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秋の軽井沢を満喫! 廃線ウォークとサイクリング

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2023年8月27日

秋の軽井沢を満喫! 廃線ウォークとサイクリング

気候も涼しくなり、本格的に秋の行楽シーズンとなりました。
お天気の良い週末はお出かけをしてリラックスしましょう。

今回は「碓氷峠の廃線ウォーク」と「軽井沢サイクリング」をご紹介します!
自然を満喫し絶品グルメをいただくという、いいトコ取りのプランです。ぜひ秋旅の参考にしてください。

アプトの道を歩く廃線ウォーク

アプトの道を歩く廃線ウォーク
アプトの道の起点。ここから終点の旧熊ノ平駅までは約6km、徒歩で2時間程

長野新幹線の開通でJR線横川駅~軽井沢駅が廃止となったのですが、この廃線跡を辿る「廃線ウォーク」が人気を集めています。その昔、「アプト式」とよばれる山を登る列車が走っていたコースのため、「アプトの道」というハイキングコース名がつけられました。

アプトの道のスタート地点は、JR横川駅の近く。横川駅は軽井沢駅から車で30分、バスで35分程のアクセスにあります。東京駅から鉄道で行く場合、横川駅までは特急列車がありませんので、新幹線で軽井沢まで行き、そこから車かバスを使うアクセスが便利です。

■アプトの道
住所:群馬県安中市松井田町横川
電話:027-382-1111(安中市観光課)
交通:JR信越本線横川駅からすぐ
営業期間:通年

廃線ウォーク前の腹ごしらえは荻野屋で釜めしを

廃線ウォーク前の腹ごしらえは荻野屋で釜めしを
荻野屋の峠の釜めし 1,100円(税込) <画像提供:荻野屋>

廃線ウォークを始める前にまずは横川駅前で腹ごしらえをしましょう。横川で外せないグルメといえば、峠の釜めしで有名な「荻野屋」です。ドライブインとなっていますが、駅からも徒歩5分程と大変アクセスのよいスポットです。

荻野屋では釜めしや弁当はもちろんお土産や軽食も購入できます。イートインスペースでは出来立ての温かい釜めしを頂くことができ、そばやラーメンとセットになったメニューも取り揃えています。

アプトの道の途中には売店がないため、腹ごしらえした後は軽食や飲み物を横川で調達していきましょう。

■荻野屋 横川店
住所:群馬県安中市松井田町横川297-1
電話:027-395-2431
交通:松井田妙義ICより車で10分
営業期間:通年
営業時間:平日10:00-16:00、土日祝10:00-17:00(季節により変動あり)
休業日:年中無休
料金:峠の釜めし1100円
カード:利用可能(一部レジ除く)
駐車場:あり
公式HP:https://www.oginoya.co.jp/

いざ、廃線ウォークへ!

いざ、廃線ウォークへ!
碓氷湖の眺め

腹ごしらえが済んだら、いざ出発!横川からアプトの道を歩いていくと、左手の方に旧信越本線の廃線跡を見ることができます。この線路は1997年まで使われていましたが、現在はトロッコ路線として途中の「峠の湯」まで一部利用されています

峠の湯までの約2.5kmは比較的緩やかな勾配が続き、道も舗装されているため歩きやすい道のり。少し長い区間なので、途中にある鉄道遺構などを観光しつつ、休みながら行きましょう!

峠の湯を過ぎて20分程歩くと、左手に碓氷湖が現れます。青空をバックに、深緑色のダム湖が山の彩りとマッチして絶景スポットに。おぎのやで買ったお弁当を湖畔で食べるのもいいですね。

■碓氷湖(うすいこ)
住所:群馬県安中市松井田町坂本
電話:027-382-1111(産業政策部 観光課)
交通:JR信越本線横川駅からタクシーで10分
営業期間:通年
駐車場:あり|台数:30台|無料|

鉄道遺構も魅力の廃線ウォーク

鉄道遺構も魅力の廃線ウォーク
アプトの道のトンネル

碓氷湖を過ぎると、アプトの道にはトンネルが増えてきます。

トンネル内は少しひんやり。側壁や壁沿いには金属部品や線路の石が残っていて、昔の鉄道の名残を感じることができます。長いトンネル内は電気がついていて、歩きやすいように整備されているので安心です。

下から望むめがね橋。昔はこの上をアプト式列車が走っていた

碓氷湖から1kmほど歩くと、趣のあるアーチ橋の碓氷第三橋梁(めがね橋)が現れます。明治時代に造られた国内最大級のレンガ製アーチ橋で、国の重要文化財に指定されています。

アプトの道を歩き、トンネルを抜けるとめがね橋の上に出てきます。視界が開けた瞬間に目に飛び込んでくる紅葉はまさに絶景。ここまで登ってきたハイカーには感動的な瞬間です!
橋の上からは、山あいに旧信越本線の鉄橋を望むことができ、紅葉シーズンは最高のフォトスポット。裏手の階段を下ると、橋の全体を撮影することができますので、ぜひ美しいめがね橋の全容を見てみてください。

アプトの道では、終点の旧熊ノ平駅を含めて公衆トイレがないため、めがね橋の駐車場にある公衆トイレを利用するとよいでしょう(めがね橋から旧熊ノ平駅までは往復約1時間)。

■めがね橋
住所:群馬県安中市松井田町坂本
電話:027-382-1111(安中市松井田支所地域復興課観光商工係)
交通:JR信越本線横川駅からタクシーで15分
営業期間:通年
営業時間:見学自由
休業日:無休
駐車場:あり | 台数:22台、大型車4台|駐車場はめがね橋から300mほどの場所|無料|

廃線ウォークのゴールは旧信号所

廃線ウォークのゴールは旧信号所
古びた施設が哀愁を漂わせる旧熊ノ平駅

めがね橋からトンネルをいくつか抜けると、ようやくゴールの旧熊ノ平駅です。

「駅」と名前がついていますが、実際には「信号所」として利用されていた場所で、当時の変電設備やホーム、線路が現在も残されています。

旧熊ノ平駅から先、軽井沢駅まではさらに10km以上の山道が続きますが、アプトの道はここまで。これから先、遊歩道は整備されていませんので、引き返して横川駅に戻ります。

本数は非常に少ないですが、めがね橋や旧熊ノ平駅を通るJRバスが運行される日もあります。バス利用を検討する方は、必ず事前に時刻表を確認するようにしてください。

■アプトの道(パンフレットダウンロードあり)
https://www.city.annaka.lg.jp/kanko_spot/megane_hiking.html

■JRバス 時刻表
http://www.jrbuskanto.co.jp/bus_etc/cntimep01.cfm?pa=1&pb=1&pc=j0460021&pd=0&st=1

廃線ウォークについてもっと知りたい!という方はこちらの特集ページへ

軽井沢サイクリングで絶品グルメを満喫

軽井沢サイクリングで絶品グルメを満喫
123RF 紅葉の軽井沢は自転車散策にぴったり

廃線ウォークとあわせてオススメしたいアクティビティは「サイクリング」
秋の風を感じながら自然の中を駆け抜ける爽快感は、空気のきれいな軽井沢ならではの楽しみです!軽井沢は標高が1,000mを超える高原地域なので、紅葉シーズンでも気温は10度を下回ることがしばしば。訪れる際は天気をチェックし、しっかり寒さ対策をしてくださいね!

軽井沢のレンタサイクルは、ホテルや駅前など、多くの場所で借りることができます。ホテルによっては宿泊客に無料で貸し出ししているところもありますので、ホテルに確認してみてください。
駅前のレンタルショップは駅の北側に点在しています。

軽井沢ショー記念礼拝堂

軽井沢は坂に囲まれた地域のため、観光サイクリングで移動する範囲はそれほど広くありません。雲場池(くもばいけ)旧軽井沢銀座商店街軽井沢ショー記念礼拝堂万平ホテルのような主要スポットを、コンパクトに巡りましょう。

これらを全て巡るとおおむね3時間程度で駅に戻ることができます。途中にはお洒落なカフェやショップ、パン屋など、魅力的な施設がたくさん!寄り道しながらのんびり巡ってくださいね。

散策をしていると、そろそろお昼の時間。イタリアンやフレンチといった西洋料理から、和食・中華料理まで、明治時代の異国文化にルーツを持つ軽井沢には魅力的なグルメがたくさんあります。今回は、筆者が厳選した軽井沢グルメをご紹介いたします!

迫力の天せいろと絶品鴨焼き!軽井沢 川上庵

迫力の天せいろと絶品鴨焼き!軽井沢 川上庵
有頭エビの天ぷらが2匹乗った「天せいろ 上」(2,299円・税込) <画像提供:軽井沢 川上庵>

ランチに訪れたいのは、軽井沢駅からサイクリングで約10分のそば屋「軽井沢 川上庵」。毎年夏には行列のできる人気店です。自家製粉した粗挽きのそばと、こだわりの一品料理を頂きましょう。

天せいろの天ぷらは有頭エビを使用しており、見た目のインパクトはもちろん、非常に食べ応えのある一品です。オススメは、蕎麦と一緒にいただきたい一品料理の「鴨焼き」。鴨肉独特の香りと香ばしさが口いっぱいに広がり、程よい塩味と肉汁が絶品です!

■川上庵 軽井沢本店
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢6-10
電話:0267-42-0009
交通:JR北陸新幹線軽井沢駅から徒歩20分
営業期間:通年
営業時間:11:00~21:00(閉店22:00、時期により異なる)
駐車場:あり | 17:00~ | 台数:15台 | 無料 |

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