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【京都の青もみじ×参道】 野宮神社 〈嵐山エリア〉

【京都の青もみじ×参道】 野宮神社 〈嵐山エリア〉
源氏物語にも登場する黒木の鳥居

「野宮神社」は、嵐電の嵐山駅から約5分のところ、嵯峨野の竹林の中にあります。

かつて伊勢神宮に仕えた皇女が身を清めた地で、『源氏物語』の「賢木の巻」では、光源氏と六条御息所の別れの舞台として描かれています。

参道から黒木の鳥居越しに見える青もみじに加え、このお宮に行ったなら必ず見ておきたいものがあります。

本殿でお参りがすんだら、境内を右へ右へと進むと・・・
一面に輝くばかりの苔が敷き詰められた庭!「じゅうたん苔」と呼ばれているそうです。

晴れた日は青もみじの木漏れ日が苔を明るく照らし、雨の日にはしっとりと緑が深みを増します。奥まったところにあり見ずに帰る人も多いのですが、一見の価値ありです。

野宮神社

住所
京都府京都市右京区嵯峨野宮町1
交通
嵐電嵐山本線嵐山駅から徒歩5分
営業期間
通年
営業時間
境内自由(社務所は9:00~17:00)
休業日
無休
料金
えんむすびお守り(根付け型)=500円/えんむすびお守り=500円/指輪御守=1000円/幸守り=500円/子宝・安産お守り=500円/

【京都の青もみじ×参道】 安楽寺 〈哲学の道エリア〉

【京都の青もみじ×参道】 安楽寺  〈哲学の道エリア〉
PIXTA 青もみじに覆われた参道の先には、茅葺屋根の山門

哲学の道近くの「安楽寺」は、天皇の怒りを買い死罪となった弟子の安楽と住連を弔うため、法然上人の結んだ庵が寺のはじまりです。

桜やツツジ、紅葉で境内が華やぐ春と秋だけの公開ですが、ゆるやかな石段は背の高いもみじに覆われ、その中心には茅葺の山門。これだけでも、十分に京都らしい情感を味わうことができます。

また、毎月2日には、「くさの地蔵縁日」が催され、おしゃれなカフェや、気の利いた手作りグッズのお店が所せましと並びます。地蔵堂の前には、ハート形をした手水もあり、遊び心満点のお寺です。
日程が合えば、ぜひ訪ねてみましょう。

安楽寺

住所
京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町21
交通
JR京都駅から市バス5系統岩倉操車場前行きで35分、錦林車庫前下車、徒歩10分
営業期間
4月上旬、5月下旬~6月上旬、7月25日、11~12月上旬、毎月2日の「地蔵縁日」
営業時間
9:30~16:30(閉門)
休業日
期間中月~金曜、祝日の場合は開門
料金
大人500円、中学生以下無料(障がい者手帳持参で無料)

【京都の青もみじ×参道】 高台寺 〈東山エリア〉

【京都の青もみじ×参道】 高台寺  〈東山エリア〉
らくたび ねねの道から入る参道は台所坂とも呼ばれる

東山安井バス停から約8分、風情ある石畳の「ねねの道」沿いに、「高台寺」への参道が口を開けています。

「ねね」というのは、豊臣秀吉の奥さんのこと。秀吉の死後、その菩提を弔うために創建されたお寺です。その名の通り高台にある境内へは、ゆるやかな石段を上って行きます。

この緑深い細い参道は別名「台所坂」と呼ばれているのだとか。階段の脇にはもみじが植えられており、初夏は緑のトンネルのよう。山門をくぐるとすぐにある建物が庫裏、つまり台所です。

最近では、説法をしてくれる「アンドロイド観音」が登場し話題を誘った高台寺。ますます目が離せません。

高台寺

住所
京都府京都市東山区高台寺下河原町526
交通
JR京都駅から市バス206系統東山通北大路バスターミナル行きで20分、東山安井下車、徒歩7分
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:00(閉門17:30)、特別夜間拝観は17:00~21:30(閉門22:00)、特別夜間拝観は要HP確認
休業日
無休
料金
拝観料=600円/圓徳院共通=900円/(障がい者手帳持参で本人と同伴者1名無料)

【京都の青もみじ×参道】 大徳寺 高桐院 〈洛北エリア〉

【京都の青もみじ×参道】 大徳寺 高桐院 〈洛北エリア〉
緑のトンネルの中をまっすぐにのびる石畳

洛北の名刹・大徳寺の塔頭「高桐院」は、戦国時代に細川忠興が父・幽斎の菩提寺として創建しました。

苔と竹に覆われた参道は、人ひとりがやっと通れるほどの幅。1分くらいで歩ける短い小道なのに、秘密の長い通路を歩いているような錯覚に陥ります。
そして、参道の突き当りには、もみじの木が数本。風にゆれる枝からは、葉ずれの音が聞こえてくるほどの静寂に包まれています。

参道だけでなく、客殿から望む「楓の庭」も青もみじの名所。とりたてて特別なものがある訳ではないのに、敷き詰められた苔、天に向かってすくっと伸びる青竹、そして青もみじが緑の競演を繰り広げ、別世界へと誘ってくれます。

住所:京都市北区紫野大徳寺町73-1
交通:市バス「大徳寺」または「建勲神社前」下車、徒歩約5分
料金:500円

【京都の青もみじ×参道】 二尊院 〈嵐山エリア〉

【京都の青もみじ×参道】 二尊院 〈嵐山エリア〉
らくたび 「紅葉の馬場」と呼ばれる参道

嵐山の中心・渡月橋からは徒歩で20分、百人一首が誕生したとされる小倉山の麓に「二尊院」があります。その名の通り、釈迦如来と阿弥陀如来2体の本尊を祀る寺院です。

江戸時代に京都の豪商・角倉了以が伏見城から移築したという総門から本堂までの参道は、「紅葉の馬場」と呼ばれており、約150メートルの道の両側に紅葉と桜の木が交互に植えられています。

春に芽吹いた若葉が勢いを増し夏が盛りを迎える頃には、木々の葉が色濃く重なり参道は深い緑に。

本堂へ向かうときは緑のトンネルを通り抜け、帰り道には石段の上から青もみじを眺めるのも一興です。

二尊院

住所
京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
交通
嵐電嵐山本線嵐山駅から徒歩15分
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:30(閉門)
休業日
無休
料金
大人500円、小学生以下無料(30名以上の団体は1人450円、障がい者手帳持参で無料)

【京都の青もみじ×参道】 泉涌寺 〈東山エリア〉

【京都の青もみじ×参道】 泉涌寺  〈東山エリア〉
ゆるやかな下り坂の参道。緑を抜けた先には仏殿

東福寺駅から約20分、塔頭が立ち並ぶ泉涌寺道を東山へ向かって歩いた先に「泉涌寺」があります。「御寺(みてら)」と呼ばれ、多くの天皇や皇族の墓が築かれました。

寺の入り口である大門から仏殿までの参道は、両脇に背の高い木々がうっそうと茂り、深い緑をたたえています。

この参道の面白いところは、下り坂になっているので仏殿を見下ろせるということ。たいがいのお寺では、お堂は見上げるものです。これは、古い中国で寺は盆地の底に建てるのが良しとされていたからだとか。

中国風はこれだけではありません。大門を入ってすぐ左手のお堂には、中国の絶世の美女の姿をそのまま写したという「楊貴妃観音」が祀られています。こちらにも、ぜひ立ち寄ってくださいね。

総本山 御寺 泉涌寺

住所
京都府京都市東山区泉涌寺山内町27
交通
JR京都駅から市バス208系統東福寺・九条車庫前行きで15分、泉涌寺道下車、徒歩7分
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:30(閉門)、12~翌2月は~16:00(閉門)
休業日
無休、宝物館「心照殿」は第4月曜
料金
見学料(宝物館を含む)=500円(御殿は別途300円)/美人祈願お守り=500円/楊貴妃観音お守り=500円/(障がい者手帳持参で2級以上の本人と介護者1名無料、御座所、庭園など特別拝観は300円)

【京都の青もみじ×参道】 真如堂 〈哲学の道エリア〉

【京都の青もみじ×参道】 真如堂  〈哲学の道エリア〉
本堂裏は青もみじの隠れスポット

「真如堂」の正門にあたる入り口は境内の西側。岡崎道または銀閣寺道バス停から10分ほどで、総門に到着。

まずは、総門の両脇にある大モミジがお出迎え。秋の紅葉でも名の知れた真如堂には、いたるところにモミジの巨木があります。なかでも本堂を囲むように広がる青もみじは、太陽の光を浴びて輝くばかり。

こちらの穴場中の穴場は本堂の裏(東側)。万霊堂という小さなお堂への参道付近は、生垣で囲われた苔庭にモミジの木が整然と植えられています。秋は散り紅葉の隠れ名所として知る人ぞ知るスポットですが、青もみじもなかなかのもの。

紅葉の名所は、青もみじの名所。この言葉を心から実感できるスポットです。

真如堂

住所
京都府京都市左京区浄土寺真如町82
交通
JR京都駅から市バス5系統岩倉操車場前行きで35分、真如堂前下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
9:00~15:45(閉扉16:00)
休業日
不定休
料金
庭園・宝物=500円/(15名以上の団体は1割引、障がい者手帳持参で本人のみ無料)
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【筆者】らくたび

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