。陽が降り注ぎ、水が煌めく明るい庭は、それまでの日本庭園の概念をくつがえした近代日本庭園の傑作といわれています。

もみじも庭のいたるところで見られ、広い芝生でのびのびと枝葉を伸ばす青もみじ、渓流の脇でまるで山に植わっているかの姿を見せるもみじ、その表情はさまざまです。
母屋ではカフェも営業されているので、庭園めぐりの合間にどうぞ。

【京都の青もみじ×カフェ】無鄰菴カフェ

無鄰菴

住所
京都府京都市左京区南禅寺草川町31
交通
地下鉄蹴上駅から徒歩7分
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:30(閉館18:00)、10~翌3月は~16:30(閉館17:00)
休業日
無休(12月29~31日休)
料金
入場料=小学生以上600円、小学生未満無料/(各種手帳持参で割引あり、市内在住の70歳以上、市内在住及び市内の学校に在校する小・中学生は無料、市営地下鉄1dayフリーチケット提示で入場料100円引)

【京都の青もみじ×大自然】 下鴨神社 糺の森 〈下鴨エリア〉

【京都の青もみじ×大自然】 下鴨神社 糺の森 〈下鴨エリア〉
街なかにありながら原生林の趣を残す

高野川と賀茂川が合流する一帯では、樹齢200年を超える木々の茂る森が残されています。

下鴨神社の参道はこの森の中をまっすぐに通り、ところどころの巨木にはしめ縄が掛けられています。そのことから、ここがただの森ではないことが感じとれます。

糺の森には青もみじが空を覆うように生い茂っており、真夏に訪れても涼しいのが、これからの季節うれしいところです。また、森に流れるせせらぎ「瀬見の小川」では、水鳥が羽を休める姿を目にすることもできます。

神社の楼門近くには茶店もあるので、一息つきながら門前菓子を味わってみましょう!

【京都の青もみじ×カフェ】 さるや

糺の森

住所
京都府京都市左京区下鴨泉川町59下鴨神社
交通
JR京都駅から市バス205系統四条河原町北大路バスターミナル行きで30分、糺ノ森下車、徒歩5分
営業期間
通年
営業時間
境内自由
休業日
無休
料金
情報なし

【京都の青もみじ×大自然】 渡月橋 〈嵐山エリア〉

【京都の青もみじ×大自然】 渡月橋 〈嵐山エリア〉
渡月橋は天下の名勝・嵐山のシンボル

嵐山の中心といえば「渡月橋」。9世紀頃に架けられたのが始まりとされる全長155mの橋です。

かつては対岸の法輪寺へ向かう橋として法輪寺橋と呼ばれていましたが、亀山上皇の「くまなき月の渡るに似る」との言葉より渡月橋というロマンチックな名が付きました。

青もみじが茂る青々とした嵐山は、さまざまな色合いの緑が複雑に混ざり合い、絵画のような濃淡を見せてくれます。

この嵐山を背にした渡月橋、そしておおらかに流れる大堰川の姿は、京都を代表する風景として、平安時代から今日まで愛され続けています。

渡月橋

住所
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町
交通
嵐電嵐山本線嵐山駅から徒歩3分
営業期間
通年
営業時間
見学自由
休業日
無休
料金
情報なし

【京都の青もみじ×大自然】 トロッコ列車 保津峡 〈嵐山エリア〉

【京都の青もみじ×大自然】 トロッコ列車 保津峡 〈嵐山エリア〉
PIXTA 眼下に広がる保津峡を走り抜けるトロッコ列車

嵐山からトロッコ亀岡駅まで、約25分のレトロ電車旅はいかが?

山合いを蛇行しながら流れる保津川が作り出す景観は、切り立った渓谷や岩場など変化に富みます。社寺を彩る雅な風景とはひと味違う、ありのままの自然美に心が打たれるかもしれませんね。

渓谷を縫って走る列車からは四季折々の景観が楽しめ、車窓からは青もみじが茂る緑の世界を間近に見ることができます。
また、嵐山から亀岡駅までは30を超える小さな橋が架かり、なかでも長さ84mの保津川橋梁からの眺めは壮観そのもの!

さらに、亀岡から嵐山への帰路は、船で川下りを楽しむのもおすすめです。

嵯峨野トロッコ列車

住所
京都府京都市右京区嵯峨天竜寺車道町
交通
JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅からすぐ
営業期間
3~12月
営業時間
9:02~16:02(約1時間間隔で1日8往復、繁忙期は~17:10※HPで要確認 )
休業日
期間中水曜、祝日の場合は運行(春・夏休み・紅葉期は無休、GWは運行)
料金
チケット(片道)=大人630円、小学生320円/(一種の障がい者本人と同伴者1名半額、二種は本人のみ半額)

【京都の青もみじ×水辺のさんぽ道】 哲学の道 〈哲学の道エリア〉

【京都の青もみじ×水辺のさんぽ道】 哲学の道 〈哲学の道エリア〉
5~6月にかけては、アジサイが新緑に彩を添える

銀閣寺から熊野若王子神社まで続く琵琶湖疏水沿いの約2kmの小径が「哲学の道」。哲学者の西田幾多郎が、思索にふけりながら散策したことが名前の由来だそう。

日本画家・橋本関雪の夫人が寄贈したという450本の桜に青葉が茂り、青もみじの緑が深みを増す頃は、散歩にも絶好のシーズンです。

疏水に泳ぐ大きな鯉に目を向けたり、ときおりやってくる水鳥を観察してみたり、せせらぎにきらめく木漏れ日に包まれながら、のどかに歩いてみましょう。

哲学の道周辺の青もみじスポット
【京都の青もみじ×参道】 安楽寺
【京都の青もみじ×絶景】 永観堂
【京都の青もみじ×フォトジェニック】 南禅寺 水路閣
【京都の青もみじ×庭園】 南禅寺 天授庵

哲学の道

住所
京都府京都市左京区浄土寺石橋~若王子橋
交通
JR京都駅から市バス5系統岩倉操車場前行きで40分、銀閣寺道下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
見学自由
休業日
無休
料金
無料
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【筆者】らくたび

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