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【連載エッセイ・第2回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~

高橋のら

更新日: 2023年1月21日

【連載エッセイ・第2回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~

東京生まれ、東京育ち。9年前に奥さんと、大分・国東半島へ移住。

そこで出会った猫たちと、こんどは、自然豊かな伊豆の田舎へ。

ゆっくりと流れる時間のなかで、森や草むらで自由に駆け回る猫たちと、一緒に暮らす日々のあれこれをお伝えしていきます。

>>第1回から読む

6匹の猫たちを紹介します

我が家の猫たちは子猫の時から里山を駆け回って育った田舎の子。

放任とか放置というわけではないけれど、あれをやっちゃ駄目とかこれをしては駄目とか、そういう細かいことは一切なしに育ててきた。

好きな時に好きなところへ好きなだけ遊びに出かけ、木に登り、草むらでバッタや蝶々を追いかけ、屋根の上で遠い海を見ながら日向ぼっこをする。そんな彼らが食事と寝る時だけ必ず家へ戻ってくるのは、そこが一番安全で快適だと覚えているから。

我が家はそれぞれに血の繋がった4兄妹と2兄妹の猫たち、合わせて6匹が共に暮らしている。複数の猫と住んでいる人なら分かると思うけど、猫は1匹1匹に性格があり、好みがあり、好きな場所や食べ物や過ごし方を持っている。そして声も違うし主張も違う。
つまり猫は人間と同じくらいに個性豊かな生き物だったりするのですよ。

今回はちょっとだけ我が家の猫たちを紹介してみますね。

長男 しま兄(しまにい)

長男 しま兄(しまにい)

9年前の秋の初め、里山に捨てられた4兄妹の中で唯一ミャーミャーと鳴き叫んで僕を呼んだのがこの子。彼が泣き喚かなかったら僕たちは出会っていなかったかも知れない。だからその功を労って彼が長男。子猫の頃から悠然としていたけれど、歳をとって少々気難しくなった。

長女 ちー

長女 ちー

しま兄の妹。誰よりも気が強いのに甘えん坊。なんでもはっきりと主張する分かりやすい性格で、当社比では6兄妹の中で一番頭が良いように思う。そのせいか兄妹の誰とも争うことなく仲良くやっている元気娘。

次男 ひでじ

次男 ひでじ

体重8kg越えの立派な体躯で喧嘩は負けなし。けれどそんないかつい顔と体に似合わず、兄妹一優しい心の持ち主。声も顔からは想像できないほどかわいい。強さは優しさ。賢さは穏やかさ。血の繋がりがない三男と三女の面倒を今もよくみている。

次女 ぷー

次女 ぷー

ひでじの妹。人間にはとても懐いて仲良くするのに他の猫とはうまく付き合えない。兄妹の中で仲良くできるのはお姉ちゃんのちーだけ。国東にいたころは家の中に居場所がなく、いつも外をふらふらと放浪していた。伊豆に来てからは専用の部屋をもらって安住の地を得た内気な子。

三男 くつした

三男 くつした

前の4匹とは血縁のない元は里山の野良の子。長い時間をかけて仲良くなり、どうにか保護して家族に加えた。子猫の頃から臆病なビビリ屋。猫らしいといえば兄妹中一番猫らしい性格かもしれない。それでも7歳を過ぎたころからちょっとだけ男らしくなってきた。

三女 しましま

三女 しましま

くつしたの妹。末っ子らしく体も兄妹中一番小さい。この子の母親は人に懐かず国東の親戚に任せてきたけれど、しましまは美人だったその母猫そっくりに育ったなかなかの器量よし。9歳になった今も子猫みたいにはしゃぎ回っている元気な子。

猫たちは、自由きままに

これからこの6兄妹たちと暮らす季節ごとの風景や、伊豆半島の魅力などを届けることができれば、と僕は願っているのです。(文・写真 高橋のら)

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】高橋のら

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1960年東京生まれ。製本業経営を経て編集プロダクションを設立。
2011年に東京から大分県国東市へ移住し、2014年に国東市から静岡県伊豆半島に転居しました。現在は伊豆の家で編集業を営みながら仕事上のパートナーでもある家内と、国東で出会った6匹の猫たちと共に暮らしています。
国東での猫暮らしを綴った著書「猫にGPSをつけてみた」雷鳥社刊があります。