更新日: 2024年7月30日
国内の電車旅へGO! 2024年夏のオススメ観光列車5選
トロッコ列車や機関車など、見た目も魅力満載の観光列車。
車窓からの景観を楽しんだり、地域の味覚を味わえたりと、高い人気があります。
こちらの記事では、この夏休みにおすすめの観光列車を、厳選してご紹介いたします。
個性あふれる観光列車、ぜひこの夏に体験してみてくださいね。
※料金や運行時間は時期や社会情勢により異なることがあります。おでかけの際には各社の公式ホームページをご確認ください
目次
2023年夏・おすすめの観光列車5選
今回ご紹介する5つの観光列車は、自然の中を走り抜けるSLやトロッコ列車、地元ならではの食材を楽しめる食堂車など、それぞれ異なる魅力あり。順番に見ていきましょう!
オススメ列車その① 東武鬼怒川線「SL大樹」(栃木県)
東武鬼怒川線・下今市駅から鬼怒川温泉駅まで、鬼怒川沿いの風景が楽しめる「SL大樹」。
SLが好きな方は「蒸気機関車は生きているようだ」といいますが、お腹の底に響くような蒸気の音は、確かに生命力を感じるような気がします。巣ごもり生活でなまった体に、その響きが染み渡ることでしょう。
機関車を近くで見たい方は、始発点・終点でもある下今市駅や鬼怒川温泉駅へどうぞ。SLや転車台(機関車の向きを変えるターンテーブルテーブル)を見学できるように、広場が開放されていますよ。
【SL大樹】
運行区間:下今市駅~鬼怒川温泉駅
期間:通年
運行時間:土・日曜、祝日を中心に4往復8本(平日運転時は原則2往復4本)
料金:大人760円/小児380円
※別途、乗車区間の運賃が必要です。下今市~鬼怒川温泉:260円
その他の詳細情報は、公式ホームページをご確認ください。
>>東武鉄道:SL大樹公式サイト
オススメ列車その② トロッコわたらせ渓谷号(栃木県~群馬県)
通称「わ鐵(てつ)」こと、わたらせ渓谷鐵道の「トロッコわたらせ渓谷号」は、渡良瀬渓谷の眺めを楽しむことができる観光列車です。
歌で有名な「渡良瀬橋」の50kmほど上流までくると、深い渓谷をさわやかな風が駆け抜けます。
<画像提供:わたらせ渓谷鐵道>
「トロッコわたらせ渓谷号」の車内
トロッコ車両はガラス窓がなく開放的。吹き込む風が肌にふれて心地よく、自然と「3密」も防げます。
沿線には足尾銅山観光や水沼駅温泉センターなど、立ち寄りたいスポットがいっぱい!神戸駅構内・列車のレストラン清流では、知られざる駅弁「やまと豚弁当」などもあり、地元ならではの食を楽しむこともできますよ。
わたらせ渓谷鐵道の感染症対策の動画もチェックしてみましょう。
わたらせ渓谷鐵道の新型コロナ対策
【トロッコわたらせ渓谷号】
運行区間:大間々駅~足尾駅
期間:4~11月
運行日:土・日曜、祝日を中心に運転(多い日は1日3往復)
料金:大人520円/小児260円
※別途、乗車区間の運賃が必要です。大間々~足尾:940円
その他の詳細情報は、公式ホームページをご確認ください。
>>わたらせ渓谷鐵道:トロッコわたらせ渓谷号公式サイト
オススメ列車その③ 明知鉄道 食堂車(急行「大正ロマン号」の下りに連結)(岐阜県)
急行「大正ロマン号」に併結される明知鉄道の食堂車は、1日につき下り1本運行されています。「枡酒列車」「じねんじょ列車」など、季節ごとに列車名とメニューが変わります。秋の「きのこ列車」ではきのこご飯が評判で、あまりの美味しさに7杯おかわりした人もいたのだとか!
<画像提供:明知鉄道>
食堂車の車内
豪華な観光列車も増えている中、明知鉄道の食堂車はとてもシンプルな作り。地域の食材をふんだんに使った料理を提供したり、地元の方々が温かくもてなしてくださったりと、ここまで地元に密着した観光列車はなかなかありません。
山岡駅の「寒天資料館」(細寒天の国内生産量の7割がこの地域で生産されています!)や「森の列車カフェ」も是非立ち寄りたいところです。
<画像提供:明知鉄道>
「寒天列車」で提供される食事
★明知鉄道(岐阜県)の感染症対策
車内は常時換気されていますが、食堂車に使用される車両の窓は開閉可能なタイプであるため、希望すれば窓を開けることも可能です。
また、定員を従来の28名から18名に減らす、各テーブル間に仕切り板を設置するなど、乗客同士のスペースを保っています。
【明知鉄道 食堂車】
運行区間:恵那駅~明智駅
期間:各イベントにより異なる
運行日:1日1~3便(月曜は運休、祝日の場合は運行)
料金:寒天列車5,500円(4~9月のみ)/じねんじょ列車4,000円(12〜3月のみ)/おばあちゃんのお弁当列車2,500円(4~5月のみ)/きのこ列車5,500円(9~11月のみ)(往復の運賃を含む)
その他の詳細情報は、公式ホームページをご確認ください。
>>明知鉄道:食堂車公式サイト
オススメ列車その④ 近鉄 南大阪線・吉野線「青の交響曲(シンフォニー)」(大阪府~奈良県)
奈良県・吉野といえば、後醍醐天皇が朝廷(南朝)を開いた場所としても知られる歴史深い場所。多くの寺院やパワースポットがある歴史の里・吉野へ向かうなら、近鉄の南大阪線・吉野線で運行されている観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」に是非乗りたいものです。
吉野の郷土料理、歴史や文化、桜や川をはじめとする美しい自然とこの列車が調和しながら走るというイメージから、「青の交響曲」と名付けられたのだとか。
吉野は桜の名所としても知られている。金峯山寺周辺から見た吉野駅
近畿日本鉄道「大阪阿部野橋駅」から「吉野駅」までは約80分の旅。
ラウンジ車両にある風景を切り取る額縁のような細長い窓からは、季節ごとの美しさを鑑賞できます。
<画像提供:近畿日本鉄道>
季節のオリジナルケーキセット(写真は2020年夏シーズン発売のもの)
この列車で特筆すべきは数々のオリジナルスイーツ達!
大阪マリオット都ホテルが手掛ける季節のオリジナルケーキセットや、老舗の柿専門店のとっておき柿スイーツセットなど、青の交響曲でしか味わえない逸品たちのハーモニーを、流れる景色とともに楽しみましょう。
上品で落ち着いたインテリア、一流スイーツなど、コンセプトどおり「上質な大人旅」を提供してくれます。
【近畿日本鉄道 青の交響曲(シンフォニー)】
運行区間:大阪阿部野橋駅~吉野駅
期間:通年
運行日:1日2往復4便(水曜は運休)
料金:大人730円(特急料金520円+特別車両料金210円)/小児370円(特急料金260円+特別車両料金110円)
※別途、乗車区間の運賃が必要です。大阪阿部野橋~吉野:990円
その他の詳細情報は、公式ホームページをご確認ください。
>>近畿日本鉄道:青の交響曲(シンフォニー)公式サイト
オススメ列車その⑤ JR四国「伊予灘ものがたり」(愛媛県)・「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」(高知県)
JR四国の観光列車で人気が高いものといえば、JR予讃(よさん)線の「伊予灘ものがたり」でしょう。
その名のとおり伊予灘(瀬戸内海)の眺めが素晴らしい沿線には、映画やドラマのロケ地で知られる下灘駅や、道路併用の可動橋・長浜大橋(開閉を車内から見学できるコースあり)など、車窓は見どころ満載!
また、この列車は幕末の志士・坂本龍馬が脱藩の際に通った肱川(ひじかわ)沿いを走ります。龍馬の故郷、土佐国で運行開始した観光列車もご紹介しましょう。
「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」車両。安和駅にて
幕末の志士たちの軌跡を感じる道々を走行する「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」。沿線には酒蔵が立ち並ぶ歴史の街・佐川や、カツオの街・久礼(初秋に2週間ほどしか出回らない「新子ガツオ」はおすすめ!)など、見どころがたっぷり。
3号車「陽華の章」の車内。
【JR四国 伊予灘ものがたり】
運行区間:松山駅~伊予大須駅、松山駅~八幡浜駅
期間:通年
運行日:各編とも1日1便(運休日は要問合せ)
料金:1号車「茜の章」・2号車「黄金の章」は松山~伊予大洲3,980円、松山~八幡浜4,330円、3号車「陽華の章」」Fiore Suiteは松山~伊予大洲2,280円×人数分+33,600円、松山~八幡浜2,630円×人数分+33,600円
※3号車は2名以上での利用
※食事(予約制)は別料金:大洲編3,000円、双海編5,500円、八幡浜編5,500円、道後編3,500円
その他の詳細情報は、公式ホームページをご確認ください。
>>JR四国:伊予灘ものがたり公式サイト
【JR四国 志国土佐 時代の夜明けのものがたり】
運行区間:高知駅~窪川駅
期間:通年
運行日:1日1往復(運休日は要問合せ)
料金(5月20日~):高知~窪川4,140円~(通常期と繁忙期で異なる)
※食事(予約制)は別料金:5,000円
その他の詳細情報は、公式ホームページをご確認ください。
>>JR四国:志国土佐 時代の夜明けのものがたり公式サイト
[番外編]楽しみがいっぱいの銚子電鉄(千葉県)
観光列車はありませんが、経営状況が厳しいことを逆手にとったグッズ販売など、銚子電鉄は面白い取り組みをしています。
<画像提供:銚子電鉄>
「ぬれ煎餅」に続く銚子電鉄の名物土産「まずい棒」
漫画家・日野日出志さんのイラストがおどろおどろしい「まずい棒」(経営が「まずい」にかけて。味はもちろん「うまい」です)も人気なのだとか。話のネタにもなるので、お土産にもピッタリのアイテムです。もちろん、定番の「奇跡のぬれ煎餅」もおいしいですよね!
巨大な醤油工場を眺めながら走る仲ノ町駅周辺や、期間限定で「髪毛黒生(かみのけくろはえ)」駅になったこともある「笠上黒生(かさがみくろはえ)」駅のような、期間限定の見どころもありますよ!
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