更新日: 2024年7月26日
ターコイズの海が眩しい! 東京の離島「新島」へ1泊2日の夏旅
長い間の外出自粛。外が暖かくても、なかなか自由に体を動かすことができず、うずうずしていた人も多かったのではないでしょうか。
夏本番はこれからです! 青空の下、美しい海で思いっきり遊びませんか? 今回は東京から直通で行ける離島、伊豆諸島の「新島(にいじま)」をご紹介します。東京・浜松町にある竹芝桟橋から新島までは、ジェット船で最短2時間20分。ターコイズ色の海が広がる小さな島で、1泊2日で存分に楽しめます!
※営業状況などは時期によって変わることがあります。随時公式ページをご確認ください。
目次
- 新島ってどんな島?
- 新島までは高速ジェット船または飛行機で
- 【1日目】いざ新島へ! まずはターコイズ色の海で思いっきり海水浴
- 初心者もOK! ローカルサーファーから教わろう
- おしゃれな島カフェ「POOL」でランチ!
- 日本離れしたダイナミックな景色、白く巨大な崖を見上げる
- 古代ローマ神殿のような温泉。水平線に沈む夕陽を見ながらほっこり
- 新島の砂浜と青い海を表現した「Hostel NABLA」にステイ
- 新月を狙っていこう!羽伏浦海岸で満点の星空を鑑賞
- 【2日目】ショートトレッキングで大海に浮かぶ伊豆諸島を見おろす
- 渋谷駅のモヤイ像は新島産! モヤイ像探しも楽しい
- お土産には島の特産やシーグラスのアクセサリー
- 新島で夏の思い出を!
新島ってどんな島?
東京都・伊豆諸島の新島は人口が約2,100人、面積が約24km² の小さな島。新島は本村(ほんそん)、若郷(わかごう)に分かれており、宿や飲食店、観光スポットは、メインエリアである本村に点在しています。若郷は本村に比べ落ち着きのあるエリアで、ビーチや展望台、神社などがあります。
新島に到着したらまず見て頂きたいのは、なんといっても海の色! 淡い青色のグラデーションが美しく、多くの人々を虜にしています。特に夏場の海水浴場は、多くの観光客で賑わいます。
新島の波は力強く、サーファーにも大人気のスポットで、プロサーファーを輩出しているほど。サーフィン体験のアクティビティもありますので、ぜひトライしてみてください!
海と山の両方を楽しめる新島
新島の魅力は海だけではありません。火山島なので山もあり、トレッキングを楽しむこともできます。火山の恩恵で温泉もあり、温泉に入りながら眺めるサンセットも最高です。
黒潮の通り道である新島周辺には多くの魚が集まっており、島では魚の料理が盛んに食べられています。島の居酒屋から焼肉屋さんでも、島の魚やくさやは提供されているので、ぜひ一度食べてみて。
その他にも、新島で作られた野菜、焼酎など、おいしいものがたくさんあります。
新島までは高速ジェット船または飛行機で
新島への行き方はいくつかありますが、1泊2日であれば高速ジェット船または飛行機がおすすめです。予算や時間に合わせて選んでください。
東京の竹芝から高速ジェット船
都心から島へ向かいたい人は、JR浜松町駅から徒歩約10分の竹芝桟橋から出航している高速ジェット船がおすすめです。所要時間は最短2時間20分。高速ジェット船は大型船のように揺れないため、船酔いが心配な方も比較的気楽に利用することができます。
乗船料は月によって異なりますが片道9,340円(税込)~。新島には本村の新島港(前浜港)と、若郷にある渡浮根(とぶね)港の2つ港があり、どちらに到着するかは海の状態によってその日に決まります。
■東海汽船株式会社(お客様センター)
電話番号 03-5472-9999
営業時間:9:30〜20:00
休業日:無休
料金表
片道最短35分! 調布飛行場から飛行機で空旅
船が苦手な人や移動に時間をかけたくない人は飛行機で行くこともできます。まずは京王線調布駅からバスで約15分、調布飛行場に向かいます。飛行機のメリットはなんといっても移動時間の短さ。最短35分で島に着くため、空に向かったと思ったらすぐに着陸準備が始まるような感覚です!
運賃は片道1万4,400円で、新島空港に到着します。
■新中央航空株式会社
新島空港カウンター(予約センター)
電話番号 04992-5-0180
営業時間:07:30 ~ 17:00
料金表
島内の移動手段
新島での移動手段は、レンタカーまたはレンタサイクルが主です。バスも運行していますが、1日で3便のみですので、うまく計画をしなければなりません。
交通手段は、宿を確保してから考えるとよいでしょう。宿によっては港まで迎えに来てくれるところもありますが、迎えがない場合は徒歩で向かうかタクシーを手配するとスムーズです。
レンタサイクルなら小回りがききますし、風をきりながら自然を満喫したい人にはおすすめ。美しい海にそって自転車で走り抜けるのは、日ごろなかなか味わえない爽快感です。
観光協会が貸し出している自転車が5台港にありますが、事前予約はできません。レンタル料は1日1,500円、2日で2,500円(現金のみ)。
海水浴やサーフィンに時間を費やしたい、島を一周したい人という人はレンタカーでまわりましょう。
本村と若郷を結ぶ平成新島トンネルは自動車道で、レンタサイクルまたは徒歩では通り抜けできません。そのため、「若郷エリアにも行きたい」という場合は、レンタカーが必須です。
「ナカダレンタカー」なら宿が対応していない場合に送迎してくれますし、軽自動車から8人乗りまで幅広く用意されています。
夏場は宿、自転車、車ともに予約でいっぱいになります。
なるべく早く、事前予約をしておいてくださいね!
■ナカダレンタカー
住所 東京都新島村 字下川原2-1
電話番号 04992-5-0215
営業時間:9:00〜17:00(電話予約受付時間は14:00〜)
【1日目】いざ新島へ! まずはターコイズ色の海で思いっきり海水浴
船が島に近づくにつれ、群青色だった海の色がどんどん鮮やかな水色に変わっていく新島の海。島旅の始まりを飾るのは、やはり美しい海ですね。新島には5つのビーチがありますが、その中の2つをご紹介します。
新島に来たら絶対に行きたい! フォトジェニックな羽伏浦海岸
午前中はとにかく美しい海で遊びましょう!
筆者が最もおすすめしたいのが、羽伏浦海岸(はぶしうらかいがん)。新島港(前浜港)から自転車に乗り込み、約20分で到着です。
羽伏浦海岸は全長7kmの長い海岸で、白いメインゲートとターコイズ色の海のコントラストが美しいことで人気を集めています。波が比較的強く打ち寄せるエリアなので、サーファーにも人気のスポットです。
夏にはライフガードもつきますので、海水浴も安心ですね!
島の中心地から徒歩圏内の本村前浜海岸
波があると少し怖いという人には、港から自転車で10分の場所にある前浜海岸がおすすめ。
この海岸は防波堤に囲われていて波があまり入ってこないため、穏やかで泳ぎやすいエリアです。また、夏季にはヒリィと呼ばれる日除けが設置されるので、日差しが苦手な方や赤ちゃん連れの方などにはうれしいですね! のんびりと海を堪能してください。
■本村前浜海岸
住所: 東京都新島村本村
TEL:04992-5-0001 (新島観光協会)
交通アクセス:新島港(前浜港)から自転車で約10分
初心者もOK! ローカルサーファーから教わろう
海水浴も楽しいですが、せっかく新島に来たのならば、サーフィンなどのマリンスポーツにチャレンジするのもいいですね!
新島はサーファーのメッカとも言われ、全くの初心者でも地元のサーファーが丁寧に乗り方を教えてくれます。世界中のサーファーが集まる新島ですが、その人気の理由は海の美しさと、波の力強さ。
サーフボードの上に立つことは初心者にとって簡単なことではありませんが、慣れてくると波に乗る爽快感を味わえます。ボードの上に立って水面を進む「SUP(サップ)」やボディボードの体験も可能。
宿も経営している「富八」はサーフィン教室も運営しており、初心者はもちろん、「もっとレベルアップしたい!」という中級者にもオススメです!
■サーフィン教室 「富八」
住所 東京都新島村本村4-2-8
電話番号 04992-5-0804
営業時間:予約時相談
休業日:不定期
料金 2時間¥5,000~(税込)
※サーフボード、ウェットスーツ、レンタル別
おしゃれな島カフェ「POOL」でランチ!
海で思いっきり遊んだ後は、前浜海岸から徒歩約3分の場所にあるおしゃれなカフェ「POOL(プール)」でひと休み。島の食材を使用したランチが食べられるカフェとして、人気を集めています。
GW、夏季限定の島ポキ丼 <画像提供:POOL>
POOLの「島ポキ丼」は、新島産の赤イカや島海苔、海藻類、新島野菜がたっぷり。メニューは日替わりメニューのランチプレートやパスタ、チキンロコモコやガパオライスなど、新島で採れた野菜やフルーツが楽しめます。
■POOL
住所: 新島村本村2-9-23
電話番号: 04992-5-0048
営業期間・営業時間: 10:00~17:00 (ランチ 15:00まで)
休業日:木曜日
本日のランチプレート 1,200円(税込) 本日のパスタ ・ チキンロコモコ ・ガパオライス 1,000円(税込) GW・夏季限定島ポキ丼 1,500円(税込)
日本離れしたダイナミックな景色、白く巨大な崖を見上げる
おなかがいっぱいになったら車に乗り込んで約15分、羽伏浦海岸の近くにある絶景を見に行きましょう。「シークレット」とも呼ばれる隠れた名所、「白ママ断崖」です。
海へと続く階段を降り、振り返ると、火山灰の地層が露出した真っ白な断崖絶壁が一面に広がっています。「ママ」は方言で「崖」を意味するのだそうで、崖の高さは最高で250メートル! 白い断層が7キロも続く光景は圧巻です。
このエリアは昔からサーファーに愛されていますが、珍しい白ママ断崖があることから、近年では観光客からも注目が集まっています。断崖はとても崩れやすいため決して近づかず、波打ち際から眺めるだけにしましょう。
■白ママ断崖(通称:シークレット)
住所 東京都新島村
交通アクセス:新島港(前浜港)から車で約13分
古代ローマ神殿のような温泉。水平線に沈む夕陽を見ながらほっこり
日の入りの時間が近づいたら、ぜひ体験してほしいのが、温泉に入りながらサンセットを眺めるという贅沢な時間。
白ママ断崖からは新島港(前浜港)方面に戻ります。港から徒歩圏内にある「湯の浜露天温泉」は、なんと入浴料は無料、24時間運営している温泉施設で、島人にとっても憩いの場となっています。
晴れた日の夜に来れば、満天の星を見上げながらゆったりと温泉に浸れることも。男女共用・水着着用なので、海水浴後に訪れてもよいですね。
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