更新日: 2024年12月5日
埼玉・長瀞の紅葉名所5選【10月下旬~11月下旬が見頃!】長瀞渓谷や宝登山の紅葉を見にいこう
埼玉県・秩父盆地に位置する長瀞は、荒川や宝登山などの豊かな自然に恵まれるエリアです。季節の移り変わりよって、異なる表情を見せてくれるこの渓谷は、例年10月下旬から11月下旬の時期になると秋色に彩られます。
荒川沿いの長瀞渓谷では水平方向に、宝登山あたりでは垂直方向に紅葉が広がり、変化に富んだ紅葉は息をのむ美しさです。
長瀞の季節の景観を楽しみましょう!
目次
観光客を迎える長瀞駅の木造駅舎
長瀞観光の中心となるのは、秩父鉄道長瀞駅。都心から2時間前後でアクセス可能なため、東京からもたくさんの観光客が訪れます。
飾り気のない素朴な木造りの駅舎は、旅情を掻き立てる雰囲気と安定感あるデザインが特徴で、「関東の駅百選」に選ばれています。
長瀞駅から東に向かう約300メートルの通りには、土産物店が軒を連ねています。多種多様の地元の特産品が並んでいるので、バラエティー豊かな土産物を揃えることができますよ。
「岩畳」の河原から眺める長瀞渓谷の紅葉
商店街を抜けると、正面に穏やかな荒川の流れが。河原には変成岩がユニークな景観を作り上げており、地質的な特徴と畳を重ねたような様子から、「岩畳」と呼ばれています。
岩の表面は平らなので歩きやすく、座り心地もよさそうです。
岩畳の対岸の長瀞渓谷は、例年10月下旬頃から秋の気配を見せるようになり、モミジ、クヌギ、ナラなどが赤や黄色に色づいていきます。岩畳の河原からは、川面からせり上がる紅葉や、荒川の流れに映りこむ紅葉を楽しみましょう!
川下りの船から長瀞渓谷の紅葉を眺めてみよう!
渓谷の紅葉は、岩畳からだけでも充分見応えがありますが、せっかくならば船に乗ってみることをお勧めします!岩畳を発着ポイントして川下りの船が運行されているのですが、川の流れに沿って眺める紅葉は格別。きっと優雅な気分になることでしょう。
長瀞の「瀞」は、川の流れが緩やかなことを意味するのですが、この「瀞」が長く続くことから「長瀞」と呼ばれるようになりました。その名の通り、川下り船からは緩やかな流れとともに、紅葉に彩られた長瀞渓谷の景観がゆっくりと流れていきます。
川の両岸には個性的な形の岩も見られ、紅葉が秋色の化粧を添えています。
川下りのコースには、岩畳の上流約3キロの「親鼻橋」付近から岩畳まで下る上流コースと、岩畳から約3キロ下流の「高砂橋」 までの下流コースの2つがあります。乗船時間はいずれも約20分で、2つのコースが楽しめる全長コースは約40分。
乗り場と長瀞駅の間には無料の送迎バスが運行されており、上流コースの船に乗る場合は、長瀞駅付近から出発点の「親鼻橋」付近まで、下流コースの船に乗る場合は終点の「高砂橋」から長瀞駅まで利用可能です。
■川下り運航会社
・長瀞船下り
http://www.funakudari.co.jp/
・長瀞ラインくだり
https://www.chichibu-railway.co.jp/nagatoro/boat.html
・荒川ライン下り
http://www.arakawa-line.co.jp/
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長瀞ラインくだり
- 住所
- 埼玉県長瀞町埼玉県長瀞町長瀞489-2
- 交通
- 秩父鉄道長瀞駅からすぐ
- 営業期間
- 3月上旬~12月上旬、1~2月は<ぽんぽん こたつ船>として営業
- 営業時間
- 9:00~16:00(受付終了)
- 休業日
- 期間中荒天時・増水時・渇水時
- 料金
- ラインくだり(AまたはBコース各3km・約20分)=大人1800円、3歳~小学生900円/ラインくだり(全コース6km・約40分)=大人3300円、3歳~小学生1600円/(10名以上の団体は割引あり)
紅葉で包まれる「月の石もみじ公園」
紅葉時期の長瀞はどこも美しいのですが、筆者のオススメは、岩畳から上流に向かって川沿いの遊歩道を1キロ足らず歩いたところにある「月の石もみじ公園」です。
公園名からも明らかなように、こちらも長瀞エリアでは屈指の紅葉の名所。
この公園内には、明治から昭和の時代に俳人・小説家として日本文学界をリードした高浜虚子の詠んだ俳句の句碑が設けられています。
「ここに我 句を留むべき 月の石」
句の他に、「1953年仲秋の建立」と刻まれていることから、仲秋の名月の美しさを詠んだものと考えられています。
約2,000㎡の園内は、オオモミジなどで真赤に染め上げられます。モミジの木に寄り添って立つと、全身がすっぽり紅葉で包まれてしまうかのよう……!
「長瀞紅葉まつり」が開催される年にはライトアップが行われます。夜の帳に幻想的に浮かび上がる紅葉も、魅惑に満ち溢れる美しさです。
住所:埼玉県長瀞町長瀞947
電話:0494-66-0307(長瀞町観光案内所)
交通:秩父鉄道上長瀞駅から徒歩5分
営業期間:通年
営業時間:入園自由
休業日:無休
宝登山麓の紅葉で彩られる「宝登山神社」
長瀞駅から岩畳とは逆方向の西に向かうと、宝登山の参道に繋がります。こちらも長瀞屈指の紅葉スポット。参道の左右にも、宝登山神社へ誘導してくれるかのように紅葉が広がっているのです。
紅葉に彩られた二の鳥居をくぐり、石の階段を上ると正面に本殿が現れます。
宝登山神社は、約1900年前に創建されたと伝わります。西暦110年頃、東征のために宝登山を訪れた日本武尊(やまとたけるのみこと)が山火事に見舞われたとき、2頭の巨犬が姿を現し、日本武尊を救ったという伝説があります。
この犬たちは神の使いと信じられ、山の麓に宝登山神社の社殿が建立されたのだとか。宝登山の麓に広がる境内は季節ごとに彩られ、秋には紅葉に包まれます。美しく彩られたパワースポットには、運気の高まりが感ぜられることでしょう。
権現造りの建築様式で建立された本殿が、ライトアップされた紅葉で装飾される様子はこの時期だからこそみられる景色です。
二の鳥居近くの宝登山神社記念館を囲む紅葉もライトアップされ、幻想的な雰囲気を漂わせます。
寳登山神社
- 住所
- 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828
- 交通
- 秩父鉄道長瀞駅から徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 境内自由(社務所は9:00~16:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 吉祥寶守=1000円/縁結びまもり=800円/
「宝登山ロープウェイ」から、垂直方向に色づく山肌の紅葉を楽しもう
秋の深まりとともに、標高約497mの宝登山山頂から麓に向かって紅葉が進んでいきます。荒川沿いに続く紅葉だけでなく、宝登山では垂直方向の紅葉が楽しめることが、長瀞紅葉の大きな特徴といえるでしょう。
宝登山神社より徒歩5分前後の山麓駅から宝登山ロープウェイに乗れば、山の高低差による色彩の変化を楽しむことができます。。
宝登山ロープウェイでは「ばんび号」と「もんきー号」の2台のゴンドラが運行されています。この名前は、山頂に設けられた宝登山小動物公園の人気者、シカとニホンザルにちなんでつけられたのだとか。
ゴンドラの左右、窓越しに流れる紅葉を堪能してください!
宝登山の山頂からは、眼下に宝登山の山肌を彩る紅葉や長瀞の街並みが広がります。山頂には臘梅園(ろうばいえん)や梅百花園(えめひゃっかえん)が設けられ、早春にも多くの人々が訪れています
川で、山でと楽しめる長瀞の紅葉
荒川や宝登山などが織りなす自然に溢れ、四季折々の景観に包まれる長瀞。
穏やかな荒川の流れ、畳を敷いたような岩の河原、なだらかなカーブを描く宝登山が紅葉とコラボし、変化に富んだ秋の色彩が満ち溢れているのです。
ぜひ大自然の中で秋を満喫してください!
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