更新日: 2021年3月31日
ところざわサクラタウンの楽しみ方完全ガイド!埼玉・所沢でクールジャパン!
2020年11月にオープンした「ところざわサクラタウン」。マンガやアニメといったポップカルチャーを堪能できるミュージアムやホテル、地元野菜をふんだんに使ったレストラン、スタイリッシュな神社など、見どころ盛りだくさんの文化複合施設です。
今回はそんな「ところざわサクラタウン」の魅力を徹底紹介。日本が誇るクールジャパンを1日たっぷり満喫しましょう!
※現在は新型コロナウイルス対策として営業時間が変更されている可能性があるため、詳細は事前に公式ホームページなどでご確認ください
目次
クールジャパンの拠点!「ところざわサクラタウン」って?
「ところざわサクラタウン」は自然と文化が調和した街づくりを目指す埼玉県所沢市と株式会社KADOKAWAの共同プロジェクト「COOL JAPAN FOREST 構想」の中心を担う施設。
リアルとバーチャルの展示が融合した「角川武蔵野ミュージアム」や人気作品とのコラボ客室が話題の「EJアニメホテル」、“現代型”神社の「武蔵野坐令和神社(むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ)」など、さまざまな方向からクールジャパンを体感できるのが魅力。さらに、地元産の食材をふんだんに使ったレストランなども充実しています。
【ところざわサクラタウンの新型コロナウイルス感染防止対策】
・施設内の定期的な換気・消毒・清掃
・施設・店舗内の消毒液の設置
・飛沫防止パネルの設置
・金銭授受時のコイントレー使用
・ソーシャルディスタンスの確保
・スタッフの検温・健康チェック、マスク着用や手指の定期的な消毒
■ところざわサクラタウン
住所:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3
電話番号:0570-017-396(10:00〜17:00)
交通:JR東所沢駅から徒歩約10分
営業期間:通年
営業時間:施設により異なる
休業日:なし
まずはここから!新たな知識の扉を開ける図書館×美術館×博物館「角川武蔵野ミュージアム」
「角川武蔵野ミュージアム」は、図書館・美術館・博物館がミックスした文化複合施設。見る角度によってさまざまな表情を見せる不思議な形のミュージアムは、国立競技場を手がけた建築家・隈研吾氏がデザインを監修。まるで地面が隆起してできたかのような巨大な石の外壁は、1つ約50〜70kgの花崗岩の板材をおよそ2万枚も使用し、圧巻のインパクトを演出しています。
5階建ての館内には、約2.5万冊のKADOKAWA作品を所蔵する「マンガ・ラノベ図書館」や、約3万冊の本に囲まれた「本棚劇場」、想像力の可能性が広がる「荒俣ワンダー秘宝館」など見どころがずらり。
好奇心を刺激する仕掛けが満載の「角川武蔵野ミュージアム」。ぜひ訪れたいおすすめ施設を紹介していきます!
■角川武蔵野ミュージアム(かどかわむさしのミュージアム)
電話番号:0570-017-396(10:00〜17:00)
営業時間:日~木曜は10:00〜18:00(最終入館は17:30)、金・土曜は〜21:00(最終入館は20:30) ※「SACULA DINER」のみ11:00~22:00(L.O. 21:00)
休業日:第1・3・5火曜(祝日の場合は開館、翌日休)
入場料:大人1,200円/中高生1,000円/小学生800円(4階、5階、企画展に入場できるKCM スタンダードチケット。そのほかお得な1DAY パスポートもあるので、詳細は公式サイトをチェック)
チケット購入:公式サイトからオンラインチケットを購入または2階窓口で当日券を購入(当日券は時間により完売の場合あり)
>>公式サイトはこちら
懐かしい作品も、今読みたい作品も!「マンガ・ラノベ図書館」
「角川武蔵野ミュージアム」 の1階にある「マンガ・ラノベ図書館」は、KADOKAWAグループのマンガやライトノベルを約2.5万冊も所蔵する夢のような図書館 。
吹き抜けで中2階もある館内には、マンガやライトノベルがぎっしり。特にライトノベルはKADOKAWAグループのほぼすべてのラインナップをそろえ、“日本で一番ラノベが読める図書館”とされています。館内の本の貸し出しはしていませんが、自由に手に取って近くのスペースで読むことが可能です。
「マンガ・ラノベ図書館」1階の「連想検索コーナー」では、作中の言葉をAIが分析し、カテゴライズした結果を基に選書。関連するテーマに応じて棚が作られているので、興味のある本がどんどん見つかります。静かな館内で、時間を忘れて作品の世界に没頭してみてはいかがでしょうか。
■マンガ・ラノベ図書館(マンガラノベとしょかん)
場所:角川武蔵野ミュージアム1階
入場料:大人600円/中高生300円/小学生200円
自分の知らない新たな視点に出会う「エディットタウン」
「角川武蔵野ミュージアム」4階の「エディットタウン」は約2.5万冊の本が集められたまさに“本の街”。「角川武蔵野ミュージアム」の館長も務める編集者・松岡正剛氏の監修による9つのテーマによって選書されています。
9つのテーマには「男と女のあいだ」や「記憶の森へ」、「日本の正体」などがあり、ユニークな視点で選ばれた本は見ているだけでもワクワクします。小説から写真集までバラエティも豊か。本は閲覧のみですが「エディットタウン」内であればどこでも読むことができます。
9つのテーマはさらに細かいカテゴリに分けられ、ポップとともに小さなコーナーを作っています。例えば「男と女のあいだ」のテーマでは「細胞とゲノム」というカテゴリからはじまり、人類の成り立ちを辿っていくかのようにほかのカテゴリが続いていきます。
自分では得られなかった新しい知識や物の見方に出会うことができ、なんとも新鮮です。
■エディットタウン
場所:角川武蔵野ミュージアム4階
入場料:大人1,200円/中高生1,000円/小学生800円(4階、5階、企画展に入場できるKCM スタンダードチケット。そのほかお得な1DAY パスポートもあるので、詳細は公式サイトをチェック)
公式サイト: https://kadcul.com/
思わずじっくり眺めてしまう斬新な展示の数々「荒俣ワンダー秘宝館」
「エディットタウン」を進んでいくと、脇道にそれるように現れるのが「荒俣ワンダー秘宝館」。博物学者や作家として活躍する荒俣宏氏が監修した、世界中の珍品を集めた常設展示です。昆虫標本や動物模型など、種類や大きさも多種多様な品々が所狭しと並び、不思議な世界観に引き込まれます。
■荒俣ワンダー秘宝館(あらまたワンダーひほうかん)
場所:角川武蔵野ミュージアム エディットタウン内
入場料:無料(「エディットタウン」の入場チケットで観覧可能)
約8mの本棚が作る幻想的な世界「本棚劇場」
「エディットタウン」の終着点で迎えてくれるのが、高さ約8m、約3万冊の本が天井まで積み重なる「本棚劇場」。KADOKAWAグループの創業者である角川源義氏の個人蔵書をはじめとし、文芸評論家の山本健吉氏、歴史学者の竹内理三氏、沖縄学研究者の外間守善氏らの寄贈書などがぎっしりと並ぶ姿は圧巻です。
30分に1回プロジェクションマッピングが行われ、巨大な本棚をバックにカラフルな映像や光が投影されます。プロジェクションマッピングの演出は時季によって変更されるため、何度も訪れたくなりそうです。
■本棚劇場(ほんだなげきじょう)
場所:角川武蔵野ミュージアム エディットタウン内
入場料:無料(「エディットタウン」の入場チケットで観覧可能)
「ところざわサクラタウン」で地元グルメを堪能!ランチからカフェまで大充実のおすすめ3店を紹介
「ところざわサクラタウン」には、埼玉県産の食材をアレンジしたレストランやカフェが勢ぞろい。多彩なシーンに応じて使い分けできる、魅力的な3店を紹介します。
こだわりがぎゅっと詰まったカレーが自慢!「角川食堂」
KADOKAWAグループのオフィスやホテルが入る本棟3階にある「角川食堂」。一般客も利用することのできるKADOKAWAグループの社員食堂です。埼玉県産の地元食材を中心に、ヘルシーでお腹も満足なメニューを提供しています。
中でもおすすめは「角川食堂カレー」。カレー好きのKADOKAWA社員有志による「角川食堂カレー部」が、何度も改良を重ねて作り上げた自信作。味の決め手はカルダモンやコリアンダーなど数種類のスパイスを独自にブレンドしたオリジナルガラムマサラ(※)。このスパイスをベースに、チキンカレーやフィッシュカレーなどが週替わりでラインナップされます。
※ガラムマサラ・・・数種類のスパイスをブレンドしたミックススパイス
■角川食堂(かどかわしょくどう)
場所:ところざわサクラタウン 本棟3階
電話番号:04-2003-7035
営業時間:モーニングは8:30~10:45(L.O.)、ランチは11:00〜16:00(L.O.)、ディナーは16:15〜20:00(L.O.19:00)、土・日曜、祝日は11:00〜20:00(L.O.19:00)
休業日:ところざわサクラタウンに準じる
料金: 日替わり定食=1,000円〜/麺類=900円〜/プレミアムメニュー=1,200円〜
カード:利用可能
旬の採れたて野菜を存分に味わえる「SACULA DINER」
「角川武蔵野ミュージアム」の5階にある「SACULA DINER(サクラダイナー) 」は、埼玉県産の食材の魅力を堪能できるレストラン。中でも野菜は栄養豊富な土壌で育てられたみずみずしい「三富野菜」(※)を中心に提供。実際にシェフやスタッフが畑に訪れて収穫し、現地で味わって厳選した新鮮な野菜を仕入れています。
「SACULA DINER」はその時に一番おいしい野菜をベストな調理法で提供しているので、メニューは時季により変わります。春のランチメニュー「埼玉春野菜とラムの煮込みライス」はナヴァランと呼ばれるフランスの煮込み料理。縦に大きくトッピングされているごぼうは驚くほどやわらかく、自然な甘みが口に広がります。身がぎゅっと締まったパプリカもジューシーで、ラム肉と相性抜群です。
※三富野菜・・・三富地域と呼ばれる川越市、所沢市、狭山市、ふじみ野市、三芳町で作られる野菜のこと
ワンプレートランチにはサラダやポテトも付いてボリューム満点。春メニューの「埼玉県産倭国三元豚武蔵肩ロースのグリエ 越生梅味噌とシソ梅酢と蓬で春らしく」は、遠赤外線の炭火焼きでじっくりとグリルした三元豚に、埼玉県産の野菜がたっぷり。三元豚はさっぱりとした口当たりで脂に甘みがあり、ほんのり苦い蓬のソースとよく合います。
ニューヨーク美術館をイメージした店内には、白を基調としたシンプルな壁にアーティストの絵画が飾られています。ミュージアム内のレストランらしい洗練された空間で、ぜひランチを楽しんでくださいね。
■SACULA DINER(サクラダイナー)
場所:角川武蔵野ミュージアム 5階
電話番号:04-2003-8714
営業時間:11:00〜22:00(L.O.21:00)
休業日:角川武蔵野ミュージアムに準じる
料金: 具だくさん武蔵野ボルシチ=900円/豚ホホ肉のラグーとちょっと太めの埼玉キャベツのスパゲッティ“ビーゴリ”1,300円/ナンプラーでリングイネ 春の菜の花とふきのとう、桃太郎トマト 彩のどじょうを泳がせて=1,300円
カード:利用可能
ほっこりやさしいさつまいもスイーツでひと休み「角カフェ」
「角川武蔵野ミュージアム」2階に位置する「角カフェ」は所沢市の特産品であるさつまいもをフィーチャーしたカフェ。店内はさつまいもカラーのイスやキュートな照明、アーティスティックな模様が描かれたテーブルなど、スイーツと一緒に写真を撮りたくなるような空間が広がります。
看板メニューはさつまいもと白玉粉を一口サイズに丸めた「OIMOBALL(オイモボール)」。外はカリッと、中はもっちりのやみつき食感で、さまざまなトッピングを乗せて提供しています。特に人気の「おいモンブラン」は、ほっくりとしたさつまいもと濃厚なモンブランの風味が絶妙。「角川武蔵野ミュージアム」の外観がラテアートでプリントされた「オリジナルプリントラテ」はすっきりとした飲み口で、スイーツとセットで楽しむのもおすすめです。
■角カフェ(カドカフェ)
場所:角川武蔵野ミュージアム 2階
電話番号:04-2003-8709営業時間:10:00~18:00(L.O.17:30)、金・土曜は~21:00(L.O.20:30)
休業日:角川武蔵野ミュージアムに準じる
料金: OIMOBALL(おさつきなこ)=600円/サイボクジューシー骨付きベーコン=700円/サイボクフランクドッグ(プレーン)ドリンクセット=800円
カード:利用可能
体験型の書店がおもしろい!お気に入りの1冊が見つかる「ダ・ヴィンチストア」
本棟の2階にある「ダ・ヴィンチストア」は「発見と連想」をテーマにした体験型書店。KADOKAWAグループを中心に約4万冊の本が並べられ、購入することができます。
ただ本を陳列するだけでなく、独特な視点で構成された棚にも注目。「発見×連想ギャラリー」というエリアでは、「感じる」、「学ぶ・知る」、「暮らす」など、生きる上で必要な“動詞”に着目して選書。また伊坂幸太郎氏、恩田陸氏など著名な作家が自身に影響を与えた本をセレクトした「作家選書棚」も、個性が際立つ品ぞろえになっています。
ミュージアム内の「エディットタウン」と同様の選書で構成されたコーナー「EDIT TOWN QUBE(エディットタウン・キューブ)」では、「エディットタウン」内の9つの選書テーマから5つをピックアップ。「イメージがいっぱい」「個性で勝負する」などのテーマに応じて棚が展開されます。
また、独自のテーマに基づいて選んだ、ジャンルもサイズもバラバラの3冊をカラフルな包帯に巻いて販売する「三冊包帯」も、自分では気づけない新たな知識の世界へ導いてくれそうです。
■ダ・ヴィンチストア
場所:ところざわサクラタウン 本棟2階
電話番号:04-2945-1828
営業時間:10:00~20:00
休業日:ところざわサクラタウンに準じる
料金:入場無料
カード:利用可能
癒やしスポットも!麗しく鎮座する令和の神社「武蔵野坐令和神社」
一見すると神社だと気づかない現代的な設えの「武蔵野坐令和神社(むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ)」、 通称「武蔵野令和神社(むさしのれいわじんじゃ)」。令和の持つ「うるわしき大和」「麗しき日本」という意味と重ね合わせ、日本のカルチャーの発展を願って建立されました。
ご祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚命(すさのをのみこと)で、二柱を「言霊大神(ことだまのおおかみ)」と総称。マンガやアニメ、舞台芸術まで、日本のあらゆる文化の関係者への加護とともに、コンテンツを通じて人々の心を癒やすご利益があります。
祈祷の場の天井に広がるのは、人気ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターデザインを手がけた天野喜孝氏が描く鳳凰。黄金色に輝く空を飛ぶ壮大かつ繊細な鳳凰の姿に魅入られます。
■武蔵野坐令和神社(むさしのれいわじんじゃ)
場所:ところざわサクラタウン 敷地内
電話番号:04-2003-8702
営業時間:拝観自由(社務所・授与所は10:00〜16:30)
休業日:火曜(祝日の場合は翌平日休)
料金:入場無料
人気アニメや作品の世界観にどっぷり!アニメ×ホテル「EJアニメホテル」
「EJアニメホテル」は人気作品のコラボルームをはじめとし、コラボディナーや専用スマートフォンを使った体験型コンテンツなどが盛りだくさんの宿泊施設。コラボする作品は通常数種類で定期的に変更されるため、ホテルに宿泊するために出かけるという、新しい旅の形としても楽しむことができそうです。
コラボルームでは作品のイラストをあしらった内装以外にも、オリジナルグッズを持ち帰ることができるなど特典が満載。さらに大画面のプロジェクターとサウンド設備を搭載しているので、DVDを持参して鑑賞することもできます。
■EJアニメホテル(イージェーアニメホテル)
場所:ところざわサクラタウン 本棟6階
チェックイン:16:00
チェックアウト:10:00
客室料金:シングル9,900円〜/ツイン14,300円〜
ポップカルチャーを発信する中心的施設!「ところざわサクラタウン」へ行こう
今回は緑豊かな所沢にオープンしたポップカルチャーの発信拠点、「ところざわサクラタウン」について紹介しました。
美術館・図書館・博物館の側面を持つ斬新なミュージアムから、令和時代の新たな神社、物語の世界へ引き込まれるホテルまで、ほかにはない個性的な施設ばかりです。
見て、食べて、遊んで、さまざまな方向からクールジャパンを体感できる「ところざわサクラタウン」にぜひ訪れてみてくださいね!
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