更新日: 2020年7月1日
シュノーケルでウミガメに会える?慶良間諸島 座間味島&阿嘉島2泊3日ビーチめぐり!
那覇市の西、約40キロに位置する慶良間(けらま)諸島。沖縄随一の青い海は「ケラマブルー」と呼ばれます。ダイビングスポットとして有名ですが、ビーチでシュノーケリングするだけで簡単に珊瑚礁や熱帯魚、運が良ければウミガメと一緒に泳げます。
離島というと遠く感じますが、今回めぐる座間味島と阿嘉(あか)島は、那覇から高速船で約1時間。コンパクトな島なので、ビーチへの移動も便利です。那覇から2泊3日、慶良間諸島のおすすめスポットをご紹介します。
目次
国立公園・慶良間諸島とは?
まずは今回のプランでご紹介する座間味島・阿嘉島の美しい風景を50秒でご覧ください♪
慶良間諸島とは那覇市の西の沖、約40キロメートルに浮かぶ島々。
おもに渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島、慶留間(げるま)島の4つの島からなり、那覇泊港からフェリーや高速船で渡ることができます。
国立公園にも指定されている豊かなサンゴ礁の海は、色とりどりの熱帯魚の楽園!島の各所には美しい白砂のビーチがあり、透明度の高い海で海水浴が楽しめます。
各島には民宿やペンションなどもありますが、夏季は那覇からの日帰り海水浴ツアーが人気。冬季はホエールウォッチングも催行されています。
のんびりした島時間を過ごせる「座間味島」
座間味島は慶良間諸島のほぼ中央。
夏にはダイビングやシュノーケルを、冬にはホエールウォッチングを目当てに多くの観光客が訪れます。
離島ならではの静かな環境と、ケラマブルーの海は、非日常を味わうのにぴったりです。
座間味島の人口は約600人。大きなスーパーやコンビニはありませんが、商店や食事処など必要なものはそろいます。
座間味島よりもさらに小さな「阿嘉島」
座間味島と並び人気の阿嘉島。
阿嘉島は人口約260人とコンパクトな島。多くの人が阿嘉港のある集落で暮らします。
座間味と違い島内にバスはありませんが、人気のビーチは徒歩圏内です。
1988年公開の映画『マリリンに逢いたい』の舞台となりました。
阿嘉島に住んでいた犬シロが、座間味島にいる犬マリリンに逢うため泳いで海を渡る実話を元にしたストーリーです。阿嘉港のそばにはシロの銅像が立っています。
【1日目】那覇から高速船で1時間、座間味島へ
1日目の朝は、那覇市の泊港(とまりこう)へ。泊ふ頭旅客ターミナルビル「とまりん」1階で、座間味島行きの乗船券を発券します。
連絡船は那覇⇔阿嘉⇔座間味間を往復しており、「フェリーざまみ」なら所要1時間半から2時間。
高速船「クイーンざまみ」を使えば約50~70分で、あっという間に座間味島に到着です。
船の本数が限られるため、事前予約が安心。
電話予約なら乗船二か月前からの予約が可能です。夏休み期間中などは特に込み合うため、旅行日程が決まり次第予約しておくことをおすすめします。
座間味島に到着すると、海上でクジラのモニュメントがお出迎え。
慶良間諸島には、毎年1~3月頃にザトウクジラがやってきます。
港があるのは、自然に囲まれた座間味島の集落。
宿によっては港まで車で迎えに来てくれるので、事前に確認してみましょう。宿に荷物を置いたら、集落の奥にある展望台に向かいます。
座間味島の絶景スポット「高月山展望台」
集落から徒歩約25分。
高台にある高月山展望台は、島の東側にある安護の浦から、到着した座間味港や遠くの島々まで見渡せる絶景スポット。条件が良ければ沖縄本島も見ることができます。
手前は座間味島でも一番人気の古座間味(ふるざまみ)ビーチ。奥にあるのは安室島です。
ビーチの奥側と安室島の間には、条件が整うと幻の道が表れます!
その条件というのが大潮の干潮時。それも短い時間だけ。
潮の流れがあり徒歩で渡るのは危険です。港から船で送迎してもらうか、展望台から眺めるだけにしておきましょう。
ケラマブルーの海が広がる「古座間味ビーチ」
コバルトブルーの景色を堪能したら、先ほど展望台から眺めた古座間味(ふるざまみ)ビーチへ!
集落からは徒歩約20分。1時間に1、2本あるバスなら約5分で到着できます。
白い砂浜と青く輝く海は、ミシュラングリーンガイドで2つ星を獲得。
海中の透明度が高く、岸から少し泳ぐとサンゴ礁と熱帯魚を観察できます。
サンゴを傷めないように気を付けながら熱帯魚と泳ぎましょう。
シュノーケリングなら海の中をたくさん覗けるので、レンタルして楽しみましょう。
古座間味ビーチのそばには海の家や、浮輪やシュノーケル、パラソルなどのレンタル屋も。
ランチはここでとるか、集落にある商店でお弁当を購入し持参を。
ビーチ周辺の店は、オフシーズンになると閉じてしまうのでご注意ください。
古座間味ビーチ
- 住所
- 沖縄県座間味村沖縄県座間味村座間味
- 交通
- 座間味港から徒歩約20分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 情報なし
- 休業日
- 情報なし
- 料金
- 水シャワー300円(夏季のみ)/レンタル料金=シュノーケル500円、足ひれ500円、ライフジャケット500円※レンタル店によって異なる
夕食は「まるみ屋」で沖縄料理を堪能
夕食は家庭的な雰囲気のなか、沖縄料理を楽しめる「まるみ屋」へ。
沖縄料理の定番ゴーヤーチャンプル、ジーマーミ豆腐、ソーキそばをはじめ、カレーやトンカツなど、定食から単品、一品料理まで豊富なメニューが揃います。
アルコールの種類も多く、オリオンビールはもちろん、シークァーサーを使った酎ハイなど、お酒好きには嬉しいお店です。
おすすめは、自家製の大きなラフテー 680円。
しっかりと味が染み込んで、とろけるような柔らかさ。しかも油っぽさはありません。
座間味島に来るたびに訪れるという常連客も多い人気店です。
■レストランまるみ屋
住所:沖縄県座間味村座間味432-2
電話番号:098-987-3166
営業時間:11:00~14:30(閉店15:00)、18:00~22:30(閉店23:00)
休業日:水曜、8月は無休
アクセス:座間味港から徒歩5分
料金:日替わりランチ=750円/ゴーヤーチャンプルー定食=760円/ソーキそば=670円/ 平均予算:(昼)700円、(夜)1000円
【2日目】「阿真ビーチ」でウミガメを見てから阿嘉島へ
2日目は阿嘉島へ移動するため、船の時間に合わせて座間味島でひと泳ぎ!
まだ訪れていない阿真ビーチへ向かいます。
ここは運が良ければウミガメに会えるポイント!
ただし遠浅のため、干潮時、特に大潮・中潮の最干潮前後2時間ほどは泳ぐのに適していません。
珊瑚保護のためにもその時間帯を外しましょう。ウミガメは底にある餌を食べにやってくるため、会えるのも満潮時がほとんどです。
昼ごろ、小型船みつしまで阿嘉島へ
村内航路「みつしま」の昼頃の便で座間味島から阿嘉島へ。
船の待ち時間にお弁当を買って、食べておけば、阿嘉島についてすぐ行動できます。船は定員12名と小さく、1日4~6便。約15分で阿嘉島に到着します。
■村内航路 みつしま
住所:沖縄県座間味村座間味
電話番号:098-987-2614
便数:1日4~6往復
休業日:なし
料金:座間味港-阿嘉港 大人片道300円、子供片道150円、75歳以上無料
時刻表:村内航路 みつしま時刻表
前浜ビーチを散歩
宿に荷物を預けて着替えたら、前浜(メーヌハマ)ビーチへ。
集落のすぐ目の前なので、散歩にぴったり。奥の方に消波ブロックがあるので、波がとても穏やかです。
■前浜ビーチ
住所:沖縄県座間味村阿嘉
営業時間:通年
アクセス:阿嘉港から徒歩約10分
料金:無料
ヒズシビーチで夕日観賞
日が暮れてきたら、前浜ビーチから徒歩約10分のヒズシビーチへ。
西に向いたビーチのため、水平線に沈む夕日を鑑賞できます。
阿嘉島には食事のできる店が少ないので、夕食はあらかじめ宿に頼んでおくと安心です。
■ヒズシビーチ
住所:沖縄県座間味村阿嘉
営業時間:通年
アクセス:阿嘉港から徒歩約20分
料金:無料
【3日目】最終日は透明度の高い「北浜ビーチ(ニシバマビーチ)」へ
最終日は、阿嘉島のメインビーチである北浜(ニシバマ)ビーチへ!
慶良間諸島の中でも特に透明度が高く、サンゴや魚が多く生息しています。
北浜ビーチへは集落から徒歩約20分。
真夏の炎天下はかなりの汗だくに。レンタサイクルや、宿に送迎をお願いできるか尋ねてみましょう。
海水浴シーズンの北浜ビーチには、浮輪やシュノーケルなどのレンタル、カレーやかき氷を食べられる海の家があります。コインロッカーは無いため、貴重品は宿に置いてくるのがおすすめです。
遠浅の北浜ビーチですが、沖に行くほど透明度も高くなります。
途中から急に深くなるので注意が必要ですが、その辺りにはたくさんの熱帯魚が泳いでいますよ。
北浜ビーチ
- 住所
- 沖縄県座間味村沖縄県座間味村阿嘉
- 交通
- 阿嘉港から徒歩20分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 情報なし※干潮時、特に大潮・中潮の最干潮前後2時間ほどは泳ぐのに適していません。 サンゴ礁保護のため干潮時は避けましょう
- 休業日
- 情報なし
- 料金
- 水シャワー200円
午後、阿嘉港から船で那覇
北浜ビーチでのシュノーケルを楽しんだら、とうとう那覇へ戻る時間。
阿嘉島からの所要時間は「フェリーざまみ」で約1時間半。高速船「クイーンざまみ」で約50分~70分です。船の時刻は季節により異なります。
高速船は本数が少ないため、あらかじめ時間を調べておきましょう。悪天候の際は運休になることもあるので、日程に余裕をもつと安心です。
シュノーケルで気をつけること
気軽にできるシュノーケルですが、安全に楽しむためにライフジャケットを着用しましょう。
足ひれがあるとスムーズに移動できます。
慶良間諸島は国立公園です。
魚やウミガメへの餌付けや、サンゴや貝殻を傷つけたり持ち帰ったりすることはご遠慮ください。
海では光の反射により日焼けをしやすくなりますが、ラッシュガードや日焼け止めで肌を守りましょう。
市販の日焼け止めはサンゴに悪影響を与えますが、最近はサンゴに優しい日焼け止めも販売されています。
慶良間の貴重な自然を大切に楽しみましょう!
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