更新日: 2023年6月30日
夏はやっぱりそうめんでしょ! 徳島の「半田そうめん」をお取り寄せでいただこう
「ステイホーム」で外出自粛している間に季節はすっかり夏に。今年の夏も全国的に体にこたえる厳しい暑さになり、そうめんが食卓に並ぶ日が多くなりそうです。
そうめんといえば奈良や兵庫が有名ですが、今回はこの夏ぜひお取り寄せグルメとして試していただきたい、徳島県の「半田そうめん」をご紹介します!
目次
徳島県半田町(現:つるぎ町)について
大阪市内から徳島市内まで車で約3時間半。
そこからさらに約1時間走ると西日本トップの高峰、「剣山(つるぎさん)」が現れます。半田町はその麓に位置し、景観の素晴らしさから「四国三郎」と呼ばれています。
吉野川の豊かな水を生かし、水運や林業が盛んに行われていた半田町。
2005年に貞光(さだみつちょう)と一宇村(いちうそん)が合併し現在は、「つるぎ町」と呼ばれています。
つるぎの町がある「にし阿波地域」は西日本で唯一「食と農の景勝地」として認定され、2018年3月には「世界農業遺産」に認定。
農業が盛んなこの土地では、半田そうめんの他、柿も特産品。
特に渋みの強い愛宕柿(あたごがき)がよくとれ、干し柿として食べられています。甘すぎず、サクサクとした食感が楽しめますよ!
半田そうめんって何?
「半田そうめん」 とは、徳島県つるぎ町半田地区で伝統的に作られているそうめんのこと。
その歴史は江戸時代中期にまでさかのぼり、昔ながらの手延べの製法で作られています。
四国山脈からの風と吉野川の綺麗な水に恵まれた半田の気候がそうめんづくりに合っており、300余年の長い歴史を刻みながら地場産業としてこの地に根付いてきました。
手延べそうめんは、棒状にした生地をじっくりと熟成させながら細く延ばしてつくります。
グルテンの繊維が破壊されないことから、機械そうめんに比べて独特の強い食感が生まれるのだとか。麺がのびにくいとも言われています。
小麦、塩、水のシンプルな材料でできる食材だからこそ、各製麺所が独自の配合や品質にこだわりを持っており、同じ半田そうめんでも風味、味わいが絶妙に異なり、ブランドごとのこだわりを楽しむことができます。
半田そうめんは、一般的なそうめんとうどんの中間ぐらいの太さであることが特徴です。
強いコシがあり、そうめんのようなツルツルした食感が楽しめます。
そのまま食べてももちろん美味しいですし、温かいメニューにもぴったり。アレンジ次第で様々な楽しみ方ができる万能な麺です。
夏をお取り寄せしたい!「オカベの麺」
今回ご紹介する製麺所は、徳島県美馬郡つるぎ町に本社兼工場を構える株式会社オカベ。
熟練の職人が朝3時から製麺づくりをはじめ、伝統の手延製法で1本に18もの麺層を作るため「ねじって、鍛えて、伸ばす」を繰り返し、約30時間かけて丁寧につくられています。
各工程で麺をじっくり休ませて熟成を繰り替えし、時間をかけて丁寧につくられることから、早朝から始めることがポイントだそう。
「オカベの麺」は、こだわりの小麦粉・塩・水の硬さを丁寧に調整し、手間暇かけて作られている人気の一品です。今回は、オカベの麺36人前を購入しました。
お取り寄せできる半田そうめんは以下3種です。
- オカベの麺【乾麺】 (10人前化粧箱入り 1,360円 税込)
- オカベの麺【半生麺】(15人前化粧箱入り +濃縮つゆ付 2,700円 税込)
- 「華」【高級乾麺】 (15人前木箱入り 3,240円 税込)
※上記はすべて送料別
一番人気の乾麺は、単品、徳用、化粧箱、木箱と用意があるので夏の贈り物にもぴったりです。
どの家庭でも夏場はそうめんが大活躍。日持ちも製造日より約1年半日持ちしますので、お中元にも喜ばれることでしょう。
■株式会社オカベ「オカベの麺」
住所: 徳島県美馬郡つるぎ町半田字東毛田48
電話番号: 0120-64-3657
店舗営業時間・営業日:平日18時30分〜17時(日・祭日 9時〜16時)
店舗にてオカベの麺、季節の物産販売あり
公式サイト:株式会社オカベ
失敗しない! おいしい麺のゆで方
株式会社オカベさんからおいしい麺の茹で方のワンポイントアドバイスをいただきました。
太さがあるので煮崩れしにくいのが半田そうめんの特徴ですが、アドバイスを守って下記のステップで調理すれば、誰でも簡単に美味しく茹でることができます。
1. 大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かし、麺をほぐしながら入れる。
お湯が沸騰してきたら吹きこぼれに注意して火力を緩め、麺と麺がくっつかないように素早く混ぜてください。
ポイント:麺の食感が悪くなってしまうので、絶対に差し水をしないこと!
2. お箸で八の字を描きながら軽く混ぜ、5〜6分茹でる。
3. 水でもみ洗いしてぬめりを取り、水切りをする。
冷水で揉むようにしっかり洗うことで、麺がより引き締まりツルツルとしたのど越しと、コシの良さが楽しめます。
半田そうめんおすすめアレンジレシピ!
半田そうめんは、シンプルに茹でていただいてももちろん美味しいのですが、和・洋・中と様々なアレンジがきき、食べ飽きないのも魅力です。
筆者のおすすめアレンジレシピと、オカベさんから教えていただいたアレンジレシピを紹介します。
おすすめアレンジレシピ 「超簡単!韓国風半田そうめん」
筆者が子どものころから、夏に食べている元気がでる簡単レシピを紹介します。
<材料 1人前>
半田そうめん 2束
韓国のり 適量
めんつゆ 200cc
ごま油 大さじ1
キムチ お好みで
作り方
1. 半田そうめんを茹でる
2. 茹で上がった半田そうめんにごま油を和える
3. トッピングを盛り付ける
韓国のりの塩っ気が麺とよく合い、ごま油の香りが食欲をそそります。暑くて食欲がわかない、そんな猛暑日に是非ご自宅で作ってみてください。
オカベさんレシピ① 「トマトツナの冷製和え麺」
次に紹介するのは、さっぱりイタリアンな味わいでランチにぴったりな、オカベさんおすすめの洋風アレンジレシピです。
<材料:2人分> 熱量(1人分):452kcal
オカベの麺 2束
トマト2個
玉ねぎ 1/4個
大葉 4枚
ツナ缶(オイル漬) 1缶
〈A〉オカベの万能しょうゆ 大さじ1/2
〈B〉オカベの万能しょうゆ 40cc 冷水 160cc
作り方
1. 鍋にたっぷりのお湯(分量外)を沸かし、オカベの麺を袋の表示通りに茹で、流水でもみ 洗いし、水気を切ります。
2. トマトはざく切りに、玉ねぎは薄切りに、大葉は細切りにします。ボウルにトマト、玉ねぎ、 ツナ缶(油を軽く切る)を加え、〈A〉の万能しょうゆで和えてしばらく置きます。
3. 器に麺を盛り、2のツナトマト、大葉をのせ、〈B〉の希釈したつゆをはり、和えながらいただきます。
トマトとツナ缶の相性が良く、食欲の無い夏でも、さっぱりと食べられます!
オカベさんレシピ② 「きのこにんにくスパゲティ風」
こちらは半田そうめんをスパゲティ風にアレンジ。
オカベのしょうゆが味の決め手のキノコとベーコンの和風スパゲティです!
<材料:2 人分>
オカベの麺 2束
しめじ、エリンギ 各1株(全部で200g)
にんにく 1片
輪切り唐辛子 1本分
オリーブオイル 大さじ2
オカベ の万能しょうゆ 大さじ1
貝割れ菜 適量
作り方
1. しめじは小房に分け、エリンギは食べやすい大きさに切ります。
2. フライパンに、オリーブオイル、にんにく、唐辛子を入れて弱火にかけ、香りが立ったら1 を入れて炒め、万能しょうゆ(半量)で味付けます。
3. 鍋にたっぷりのお湯(分量外)を沸かし、オカベ の麺を袋の表示より少し固めに茹で、流
水でもみ洗いして水気を切ります。
4. 2に麺を入れ、残りの万能しょうゆを加えて炒め合わせ、最後に貝割れ菜を和えます。
ひと手間加えれば、シンプルな半田そうめんが洋風の味に大変身。夜ご飯のメインの一品としてもぴったりなレシピです。
名産品は現地で味わいたい!そんな方は道の駅「貞光ゆうゆう館」へ
つるぎ町特産の半田そうめんですが、残念ながら製麺所でイートインスペースを併設している製麺所はなく、半田そうめんのメニューを提供している飲食店もほとんどありません。
しかし、JR徳島線 貞光駅から車で15分の道の駅「貞光ゆうゆう館」のレストランなら半田そうめんをいただくことが可能です!
普段は釜揚げそうめんのみですが、夏季限定で冷やしそうめんが登場します。暑い夏によく冷えた冷やしそうめんは絶品ですよ!
貞光ゆうゆう館では、他にも山菜漬けやゆずなど新鮮な地元の朝採れ野菜が産直市で購入できるほか、レストランでは地鶏の阿波尾鶏の料理を楽しむことができます。
貞光ゆうゆう館特製の湯だね食パンやジェラートも大人気です。もちろん、半田そうめんも売っています!
また地上23mの展望台からは吉野川やうだつの街並みなどつるぎ町の美しい自然を360度楽しむことができます。
お取り寄せもいいけれど、やっぱり現地に行って半田そうめんを食べてみたい!そんな方はぜひ、貞光ゆうゆう館を訪れてみてくださいね。
半田そうめんは貞光ゆうゆう館の他、地元スーパーで購入することもできますよ。
公式サイト:道の駅 貞光ゆうゆう館
道の駅 貞光ゆうゆう館
- 住所
- 徳島県つるぎ町徳島県つるぎ町貞光大須賀11-1
- 交通
- 徳島自動車道美馬ICから国道438号・192号を徳島方面へ車で3km
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:00~18:00/レストラン=8:00~17:00
- 休業日
- 物産館=第3水曜※祝日の場合は翌日休/レストラン=毎週水曜
- 料金
- よしの川御膳=1600円/ゆうゆう御膳2800円/美人の湯 入浴料=大人(中学生以上)400円、小人(4歳以上)200円/
徳島県に行ったら必見!「鳴門海峡の渦潮」
半田そうめんを徳島に食べに行かれる方は、大鳴門橋 (おおなるときょう) を車で通過するルートで行ってみてはいかがでしょうか。
大鳴門橋とは、兵庫県南あわじ市の淡路島と徳島県鳴門の鳴門海峡の最狭部を結ぶ吊り橋。
橋長は1,629メートルと9年の歳月をかけて造られた日本でもトップレベルの長大な橋です。
渦潮(うずしお)とは太平洋と瀬戸内海の潮の干満差が影響して激しい潮流が発生することによってできる自然現象のことです。
大潮時には、大鳴門橋の下で世界最大規模の20mにもなる大渦をみることができます。自然が創り出す渦潮は神秘的ですよ。
また、鳴門公園内にある「大鳴門橋遊歩道 渦の道」では450mほどの海上散歩ができるほか、、海上45mのガラス床から渦潮を見ることができます。
自然にかなり近い状態で楽しむことができ、渦に吸い込まれそうでスリル満点で大人も子どもも楽しむことができます。
渦潮の発生時間は毎日異なるため、事前にホームページの「潮見表」で確認してから行くのがおすすめです。
大鳴門橋を渡って四国に入れば、徳島県鳴門市からつるぎ町の貞光ゆうゆう館までは、高松自動車道・徳島自動車道を経由し、車で1時間程度です。
■大鳴門橋遊歩道 渦の道
住所:〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町(鳴門公園内)
入館料(税込): 大人510円 中高410円 小学生260円
営業時間:
夏季(3月~9月)9:00~18:00 ※入場は17:30まで
GWと夏休み期間は8:00~19:00 ※入場は18:30まで
冬季(10月~2月)9:00~17:00 ※入場は16:30まで
休館日:3月、6月、9月、12月の第2月曜日
公式サイト:渦の道
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