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【連載エッセイ・第29回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~

高橋のら

更新日: 2021年3月18日

【連載エッセイ・第29回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~

東京生まれ、東京育ち。9年前に奥さんと、大分・国東半島へ移住。

そこで出会った猫たちと、こんどは、自然豊かな伊豆の田舎へ。

ゆっくりと流れる時間のなかで、森や草むらで自由に駆け回る猫たちと、一緒に暮らす日々のあれこれをお伝えしていきます。(毎週火曜日・金曜日に公開)

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春だから花の話をしよう

春はあけぼのというけれど、午前5時に猫たちへ朝ごはんをあげてからカーテンを開けると、もう東の空がだいぶ明るくなっている。ちょっと前までは真っ暗闇だったのになあ。今週の土曜は春分の日。いよいよ火を焚く季節ともお別れかと思うとちょっと寂しい (T_T) でも世界中の野良たちにとって冬はつらいもの。彼らのためにも春を歓迎しなくちゃね。

春だから花の話をしよう

我が家の庭にもそろそろツクシやタンポポも顔を出してきます

足元にオオイヌノフグリの小さな青い花が咲いて、里山にも春がやってきた

西伊豆の松崎町は伊豆半島の中で我が家から一番遠い町かも知れない。ちょうど半島の中でうちとは対角線上みたいな位置にある町で、どこをどう通って行っても車で1時間半くらいはかかる。

その松崎町で毎年「田んぼを使った花畑」というイベントが行われていて、行われるといっても何か催し物があるわけじゃなく、ただ田植え前の田んぼ一面に花が咲いているだけの催事で、お祭りごとの苦手な僕も、こういう地味ながらも風情のあるイベントは好きだったりします。

見渡す限りの花畑は3、4、5月と3か月楽しめるよ

関東風でも関西風でもない、松崎風な永楽堂のさくらもち。おいしいよ

松崎町は桜餅などに使う「桜葉」の一大産地。葉っぱだけでなく桜餅を作るお店もあるんだけれど、僕の個人的なお薦めは永楽堂さんというお店の「長八さくらもち」。これがなぜお薦めかというと、普通の関東風桜餅とはちょっと違っていて、かといって関西風でもなく、どちらかというと柏餅みたいな感じの桜餅なのです。

なんせ我が家から一番遠い伊豆の町だからなかなか行く機会がない。でも松崎へ行ったときは永楽堂に寄って必ず買って帰る定番のお菓子なのでした。皆さんも松崎へ行く機会があったら寄ってみてください。おいしいよ。

 

庭に作った小さな池の周りで、紫のムスカリと末っ子しましま

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】高橋のら

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1960年東京生まれ。製本業経営を経て編集プロダクションを設立。
2011年に東京から大分県国東市へ移住し、2014年に国東市から静岡県伊豆半島に転居しました。現在は伊豆の家で編集業を営みながら仕事上のパートナーでもある家内と、国東で出会った6匹の猫たちと共に暮らしています。
国東での猫暮らしを綴った著書「猫にGPSをつけてみた」雷鳥社刊があります。