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【奈良・和歌山】秋の名道「高野龍神スカイライン」紅葉ドライブガイド

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年9月30日

【奈良・和歌山】秋の名道「高野龍神スカイライン」紅葉ドライブガイド

次第に秋色が深まっていく10月から11月。「今年の紅葉はどこへ見に行こうか?」と考えている方も多いでしょう。

今回オススメしたいのは、関西の名道「高野龍神(こうやりゅうじん)スカイライン」の紅葉です。10月下旬~11月上旬の時期が特にオススメ。ドライブしながら紅葉を鑑賞できるため、今のご時世にぴったり!ドライブの寄り道にサクッと観光できるのもポイントです!

高野龍神スカイラインは関西随一の山岳道路

高野龍神スカイラインは関西随一の山岳道路
関西の名道「高野龍神スカイライン」は二輪乗り憧れの道

東日本とは対照的に、標高1,000m以上を走る道が少ない西日本において、「高野龍神スカイライン」は関西を代表する山岳道路です。

高野龍神スカイラインがあるのは和歌山県と奈良県の境界。世界遺産にも登録されている霊場・高野山と、日本三大美人の湯にも数えられる秘湯・龍神温泉を、紀伊山地の山並み沿いに繋いでます。かつては有料道路でしたが、2003年から無料開放されました。

アップダウンやカーブに富み、局所で現れる大スケールの景観。そして走行距離40km以上という走りごたえのある道のりで、関西ではツーリングの聖地ともなっています。

高野山(標高800m)、龍神温泉(標高600m)から頂上(標高約1,300m)を通過しますが、その標高差は500~800m!紅葉を愛でつつ走っていると、頂上は落葉景色という興味深い光景に出会えます。スカイラインのメインとなる標高1,000m前後では、10月末から11月上旬が紅葉の最盛期。

一年を通じて素晴らしいドライブが楽しめますが、特筆すべきは秋の紅葉!道を彩る紅葉から、尾根そして眼下に広がる大スケールの紅葉まで、奥深い秘境の秋を満喫できます。

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【高野龍神スカイライン】高野山からワイディングを越えて大パノラマの紅葉を愛でる

【高野龍神スカイライン】高野山からワイディングを越えて大パノラマの紅葉を愛でる
奥行きのある道と紅葉のコラボレーションが特徴的な前半

スタートとなる高野山へは三つのルートがあります。このうち一番安心なのが国道480号線。カーブが少なく、道幅もあります。一方、国道370号線と371号線は道幅が細い上、細かなカーブが連続し、見通しが悪いので注意が必要。

関西方面から向かう場合は、阪和自動車道岸和田和泉ICから国道480号線を南下し、約1時間40分で高野龍神スカイラインの入り口である高野山に到着します。

高野山を通り過ぎたら、国道371号線を進んでいきます。すると早速、目の前に鮮やかな紅葉が広がります。向こう側の山肌まで彩られ、奥行きのある情景は冒険心をかきたててくれますね。

ささやかな紅葉が彩る、連続カーブをぐんぐん上って行こう!

ワインディング区間(曲がりくねった道の区間)は高野龍神スカイラインの魅力。

道の中核部である尾根筋まで、ぐんぐんと標高を上げていきます。紅葉はやや控えめですが、ところどころ彩りが添えられて、変化に富んだ道のりが続きます。

尾根へと出れば、紀伊山地らしい圧巻の紅葉大パノラマ

尾根筋へ出たら、一度展望が開けるポイントが現れます。

ここはぜひ車を止めて降りて欲しい場所。眼下には、錦絵のように展開する圧倒的な紀伊山地の紅葉が見られます。こうした大スケールな紅葉は、山岳道路ならではの醍醐味ですね!

 

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【高野龍神スカイライン】「花園展望台」からナメゴ谷を彷彿とさせる絶景

【高野龍神スカイライン】「花園展望台」からナメゴ谷を彷彿とさせる絶景
ドウタンツツジが高野龍神スカイライン、紅葉のもう一つの主役

尾根筋へと辿り着き、展望ポイントを越えたらまた樹林帯を進む道へ。高野龍神スカイラインの特徴は、こうした景色変化のギャップにあります。
基本的に眺望は閉ざされているのですが、高度はしっかりと感じられ、時折垣間見られる山並みが、秘境らしさを高めてくれるのです。

道の中盤以降は、こうした「瞬間の絶景」が連続します。

まず一つ目が「花園展望台」。突如現れるカーブの先には、紀伊山地の大スケールのパノラマが一気に広がり、赤いドウタンツツジが鮮烈に咲き乱れます。道マニアのバイブル『日本百名道』にも、この光景が取り上げられています。

あの「ナメゴ谷」を彷彿とさせる紅葉と杉のコントラスト!

この花園展望台から道を下りきり、分岐直前まで行くと尾根を一望するポイントが。ここもぜひ車を降りて、陽光に照らし出されて幻想的な山紅葉を愛でてください。ちょっとした陰影が風景に味を添えていますね。

杉林と紅葉の美しいコントラストで有名な紅葉スポット、「ナメゴ谷(奈良)」を彷彿とさせる美しさも、道マニアの間でちょっとした話題になっています。

壮快な青空と紅葉のドラマチックな対比に引き込まれる

このポイントを越えたら、あとは青空と紅葉が作り出すストレートな道が続きます。

秋らしい鮮やかな風景は何とも言えない情緒があり、その中を走り抜ければ爽快な気分が味わえますよ!

実に景色変化に富んだ高野龍神スカイライン。走りごたえも抜群で、関西随一の山岳道路と言われるのも納得です。

それではいよいよスカイラインの頂上へと向かいます。

 

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【高野龍神スカイライン】散り際の紅葉も神々しい龍神村へ

【高野龍神スカイライン】散り際の紅葉も神々しい龍神村へ
駐車場から望む広大な山並み。体感する紀伊山地の隔絶性

高野龍神スカイラインの頂上となっているのは、紀伊山地の護摩壇山(ごまだんざん)・龍神岳周辺。後者は和歌山県最高峰の山で、頂上には「ごまさんスカイタワー」というシンボルがあり、道の駅が併設されています。

標高は約1,300mで、高野山から標高を500mほど上げていますが、途中アップダウンが多いため、数字以上の標高差を感じるでしょう。
また駐車場の先に広がる紀伊山地の大展望も、その隔絶された世界を物語っています。

標高差のある「高野龍神スカイライン」。山頂近くは葉が散っていることも

高野龍神スカイラインの奥深い山の景色を満喫したら、龍神温泉へ下っていきましょう!

下り始めると、この道の紅葉タイミングに難しさを感じるはず。

高野山が紅葉最盛期を迎えるころ、このあたりでは落葉の季節となっているのです。頂上付近では紅葉する木が少ないため気が付かないかもしれませんが、高野山とは標高差がありすぎるため、両方とも紅葉最盛期に合わせるのは至難の技なのです。

太陽に照らされ、黄金色に輝く枯れ木。なんとも神々しい光景

しかし、それもまた一興。太陽に照らし出されれば、落葉した木々も黄金色に輝き、感動的なシーンを見せてくれます。秋から冬の間、一瞬だけ楽しめる「高野龍神スカイライン」のマニアな楽しみ方です。

完全に葉が散る11月後半以降は気温が急激に下がり、空気中の水分が霜として枝に付着する「霧氷」が見られることもありますよ。

 

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【高野龍神スカイライン】紅葉ドライブついでに思いっきり観光も楽しもう!

【高野龍神スカイライン】紅葉ドライブついでに思いっきり観光も楽しもう!
空海が開山した真言密教の聖地「高野山」神妙な趣が漂う

最後に、高野龍神スカイラインドライブで楽しめる観光スポットをご紹介しましょう。言わずもがな、道名にある通り二つの場所がそのまま観光スポットとなっています。

まず欠かせないのが「高野山」です。

かつて平安時代に空海が開山した真言密教の聖地で、総本山の「金剛峯寺」を筆頭に、世界遺産に登録されています。山上にあり、隔絶された場所でありながら、宗教都市としての佇まいが強く残る高野山。随所に信仰の歴史を感じながら、どこかミステリアスな散策を楽しむことができるでしょう。

■高野山/総本山 金剛峯寺
住所:〒648-0294 和歌山県伊都郡高野町大字高野山132
拝観時間:8時30分〜17時0分
電話番号:0736-56-2011
アクセス:橋本市街から車で約1時間
Webサイト http://www.koyasan.or.jp/

 

「美人の湯」と言われる龍神温泉。ツルツルすべすべのお湯が気持ちいい

道の南終点に位置する「龍神温泉」も必ず立ち寄りたいところ。深い自然に包まれ、まさに秘湯の様相を見せるこのお湯は、ツルツルすべすべの泉質が特徴的で、美容効果が高いと言われています。

湯温も熱すぎることもなく40度程と適温なので、ゆっくりと浸かれるのもポイント。美しい風景を楽しんだ後に温泉で極楽とは、ドライブ旅最高のスケジュールではないでしょうか?

■龍神温泉
まっぷるID:30000984
住所:〒645-0525 和歌山県田辺市龍神村龍神
電話番号:0739-79-0726
アクセス:橋本市街から高野龍神スカイラインを経由して車で約2時間
Webサイト https://www.wakayama-kanko.or.jp/spa/ryujin.html

紀伊山地に沈む夕日は、心洗われる壮観なワンシーン

また、花園展望台から眺める夕日も格別です。実はこの場所、「和歌山の朝日夕日百選」にも選ばれているスポット!

紀伊山地の深い山並みの中、トワイライトを作り上げながら日没に向かっていく景色は、心洗われる壮大なシーンです。

 

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高野龍神スカイラインは車を降りずに紅葉を愛でられる!

高野龍神スカイラインは車を降りずに紅葉を愛でられる!
山深い紀伊山地を彩る、鮮やかな紅葉は一見の価値あり

関西随一と言われる山岳道路「高野龍神スカイライン」の紅葉ドライブ旅を紹介しました。

基本的に車の中から紅葉を眺めますが、景色変化に富んでいるため飽きることはなく、山深い紀伊山地らしい、秘境ドライブを満喫することができるでしょう。
時折現れるポイントも、人混みができる心配はなく、心ゆくまで大スケールの山紅葉を鑑賞できます。

このご時世だからこそ、できるだけ対策を取りながら、最大限日本の秋を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

■高野龍神スカイライン
住所:和歌山県高野町高野山~田辺市龍神村
電話番号:0739-78-2222
アクセス:橋本市街から車で約1時間
Webサイト https://www.wakayama-kanko.or.jp/spot/detail.php?id=331

 

取材・文章・写真:土庄雄平

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