更新日: 2024年11月14日
霧島神宮 最強のパワースポットでご利益を授かろう 天孫降臨の地「霧島六社権現めぐり」のススメ
霧島六社をご存知でしょうか?
霧島神宮をはじめとする現在5つの神社の総称のことで、霧島エリアは日本神話の始まりでもあり、密かに人気を集めています。
この記事では鹿児島大好きな筆者が、少しでも多くの人に霧島六社の魅力を知ってもらえるよう、霧島神宮を中心に霧島六社を順にご紹介いたします。
目次
霧島六社の魅力を30秒で予習!
霧島六社権現の基本情報
霧島神宮は知っているけど、霧島六社って何?という人のために、かんたんにご説明します。霧島六社とは霧島神宮、霧島東神社、狭野神社、霧島岑神社、東霧島神社の五社(かつては夷守神社を合わせて六社でしたが、現在は霧島岑神社に合祀されています)の総称です。
鹿児島や宮崎を訪れると至る所に「天孫降臨の地」の文字を目にします。これは古事記や日本書紀に記された天孫降臨の伝説が霧島エリア(鹿児島〜宮崎)にあり、日本神話の始まりであることを指しています。
天照大御神の孫にあたる瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が、神勅により高千穂峰へと天降ったことに由来しているので、興味のある方は調べてみてくださいね。
元々霧島は山岳信仰の深いエリアでしたが、霧島六社は瓊瓊杵尊を始めとする日向三代(ひむかさんだい)※の神々が祀られ、崇敬を集めてきました。
2019年には、宮崎空港に日本神話の世界をモチーフにした藤城清治氏のステンドグラスが登場し、話題となったことも記憶に新しいところです。
※日向三代とは、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)、火折尊(ホオリノミコト:山幸彦とも呼ばれる)、鸕鶿草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)の3柱のこと。神武天皇より以前の皇室の祖が日向にあったことからこう呼ばれている。
神社参拝の心得や準備
霧島六社を紹介する前に、参拝について少しご説明します。
鳥居をくぐる際は会釈し、神様へご挨拶とします。そして参道の中心は「正中」と呼ばれる神様の通り道なので、なるべく両端を歩くようにしましょう。
境内に着いたら手水(てみず・ちょうず)で清めます。
<手順>
・柄杓に水をすくって左手を清める
・左手に持ち替え、右手を清める
・再度右手に柄杓を持ち、左の手のひらに水を注ぎ、口を清める
・残った水で柄杓を縦にし、柄を清める
※新型コロナウイルス感染を考慮し、現在は手のみお清めをしましょう
清めた後はお参りです。神社によりますが大体のところでは、ニ礼二拍手一礼とされています。
霧島連山の雄大な自然に囲まれている「霧島神宮」
さていよいよ霧島六社のご紹介です。まずは鹿児島旅行で桜島と並んで有名な霧島神宮。
階段が少し大変ですが、整備されている石段なので昇りにくいことはありません。心をととのえながら一段一段昇っていきましょう。石段から参道は鬱蒼と木々が茂ります。昇り終えると見えてくる社殿に感動すること間違いなし。
ご由緒は先述の瓊瓊杵尊のほか、6柱を祀っています。(神様の助数詞は「人」ではなく「柱」です)
霧島神宮は古の頃より高千穂峰に鎮座していましたが、数々の噴火に遭ったことで場所を遷移し、1484年に第11代薩摩藩当主である島津忠昌の命により、現在の地へと再興されました。
アクセス・基本情報
鹿児島空港からは車で約40分、霧島温泉郷からは車で約20分。駐車場も完備。
霧島六社めぐりでの参拝の難易度は★★☆☆☆〜★★★★☆(参拝箇所により異なる)
神宮の本殿をお参りするには、階段の昇り降りが多少必要です。
所要時間は、本殿へのお参りのみであれば15分程度ですが、境内隅々までお参りするのであれば40分から1時間はみておくと良いでしょう。
霧島神宮
- 住所
- 鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
- 交通
- JR日豊本線霧島神宮駅から鹿児島交通霧島いわさきホテル行きバスで13分、霧島神宮下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 境内自由、授与所は8:00~17:30(閉所)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 九面守=1000円/恋みくじ=200円/幸福みくじ=200円/霧島花お守り(巾着形)=1000円/縁結びお守り=1000円/
霧島神宮境内(大鳥居〜本殿・拝殿ほか)
石段を昇って右手にある「さざれ石」。国歌・君が代の歌詞に登場しますよね。元々は国歌発祥の地である岐阜県で発見されましたが、ここ霧島神宮に奉納されました。
参道を進み、本殿前の境内右手には樹齢800年、高さ38mの御神木がそびえ立っています。触れることはせず、見守ってくださることに感謝し、力を感じましょう。
山間にある境内は静寂に包まれています。現在の社殿は1715年、第21代当主島津吉貴公により再建され、約300年もの月日が経っています。
この土地を見守る山神社
霧島神宮の社殿を正面にし、左へ進むと知る人ぞ知る山神社に到着。気づかず参拝に至らない人も多いのですが、時間に余裕のある方は尋ねてください。まさに別空間で、何度訪れても心が洗われます。
境内の端にあるこの亀石坂(階段)を降りたところに、若宮神社と御手洗川があります。山神社へ参拝だけでなくこちらにもご挨拶をしましょう。降りるときは良くても、急な階段を昇るとなると大変かもしれません。
階段の途中にある亀石は苔を身にまとい、参拝者を永らく見守っています。
水が清らかで筆者が特におすすめしたい御手洗川。時間のある方はぜひ亀石坂を降りて、川の水に触れてみてください。あまりの美しさに息を飲んでしまうのではないでしょうか。ただし11〜5月の間は川に水が流れていない可能性があるのでご注意を。
境内には他にも、桜島や天気が良ければ開聞岳も望めるビュースポットがあります。
鹿児島へ来たらまずは霧島神宮へ訪れてみてはいかがでしょうか。
高千穂峰山頂が飛び地境内「霧島東神社」
続いては霧島東神社の紹介です。御祭神は伊弉諾尊(イザナギノミコト)、伊弉冉尊(イザナミノミコト)を祀り、高千穂峰を飛び地境内としています。山間にあり、高千穂峰を東側から登る登山口でもあります。
アクセス・基本情報
霧島神宮から車で約30分。ほぼ一本道を宮崎方面へ車を走らせ、山間へと進みます。駐車場までの道が狭いので注意。霧島エリアは県を跨いでいるので、ここ霧島東神社は宮崎県となります。
霧島六社めぐりでの参拝の難易度は★★★★☆
所要時間は40分〜1時間はみておくと良いですね。標高500mにあり、大鳥居から社殿までは緩やかですが、石段を昇っていきます。
■霧島東神社
住所:宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田6437
電話:0984-42-3838
霧島東神社境内
霧島神宮より山間にあるので、さらに雰囲気たっぷり。鬱蒼とした木々の中、歩を進めます。霧島神宮と異なり、平日の参拝者はあまり多くないようです。
大鳥居をくぐり、右手には天狗堂と神龍泉(しんりゅうのいずみ)があります。神龍泉は忍穂井(おしほい)と呼ばれる井戸で、霧島九頭龍王を祀っています。古より霊泉として崇められ、龍神の安息地とされているほど。ぜひ霊験あらたかな水に触れてみてください。
社殿までは距離がありますが、緩やかな石段なので、ゆっくりと進めば山に慣れない方でも昇ることはできると思います。空間に圧倒されるので、キツさは全く感じられません。ゆったりと神聖な空気を味わいましょう。
霧島東神社全体の空間が好きな筆者ですが、とりわけこの2本の御神木の凛とした様相には心を奪われます。鳥居の役目を果たしているので、くぐる際はご挨拶を忘れないようご注意を。
次に紹介する狭野神社とともに、天孫降臨の御代から皇室、近代では薩摩藩主の信仰が厚い霧島東神社。境内を歩くだけで悠久の歴史を感じることができます。
六社全てをめぐる時間のない人も、霧島東神社は霧島神宮と一緒に参拝することを強くおすすめします。
境内には高千穂峰に祀られている天逆鉾(あめのさかほこ)と同じような逆鉾が見られるので、探してみてください。
また近隣には御池(みいけ)という美しい湖があり、ビュースポットもあるので、ドライブがてら寄るのも良いですね。
一直線の杉並木の参道に感動「狭野神社」
続いては神武天皇が幼少期を過ごしたとされる狭野(さの)神社。神武天皇の幼名が狭野尊(サノノミコト)とされるのは、この地にゆかりがあったためです。御祭神は神日本磐余彦(カムヤマトイハレヒコノスメラミコト)で、もちろん神武天皇です。
アクセス・基本情報
霧島東神社より程近く、車で10分ほど。
霧島六社めぐりでの参拝の難易度は★☆☆☆☆
表の一ノ鳥居から神門まで杉並木の参道が1km続くので、しっかりと歩きたい人は1時間ほど時間に余裕を持つと良いですね。反対に時間のない人などは、西の駐車場からであれば15分程度で参拝することが可能です。
狭野神社境内
約1kmに渡る杉並木の参道は、昼でも暗く、まるで別空間へと誘っているように思えます。周囲ののどかな景色が嘘のよう。
境内には樹齢400年の御神木がそびえ、高さは60mもあるそう。清廉な心地になれる狭野神社、ぜひお参りしてみてください。
霧島神宮や霧島東神社と打って変わって、のんびりした町のなかにありますが、創建は2千数百年前と古く、悠久の時を経て現代に紡がれているものに感動を覚えるのではないでしょうか。
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