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39県が緊急事態宣言解除、観光系施設の営業再開は少しずつ

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2020年5月24日

39県が緊急事態宣言解除、観光系施設の営業再開は少しずつ

日本政府は5月14日、一部の都道府県を除いて緊急事態宣言を解除しました。
これを機に、各業界は徐々に営業再開へと舵を切っていくと思われます。

すぐにでも自由に買い物や旅行を楽しんでいた日々に戻りたいところですが、政府は、再び感染が拡大しないよう、緊急事態宣言を解除した県でも、不要不急の帰省や旅行を控えるよう要請しています。

営業を再開する施設についても、飲食店、百貨店や商店街、劇場や映画館など、80以上の業界ごとに感染予防のガイドラインを策定し、協力を呼びかけています。

5月14日に政府より発表された事項をまとめてお知らせします。

緊急事態宣言の解除地域・継続地域

緊急事態宣言の解除地域・継続地域
政府発表資料より、編集部にて作成

緊急事態宣言を5月31日まで継続する8都道府県
北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、京都、兵庫

緊急事態宣言は解除されるも「特定警戒都道府県」と指定された5県
茨城、石川、岐阜、愛知、福岡

緊急事態宣言解除が妥当とされた34県
青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、栃木、群馬、山梨、長野、新潟、富山、福井、静岡、三重、滋賀、奈良、和歌山、岡山、広島、鳥取、島根、山口、香川、徳島、高知、愛媛、熊本、長崎、佐賀、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

 

【5月21日追記】

5月21日に大阪・京都・兵庫でも緊急事態宣言が解除されました。5月21日の関西3府県の緊急事態宣言解除に関する記事はこちら

緊急事態宣言解除地域における各施設、業種の対応方針

各業種ごとのガイドラインを発表

「緊急事態措置の対象とならない都道府県」については、外出自粛や休業要請が緩和されました。

そのうえで、「業種ごとに策定される感染拡大予防ガイドライン等を踏まえ、感染拡大防止のための取組が適切に行われるよう働きかける」として、以下のような予防例を挙げています。

施設に応じた感染拡大を予防するための工夫(例)

運動施設(屋外)
・ロッカー、シャワー等屋内共用施設使用制限
・接触スポーツの制限
・マスク着用
・スポーツ後の飲み会などは控える
・共用物品・設備の消毒(ディスポの利用も)、キャッシュレス
・従業員の衛生対策・3密対策、休憩や食事の分散

公園
・ロッカー、シャワー等屋内共用施設使用制限
・密の注意喚起を掲示
・マスク着用
・共用物品・設備の消毒(ディスポの利用も)、キャッシュレス
・従業員の衛生対策・3密対策、休憩や食事の分散

映画館・公会堂・演芸場など、博物館・美術館・図書館
・入場人数の制限、滞在時間の制限
・四方を空けた席配置・展示配置
・頻繁な換気(窓開け、扇風機)
・マスク着用
・対面する場でのビニールカーテン等設置・対面機会を避ける
・入場時手指衛生
・共用物品・設備の消毒(ディスポの利用も)、キャッシュレス
・(滞在時間が長い場合)入場時体調チェック
・従業員の衛生対策・3密対策、休憩や食事の分散

物品販売業(スーパーなど)
・入場人数の制限、滞在時間の制限
・レジ等で間隔を空ける(床に印をつける等)
・頻繁な換気(窓開け、扇風機)
・マスク着用
・対面する場でのビニールカーテン等設置・対面機会を避ける
・入場時手指衛生
・共用物品・設備の消毒(ディスポの利用も)、キャッシュレス
・(滞在時間が長い場合)入場時体調チェック
・従業員の衛生対策・3密対策、休憩や食事の分散

理美容ほか対人サービス業
・滞在時間の制限
・四方を空けた席配置
・頻繁な換気(窓開け、扇風機)
・マスク着用
・対面する場でのビニールカーテン等設置・対面機会を避ける
・入場時手指衛生
・共用物品・設備の消毒(ディスポの利用も)、キャッシュレス
・(滞在時間が長い場合)入場時体調チェック
・従業員の衛生対策・3密対策、休憩や食事の分散

学校、学習塾
・少人数で滞在時間の制限
・四方を空けた席の配置
・頻繁な換気(窓開け、扇風機)
・マスク着用
・対面する場でのビニールカーテン等設置・対面機会を避ける
・こまめな手洗い
・共用物品・設備の消毒(ディスポの利用も)、キャッシュレス
・(滞在時間が長い場合)入場時体調チェック
・従業員の衛生対策・3密対策、休憩や食事の分散

公共交通
・乗車人数制限・時差通勤
・座席間隔に留意
・頻繁な換気(窓開け、扇風機)
・マスク着用
・対面する場でのビニールカーテン等設置・対面機会を避ける
・共用物品・設備の消毒(ディスポの利用も)、キャッシュレス
・従業員の衛生対策・3密対策、休憩や食事の分散

飲食店
・入場人数の制限・滞在時間の制限
・座席間隔に留意・真正面は避ける
・テラス席2方向換気
・マスク着用
・対面する場でのビニールカーテン等設置・対面機会を避ける
・入場時手指衛生
・共用物品・設備の消毒(ディスポの利用も)、キャッシュレス
・従業員の衛生対策・3密対策、休憩や食事の分散

出典:各都道府県知事宛て事務連絡

その他業種別予防法の詳細は>>「業種別ガイドラインについて」

解除地域での人の移動について

不要不急の帰省や旅行は引き続き控えるよう要請あり

「緊急事態措置の対象とならない都道府県」に指定された34県においても、政府は引き続き不要不急の帰省や旅行を控え、「特定警戒都道府県」をはじめとする相対的にリスクの高い都道府県との間の移動を控えるように要請しています。

また、これまでにクラスターが発生しているような施設(接待を伴う飲食業、カラオケ、ライブハウス、スポーツジムなど)や、「三つの密」のある場についても、外出を避けるよう呼びかけています。

イベント開催可否の目安

イベント開催可否の目安としては、

・ 屋内であれば100人以下、かつ収容定員の半分以下の参加人数にすること
・ 屋外であれば200人以下、かつ人と人との距離を十分に確保できること(できるだけ2m)
を目安としつつ、適切な感染防止策(入退場時の制限や誘導、待合場所等における密集の回避、手指の消毒、マスクの着用、室内の換気、イベント前後の交流の場を控える)が実施されていることを前提にしています。
(※屋内で100人以下でも、密閉された空間において大声での発声、歌唱や声援、近接した距離での会話などが想定されるようなイベントは慎重に検討)

これにより、例年開催されていた花火大会やお祭りなど、今年の開催中止が決まった大規模イベントも多い状況です。

一部で営業を再開した施設も

緊急事態宣言を解除された都道府県では、このような感染防止策をふまえたうえで、営業再開を決定した施設も出てきています。

観光施設・商業施設の営業状況、再開状況や、イベント中止の情報についてはまっぷるトラベルガイド編集部でもできる限り調査の上、皆様に随時お伝えしていきたいと考えております。

今後、政府による外出に対する対応方針が変わった際は、まっぷるトラベルガイド編集部からもアナウンスしていきます。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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