更新日: 2020年6月19日
「夏の竹富島」パーフェクトガイド!100%満喫する1泊2日の旅
幼稚園や小・中学校などの夏休みが大幅に短縮される2020年の夏。
「短期間でも遠出をしたい!」「夏らしい体験がしたい」
という方におすすめなのが、沖縄県八重山地方の離島・竹富島1泊2日プランです。
羽田空港から石垣島を経由し、竹富島で24時間以上のんびり過ごせる1泊2日モデルコースをご紹介します。
※船や飛行機のスケジュールは新型コロナウィルスの影響により、通常運行されていない可能性があります。文中でご紹介する施設やサービスの営業時間などについても、最新情報は公式ページをご確認ください。
目次
竹富島ってどんなところ?
竹富島は沖縄県八重山列島に属する周囲9kmの小さな島で、人口はわずか360人ほど。八重山の中心、石垣島から高速船で約10分の場所にあります。
島内には昔ながらの赤瓦の民家が数多く現存し、沖縄の原風景が残る島。水牛車やレンタサイクルに乗って集落を巡ったり、透明度抜群のビーチで泳いだり、星砂を探したりと様々なアクティビティが楽しめ、フォトスポットとしての人気も高い観光地です。
1日目午前:羽田発のANA直行便で石垣島を経由し、竹富島へ
旅のスタートは羽田空港から。朝6時台のANA直行便で羽田空港から石垣島へと移動し、一路南の島へ。9時過ぎには石垣島の「南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港」に到着です。
空港からは、路線バスかシャトルバスで離島ターミナルに向かいましょう。離島ターミナルまでの所要時間は、路線バスなら35~45分、シャトルバスなら約30分です。
※2020年6月現在、羽田と石垣島直行便は運休していますが、ANAは6/16以降、JTA(日本トランスオーシャン航空)は6/18から羽田⇔石垣路線、6/26から関西⇔石垣路線を毎日運航することになっています。
JAL 国内線 時刻表(6月1日~30日)
JAL 国内線 時刻表(7月1日~31日)
※日本トランスオーシャン航空(JTA)、日本エアコミューター(JAC)、琉球エアーコミューター(RAC)も含む
・石垣島⇔竹富島間は高速船でわずか10~15分
石垣島から竹富島へ向かう船の運航会社は「安栄観光」と「八重山観光フェリー」の2社あります。
新型コロナウィルスの影響により、6月末までは1日4便に減便されていますが、7月~9月は1時間に1本程度の運航予定が発表されています。
安栄観光 高速船スケジュール(6/16~)のお知らせ
八重山観光フェリー 旅客船・運航時刻表6/16~6/30
八重山観光フェリー 旅客船・運航時刻表7/1~9/30
石垣島から各離島への定期船がでる離島ターミナルで次の便を確認。乗船チケットを購入します。
竹富島へは高速船でわずか10~15分、大人(12歳以上)片道610円/往復1160円、小人(6~11歳)片道310円/往復590円です。
船旅を楽しむ時間がないほど、あっという間に到着です。乗船時間が短いので、座席に座らずデッキで過ごすと気持ちいいですよ!
「八重山ブルー」と称される美しい海を眺めているうちに、程なく船は竹富島の竹富港に到着です。
●安栄観光
住所 沖縄県石垣市美崎町1番地石垣港離島ターミナル内
電話番号 0980-83-0055
営業期間 営業時間通年/午前6時~午後8時まで(台風時を除く)
安栄観光
水牛車で集落をぐるりと一周
竹富島に着いて宿に荷物を置いたら、まずは水牛車に乗って島内の集落を一巡りしてみましょう。
竹富島内の水牛車観光を行っているのは「竹富観光センター」と「新田観光」の2社で、観光の所要時間はいずれも25~30分です。
水牛車に揺られつつ、白いサンゴ砂が敷き詰められた道を進みます。
ガイドによる島や集落の案内を聞いたり、沖縄の三味線「三線(さんしん)」の生演奏に耳を傾けたりと、ゆるゆる時を過ごしていると、のんびりした「島時間」に身も心もほどけてくるようです。数時間前まで慌ただしい都会にいたことが、嘘のように思える瞬間です。
1日目お昼:「そば処竹の子」でソーキそばランチ
水牛車観光を終えたら、そろそろランチタイムです。人気のお食事スポット「そば処竹の子」で名物のそばをいただきましょう。
「そば処 竹の子」は開業から45年を迎える老舗店。豚骨と鶏をベースに最後にカツオで味を調えたスープと、コシの強い手打ち麺が特徴で、この味を求めて島を訪れるファンもいるほど!
沖縄郷土料理 定番の「ソーキそば」や、沖縄そばよりも麺が細く、大きな三枚肉を刻んだものがトッピングされた「八重山そば」も人気のメニューです。
超有名店のためお昼時はかなり混みますが、デイゴの木に囲まれた待合スペースで待つことができるので子連れでも安心。
並んででも食べる価値のある、絶品の沖縄そばです。
そば処 竹の子
- 住所
- 沖縄県竹富町沖縄県竹富町竹富101-1
- 交通
- 竹富港から徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:30~16:00(閉店、ラストオーダー15:20)、18:30~(閉店は時期により異なる、日没に合わせて変動あり)
- 休業日
- 不定休
- 料金
- 八重山そば&じゅーしーセット(沖縄風炊込みご飯付き)=900円/八重山そば=650円/ソーキそば=850円/焼そば=850円/香辛料ピィヤーシ(1瓶)=600円/ 平均予算(昼):700円, 平均予算(夜):1000円(夜は居酒屋メニューになる)
1日目午後:島内観光の後「コンドイ浜」で海水浴
ランチ後は、ぶらぶら集落歩きを楽しみましょう。まずは歩いてすぐの「なごみの塔」を目指します。
これぞ沖縄の原風景!赤瓦の集落を眼下に望む
「なごみの塔」は国指定登録有形文化財、集落のほぼ中央に位置する赤山公園内に建つコンクリート製の展望台です。
この塔の上から撮影された竹富島の情景、特に赤瓦の集落写真は竹富島を代表するイメージとなり、ポスターなどにも多く採用されてきました。
この展望台は登ることができなくなったため、もうこの写真は撮れないのかと思われるかもしれませんが、心配はいりません。
赤山公園自体が小高い丘の上にあり、今でも塔のふもとまでは行くことができます。高さは少し低くなりますが、赤瓦の集落を見下ろすには十分な高さ。
竹富島の光景をぜひ写真に納めてくださいね!
●なごみの塔
住所 沖縄県八重山郡竹富町竹富359
営業期間・営業時間 通年
休業日 無休
交通アクセス 竹富港から徒歩12分
フォトジェニックな光景がたくさん!カメラ散歩が楽しい
赤瓦の集落以外にも、竹富島はフォトジェニックな光景の宝庫です。
カメラを片手に集落内を少し歩くだけでも、様々なスポットとの出会いがあるでしょう。
特に注目したいのが、沖縄の守り神「シーサー」です。
竹富島は昔ながらの伝統にのっとり、赤瓦の屋根にシーサーを置いている家が多いことでも有名です。
一体一体表情が違いますので、お気に入りのシーサーを探し歩くのも楽しいですね!
レンタサイクルで島の風を感じよう!
沖縄といえばきれいな海!レンタサイクルを借りてビーチに向かいましょう。
竹富島は小さな島ということもあり、レンタカーやレンタルバイクはありません。
島内観光は徒歩か自転車で十分で、レンタサイクル文化がとても発展しています。
台数もたくさん用意されているので、予約なしでもOK。
レンタサイクルショップは島内に4店あり、レンタル料金はどこも1時間400~500円か、1日1,000~2,000円です。
ちなみに竹富島では、主要な観光地やビーチに「駐輪場」を設けており、自転車は必ずそこに停めなくてはなりません。しっかりとマナーを守り、気持ちよく過ごしましょう。
レンタサイクルで散策しているだけでも、島の風を感じながらリラックスした時間を過ごせることでしょう。
人気ナンバーワンの「コンドイ浜」へ
集落からレンタサイクルで10分ほどで、一番人気の「コンドイ浜」に到着します。
真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海のコントラストが美しく、国立公園にも指定されているビーチです。
海はかなり遠浅で、小さい子どもでも安全に遊べます。
竹富島では例年、ゴールデンウィーク前から10月くらいまで海水浴が楽しめるため、少し時期をずらした夏休みでも十分に泳ぐことができるでしょう。
コンドイ浜は、観光客だけでなく地元の親子連れにも人気で、いつも多くの人出があります。
トイレや更衣室も完備してくれているのがうれしいですね!
人が減ったビーチでサンセットを独り占め
日中は多くの人でにぎわうコンドイ浜ですが、石垣島へ帰る船の最終便が出た後はぐっと静かになります。
これこそが竹富島に宿泊した者の特権!日帰り観光では味わえない、島本来の姿に触れてみてください。
コンドイ浜は夕日の名所としても知られており、晴れた日には大海原に沈む太陽を望むことができます。
人気(ひとけ)のない波間をゆっくり漂いながら、ダイナミックなサンセットを独占するひとときは、まさに贅沢の極み。
日が沈んだ後は、夕空が刻々と色を変化させる「マジックアワー」が訪れ、いつまで眺めていても飽きません。
自然の芸術を心ゆくまで楽しんだら、宿泊する宿に戻りましょう。
1日目夜:離島ならではの満天の星を鑑賞
夕食が済んだら少し外に出て夜のお散歩を。
満天の星空を楽しむことができるのは、街の明かりが無い離島ならでは。都会に住む子どもであれば、「星ってこんなにたくさんあるんだ!」と感激するかもしれません。
寝る前に、ぜひ天然のプラネタリウム鑑賞を楽しんでみてください。
2日目朝:「西桟橋」を目指して早朝サイクリング
旅2日目の朝は、ぜひ早起きしてみてください。
太陽が昇りきっていない時間帯は涼しく、行動がしやすいので、朝からレンタサイクルでコンドイ浜そばの「西桟橋」へ行ってみましょう。
早朝から行動するためにも、レンタサイクルは2日間を通して借りておくと良いですね。
朝の時間帯は島の日常生活が垣間見える
早朝の集落はしんと静まり返っています。いつもは大勢の観光客で溢れかえる道も、人っ子一人歩いていません。
家々からは目覚まし時計やラジオの音が漏れ聞こえ、島での日常生活が垣間見えてほっこり。
散策の途中で、竹ぼうきで道を掃き清める島民の姿を見かけるかもしれません。
集落内の道に敷き詰められている白いサンゴ砂は、実はこうして地元の人々の手で丁寧に管理されており、毎朝きちんと掃いて均(なら)されることでいつも美しい状態を保っているのです。
静寂の中で黙々とほうきを動かし続ける姿は、長い間この島で暮らしを営んできた人々の日常風景そのもの。
こうした貴重なシーンに出会えることも、早朝散策のメリットです。
「西桟橋」で朝の海を満喫
目的地の「西桟橋」までは、集落から自転車で10分ほど。
こちらもコンドイ浜と同じく夕日の名所で、夕方の時間帯はとても混み合いますが、早朝なら無人の桟橋を写真におさめることができますよ。
朝の涼しい空気の中、聞こえるのは桟橋にぶつかる心地の良い波音だけ。存分にこの贅沢な時間を堪能しましょう。
2日目午前:カイジ浜で星砂探し。南国スイーツグルメも
宿に戻って朝食を済ませたら、竹富島での最後のアクティビティのため「カイジ浜」に向かいましょう。
カイジ浜は1日目に訪れたコンドイ浜のお隣にあるビーチで、集落からは自転車で約15分です。
ビーチで見つけた星砂をお土産に
カイジ浜は潮の流れが速いため、遊泳は禁止です。
にもかかわらず大勢の観光客がこのビーチを訪れる理由は、砂浜で「星の砂」がとれるから。
星の砂は実は砂ではなく、星形をした有孔虫の殻のこと。小さくて可愛らしい星の砂は、旅のお土産にも最適です。
星の砂探しをするときは、繰り返し砂に手のひらをくっつけてみてください。
手についた砂の中から星形の粒を見つけましょう!やり始めると意外とはまってしまうもの。大人も子どもも夢中になってしまいます。
カイジ浜にはヤドカリもたくさん生息していますので、星の砂探しを終えたらヤドカリと遊ぶのもいいですね。
乗船前のスイーツタイムもまた格別
宿に戻ってチェックアウトを済ませたら、いよいよ島ともお別れ。乗船前に、竹富島ならではの南国スイーツをいただいて帰りましょう。
島内には、かき氷をはじめとする冷たいスイーツをいただけるお店が何軒かありますが、おすすめは 「ぱーらー願寿屋」 です。
和モダンのおしゃれな店内で、ブルーシールアイスを用いたパフェやオリジナルジュースがいただけます。
看板メニューは、パイナップルアイス・ココナッツアイスにマンゴーを添えた「南国パフェ」。絶品スイーツをいただきながら、短いながらも充実した竹富島の旅を振り返ってみてはいかがでしょう。
ぱーらー願寿屋は集落の中でも竹富港に近い場所にありますので、乗船時間ギリギリまで島で過ごすことができます。
ぱーらー願寿屋
- 住所
- 沖縄県八重山郡竹富町竹富2279-1
- 交通
- 竹富港から徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:00~16:30(閉店)
- 休業日
- 不定休
- 料金
- パフェ=各600円/ミックスジュース=500円/
九州・沖縄の新着記事
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!