更新日: 2020年6月23日
3密回避&雨でもOK!水上バスで気分爽快隅田川を川上り
緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ人が密集する観光地はちょっと怖いという人も多いのではないでしょうか。また、梅雨シーズンもいよいよ本格的になり、雨の日も増えてくるといよいよ外に出るのが億劫になってしまいます。
今回は雨でも問題なく楽しめて、なおかつ人込みを避けられるお出かけ先をご紹介!水上バス「TOKYO CRUISE(東京クルーズ)」で、日の出桟橋から浅草までの、約40分の船旅です。隅田川を水上バスで優雅に進めば気分も爽快。東京の風景や観光名所を、水上から眺めてみましょう!
※2020年6月現在、TOKYO CRUISE(東京都観光汽船(株))は当面の間、一部航路で減便・運休となっています。
目次
浅草への船旅!スタート地点・日の出桟橋へ
TOKYO CRUISEの乗船所がある日の出桟橋は、ゆりかもめの日の出駅で下車してすぐ。
JRや羽田空港から直行できる東京モノレールの浜松町駅からも徒歩約15分と好アクセスです。
こちらが乗船時間までの待合所。
カフェも併設されていて、早く着いてもゆっくりと過ごすことができます。日の出桟橋からは浅草だけでなく、お台場や有明方面にも船が出ています。
日の出桟橋から浅草行のコースは、1日16本程度(曜日により異なる)、1時間に2本程度運航されています。
※2020年6月21日現在一部運休あり
※2020年6月18日現在、カフェ及びお台場・有明方面は営業しておりません。
公式HP:TOKYO CRUISE
東京都観光汽船 お台場ライン
- 住所
- 東京都港区東京都港区海岸2丁目7-104
- 交通
- ゆりかもめ日の出駅からすぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 乗船場により異なる
- 休業日
- 荒天時
- 料金
- 日の出桟橋~お台場海浜公園=大人520円、小人260円(大人12歳以上、小人6~12歳未満、幼児大人1人につき1名無料)他 /(障がい者手帳持参で本人と同伴者半額)
待合所に入ったら目的地までの乗船券を購入します。
乗りたい便が決まっている方は、事前にインターネットからチケットを購入しておくとよいでしょう。
立ち位置に等間隔でオレンジ色のラインがひかれており、3密を回避するように配慮されています。
新型コロナウイルス感染防止対策の換気のため、扉が開放されています。
海風を感じられるので、これもまた良いですね!
【14:10】乗る船が日の出桟橋に入港!
今回乗船するのは、ピンク色のラインが印象的な「リバータウン」。
TOKYO CRUISEではほかにも「竜馬」「道灌(どうかん)」「アワータウン」などたくさんの船が運航されています。どれに当たるかはその日のお楽しみ。
しっかり手を消毒し、さっそく乗船です!
隅田川の水位にもよるそうなのですが、今回は屋上が開放されていました。
そこから見えるのは、空・海・高層ビル!これぞ大都会東京という景色がいっぱいに広がります。
正面に見えるマンション群は、東京オリンピックで選手が利用する「選手村」なのだとか。
こちらは2階席。屋根はありますが、窓は全開です。
いざ出航して船が進むと、勢いよく風が吹き込んできました。これで換気はばっちりです!安心して開放感たっぷりの水上バスを楽しむことができますね。
定員を通常よりも制限し、座席も使用禁止の部分が1つおきにあるので、密集の心配もありません。
「外の気温が暑すぎる」という場合には、空調のきいた1階席がおすすめです。
窓は開きませんが空調が入り、比較的涼しく過ごせます。
1階は、水面とほぼ同じ高さに窓があるため、ひと味違った景色を楽しむことができます。
フラッグシップ「ホタルナ」もいました!
こちらは近未来的なデザインが印象的なTOKYO CRUISEのフラッグシップ、「ホタルナ」です。この船をデザインしたのは、なんとアニメ界の巨匠、松本零士氏!
TOKYO CRUISEでは通常の水上バスのほかに、ホタルナ・ヒミコ・エメラルダスの3隻の特別船を運航しています。
【14:20】いよいよ出航!
いよいよ浅草に向けて出発です!
天気が良い日は屋上席で景色を堪能してみてください。東京湾の最奥なので、波もなく、揺れもほとんど感じません。
船内は自由に歩き回れるので、景色に応じて席を移ってもよいですね。
船はするすると滑るように水上を進んでいきます。
ほどなくして、大きな水門の奥に江戸時代から続く大名庭園、浜離宮恩賜庭園が見えてきました!
庭園内の池は水門から水を引いていて、都内にある庭園では唯一、海水の池なのです。庭園の池を海水魚が泳いでいるなんて、なんだか不思議な感じがします。
隅田川ラインの復路にあたる、浅草から日の出桟橋へ向かう船の多くは、浜離宮の庭園内にある船着き場を経由します。
浅草を観光してから水上バスで浜離宮へ移動するという行程も楽しそうですね。
ただし、日の出桟橋から浅草に向かうコースでは浜離宮の経由はありませんのでご注意を。なお、浜離宮での乗下船には別途入園料が必要です。
浜離宮恩賜庭園
- 住所
- 東京都中央区浜離宮庭園1-1
- 交通
- 地下鉄汐留駅から徒歩7分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉園17:00)
- 休業日
- 無休(12月29日~翌1月1日休)
- 料金
- 大人300円、小学生以下無料(65歳以上150円、各種障がい者手帳持参で本人と同伴者1名無料、都内在住または在学の中学生は無料)
次々とくぐる橋が醍醐味の隅田川ライン
そうこうしているうちに、最初の橋「築地大橋」を通過です。
手を伸ばせば届いてしまうのではないかと思うくらい近く、迫力満点!
浅草到着までには、実に13もの橋の下をくぐります。
河口側から順に築地大橋・勝鬨(かちどき)橋・佃大橋・中央大橋・永代橋・隅田川大橋・清洲(きよす)橋・新大橋・両国橋・蔵前橋・厩(うまや)橋・駒形橋・吾妻(あづま)橋の順に通過するのです。
橋の数だけ歴史があり、その姿、外観も三者三様。
歴史に詳しくない方もご安心を。橋を通過するごとに船内放送で紹介してくれます。
橋ごとの違いや背景を知れば、散策もより楽しくなりますね!橋を下から見上げる体験は、クルーズならではの体験です。
こちらの重厚感のある橋は勝鬨(かちどき)橋です。
開通当初は中央部の道路が左右に持ち上がる「跳ね橋」でした。背の高い船も通れるような正面部分が開く仕様なのですね。
隅田川の通航量減少に伴って開くことはなくなってしまいましたが、現在でも開閉部分の割れ目などにその名残を感じることができます!
写真右側に見えるのは、先ほど通過した中央大橋。
正面に見えるビル群があるのが石川島。そして左側には晴海運河があり、晴海運河と隅田川の分岐点にあたるこの付近からの眺めは「日本のマンハッタン」とも呼ばれています。
インスタ映えなフォトスポットですので、是非振り返ってみてください。
日本橋にある、青色が印象的な清洲(きよす)橋は、向かって正面に東京スカイツリー®が見えるポイントです。
東京スカイツリーは高さ634mを誇る世界一高い自立式電波塔で、2012年に開業しました。
その高さは覚えやすく、日本人にとってなじみの深い言葉「むさし(634)」で、旧国名の一つの「武蔵国」を連想させます。
展望台は全部で2カ所。地上350mの「天望デッキ」と地上450mの「天望回廊」があります。
外側にせり出したスロープを登る天望回廊は、まるで空中散歩をしているかのよう!
こちらも東京観光の定番ですので、ぜひ一度体験してみてください。
東京スカイツリー(R)
- 住所
- 東京都墨田区東京都墨田区押上1丁目1-2
- 交通
- 東武スカイツリーラインとうきょうスカイツリー駅からすぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:00~21:00(閉館22:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 展望デッキ=平日 大人2100円、中人1550円、小人950円・休日 大人2300円、中人1650円、小人1000円 / 展望回路=平日 大人1000円、中人800円、小人500円・休日 大人1100円、中人900円、小人550円((※展望デッキ+展望回路のセット料金、障がい者割引、日付指定券あり))
船はいくつもの橋をくぐりぬけ、都心のビル群を横目に風を切ってどんどん北上していきます。
最後の橋である「吾妻(あづま)橋」の手前からは、有名な金色の「炎のオブジェ」がよく見えます。
アサヒグループの本社に隣接したスーパードライホールに設置されているもので、今では浅草のシンボルとして観光客に大人気です。
■炎のオブジェ
住所:墨田区吾妻橋1-23-1
作者:フィリップ・スタルク氏
【14:55】あっという間に浅草到着
船旅を楽しんでいるうちに、浅草の船着き場に到着しました。船着き場は吾妻橋のたもとにあり、まさに浅草のど真ん中に位置しています。
浅草から日の出桟橋やお台場方面へ乗船する方は、こちらの建物で乗船券を購入してください。
下船すると、ホタルナも浅草へやってきたようです。
水上を進む姿もやはり宇宙船のようでかっこいいですね……!
東京都観光汽船
- 住所
- 東京都台東区東京都台東区花川戸1丁目1-1
- 交通
- 地下鉄浅草駅からすぐ(浅草乗船場)
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 運航時間はコースにより異なる
- 休業日
- 荒天時欠航(点検期間休)
- 料金
- 浅草~日の出桟橋=大人860円、小人430円 / 浅草~浜離宮=大人1040円、小人400円(入園料込) / 浅草~お台場海浜公園(日の出桟橋乗換)=大人1380円、小人690円 (大人12歳以上、小人6~12歳未満、幼児大人1人につき1名無料)他 /(障がい者手帳持参で本人と同伴者1名半額)
下船後は浅草周辺を観光しよう!
浅草発着所のすぐ先には、東武スカイツリーラインの鉄橋があります。
浅草駅へ入線する東武特急が、ゆっくりと橋を渡っていきました。
鉄道橋の手前側には、6月18日に新たな歩道橋「すみだリバーウォーク」が開通しました。
すみだリバーウォークから東京スカイツリータウン®へとつながる新たなエリアには、「東京ミズマチ®」も同時に開業。飲食店や雑貨店などが立ち並びます。
東京スカイツリータウンの「東京ソラマチ」に対し、隅田川や北十間川に沿って広がる水辺の新施設ということで「東京ミズマチ」と命名されました。
すみだリバーウォークと東京ミズマチを通れば、浅草から東京スカイツリータウンまでは最短距離に。浅草、東京スカイツリータウン周辺の新たなスポットとして要注目ですね!
■すみだリバーウォーク
所在地:東武鉄道の隅田川橋梁脇
営業期間:2020年6月18日開業
営業時間:7:00~22:00
休業日:年中無休
交通アクセス:東武スカイツリーライン「浅草駅」より徒歩約3分
公式HP:すみだリバーウォーク
■東京ミズマチ
住所:東京都墨田区向島1丁目
営業期間:
ウエストゾーン:2020年6月18日(木)より順次開業
イーストゾーン:2020年7月以降順次開業
営業時間:店舗によって異なる
休業日:店舗によって異なる
交通アクセス:東武スカイツリーライン「浅草駅」よりすみだリバーウォーク経由で約
5分
東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」より徒歩約3分
都営地下鉄浅草線「本所吾妻橋駅」より徒歩約4分
公式HP:東京ミズマチ
下船して東武浅草駅の方へ雷門通りに沿って歩いていくと、ものの2~3分で雷門に到着します。
正式名称は「風雷神門」といい、テレビなどでもよく映る浅草の中心地です。
雷門をくぐり、露店の立ち並ぶ仲見世通りを進んでいくと本堂に到着。
浅草寺は都内で最も歴史のあるお寺で、年間を通して多くの人が参拝に訪れます。
すべての願い事が叶うとされる、現世利益の祈願霊場としても名高く、”浅草観音”の愛称でも親しまれています。
本堂や雷門の他にも、歴史的建造物が多数点在していますので、江戸の風情を感じながらお参りしましょう。お参りの際はお水舎でお清めを忘れずに。
浅草寺
- 住所
- 東京都台東区浅草2丁目3-1
- 交通
- 地下鉄浅草駅から徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 境内自由(本堂は6:00~17:00<閉門>、10~翌3月は6:30~)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 情報なし
上野・浅草・東京スカイツリーの新着記事
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!