目次
3日目午前:時間帯や季節によって色を変える不思議な「五色沼」
子連れ旅の最終日、朝一番に向かうのは、大小20~30もの湖沼群を巡るトレッキングルート「五色沼自然探勝路」。磐梯山の噴火によって川がせき止められてできた、裏磐梯を代表する観光名所です。いつも多くの観光客で混み合いますので、朝早い時間がよいでしょう。
夏でも涼しい遊歩道で快適トレッキング
散策ルートは西側の「柳沼」を起点とするコースと、東側の「毘沙門沼」を起点とするコースの2通りがあります。車で行くといずれを起点にしても、車を取りに帰る必要があり、3~4時間かかってしまいます。
そこでおすすめなのは、柳沼から毘沙門沼へと歩く片道コース。ゴール地点の毘沙門沼からすぐの五色沼入口の観光プラザか、ビジターセンターに車を停めて、スタート地点の柳沼まではバスに乗っていき、探勝路を通って毘沙門沼に向かう方法です。
五色沼自然探勝路ルートマップ
トレッキングの所要時間は、大人の足で休憩なしなら1時間強。小学生の子供を連れてゆっくり歩く場合は2時間ほどを見ておいてください。コースの高低差はほとんどありませんが、段差や坂道もありベビーカーは使えませんので、赤ちゃんを連れていかれる場合は抱っこひもの用意がマストです。
その名の通り、美しいブルーグリーンに輝く「るり沼」
小学生くらいになれば自分で地図を見ながら「次は●●沼! 」と、スタンプラリー感覚で楽しみながら歩いてくれるでしょう。
五色沼は水底に堆積している物質や水質によって、沼の色が微妙に違います。時間帯や季節によっても色合いがかなり変化しますので、自然の不思議を実感することでしょう。
ゴールの毘沙門沼では手漕ぎボートに乗ろう!
毘沙門沼ではぜひ手漕ぎボートに乗ってみてください。
雄大な磐梯山の姿を仰ぎながら、ゆっくりと水の上を漂うのは気分爽快! ちなみにこの毘沙門沼には、おなかに赤いハートの模様がある鯉が棲みついており、見つけたら幸せになれるとのジンクスがあります。ぜひ探してみてくださいね!
五色沼自然探勝路
- 住所
- 福島県耶麻郡北塩原村桧原剣ケ峯1093
- 交通
- JR磐越西線猪苗代駅から磐梯東都バス裏磐梯高原駅行きで35分、五色沼入口下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 情報なし
- 休業日
- 情報なし
- 料金
- 要問合せ
3日目午後:旅の締めくくりは「吾妻小富士」で火星探検!?
2泊3日の旅を締めくくるのは、「吾妻小富士(あづまこふじ)」のプチ登山です。高湯温泉と土湯峠を結ぶ磐梯吾妻スカイラインを経由し、福島市にある吾妻小富士に向かいます。所要時間は1時間強。登山の起点となるのは標高1,600mの「浄土平(じょうどだいら)」で、こちらにはビジターセンターやレストランもあります。
浄土平から火口の上までプチ登山
吾妻小富士は標高1,707mの火山で、福島市街から見ると富士山のような美しい姿をしています。すり鉢形の直径約500mもある大きな火口が特徴で、浄土平から火口の上までは階段状の登山道を利用し、10~15分程度で登ることができます。
地球の光景とは思えない! 火星のような赤茶けた世界
火口の上は赤茶けた岩と砂しか見えず、「まるで火星」と称されるのも納得の眺め。
山頂は風が強く、真夏でも寒い時があるので上着を持参するとよいでしょう。また、足元は滑りやすく、子どもが走り回るととても危険です。幼児はしっかり手をつなぎ、目を離さないように気を付けてください。
真夏は緑に覆われる火口の底
火口の上から底までは、約70mの高低差があります。火口の淵に沿ってぐるりと一周できる道がありますが、砂が滑りやすい上に狭い箇所もあります。登山道の近くを少し散策するだけでも十分楽しめますので、安全第一に楽しんでください。
無事に下山したら、楽しかった旅を思い出しながら一路東京へ。マイカーの場合は、二本松ICから東北自動車道に乗るルートが便利です。遠回りにはなりますが、東京までは磐梯吾妻スカイラインをそのまま抜けて、福島西ICから東北道に乗ることもできます。時間があればぜひ、迫力ある磐梯吾妻スカイラインのドライブを最後まで楽しんでください!
レンタカーの場合は郡山駅まで戻るか、福島駅で乗り捨てができるプランを利用し、新幹線に乗り換えましょう。
■吾妻小富士
住所 福島県福島市土湯温泉町鷲倉山
電話番号 024-531-6428
営業期間・営業時間 4月上旬~11月中旬(磐梯吾妻スカイライン開通期間)
休業日
交通アクセス JR福島駅から福島交通磐梯吾妻スカイライン観光路線バスで1時間40分、浄土平下車、徒歩15分
料金 なし
子どもも大人もアクティブに楽しめる裏磐梯!
水遊びからトレッキングまで、バラエティに富んだアウトドア体験ができる裏磐梯。見どころがコンパクトにまとまっているので、短い日数でもたっぷり遊べるのも魅力です。
裏磐梯でアウトドア三昧の夏休みを過ごしてみてはいかがでしょうか。
会津・磐梯の新着記事
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!