更新日: 2021年9月12日
移住するなら今!おすすめの移住先や移住支援、仕事探し、田舎暮らしの魅力を紹介!
コロナ禍のなか、地方移住に関心を持つ人が増えています。
「田舎暮らし」といえば老後をのんびり過ごしたいシニア層がほとんどでしたが、2020年の東京からの転出者は30~40代が中心で、20代の移住も増えてきました。
国も東京一極集中から地方創生へと後押しし、移住に最大200万円を支援。家を無料でもらえる自治体もあります。
移住するなら今がお得といえますが、移住先はどこをどう選べばよいのでしょうか。
移住を考える際のポイント、移住体験・お試し移住、さまざまな支援金、住みたい田舎ランキングなどを紹介します。
目次
1.withコロナで地方移住が増えている
近県への転出が増え、25年ぶりに東京の人口が減った
東京都の転入超過数の推移(2017年1月~2020年12月)総務省統計局
緊急事態宣言後の2020年5月、集計を始めた2013年以降、東京都で初めて転出超過に転じました。7月以降は5か月連続で転出超過となり、2021年2月には、東京の人口が25年ぶりに前年を下回りました。
転出先は埼玉、神奈川、千葉が多くなっています。テレワークで通勤回数が減ったこともあり、より良い住環境を求め、近郊への関心が高まったとみられます。
東京から転出するのは30〜40代。20~50代の2人に1人が地方暮らしに関心
転出が多いのは、30~44歳までの子育て世代。この年代は、家の購入を考える時期でもあり、50歳以上の年齢層も前年より転出が増加しています。
また、内閣官房による2020年1月の調査では、東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)に住む20~50代の5割が「地方暮らし」に関心があると答えています。
このうち、地方出身者では、6割もの人が地方暮らしを考えていることがわかりました。
地方への移住では静岡県が人気
NPO法人「ふるさと回帰支援センター」の2020年アンケートで、静岡県が移住希望先1位となりました。2位は山梨県、3位は長野県。
静岡県は「首都圏からアクセスが良い」「就労先が多い」「気候が温暖」という理由で人気が高まったとみられています。
2.地方移住のメリット・デメリット
働く世代の2人に1人が地方暮らしをしてみたいと考えているわけですが、地方暮らしのどこに魅力を感じているのでしょうか。
移住のメリット
- 満員電車と無縁、土日も渋滞がない、観光地が近い
- 広い家に住める
- 待機児童問題がない
- 自然豊かな環境で子育てできる
- キャンプ、登山、釣りなどアウトドアが手軽に楽しめる
- 新鮮な野菜や米が買える、もらえる
- 親や昔の友達が近くにいる(Uターン)
(内閣官房「地方における生活について」2017年)
- 通勤時間(片道)
東京:50分
福井:25分 - 帰宅時間
東京:19時45分
和歌山:18時17分 - 持ち家床面積
東京:91平方メートル
福井:173平方メートル - 1平方メートル当たり住宅地平均価格
東京:323,800円
和歌山34,700円 - 土地付住宅建築費
東京:5403万円
和歌山3306万円 - 待機児童数
東京8,672人
鳥取県0人(全国平均445人) - 世帯主60歳時点の収支差
東京:1650万円
福井:4640万円
(夫婦と子ども2人の家族、世帯主23~60歳までの収支トータル)
若いうちに移住すると、ゆとりある生活が送れそうですね。
移住のデメリット
- 仕事が少ない、転職で給料が下がる
- 買い物が不便、車が必要
- 地域付き合い、地域づくりへの参加
- 生徒数が少なく進学に不利
- 移住前のイメージと違って失敗
地方だから生活費が安くなるとは限らない
食費や住居費が安くなっても、車のガソリン代、寒い地域だと燃料費がかかります。
地方ではプロパンガスが主で、都市ガスと比べると高額です。下水道がない地域も多いため、新築の場合は浄化槽の設置費用も必要です。
近所付き合いが濃い
集落では町内会などでの役職参加など、奉仕を求められます。人間関係がわずらわしい方は別荘地や分譲地を選ぶほうが気楽です。
老後は都会に戻る?
歳を取って車の運転ができなくなったり、近くに病院がなかったりすると、子供のいる都会に戻ることが多くなります。移住した家を老後どうするか、都会の家を賃貸にして戻れる場所を残したほうがよいかなど、考えておきましょう。
3.自分に合う移住のタイプは?
地方出身者か都会生まれかで思い描く地方暮らしは違うものです。都会の便利さも残したいのか、大自然に浸りたいのか、新しい人間関係を築くのが得意かなどによって、移住のタイプは変わってきます。自分や家族に合った移住のかたちを考えてみましょう。
Uターン Iターン あなたは何ターン?
Uターン、Iターンはよく聞く言葉ですが、ほかにも移住の方向性はいろいろあります。
- Uターン 故郷 → 進学・就職で都会へ → 故郷に移住
- Jターン 故郷 → 進学・就職で都会へ → 故郷に近い地方都市に移住
- Iターン 故郷(主に都会)→ 進学・就職・転職で別の地域に移住
- Oターン Uターンした人が再び都市に移住
- 孫ターン 都会に住む孫が、空き家になった祖父母の家に移住。家賃ゼロが魅力。
- 嫁ターン 妻の出身地にUターン。子育てで実家のサポートが得られる。
- 追いターン 子の移住先に親が移住、または、親の移住先に子が移住。
地方都市か大自然か
地方都市は生活は便利なままゆとりをプラス。観光地に渋滞なしで行けます。
大自然あふれる田舎はのどかな景色を庭から眺め、農業や暖炉生活が楽しめます。
地方都市の魅力
- 交通 電車やバスの本数が多く、車を運転しない方も安心。
- 買い物 都会と変わらずショッピングが楽しめる。コンビニも多い。
- 住宅・家賃 駅に近いマイホーム(庭・駐車場付)が持てる。
- 仕事 求人もあり、都会での経験を求める企業も。飲食店や雑貨店などを始めるなら、適度に人口も多く、賃料が都会より安い地方都市がおすすめ。
- 教育 進学塾や私立学校など、都会と近い教育環境。休みの日には自然を楽しみにでかけやすい。
- コミュニティ 少年野球やボーイスカウトなどのコミュニティで親同士が仲良くなる。
- 老後 医療施設が充実しており、車がなくても通院できる。趣味のサークルなどで仲間ができる。
地方都市の情報はこちら>>全国おすすめ移住MAP地方都市編
北海道、東北など地方の特色、各地方のおすすめ地方都市を紹介
大自然あふれる田舎の魅力
- 交通 車移動が必須だが渋滞はないのでストレスはない。
- 買い物 大型ショッピングセンターまで車で1時間程度。インターネット通販も利用。
- 住宅・家賃 広い家・庭。土地も家賃も安い。バブル期の高級物件が破格で買えることも。仕事 就農、自給自足、地域おこしなど。工芸家の移住を支援する地域もある。
- 教育 海、山、川で自然にふれながらのびのびと子育て。教師との距離感が近い。
- コミュニティ 「こども会」「青年団」「町内会」「ママさんバレー」「趣味の集まり」
- 老後 往診、施設への送迎、料金が安いタクシーなどのサービスが増えている。老人会など、ご近所との助け合いもある。
単独移住かコミュニティ移住か
自身の性格、地域文化、都心からの距離、他の移住者の数などによって、移住先へのなじみ方はまったく異なります。
単独・集落参加型
地域の特産品のインターネット販売、塾を開くなど仕事を自分で持つ、開拓する意欲がある人に向きます。
パソコンに強い、デザインができるなど、技術を頼られお礼に野菜や魚をもらえたりします。
自治体誘致型
積極的に移住者を受け入れている自治体を選ぶと、交流イベントなどが用意されています。
地元の方々のコミュニティに入って交流を楽しみ人間関係を築ける人に向いています。
団地・コミュニティ型
移住者が集まって住んでいる分譲地などです。
新興住宅地が多く、自然に恵まれながらインフラも整い買い物も便利。
価値観や生活水準が似ている人が多いので、地元の方との濃い付き合いが苦手な人に向いています。
移住先での暮らしのイメージ
地方への移住で何をしたいのか、夢や目的があるなら、それが叶えられる地域や、住まいを探していきましょう。
生活スタイルをイメージ
- 半農半X
自分や家族が食べる分の食料は自給農でまかない、残りの時間は「X」=自分のやりたいことに費やすという生き方で、「半農半NGO」や、「半農半ライター」などさまざま。 - 家庭菜園・ガーデニング
- 山が見える、山登り、山歩き、山菜採り
- 海が見える、釣り、マリンスポーツ
- 古民家・古民家カフェ
- 中古・ログハウス
- 温泉付きの家
- ペンション
- 店舗・事務所
- 工房・アトリエ・演奏
- 薪ストーブ・暖炉のある家
4.地域、仕事、住まいなど移住に関する情報はココで集める
自分の移住のかたちやイメージが湧いてきたら、仕事、住まい、教育、医療・福祉、利便性、趣味などゆずれない条件を決め、インターネットなどで情報を集めて移住先を探していきましょう。おすすめの情報サイトなどを紹介します。
仕事を探す
新卒就職、転職、就農、起業、継業、テレワークなど、まず仕事を決めてから移住したいところですが、住環境を優先して移住してから、そこでできる仕事を探すケースもあります。
就職先を探す
>>地方就職を考える若年層を応援する「Lo活」
セミナーイベント、助成・支援制度、企業紹介サイト情報。先輩の体験紹介も。
>>転職・求人doda「Uターン・Iターン転職求人」
北海道から沖縄までの求人、セミナー・イベント、地域特集など
>>移住・交流推進機構「お仕事情報」
自治体職員の募集や、移住受入企業紹介など
農業を始めたい、関わりたい
>>全国新規就農相談センター「農業をはじめる.JP」
就農相談・体験・研修情報、求人、就農支援策(研修を受ける就農希望者に年間150万円(最長2年)を交付など)情報
起業したい、店を始めたい
>>Native.media「地方に関わる生き方を探そう」
起業体験記を紹介
継業したい、後を継ぎたい
>>ニホン継業バンク
経営者になりたい、伝統産業を継ぎたい、地域の担い手になりたい人と、後継者を探す事業者をつなぐ
>>クラウド継業プラットフォームrelay(リレイ)
事業主と継業してくれる人をマッチング。継業事例も掲載。
>>Batonz(バトンズ)
国内最大級の成約実績を誇るM&A総合支援サービス。
たとえば東海地方で100万円未満で飲食店を譲渡したい事業者を検索できる。
>>TRANBI(トランビ)
事業承継・M&Aプラットフォーム仲介会社でなく、インターネット上で直接連絡・交渉する。成功事例も掲載。
教育・子育て
自然豊かな環境でのびのびと育ってほしいものの、学習塾や進学先の選択肢も気になりますね。
地方には優秀な教育が受けられる公立学校や、自然教育や国際教育に力を入れるなど特色ある学校もあります。教育方針に合った移住先を探しましょう。
>>移住・交流推進機構「移住先は教育で選ぶ!全国のユニークな教育584」
シュタイナー教育、幼小中一貫教育の公立学校、山村留学・自然教育、国際教育、食育・農業体験、ふるさと・伝統、先進教育など個性豊かな教育を紹介
住まいを選ぶ、家・物件を探す
中古住宅は安く買えてもリフォーム代がかかります。新築もいずれメンテナンス費がかかります。次のようなメリットとデメリットを考えたうえで自分に合う住まいを見つけましょう。
○好みの家を建てられる
○自治体によっては新築支援制度がある
☓費用がかかる
空き家
○賃貸は家賃が安い
○自治体によっては空き家リフォーム支援制度がある
☓リフォーム費用がかかる(水洗トイレでないことも多々ある)
実家・実家近く
○引っ越し代だけで移住できる
○子育てなど親のサポートが得られる
☓親との相性、相続問題、介護問題
☓夫婦の場合はパートナーの理解が必要
賃貸アパート・マンション
○新築・購入より前にひとまず移住できる
○2LDKで4万円など賃貸料が安い
☓隣の部屋に気をつかい田舎の開放感がない
移住者向け住宅
○移住者向けの住宅支援が受けられることがある
○移住体験のための町営住宅もある
☓購入費がかかる
リゾートマンション
○100万円以下で購入できるものもある
○温泉がついていることも多い
☓月々の管理費が高額。大規模修繕の際は数百万を要求されることも
☓転売が難しいことが多い
田舎物件探しのポイント
田舎の住まいは気候風土を最優先した造りになっています。
積雪の多い地域は屋根の勾配がきつかったり、台風の多い沖縄は平屋が多いなど構造には理由があるため、デザインや間取りを優先しないよう注意しましょう。
降雨量や台風の被害、積雪や凍結といった生活が大変な時期の情報をしっかり確認しておくことが物件選びを失敗しないポイントです。
古民家は、農作業を前提に作られているので大きな屋根裏や、玄関に広い土間などがあり、カフェやアトリエに活用するなど楽しさがあります。リフォームする場合、かなり高額になる建物もあるので、見学の際に費用の目処をたてておきましょう。
空き家は安価で各自治体が空き家バンクを公開していますが、老朽化が目立ち、簡単な手入れで利用できる物件は15%ほどで、相応のリフォーム費用が必要です。
物件情報・家を探す
>>ふるさと情報館
常時全国約400件前後の田舎暮らし向き物件情報を提供。日本最大の「田舎暮らし物件情報バンク」古民家、ログハウス特集や物件の360°カメラバーチャルツアーも。
>>SUUMO「移住・田舎暮らし」
リフォーム済み、温泉あり、家庭菜園、眺望が良いなどこだわりで検索できる
>>LIFULL HOME’S「空き家バンク」
全国の地方自治体が管理する空き家・空き地情報。
地域名、地図、フリーワードから探せる。農地付き、店舗付き、使われていない公共施設の情報も。
>>宝島社 月刊雑誌「田舎暮らしの本」
全国各地の物件を中心に仕事情報、移住者レポートなど、田舎暮らしに必要なハウツーも紹介
移住総合情報、自治体・地域の情報、移住体験記
海外への移住情報も含めて、移住のノウハウ、各自治体の移住状況を知ることができる情報サイトを紹介します。プロフィールを登録するとマッチする地域からスカウトされるサービスもあります。先輩移住者の体験記も参考になります。
そして案外大事なのが食文化。地方によって味噌・しょう油・だしが違うのですが、あまりに舌に合わないと、移住先での外食がつらくなります。都内のアンテナショップに出店している地方の飲食店などで確認しておきましょう。
>>せかいじゅう
各国の海外在住日本人による移住相談(有料)。国名で検索できる
>>移住・交流推進機構「ニッポン移住・交流ナビ」
移住のノウハウ、おすすめ地域など情報を網羅
>>移住マッチングサービス ピタマチ
理想の暮らし診断でおすすめ地域が表示されたりメッセージが届く
>>Nativ.media「移住サイト42道府県分まとめ2021年版」
道府県の公式移住サイトと特徴を紹介。支援制度やセミナー情報なども満載
>>面白法人カヤック「SMOUT」
地域からスカウトが届くサービス。無料登録で、好みに合った情報が届く
>>LOCAL MATCH(2021年5月からサービス開始)
気になる募集へのエントリーと地方自治体・地域企業からのスカウトでマッチング
>>NPO法人ふるさと回帰センター
45道府県の自治体と連携して地域の情報を提供。移住相談会、イベント、セミナー、体験プログラム募集も。
>>移住・交流推進機構「移住の実態調査」
人付き合い、環境満足度、仕事満足度、プライベート満足度など
>>移住・交流推進機構「農業分野における移住の実態レポート」
>>内閣府「はじめての移住応援サイト いいかも地方暮らし」
移住者の体験談、暮らしぶりを紹介
>>木楽舎 隔月刊雑誌「ソトコト」
田舎の面白い取り組みを定期的に特集
>>第一プログレス 隔月刊雑誌「TURNS」
全国の移住先、支援策を紹介
移住相談、セミナー、交流会
どこに移住すればよいか相談したい、あるいは移住先を決めたうえで具体的な移住内容を相談したいときには、面談できる相談所やセミナー、交流会がおすすめです。
コロナ禍で、オンライン相談ができるところもありますので、活用しましょう。
>>総務省「移住・交流情報ガーデン」
移住相談所。地方への移住・交流について相談員が対応。予約不要。東京駅八重洲中央口から徒歩4分。
>>NPO法人「ふるさと回帰センター」
有楽町の東京交通会館内にある移住相談所。要予約。移住セミナーも年500回行っている
>>都道府県別移住相談所連絡先一覧
移住先の県別に、都市圏(東京、大阪、名古屋など)のどこで相談できるかがわかる
>>JOIN移住・交流&地域おこしフェア
年に一度、東京ビッグサイトに全国約500のブースが並ぶ。移住・交流、地域おこし協力隊などの相談ができる。2021年3月13・14日はオンライン開催した。
5.移住の前に地方暮らしを体験してみよう
候補の地域は絞れてきたけれど、いきなり移住して大丈夫? そもそも田舎暮らしって自分に向いているのかな? など、不安を解消するには、移住の前にお試し期間をつくって、地方暮らしを体験してみましょう。
自治体では移住体験ツアー(宿泊費無料)や職業体験ツアーなどを開催しているので、地域を知ったり、住民と触れ合うことができます。
移住した人たちの体験記を読むと、「人との出会い」が移住の決め手だったという言葉が多く見られます。移住前に先輩移住者や役場の担当者、地域の方などで、話が合う、頼りになると感じる人に出会うことは、その後の移住生活で大きな助けになります。
体験ツアーへの参加、季節労働、短期滞在から地域おこし協力隊まで、地方暮らしを体験できるいろいろな方法を紹介します。
関係人口
「関係人口」とは、移住でもなく、観光でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉です。地方では、人口減少・高齢化により、地域づくりの担い手が不足しているので、地域外の人材が期待されています。
例:ふるさと納税をする、田んぼオーナーになる、ワーケーション先で地域づくりに参加、卒論研究先で空き家改修事業に参加、故郷の政策提案コンテストに応募
>>総務省「関係人口ポータルサイト」
短期滞在
数日~数週間、特定の地域に期間限定、または定期的に訪れ、田舎暮らしを体験し、地元の人と交流をする時間を過ごします。
>>例:北九州市「お試し居住ライト」
はじめの2泊3日が5,000円、以後1日1,000円で、最大3週間泊まれる。地域の人と交流もできる
長期滞在
数か月~1年、貸別荘や移住体験住宅などに滞在する。
>>例:福井県鯖江市「ゆるい移住」
最大半年間家賃無料で移住お試し。3LDK、家具や家電はなし
>>例:愛媛県東温市移住体験住宅
移住を検討している人が月43,000円(光熱費込)で1~2か月住める。3LDK、Wifi、家電など完備
二地域居住、週末移住
仕事などの日常生活は都会で過ごし、週末の多くを田舎のセカンドハウス・別荘などで暮らします。
多拠点居住、ノマドワーカー
ノマドとは遊牧民のこと。カフェやコワーキングスペースを利用し、場所に縛られずに生活します。インターネット環境があればできる仕事なら、旅をしながら働けます。
全国を渡り歩けるサービスも>>ADDress
全国130か所の家に月4.4万円(光熱費込、同伴者1名OK)で住めるサービス。何度でも移動OK、Wifi、キッチンなど完備
季節労働・リゾートバイト
稲刈り、インストラクターや旅館・民宿など、季節限定のアルバイト。サーフィン、スキー、ダイビングなど、趣味を楽しみながら働け、住み込めるものもあります。
研修、田舎支援
農業や酪農などの技術習得や、森林保全や農作業を支援するため一定の期間滞在します。
体験プログラム、体験ツアー、移住セミナー
日帰りや2泊3日で民泊(無料)しながら空き家・スーパー・病院など希望の場所を見学し先輩移住者と交流するツアーや、お試し農業体験、古民家お試し宿泊など。
お得に地方暮らしを体験して、先輩移住者や地域の方と知り合えます。
>>体験特化型ふるさと納税サイト「さといこ」
ふるさと納税の返礼品としてその地域ならではの「体験」ができる。
例:リゾートホテル3泊ツアー、ロードバイク一日レンタル、ダイビングライセンス取得3日間
>>移住・交流推進機構「イベント情報」
各地で行なわれている最新の体験プログラムやツアーなどイベント情報をお知らせ。
テレワーク、ワーケーション
サテライトオフィスやコワーキングスペース、休暇先など、会社から離れた場所で働くスタイルです。自然に囲まれた職住環境で、豊かなライフスタイルを送ることができます。
>>日本テレワーク協会
コワーキング施設の紹介、各地のワーケーション情報
>>U-boku
最短3日からリモートワークやワーケーションで地方滞在して、お試し移住体験ができる
ふるさとワーキングホリデー
一定期間地方に滞在し、働きながら地域住民と交流し地方暮らしを体感できる制度。2018年度は1,800人超が参加しています。
仕事は農業・漁業体験やホテル・旅館での接客、お菓子屋での製造体験、地域イベントのサポート、動物園の飼育員補助などがあります。
>>総務省「ふるさとワーキングホリデーポータルサイト」
全国の仕事や参加者レビューを紹介。興味のある地域・仕事を探せる。
地域おこし協力隊
過疎地域等の条件不利地域に移住して、地域産品の開発・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事などを行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期は1~3年。2016年度は5,500人が活動していて、2024年度には8,000人まで増やされる予定です。
>>移住・交流推進機構「地域おこし協力隊」
隊員募集情報、スカウト待ち登録、隊員インタビュー、イベント情報など
6.家がタダでもらえる!? 補助金など移住支援制度
東京や大都市圏への一極集中を分散させるため、国と地方自治体は一丸となって移住を促す取り組みを進めています。
国の移住・起業支援金に省エネ住宅支援金を合わせて利用すると最大200万円の補助となります。
ほかにも、移住すると家がもらえる自治体や、移住支援金など、さまざまな支援制度の例を紹介します。
移住+起業で最大300万円。東京の仕事をするテレワーク移住者も対象に
2019年度から6年間をめどに、地方へ移住+起業で最大300万円が国から支援されます。
これは「起業支援金」最大200万円、起業者もしくは就業者、テレワーカー向け「移住支援金」最大100万円の両方に該当する場合です。
(2021年度から、テレワークで東京の仕事を続けつつ地方に移住した人にも移住支援金が交付されることになりました)
>>内閣官房・内閣府 総合サイト「地方創生」
支援金の詳細と、支援者を対象に、移住にあたって現在の家を賃貸に出せる「マイホーム借上制度」、移住者に対する住宅ローンの金利の引き下げ、起業者に対する開業資金貸付利率の引き下げなどの案内が見られる。
移住+省エネ住宅で最大100万ポイントもらえる「グリーン住宅ポイント」
政府は2020年12月に「グリーン住宅ポイント制度」を閣議決定しました。
省エネ性能の住宅(新築・中古)を取得する人に、商品に交換したり追加工事に当てられるポイントを付与するものです。
基本の発行ポイントは、1戸30万~40万ポイントで、さらに東京圏からの移住は最大60万ポイントがプラスされます(1ポイント1円相当)。
家がタダでもらえる自治体も
各自治体も、移住体験、就職活動の時点から、さまざまな支援制度を用意しています。
宮城県七ヶ宿町では、20年住むと住宅・土地を無償で譲渡(40歳以下で子どもいる家庭が対象)。ほかにも同様の取り組みをする自治体があります。
- 住まい 新築・増改築経費補助(新潟県新発田市 180万円)、空き家改修費補助(愛媛県大洲市 最大400万円)、定住促進賃貸住宅、家賃半額補助、新築固定資産税5年交付
- 結婚・子育て 子育て世帯奨励金(茨城県古河市 150万円)、結婚披露宴等経費補助、大学進学奨学金、英検受験費全額助成、ランドセル支給、各種競技大会等参加負担金助成、看護学生入学支度金貸付
- 仕事 起業・継業支援金(栃木県宇都宮市 216万円)、就職祝金、保育施設就職奨励金、就職活動宿泊費補助
- 体験・移住 引越助成金、移住検討者に県営住宅を安価に提供
- 交通 通勤費補助、通学定期券補助
>>移住・交流推進機構「知らないと損する自治体支援制度」
ジャンル別に支援策を紹介している。全国の自治体移住支援制度検索ページ、全国自治体支援制度9960一覧も。
7.おすすめの移住先ランキング
それぞれの自治体が移住支援を打ち出していますが、実際におすすめの自治体はどこで、どんな特徴があるのでしょうか。
毎年、全国の645自治体を調査し、移住・定住に関する施策への取り組み状況をもとに「住みたい田舎ベストランキング」を発表している宝島社『田舎暮らしの本』から、自治体の人口規模別に見てみましょう。
出典:宝島社『田舎暮らしの本』2021年2月号 2021版 住みたい田舎ベストランキング
(全世代対象の【総合部門】のほか、【若者世代部門】【子育て世代部門】【シニア世代部門】の4部門がある)
人口10万人以上の大きな市
愛媛県西条市(全部門1位)
特急停車駅が2駅、高速道路ICが3か所、空港まで車で1時間弱、工業地帯があり求人が多い。
小さな市
大分県豊後高田市(全部門1位)
9年連続ベスト3入り。充実した移住・定住支援、6つの温泉、地域住民との交流が盛ん。
町
島根県飯南町(3部門1位)
医療・教育環境、住宅支援が充実。子育て世代の移住が増えている。
シニア世代部門は、スーパー、病院など施設が半径500m圏内に集まる北海道沼田町が1位。
村
長野県宮田村(総合、子育て世代部門1位)
隣接する市が通勤圏。村内にも企業が多く、3歳未満児専用保育園がある。
若者世代部門、シニア世代部門は、温泉、スキー、登山などのレジャーが楽しめる長野県木島平村が1位。
人口の多い市では利便性が特徴的で、小さな市、町・村では移住支援が手厚く、医療・子育てに不安がなく、仕事も確保できるところが評価されているようです。
国内の新着記事
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
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